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2006/06/05

好きなのはやっぱり「訪問者」

昨日はひさしぶり(かな?)に芝居を観てきました。Studio Lifeによる「トーマの心臓」。Studio Lifeは以前から気になっていた、男性のみによる劇団(しかも美系ぞろいという評判)で、かなり人気があり、けっこうチケットがとりづらい。「トーマの心臓」はドイツのギムナジウム(高等中学)を舞台にした、知っている人は知っている萩尾望都による傑作コミック。気になる組み合わせです。どちらも舞台で観るのは初めて。

会場は新宿の紀伊國屋ホール。手ごろなサイズの小屋ですね。チケットもぎりやグッズ販売をしている劇団関係者が一様にシュローターベッツ(劇の舞台となるギムナジウムの名前)の制服を着ていて、すでにコスプレ状態。そして、圧倒的に女性客だらけ。紀伊國屋ホールのキャパシティが何人かは知りませんが、おそらく会場にいた男性客は10人程度でしょうか。異様な雰囲気です。

で、お芝居なんですけれど、まぁ普通でした。というか、役者さんとしてはみんなあまりうまくはないかなぁ。連れもいっていたのですが、なんというか、ホストクラブのショータイムみたいな印象(ホストクラブいったことないですが)。雰囲気先行といった感じでした。とくにオスカー役の人が思いっきりホストっぽい。動きも装いも。ユーリは稲垣吾郎風で、ヘルベルトは南海キャンディーズの山ちゃんに見えてきちゃったし、レドヴィはだんだん江頭2:50に見えてきたという声もあり。なんてことを書いたら、Studio Lifeの熱狂的な女性ファン(ライファーとかいうらしい)に刺されるな。

途中に10分の休憩を挟んで、トータルで3時間程度の上演時間。長い。うしろのほうの席にいた高校生くらいの女子はかなり興奮気味に喜びまくっていましたが、なるほど、女の子ウケしそうな感じではあります。舞台にかける演目も特徴的だしね、この劇団。その演目の選び方に興味があったのだけど、それをこういうふうに雰囲気とビジュアル先行で表現するのがここの特徴なんだろう。会場に男性客がほぼ皆無なのもなんとなく理解できた感じです。

「トーマの心臓」は、もともとがよくできた物語。それをそのまま舞台にしてる。とくにどこかのシーンをはしょったり独自の解釈で掘り下げたりといった編集・演出等はせずに、原作を忠実になぞってる印象。だから上演時間も長くなっちゃうけれど、原作のよさも壊さない。でも逆に、だったら舞台で観る必要を自分は感じない。原作を読んだほうがいい。せっかく舞台化するのなら、舞台ならではの演出・解釈が見たかった感じです。もしくは、もっともっと芝居に深みと厚みのある役者さんたちで見たかった。

ああいう舞台、ああいう芝居、ああいう劇団コンセプト?も、あっていいし、彼らならではの魅力というのもあるのだろうけれど、自分の好みや、自分が舞台に求めるものとは、方向が違うな。なのでたぶん、彼らの舞台はもう観ないだろう。少なくとも、しばらくは。

ちなみに自分は、「トーマの心臓」も悪くはないのだけど、それよりもオスカーがシュローターベッツにくるまでを描いた「訪問者」のほうが圧倒的に好きなのです。泣きます。また読もう。



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芝居・舞台」カテゴリの記事

コメント

tontoですが、同感。「訪問者」とあって、あれ、芝居、なら知らないな、と思ったら、やっぱり、あのマンガのことだった。あれは、ラストシーンで泣きました。ぼくも久しぶりに読み返してみよう。

投稿: | 2006/06/05 13:22

ちなみにStudio Lifeは「訪問者」も舞台化したことがあるようです。「トーマ~」のほうは彼らの人気演目のひとつになり、これで3回目(だったかな)の上演なのですが、「訪問者」は再上演されていないらしい。

投稿: もあ | 2006/06/05 14:26

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