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2006/05/09

麻薬調査犬が足を踏んでいった

長い髪をうしろでまとめ、口ひげをはやし、薄く色の入ったレイバン型の眼鏡をかけ、赤系のちゃらちゃらした柄シャツを着た小太りの、いかにも“何か”を運んでそうな怪しい雰囲気を持ったおっさん...

はい。おいらのパスポートに貼ってある写真です。自分で見ても怪しいと感じます。ていうか、こいついったい誰やねん?

おいらのパスポートは10年有効のもので、来年の秋に有効期限が切れます。つまり、この写真はおよそ10年ほど前に撮られたものなのですが、その後おいらはひげを剃り、眼鏡を替え、体重を10キロほど落とし、髪は長いけれど結ばずにヒラヒラさせているわけで、どう見てもパスポートの写真と同一人物には思えない。自分で見てもそうなのですから、過去のおいらを知らない各国入国管理官・税関職員等が不審に思ってもしかたがありません。

そんなわけで海外旅行に行くたびに、いろんな国のイミグレ(日本含む)で「おぉ!」とかいわれたり、笑われたり、にらまれたり、困惑されたりします。成田のチェックインカウンター入り口の職員に、なぜか自分だけ「グッド・モーニング」と挨拶されたり(他の日本人には「おはようございます」と声をかけているのに)、ソウルで日本人観光客に「ピクチャー・プリーズ」とお願いされる(いや、日本語わかりますから)なんてことも、もう慣れました。

いつもは不審がられたり困惑されたりしても、これといって引き止められることなく入国できていたのですが、今回は税関で止められた。

5連休のあいだ、オーストラリアのパースに行ってきました。たったの5日間しか休めないうえ、最終日は午前中に帰国したかったこともあり、日本発が夜便(到着は翌朝)しかないカンタスではなく、シンガポール経由のシンガポール航空で行きました。これだと午前中に出発して、その日のうちの夜遅くにパースにつきます。

これもまずかったのかもしれない。

オーストラリアは食べ物や薬の持込などに対する規制が非常に厳しい国です。入国カードにはさまざまな持ち込み禁止物・制限物が明記され、これらを持っている人はチェックをつけなくてはなりません。たいていの旅行者の場合、ここでチェックするのは「ドラッグ」の項目のみ。風邪薬とか頭痛薬とか持っていることは多いですから。入管側も慣れたもので、「ドラッグ」のみにチェックがある場合は「メディシン(頭痛薬とか)か?」と口頭で聞いて、「そうだよ」と答えれば「OK」といって入国カードに印をつけてくれ、その後の税関ではとくにチェックとかされずに入国させてくれました。これまでは。

しか~し。

今回は止められましたよ。入管はいつもどおりに印をつけてくれ、申告なしの列に行けといってくれたのですが、税関職員に申告ありの列へ誘導され、持ち物全部チェックされました。手荷物も、旅行バッグも。

今回は、これまでにも増してチェックが厳しかった。入管待ちの列にも麻薬調査犬(だと思われる)が何度もきてチェックしてたし(手に持っていたパスポートと入国カードを鼻で突かれました)。世の中が物騒だからでしょうか。

そして、税関。パスポートのこれまでの渡航暦を詳細に調べられ、バッグの中身をすべて出され、持ち物について説明させられ、財布や歯ブラシなどは何か特殊な装置(たぶん、麻薬等のチェックに使うのだろう)でスキャンされ、バッグ内の隅とかも入念に調べられ、空になったバッグもスキャンされ...

さらには口頭による質問もたくさん。パースに来るのは初めてか、前回来たのはいつか、前回はどこに泊まったのか、そこの住所を覚えているか、パースに知り合いはいるか、パースでなにをするのか、前回はなにをしたのか、ロットネスト島にはどうやっていくのか、何日滞在するのか、なんでそんなに滞在日数が短いのか、などなど。

明らかに「ほんとは観光できたんちゃうやろ。だって、おかしいやないかい。こんな季節はずれに、しかもたったの3泊て、どういうこっちゃ。この3年で4回もオーストラリアきとるけど、どれも短期滞在やし。オーストラリア観光でこの短さはないやろ。そもそも、おまえはナニジンや? パスポートの写真とぜんぜんちゃうやんか。怪しい。こいつ、むっちゃ怪しい」(←なぜ関西弁? 係官は金髪のお姉さんでしたが)といった雰囲気満載です。

たしかにねぇ、とくにイベントもないこの時期に、日本では連休だけどパースではなんでもない時期に、わざわざ日本から来て、たった3泊して帰るなんて、怪しいですよ。パースってどちらかといえば滞在型の街なのに。しかも、日本のパスポートなのに、直行便ではなく、夜中に到着するシンガポール発の飛行機できてる。シンガポールから何か持ち込もうとしてるん、ちゃうんか?な雰囲気もあるわけです。

最終的にはすべての嫌疑?も晴れ、無事に入国できたわけですが、税関で30分くらい止められてしまいました。ただでさえ空港着が夜11時50分と遅かったのに。けっきょくホテルに着いたのは深夜の1時半過ぎ。眠いっちゅうねん。

そんなわけで入国でちょっとごたごたしましたが、その後の2日半のパース滞在はおだやかで気分のよいものでした。今回もちゃんと?キングス・パークで遭難しかけた(笑)し、ロットネスト島ではクォッカを間近にたくさん見られたし(何頭かにはさわってみました。ふわふわ。ほんとはさわっちゃいけません)。泳ぐには寒かったのが残念でしたが、浜辺ぎりぎりにまでエイがきているのも見たし。そして食べ物は美味しく、ワインやビールも美味しく、ほんとにたった3泊なんてもったいない。できれば1か月くらい滞在したいです。またこよう。今度はもう少し長い休みで、カンタスの直行便で。

帰りは空港に入ったところで髪をしばり、少しでもパスポートの写真の雰囲気に似せることにしました。その甲斐あってか、今回はとくに不審がられることもなく出国できました。次回からもそうしよう。

来年にはパスポートの書き換えです。写真も新たに取り直します。今度はもっと善良な市民に見えるよう、地味ないでたちで写真を撮ろうと思います。

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コメント

こんにちわ!イタリア人です!
このページをみて。。。びっくりした!イタリアの音楽が好きですね!
イタリアの音楽あんまり人気がないね・・・(O sole mio以外!)
嬉しいよ!!私もAlberto fortisとMatia bazarがとても好き!^^
日本語でイタリアの音楽の説明してくれてありがとう!
また!
Sara

投稿: sara | 2006/05/10 07:22

Ciao Sara

コメントありがとう。日本語上手だね。
イタリアのポップス、とても好きだよ。Alberto FortisもMatia Bazarも好き。でもいちばんはClaudio BaglioniとRenato Zeroかな。
ウェブサイト( http://www31.ocn.ne.jp/~moa/ )にはもっとたくさんのアルバム紹介があるので、よかったら見てね。

投稿: もあ | 2006/05/19 11:58

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