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2006/05/12

LA CRUS / OGNI COSA CHE VEDO


1993年にミラノで結成され、1995年に『La Crus』でアルバム・デビューしたポップ・グループ。ふたり組みなのかな。『Ogni cosa che vedo』は2003年にリリースされた5枚目(1996年のミニ・アルバム『Remix』を含めると6枚目)のアルバムです。

現在も活動中で、2005年には現時点での最新作である『Infinite possibilita'』というアルバムもリリースしているLa Crus(ラ・クルス)ですが、日本ではあまり聴かれていないというか、知られていない感じがします。いわゆる「イタリアン・ポップス」じゃないし、英米風味の売れ線ポップ・ロックでもない、ほんのりアンダーグラウンドな香りが漂うところが日本のイタリアン・ミュージック・ファンにあまり受けないのかもしれません。

彼らの魅力は、自分にとっては間違いなく、そのヴォーカルです。David Sylvian(デヴィッド・シルヴィアン)のような、あるいはHyde(ハイド)のような、低く抑えた声で粘っこくセクシーに歌うスタイル。そういえば自分、Japan(ジャパン)もL'Arc~en~Ciel(ラルク・アン・シエル)もけっこう好きだったりするのだわ。彼らのヴォーカルには、なぜだか強くヨーロッパを感じてしまうのです。

曲自体はデジタルなリズム(基本的にリズム・ボックス使用)の上にシンセサイザーによる硬い音色のオーケストレーションが冷たく、かつ美しく広がり、危険な美しさを振りまくかのようなヴォーカルがヨーロッパのどんよりとした退廃美を演出する、といった感じでしょうか。かといって妙に重かったり暗かったり耽美だったりということはなく、ほどよくポップです。ミュートをかけたサキソフォンなども導入され、ヨーロッパらしい哀愁も加味されたりします。

M4「Come una nube」ではガット・ギターを使って明るく軽快な感じを出したりもしますが、それでも明るくなりきれない、どことなく暗い影を断ち切れないといった雰囲気が、なんだか微笑ましい。でも、こういう曲よりは、スローなM8「Sembra un sogno」のような曲のほうが、彼らの妖しい魅力を持つヴォーカルを生かせますね。

比較的淡々としていて盛り上がりの少ない音楽なのですが、彼らの落ち着いた歌声はなんだか心地いいです。もう少しロック色が強くて曲の構成にメリハリがあると、さらに好ましいな。


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コメント

シンセサイザーなど知られていない
哀愁とか強くて
もあが、ヨーロッパで強くリズムを加味したかった。


投稿: BlogPetの小丸 | 2006/05/13 09:58

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