EDUARDO BORT (1974)
スペインのギタリスト/コンポーザー、Eduardo Bort(エデュアルド・ボルト)のファースト・アルバム。メロトロン入りの作品として、古くからプログレ・ファンのあいだで知られてますね。実際、アルバムの後半(LPのB面)ではぶわぁーっと鳴り響くメロトロンが堪能できたりしますが、自分としては「だから、どうした?」という感じもあります。King Crimson(キング・クリムゾン)をはじめとしたイギリスのグループなどにくらべると、メロトロンの使い方が野暮ったいし、無理やりメロトロンな感じがしないでもありません。
それよりも自分には、どことなく夢見がちで、サイケ・フォークの香りも漂うアコースティック・ギターの音色のほうが心地よく感じられます。とくにアルバム冒頭のアルペジオは、星の瞬く夜に溶け込んでいきそう。ちょっと意識がとんでっちゃってるようなヴォーカルとともに、幻想的です。
他の曲でも、アコースティック・ギターの音色が聴こえるパートは、ほんのりサイケデリックな香りを漂わせつつドリーミー&ミステリアスな雰囲気もあり、初期のPink Floyd(ピンク・フロイド)風というか、いろいろな国に発生したPink Floydフォロワー第一世代か奏でるような音楽に似た印象があります。それ以外のパートは、けっこういなたくてハードな古いブリティッシュ・ロックといった感じでしょうか。オルガン・ロック・グループがたくさんあった頃のイギリスの音に近いように思います。
ちなみに、未確認情報なのですが、彼は日本で演奏したことがあるらしいです。どこかの有名なお寺で、5000人のお客さんがいたとか(あるページに his tours of Japan, playing in the major buddhist temples there to 5,000 people! と書かれてます)。
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