畑亜貴 / 棺桶島
リリース当時、プログレ・ファンのあいだではけっこう話題になった作品だったように思います。中古で安く売ってたので、聴いてみました。
自分は、だめだ、これ。
出だしはTeru's Symphonia風に展開していくのかなと思ったのだけど、実際、Teru's Symphonia風のファンタジックでドリーミーな音世界が広がるシンフォニック・プログレッシヴ系の音楽なのだけど、このヴォーカルがどうしても好きになれません。歌謡曲のような、アニメ主題歌のような声と歌い方。実際、この人はアニメやゲーム方面での活動が多いようで、当然といえば当然なのでしょうが、自分はだめです。ヴォーカル・ラインも歌謡曲風だし。そういう意味では、ジャパニーズ・シンフォ・プログレのひとつの典型かもしれません。
ファンの方によると、破滅型の歌詞が素晴らしいといった評価があるようですが、自分、歌詞ってほとんど聞かないし、あまり興味がないんです。それに、歌詞カードなしで聞いてると、よく聞き取れないし。
ストリングスやキーボードや東洋系の管楽器なども導入され、シンフォ・プログレ、シンフォ・ポップスとしては興味深い演奏だと思います。でも、おそらくファンの方にとってはもっとも魅力的な部分であろう彼女の「歌」が、自分の好みと大きくはずれてしまっています。なんというか、おたがいに出会う相手を間違えた、といった感じでしょうか。
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コメント
月比古/畑亜貴に興味があったのですが、HPでは試聴できず、どんなのかなと妄想が膨らむばかり。
もあさんの解説を読んで、買わない決心がつきました(笑)ありがとうございます。
投稿: hello nico | 2006/06/07 12:35
う~む、実はこの作品に関していえば自分もいまいちだったのです。
アニメやゲーム界隈で名前の知れている女性シンガーだったらみとせのりこ(キルシェの人ね)とか霜月はるかとか新井真理子(Sound Horizon在籍時)とかの方が断然魅力は上だと感じますが...でも、これには個人差があるので絶対的なお勧めではありません。
投稿: ずぉりゃああ | 2007/03/18 03:57