GIANNI DRUDI / IL GOLIARDICO DRUDI!! (1993)
自分は初めて聴くGianni Drudi(ジァンニ・ドルーディ)ですが、1980年代から音楽活動を始め(デビュー・シングルが1988年、デビュー・アルバムは1992年リリース)、現在も活動中(2006年に『Double Face』という2枚組をリリースしているようです)。これまでにアルバム10枚以上がある、ちょっとしたベテランのようです。このアルバムにスパニッシュ・ヴァージョンが収録されている「Fiky fiky」という曲が有名らしい。
う~ん、どうなんでしょ。あまりイタリアっぽさのない人のように思います。アメリカや南米(ラテン)の雰囲気が強い感じ。M2「Mai dire tv」など、ほとんど古いロカビリー/ロックンロールといった感じで、まるで「ダイアナ」のようです。
M3「Scendi dal fico!」やM7「Tirami su la banana...」、M8「Melodia」などでは、曲や声にどことなくUmberto Tozzi(ウンベルト・トッツィ)風というか、Sergio Caputo(セルジォ・カプート)風な雰囲気があり(かなりアメリカ寄りではありますが)、それなりに聴かせます。M3のメロディはGianna Nannini(ジァンナ・ナンニーニ)を思わせるところもあるかな。
一方、M4「Me tira...」、M5「Come e' bello lavarsi!」は南米・ラテンなリゾート感満載。ゆるいレゲエのリズムや木琴(鉄琴?)の音色、海の音や鳥の声のSEなど、明るい陽のさすのんびりとした海辺に寝そべってフローズン・カクテルでも飲みたい気分になります。
M6「Ma che cazzo dici?」ではラップを聴かせ、M9「L'oroscopata!!!」はカンタウトーレ風な雰囲気もあるフォーク・ロック風な曲なのだけどアレンジは歌謡曲。もうなんだかわかりません。
けっきょく、アルバムとしてどうしたいのか、Gianni Drudiの作風がどういうものなのか、よくわからないのですが、とりあえず全体にゆるく楽しげな雰囲気が漂っている(イタリアぽさはなし)ので、天気のいい日にだらだら聴くのがよさそうです。
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