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2006年5月

2006/05/31

PREMIATA FORNERIA MARCONI / SUONARE SUONARE

Premiata Forneria Marconi(プレミアータ・フォルネリア・マルコーニ。PFM)といえば、イタリアン・ロックの最高峰、イタリアのトップ・グループのひとつとして、多くのイタリアン・ミュージック・ファンから支持と賛辞を得ているビッグ・ネームですが、自分は彼らの音楽があまり好きではありません。もちろん、いいなと思う曲や好きな曲もあるのですが、全体として「PFMの音楽」と考えたときに、あんまり魅力を感じない。演奏はうまいのだけど、ヴォーカルが弱いのと、いわゆる「歌心」があまり感じられない(自分には)ところが、彼らの音楽に夢中になれない理由なんだろうな。

それでも『Per un amico』とか『Chocolate Kings』とか『Passpartu』などはけっこう気に入ってたりするのですが、この『Suonare suonare』は微妙というか、個々の曲には魅かれるものがあったりはしても全体としては魅力を感じられないという、自分にとってのPFMの位置を再確認するような作品でした。

M1「Suonare suonare」はなかなか魅力的です。カンタウトーレ風のメロディを持った軽快なポップ・ロックで、演奏も楽しげ。ただFranco Mussida(フランコ・ムッシーダ)のかなでるエレキ・ギターの音色が、気の利いた文房具屋などでプレゼント用のラッピングとかに使う銀色のビニール?袋を風でぶるぶると震わせたような音(わかってもらえるかな)で、自分は嫌い。

M2「Volo a vela」もポップな曲調で、明るい陽射しを感じさせるようななかに、ほんのりと地中海の香りがするところがPFMらしい。でも、イタリアよりはアメリカの雰囲気のほうが強いかもしれません。その点では、もしかしたらAcqua Fragile(アックア・フラジーレ)に通じる? Acqua Fragileから引き抜かれてPFMに参加したヴォーカリストのBernardo Lanzetti(ベルナルド・ランゼッティ)は前作を最後に脱退してますけど。

M3「Si puo' fare」は、自分が好きになれないPFMの音楽。乾いたギターの音色も、妙にポップな曲調も、まったく興味の範囲外。

M4「Topolino」のイントロはいいな。南イタリアの明るい陽射しと、地中海から吹く爽やかな風が感じられるよう。ヴォーカルも明るく暖かな感じがあるし、Lucio Fabbri(ルーチォ・ファッブリ)の奏でるヴァイオリンも曲に広がりを与え、自分がPFMに対して持っている「PFMの香り」の印象を運んできてくれます。もう少しヴォーカルに存在感があれば、さらに自分好みだったな。

M5「Maestro della voce」は重い感じのイントロが印象的。ロシアとかのメッセージ性の強いフォーク・シンガーみたい(あくまでもイメージです)。歌が入っても重い感じを引きずっていますが、ロシアからは抜け出して、英米のメッセージ性の強いロック・シンガー風(あくまでもイメージです)になります。

M6「Sogno americano」は「アメリカ風の夢(?)」というタイトルどおり、とてもアメリカ風なアップ・テンポの曲。ヴォーカル・ラインはずっとコーラスで(ここもほんのりAcqua Fragileの匂い?)、軽快で派手な演奏。ぜんぜん好きになれません。

M7「Bianco e nero」はスローなポップス。明るさのなかにほどよく粘りがあり、アメリカ風だけどヨーロッパの匂いも感じられます。サビの部分の歌メロや、おおらかな感じを曲に与えているヴァイオリンなど、ちょっと好み。

M8「Tanti auguri」は、アコースティック・ギターのストロークにのってカンタウトーレ風に始まるのだけど、後半に入るとフィドルが活躍する軽快なポップ・ロックになっていきます。楽しげではあります。



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2006/05/30

PROCOL HARUM / A SALTY DOG

Procol Harum(プロコル・ハルム)のサード・アルバムで、彼らの初期のサウンドを彩った、枯れた音色のオルガンを弾くMatthew Fisher(マシュー・フィッシャー)が在籍した最後の作品。一般に、彼らのアルバムのなかでも名作のひとつといわれています。

アルバム・タイトルになっている「ソルティ・ドッグ」といえば、ウォッカをグレープフルーツ・ジュースで割って、ふちに塩をつけたグラスに注ぐカクテルが有名ですが、その一方で、船の甲板で働く水夫という意味もあるのだそうです。イギリスのスラングらしいですが、甲板で働く水夫は汗だらけ塩だらけになるので、その様子から「塩だらけの犬」という呼び名がついたのだとか。

Procol Harumのこのアルバムは、ジャケットに海と浮き輪、そして水夫のイラストがあることからも、ウォッカではなく、水夫の意味での「ソルティ・ドッグ」のようです。そんなジャケットのイメージから無理なくつながるM1「A Salty Dog」は、やはり名曲でしょう。かもめの鳴き声で始まり、かもめの鳴き声で終わります。たおやかでゆったりとしたオーケストラも導入されます。のんびりとした気品。派手に盛り上がることなく、淡々とした美しさ。非常に英国的な優雅さを感じます。まるで映画のワンシーンを眺めているようです。ただ、いわゆるProcol Harumらしさとは、ちょっと違う感じがします。

M2「The Milk of Human Kindness」ではオルガンが鳴り、ホンキートンク調のピアノといなたいエレキ・ギターも入り、Procol Harumらしい感じが出てきます。クラシカル・エレガントではないほうの彼らの個性である「大衆酒場のロック」風な演奏が楽しめます。

M3「Too Much Between Us」は英国フォーク調のおだやかな曲。アコースティック・ギターのやわらかなコード・ストロークと、うっすらと鳴っているオルガンが心地よいです。

M4[The Devil Came from Kansas」は、スローだけど派手な感じのロック。60年代後半から70年代の香りがたっぷりです。ギターもいなたく響きます。どことなくゆるいヴォーカルと、それにかぶさる、やはりあまりかっちりとはしていないコーラスが、古い酒場のお客がみんなで合唱している風でいい感じです。ただ、この「酒場」は、イギリスというよりはアメリカのイメージかな。

M5「Boredom」は可愛らしいフォーク・ロック。リコーダーや鈴、木琴なども入り、楽しげです。イギリスの、プログレ風味のあるフォーク・ロック・グループのアルバムとかに入ってそうな曲調ですね。

M6「Juicy John Pink」はとてもわかりやすいブルース。Jimi Hendrix(ジミ・ヘンドリックス)の再来といわれていたこともあるらしいRobin Trower(ロビン・トロワー)が書いた曲です。ジミヘン風のギターとハーモニカをバックに、いなたいヴォーカルが聴けます。

M7「Wreck of the Hesperus」は、ころころとしたピアノのアルペジオで始まります。後半ではオーケストラが入って盛り上がり、最後は嵐のSEで終わるという、プログレッシヴ・ロック風のドラマティックな構成を持っていますが、曲そのものはどこか可愛らしく、愛らしいのが素敵です。

M8「All This and More」、ほどよくいなたく、ほどよく世俗的で、なんだかバタバタしてて、だけど英国的哀愁も漂うという、ある意味でとてもProcol Harumらしい感じの曲。サビのあたりのメロディが、いかにもProcol Harumです。

M9「Curcifiction Lane」はスローな8分の6拍子のロッカ・バラード。ブルージーなギターと熱いヴォーカルがとても70年代風。M6と並んで、Procol Harumのイメージと、ちょっと違うなと思ったら、これもRobin Trowerの書いた曲でした。

アルバムの最後を飾るM10「Pilgrim's Progress」は、おそらく彼ら自身が「A Whiter Shade of Pale (青い影)」を意識したんじゃないかと思います。Matthew Fisherの奏でるオルガンの響きとクラシカルなコード進行を活かした曲。でも「A Whiter Shade of Pale」よりもずっとのんびりと、のほほんとした感じです。陰の「A Whiter Shade of Pale」に対して、どちらかというと陽の「Pilgrim's Progress」といった印象でしょうか。おだやかで暖かな雰囲気があり、ヴォーカルも素直なポップス風です。

このあと、CDにはボーナストラックが6曲くらい入ってます。

というわけで、個々の曲はそれぞれに可愛らしく、愛らしく、それぞれの魅力を持っていたりするのですが、アルバムとしての求心力というか、ドラマ性というかは、ちょっと薄い感じです。よい曲もあるし、アルバムとしての出来も悪くはないのだけど、あまり「Procol Harum」を感じない。曲調が拡散気味なのと、ヴォーカルが持ち回りなのと、アメリカ的な香りがあちこちに紛れ込んでいることが、自分の持っている彼らに対するイメージと、ちょっと違うのかもしれません。自分としてはやはり、イギリスの気品と世俗っぽさがごた混ぜになったような雰囲気を、彼らに望みたいのだな。その点で、自分の好みからすると、このアルバムはちょっと残念な内容でした。


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2006/05/29

週末映画

『昼顔』
CATVで放送されたもの。よくわからん。昼顔が23歳には見えない。


『メリーに首ったけ』
地上波で放送されたもの。あまりにバカらしくて笑える。キャメロン・ディアスの魅力はわからん。


『天国の本屋~恋火~』
BSで放送されたもの。竹内結子がまた死んでる。


以上、週末に観た映画ひとことコメントでした。

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2006/05/28

コミュニティなるものをつくってはみたが

初めてmixi内にコミュニティなるものをつくってみた。
つくってはみたのだけど、
あまりにもコアでマニアックなテーマなので、
きっと登録者が集まらないだろう。
作成後1か月経っても登録者が1名(管理人)のみのコミュニティは、
自動的に削除されるそうだ。
「1か月のみ存在した幻のコミュニティ」になる可能性大だな。

ちなみに、こんな↓コミュです。
「合唱入りのPops/Rockが好き」
http://mixi.jp/view_community.pl?id=945518

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2006/05/26

寝坊しました

ひさしぶりに寝坊しました。
めざましかけるの、忘れたのかなぁ。
ふだんより40分も遅く起きました。
でも、あわてず騒がず、
ふだんどおりに身支度を整え家を出て、
会社に着いたのが始業1時間前。
楽勝やね。
ただ、この時間になると、
各駅停車でも電車が混んでしまいます。
ほぼ満員です。
人がたくさんいる場所は疲れます。
体力と精神力が搾り取られていきます。
今日の活動に必要なエネルギーの半分くらいは、
すでに使い果たした感じです。
来週からまた、ちゃんと早起きしよう。


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2006/05/25

ふわっとしてて、足首きゅっ


最近、路上や通勤途中の駅や電車で、よく見かけるんです。
ふわっとしてて、足首がきゅってなってる。
なんか、気になって気になって。
名前を知りたい。
前に一度、教えてもらったことがあるようにも思うのだけど、
思い出せない。
なんという名前だったかなぁ。
道路を修理したり、家をつくったりしている人たちがはいている、
あれ。
動きやすそう。肌触りもよさそう。
たしか、若い作業員の方たちのあいだで有名な、
ある種の「憧れ」にも近い“あれ”をつくっているメーカーが、
あるって聞いたこともある。
なんというメーカーだったかなぁ。
虎ほにゃららとかいうメーカーだった気がするなぁ。
買いたいわけでも、
はきたいわけでも、
ないのだけれど、
名前を思い出せないのが、
なんだかとても歯がゆい気分の、
暑い日々。

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2006/05/24

NICCOLO' FABI / SERENO AD OVEST

Niccolo' Fabi(ニッコロ・ファビ)、1968年5月16日ローマ生まれ。Premiata Forneria Marconi(プレミアータ・フォルネリア・マルコーニ。PFM)やデビュー当時のAlberto Fortis(アルベルト・フォルティス)のアルバムなどで知られる名プロデューサー、Claudio Fabi(クラウディオ・ファビ)の息子です。6歳のころには(おそらく父に連れられて)PFMの楽屋とかに出入りしていたらしい。

彼のアルバムは以前、デビュー作の『Il giardiniere』(1997年)を聴いたことがあるのですが、これが自分にはいまいちピンと来ない作品でして、その後すっかり彼のことを忘れていました。なんか、中途半端にエレ・ポップ風味の強いアレンジで、歌メロにもあまり魅力を感じられなかったように記憶しています。

この『Sereno ad ovest』は2000年にリリースされた彼のサード・アルバムで、たまたま安く売っていたので、試しに買ってみました。もしかしたら少し作風とか変わっているかなと思いまして。そしたらね、これがけっこう心地よいんです。微妙なエレ・ポップ風味というかチープなシンセサイザーのアレンジは多少残ってはいるのですが、全体にオーソドックスなポップスになっているように思います。派手さはないのだけど、Niccolo'のちょっと弱々しげなやさしい歌声が生きるような、ミディアムからミディアム・スローのやわらかい曲が中心になっています。

M2「Se fossi Marco」はイントロにエレ・ポップ風味が感じられますが、曲自体は軽快なポップス。この曲や、M5「Scherzo」などは、イタリアというよりは英米のポップ・センスがベースなのだけど、そこにある種の大陸的なおおらかさとやわらかさが加わった感じです。こういった感じ、何かに似てる気がすると考えていたのですが、もしかして、ニュージーランドのSplit Enz(スプリット・エンズ)とかに通じる印象があるのかもしれません。

またM3「Acqua」ではTiziano Ferro(ティツィアーノ・フェッロ)などに代表される、最近イタリアで増えているR&Bの雰囲気がありますし、このアルバム内では多少異色気味にシビアな雰囲気を持ったM9「10 centimetri」はスロー・ジャズを感じさせます。

M6「La politica」はフォーク・タッチのやわらかでゆっくりした曲なのですが、シンセサイザーのアレンジが古いブリティッシュ・ポップス風というか、なんとなくSoft Cell(ソフト・セル)を思い出しました。一方M8「Lunedi」はスライド・ギター入りの軽快なポップ・ロックで、こちらは古いアメリカの香りですね。

自分の好み的には、M1「Qualcosa di meglio」やM4「Zerosei」あたりの、おだやかなポップスが好きかな。アコースティック・ギターの素朴なストロークにのせて、さりげない感じのやさしいメロディをやわらかな声で歌っています。聴いていて穏やかな気分になります。

比較的淡々としたメロディ展開・曲構成のものが多く、その点で「熱心に聴きこむ」といった感じにはなりにくいのですが、逆にいえば押し付けがましさがないので、日常のさりげないBGM等にはよいように思います。一生懸命聴かなくていい、だけどかかっているとなんだか心地よい音楽ですね。このあとのアルバムもちょっと興味が出てきました。


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2006/05/23

As time goes by...

今日はダメです。眠い。眠すぎる。こんなんで仕事ができるんだろうか。

土曜日に、ひさしぶりに映画『ローズマリーの赤ちゃん』を観ました。これ観るの、何年ぶり(何十年ぶり?)だろう。独特の雰囲気が全編に漂ってて、けっこう好きです。原作本も持ってるし。こういった、映像や音で必要以上に思わせぶりな雰囲気を出したり脅かしたりしない、いろいろなことが観る側の感性や想像力にゆだねられているような映画って、いまのアメリカさんとかにはなかなかつくれないのだろうな。ミア・ファーローは歩き方がペンギンみたいで、ちょっと変です。


日曜日は、Italo pop festaの前に、日比谷公園で行なわれたアフリカン・フェスティバルに行ってきました。気がつくとこれも毎年の行事になってるな。いちばんの目的は「食べる」ことなので、一通り食べ物屋の屋台をチェックして、ほどよくめずらしげで美味しそうなものを何品か食べて、あとはなんとなく物販屋台をチェックして、終わり。しかし、このイベントもだんだんと入場者数が増えてきたな。屋台数も増えてきてるし、会場も少しずつ外に広がりつつある。代々木公園のタイ・フェスティバルみたいなことにならないことを切に願う。

昨日の夜は、妻がつくってくれた、パプリカの挽き肉詰め きのこと野菜入りのトマト煮込みを食べました。うまい。あたしゃ挽き肉料理が好きなんです。つくるのがめんどくさいので、自分ではあまりつくりませんが。ワインはドメーヌ・ノーダン・フェランのオート・コート・ド・ボーヌ・ブランを開けました。シトラスのような爽やかな風味にカラメルのような甘いニュアンスもあって、これ、美味しいわ。2000年ヴィンテージでしたが、もう数年寝かせてもよさそうなくらい、力強いタンニンも感じました。

そして、今日は... 仕事しないで帰りたいなぁ。1日寝ていたい。眠い。だるい。もう、朝起きた瞬間からなんだか疲れちゃってるもんなぁ。天気も悪いし。でも、そういうわけにもいかないんだよなぁ。

はぁ~。

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2006/05/22

昼には昼の、夜には夜の

昨日(5月21日)は、関東近郊在住イタリアン・ポップス・ファンの月に1度のお楽しみ、Italo pop festa@亀戸の日でした。これまでは毎回、土曜の夜に行なわれていたこのFesta。しかし今回は、Festa史上初めての(大げさだな)日曜昼開催ということで、これまでとはまた少し違った感じのリラックスが会場にありました。

まだ陽が高く、会場にも明るい陽射しが容赦なく差し込んでくるため、DVDのスクリーン投影は見えづらいということで、映像なしのCD音源のみ紹介。自分はもともと映像にほとんど興味がないので、音だけでも充分に楽しめます。映像がない分、かえって音からいろいろな場面や風景を頭の中に想像できて好ましいな。ただ、他の参加者さんにとっては映像があったほうが好ましいのだろうと思います。今回は昼開催における会場予約の都合で、土曜夜開催のFestaよりも開催時間が1時間短かったのですが、映像なしFestaとしてはこのくらいの時間数でよかったのかもしれません。

まず紹介されたのは、今年のサンレモ音楽祭出場者のなかから、優勝したPovia(ポヴィア)、あいかわらず優勝できないMichele Zarrillo(ミケーレ・ザッリッロ)、日本にもファンが多いAnna Tatangelo(アンナ・タタンジェロ)、そして四角く開く口が怖いDolcenera(ドルチェネーラ)。サンレモ参加曲はすでにこのFestaで紹介済みなので、今回はサンレモ後にリリースされた新作のなかからサンレモ以外の曲が紹介されました。

PoviaMichele Zarrilloも、サンレモ曲とほとんどかわらないというか、おんなじ曲の別の部分だよといわれたら、自分はおそらく信じてしまいます(^^;)。Anna TatangeloGigi D'Alessio(ジジ・ダレッシォ)の書いた曲を歌っているのですが、あまりにも露骨にGigi D'Alessioなメロディで、Gigiが自分で歌ったほうがいいんじゃないかと感じてしまいます。DolceneraDolceneraらしい個性があり、また紹介された「Il popolo dei sogni」という曲は(映像がなかったこともあってか)聴いていても「大きく四角く開く怖い口」の印象がそれほど強くなく、自分としては楽しく聴けました。

サンレモ関係の新譜に続けて、Luisa Corna(ルイサ・コルナ)とFrancesco De Gregori(フランチェスコ・デ・グレゴーリ)の新譜からも1曲ずつ紹介。Luisa Cornaは女優かモデルが本業のようで、非常に美しいお姉さま。歌もうまく、いくぶんひび割れた感じの声で情感豊かに歌い上げていました。曲そのものは非常にオーソドックスな感じですが、イタリアン女性ヴォーカルものが好きな人にはアピール度が高そうです。Francesco De Gregoriは「L'angelo」という曲が紹介されました。リゾート気分を振りまくような明るく軽やかな曲で、天気のいい日曜午後のゆるい雰囲気にぴったり。目の前に、ビーチにベンチシートを出してパラソルの下で寝転び冷えたトロピカルカクテルかスパークリングワインを楽しむといった風景が浮かびました。

10分ほどの休憩を挟み、第2部は(比較的)最近、日本盤がリリースされたCDを中心に紹介。これ、もともとは3月のFestaのときに自分の担当で紹介する予定だったものなのですが、直前になって出席できなくなってしまい、ボツっていた企画でした。今回は、もともとは別の担当者による別の企画が紹介される予定だったのですが、企画担当者が直前になって出席できなくなってしまったため、この企画が急遽掘り起こされたのです。

当日になって会場で企画の復活を告げられたもので、事前の準備ができないままの紹介となってしまいました。2か月前に一度準備したのだけど、そんなの、すっかり忘れちゃいましたからね。そんなわけで、紹介の仕方や内容がとっちらかっていてごめんなさい>出席者のみなさん。伝えたかったエピソードや伝える順番とか、2ヶ月前であればもっといい具合にできたはずなのよ。

それはともかく。2部で紹介したのはGianna Nannini(ジァンナ・ナンニーニ)の最新作、Alberto Radius(アルベルト・ラディウス)のサード・ソロ、Alice(アリーチェ)のセカンド・アルバム、Riccardo Fogli(リッカルド・フォッリ)のサード・ソロ、そしてTito Schipa Jr.(ティト・スキーパ・ジュニア)のセカンド・アルバムから各1曲。

Gianna Nanniniは力強いひび割れ声でアメリカっぽいロックを歌うといったイメージが強いのですが、ここ最近は大人の落ち着きや余裕のようなものを感じさせる「聴かせるロックシンガー」といった雰囲気が強くなってきています。紹介した「Sei nell'anima」も、サビのメロディはいかにもGianna Nanniniらしいのだけれど、曲調はオーケストラも入った、なかなかドラマティックなもの。

Alberto Radiusはバックの演奏にほんのりFormula 3(フォルムラ・トレ)やIl volo(イル・ヴォーロ)の香りが漂いつつも、後半ではマンドリンが導入され、南イタリアの輝く海と太陽が目の前に広がります。

Aliceは樽を叩いたような音のドラムや、やたらと硬い感じのピアノが多少耳障りな感じが自分にはするのですが、これはこれでよしとしましょう。

Riccardo Fogliは、あいかわらずRiccardo FogliPooh(プー)にも通じる、甘くやわらかなバラードを歌っています。

今回の企画で、個人的にもっとも気に入っていて、もっとも紹介したかったのは、なんといってもTito Schipa Jr.。ただ、非常にマニアックなカンタウトーレだし、ヴォーカル・スタイルもかなり個性的なので、Festaにはあまりあわないかなと心配もありました。そんな思いも抱えつつ紹介した「Sono passati i giorni」。壊れやすいガラスの天使が空から降りてくるかのような歌声が会場に染み渡りました。いくぶんポップ・オペラ風な演奏と展開は、最近のイタリアン・ポップス・ファンの方には、あまりなじみのないものだったかもしれません。惜しむらくは、もともとは3月の夜に紹介されることを想定した選曲を、5月の汗ばむ日曜の昼に紹介するという、環境とのミスマッチ。しかしそれでも、第2部終了後にTito Schipa Jr.に関心を持ちアルバムを確認しにきた方が複数名いて、企画者としてはうれしいかぎりでした。紹介してよかった。

ここでまた10分ほどの休憩ののち、最終パートである第3部へ。最近イタリアでやたらとリリースの続く「3枚組もの」特集ということで、Riccardo Cocciante(リッカルド・コッチァンテ)の3枚組ベスト盤、Elio e le storie tese(エリオ・エ・レ・ストーリエ・テーゼ)の紙ジャケ3枚組ボックスセット、Claudio Baglioni(クラウディオ・バッリォーニ)の3枚組ベスト盤第2弾から、それぞれ2曲ずつが紹介されました。

Riccardo Coccianteは、自分はほとんど初期のものしか聴いたことがないのですが、最近の曲もよい感じみたいですね。会場で紹介された「Se stiamo insieme」はもちろんいい曲ですが、「Tu Italia」という曲も草原に吹く爽やかな風のようで、けっこう気に入りました。Elio e le storie teseは、実は自分はアルバムを1枚も持っておらず、気になっていたグループ。「La terra dei cachi」という曲は「My way」風な雰囲気を持った、古きよき時代のアメリカン・ミュージカルで聴かれるような、あるいは年配のベテラン・シンガーによるディナーショーのような曲調が楽しく、聴いてるだけで、両手を広げて熱唱したりコミカルなステップで舞台を左右にかけていったりといったシンガーの姿が目に浮かびます。Claudio Baglioniは、まぁこんなものでしょうか。「Va'」は、たいした曲じゃないと自分は思ってます。

というわけで、これまでより多少短いFestaではありましたが、内容的にはかなり充実していたというか、これまでと同等以上のボリューム感のある日曜の午後でした。昼開催ということで、ドリンクもノンアルコールが主体で、酔っ払わずにいたのも、音楽に集中できた理由のひとつかも。次回はまた土曜の夜開催の予定だそうですが、日曜昼のFestaもまた違った魅力があって楽しいですね。


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2006/05/19

ナスのミートグラタン

スーパーで牛挽き肉と豚挽き肉の小さなパックがそれぞれ賞味期限いっぱいで半額だったので、買ってきました。冷蔵庫に長ナスが2本と舞茸があるので、これでひさしぶりにミートグラタンをつくりましょう。

深鍋にオリーブオイルを入れ、みじん切りにしたニンニクを香りよく炒める。

牛挽き肉・豚挽き肉を加え、ぽろぽろになるまで炒める。

塩・胡椒・ナツメグで味付け。白ワインも加えてみる。

舞茸をばらばらとほぐして加え、混ぜ合わせる。

ホールトマトを加え、必要なら少し水も加えて、煮込む。

半円柱形に切って灰汁抜きしたナスを、取っ手の取れるティファールのフライパンで、オリーブオイルで炒める。オイルはたっぷりめ。

ナスがほどよく炒まったら、フライパンの中で綺麗に並べ、上から満遍なく舞茸入りのミートソースをかける。フライパンの中でソースが全体にいきわたり、ほどよくナスが見え隠れするくらいまで。

上からチーズをふりかける。粉チーズでもピザ用チーズでもとろけるチーズでも何でもいいと思いますが、冷蔵庫にパルミジャーノのスライス(パック入り)があったので、うちではこれを使いました。

オーブンで、チーズがほどよく溶けて焦げ目がつくまで焼く。

つけあわせはカプレーゼとレタスのサラダ。ナス入りとはいえグラタンがミートソースで肉肉してるので、「野菜を食べた!」という気分になる生の野菜を多めに用意しました。

ワインは、昨日開けたシャブリ・エアラインセレクション / ルイパージュが冷蔵庫にあったのだけど、トマト味のミートグラタンには赤ワインのほうがいいかなと思い、マストロベラルディーノのタウラージ・ラディチを新たに開けました。

タウラージ ラディーチ[2000]マストロベラルディーノ

タウラージ・ラディチ、甘い風味としっかりしたボディにバランスのよい酸とタンニンもあって、すっごく美味しい。すっごく美味しいのだけど、ミートグラタンと一緒に楽しむにはちょっと力強すぎたかな。凝縮した旨みが、料理の味を覆い隠してしまうかもしれません。パンをつまみながら飲むので充分だな。ワイン単体で満足できる味わいです。あるいは、しっかりと力強い味わいの肉料理と一緒がいいかも。

う~ん、この食卓にはサンジョヴェーゼかなにかのほうが、バランスがよかったに違いない。

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2006/05/18

AMEBA4 / AMEBA4

ブーツ型をしたイタリア半島のかかとのあたり、プーリア州(Puglia)バーリ(Bari)出身の4人組グループ、Ameba4(アメーバ・クァトロ)のデビュー・アルバムです。2006年のサンレモ音楽祭新人部門参加曲「Rido... forse mi sbaglio」も収録されています。

サンレモ参加曲もそうでしたが、基本的には1980年代ごろのイギリスのニューウェーヴを思い出させるような感じでしょうか。ミディアムからスロー・テンポの曲が多く、演奏形態はニューウェーヴ風だけど、メロディにはもっと昔のブリティッシュ・ポップ風なやわらかさがあります。M4「Via da noi」などは8分の6拍子の露骨にオールド・ファッションドなロッカ・バラードで、いまどきこんなのありかとも一瞬思うのですが、かえっていまの時代にはこういうのも新鮮なのかもしれませんね。

こういったブリティッシュ・ポップ/ニューウェーヴ風なグループは最近のイタリアに多いように感じますが、Ameba4の音楽はイギリスぽい装いを聴かせながらも根底にイタリアの濃い血が流れているように感じられるところが好ましいです。イギリス風の曲でも、歌メロのどこかにイタリアらしい伸びやかなメロディが挟み込まれていたり、醒めた若者風な曲でもちょっと歌い上げるパートがあってイタリアの情熱がこぼれてしまったり。こういうところ、好ましい。

曲調にバリエーションがあまりないので、アルバムを通して聴いてるとだんだんどれも同じに聴こえてきてしまうところがあり、これは今後の課題だろうな。また、このアルバムではプロデュースとアレンジをCorrado Rustici(コッラード・ルスティチ)が手がけているのですが、今後もCorradoがかかわって、彼らを育ててくれるのか。そこもポイントになるかもしれません。

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2006/05/17

MATIA BAZAR / ...BERLINO...PARIGI...LONDRA

Matia Bazar(マティア・バザール)のオリジナル・メンバーで、曲づくりの中心人物でもあったPiero Cassano(ピエロ・カッサーノ)脱退後にリリースされた最初のアルバム(Pieroは1999年に復帰しています)。それまでのダイナミックかつドラマティックなポップ・ロック・サウンドを残しつつも大胆にテクノ・ポップ・アレンジを導入し、ずいぶんと印象が変わりました。

M1「Lili Marleen」はたしか、このアルバムと同じタイトルの日本独自編集盤ではB面の最後に収録されていたように記憶しています。そのためか、この曲を聴くと、なんだかもうアルバムが終わってしまうような気がします(笑)。Marlene Dietrich(マルレーネ・ディートリッヒ)などで有名な曲ですが、テクノ・アレンジが施されたこのアルバムのなかでも、もっともテクノ・ポップ風味の強いアレンジになっています。

M2「Io ti voglio adesso」は、イントロのころころとしたエレクトリック・ピアノの音がとても可愛らしいですね。メロディがなめらかにつながらず、展開や構成に予定調和を見つけにくい、だけど緩急のドラマがあって美しい独特のヴォーカル・ラインは、Antonella Ruggiero(アントネッラ・ルッジェーロ)時代のMatia Bazarの曲以外ではなかなか聴けない気がします。

M3「Passa la voglia (Look at the rain fall)」ではイントロがスペーシーなシンセサイザー・プログレッシヴ・ロック風。ヴォーカル・パートに入ると、空気の澄んだ明け方の青い空のような爽やかな風が吹きます。

M4「Che canzone e'」はリズムの強調されたポップ・ロック。Antonellaのヴォーカルにはおてんば娘のような元気な可愛らしさがあり、楽しいです。曲の途中に、フィルターかヴォコーダーかなにかをかけたマイクでアルファベートを唱えるパートがあるのですが、この部分のバックで演奏されているギターのメロディは、あとの曲でまた出てきます。

M5「Fortuna」は、イントロの部分を聴くとM1とどう傾向のテクノ・ポップかなと思うのですが、ヴォーカル・パートへ入っていくとMatia Bazarらしいなめらかなポップスへと変わっていきます。1コーラスめでは男性ヴォーカル(誰かしら?)、2コーラスめからはAntonellaへとチェンジして、ヴォーカルの変化もつけています。ディストーションのかかっていないエレキ・ギターの音も好ましく感じます。

M6「Fantasia」はこのアルバムのなかでもなかなか魅力的な曲。デジタルなシンセサイザーの音とクリーンなエレキ・ギター。男女によるヴォーカルの掛け合い。いくぶんシリアスな感じの歌メロ。ヒューマン・ヴォイスを使った空間を感じさせるコーラス。M4の途中で出てきたギターのメロディが、ここでまた導入されています。

M7「Stella polare」は、個人的にこのアルバムのなかでもっとも好きな曲。ゆったりとしたメロディに乗るAntonellaの伸びやかな歌声が空高くまで届いていくようです。無限の空間が広がる夜空を眺めているような印象でしょうか。バックの演奏が意外と可愛らしくて、これもまた魅力的。

M8「Zeta」はピアノによる独奏。ほんのりクラシカルな雰囲気はありますが、とくにどうといったことのない曲のように思います。ピアノの音色に艶がないのが残念。

M9「Fuori orario」はアップ・テンポのロック。がちゃがちゃしたエレキ・ギターの音は気持ちいいのですが、白玉中心のキーボード・アレンジは平凡でいただけない感じです。曲調的にはMatia Bazarの前身グループともいえるJ.E.T.(ジェット)の面影が見える気がします。

M10「Astra」はこのアルバムで2曲目のインストゥルメンタル。オルゴールのねじを巻くSEから始まるので、ファンタジックな感じになるのかなと思いきや、スペーシーなシンフォニック・プログレッシヴの香りが漂う曲でした。キーボード・オーケストレーションをバックに気持ちよくメロディを奏でるギター。後半部ではピアノとAntonellaのスキャットも入ります。どことなくセカンド・アルバム『Granbazar』のころの彼らを思い出しました。


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2006/05/16

PROCOL HARUM / SOMETHING MAGIC

Procol Harum(プロコル・ハルム)の10枚目のアルバム。このアルバムのリリースと、アルバム・プロモーションのための小さなツアーを行なったのち、Procol Harumは活動を停止します(のちに再結成され1991年に『The Prodigal Stranger』をリリースしますが)。

おそらく船の甲板にある椅子に座る、首のない貴婦人。注に浮かぶ逆さまの金魚鉢(金魚入り)。空を埋め尽くす黒雲と水平線上に輝く光。意味ありげなモチーフがふんだんに配置されたジャケット・アートは、プログレッシヴ・ロック風です。収録されている曲にもオーケストラもふんだんに使っていて、このアルバムではたおやかなクラシカル・エレガンスを意識したのかもしれません。

M1「Something Magic」では、冒険映画に出てくる砂漠の王宮での王様のお出ましのときにかかるようなイントロがなんだか楽しいです。おなじみのオルガンやオーケストラのほかにブラスも入り、ほどよくクラシカル、ほどよくユーモラスで、Procol Harumの持つ音楽性をほどよい薄さで総動員といった印象です。

M2「Skating on Thin Ice」はピアノとオーケストラを中心とした、おだやかでのんびりしたスロー・ポップス。ほんのりクラシカルな風味は、やはりProcol Harumサウンド。

M3「Wizard Man」はミディアム・テンポのポップ・ロック。ハンド・クラップやオルガンの使い方が1960年代や70年代前半の香り。伸びやかでないエレキ・ギターの音色も、古き良き時代のロックを思い出させます。

M4「The Mark of the Claw」では、クラシカル・エレガンスとは別方向でのProcol Harumの特徴でもある、ちょっといなたいブルース・ロックを聴かせてくれます。ピアノのコード・ストロークやファズ・ギターの音色が懐かしい感じです。

M5「Strangers in Space」はスローなジャズ・ブルース風のバラード。ハモンド・オルガンが心地よい音色でなっています。効果音の使い方がちょっと彼ららしくないかな。

M6~M8は「The Worm & The Tree」という組曲。ピアノとオーケストラ、そして忘れてはならないハモンド・オルガンを中心に、Procol Harumのクラシカル・エレガンスな側面をたっぷりと聴かせてくれます。中間部では軽やかなリズムに乗ったポップスや、いなたいブルース・ロック風なパートも挿入されますが、全体を通してはイギリスの田園を思わせるような、のんびりとおだやかで美しい風景が思い浮かぶような曲調です。詩の朗読のような、あるいはナレーションのようなヴォーカルも、どことなくファンタジックな雰囲気を加味しています。

それぞれの曲にProcol Harumの持つさまざまな面が感じられて愛らしいのではあるけれど、曲そのものの持つ魅力や、アルバム全体の持つ吸引力といった点では、ちょっと弱いし小粒だなという印象があります。このアルバムでいったんProcol Harumはその歴史の幕をおろすのですが、なんとなく「力尽きて倒れた」といった印象で、少し寂しさを感じます。



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2006/05/12

LA CRUS / OGNI COSA CHE VEDO


1993年にミラノで結成され、1995年に『La Crus』でアルバム・デビューしたポップ・グループ。ふたり組みなのかな。『Ogni cosa che vedo』は2003年にリリースされた5枚目(1996年のミニ・アルバム『Remix』を含めると6枚目)のアルバムです。

現在も活動中で、2005年には現時点での最新作である『Infinite possibilita'』というアルバムもリリースしているLa Crus(ラ・クルス)ですが、日本ではあまり聴かれていないというか、知られていない感じがします。いわゆる「イタリアン・ポップス」じゃないし、英米風味の売れ線ポップ・ロックでもない、ほんのりアンダーグラウンドな香りが漂うところが日本のイタリアン・ミュージック・ファンにあまり受けないのかもしれません。

彼らの魅力は、自分にとっては間違いなく、そのヴォーカルです。David Sylvian(デヴィッド・シルヴィアン)のような、あるいはHyde(ハイド)のような、低く抑えた声で粘っこくセクシーに歌うスタイル。そういえば自分、Japan(ジャパン)もL'Arc~en~Ciel(ラルク・アン・シエル)もけっこう好きだったりするのだわ。彼らのヴォーカルには、なぜだか強くヨーロッパを感じてしまうのです。

曲自体はデジタルなリズム(基本的にリズム・ボックス使用)の上にシンセサイザーによる硬い音色のオーケストレーションが冷たく、かつ美しく広がり、危険な美しさを振りまくかのようなヴォーカルがヨーロッパのどんよりとした退廃美を演出する、といった感じでしょうか。かといって妙に重かったり暗かったり耽美だったりということはなく、ほどよくポップです。ミュートをかけたサキソフォンなども導入され、ヨーロッパらしい哀愁も加味されたりします。

M4「Come una nube」ではガット・ギターを使って明るく軽快な感じを出したりもしますが、それでも明るくなりきれない、どことなく暗い影を断ち切れないといった雰囲気が、なんだか微笑ましい。でも、こういう曲よりは、スローなM8「Sembra un sogno」のような曲のほうが、彼らの妖しい魅力を持つヴォーカルを生かせますね。

比較的淡々としていて盛り上がりの少ない音楽なのですが、彼らの落ち着いた歌声はなんだか心地いいです。もう少しロック色が強くて曲の構成にメリハリがあると、さらに好ましいな。


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2006/05/11

タイとアフリカ、どっちもうまいぞ


今週末(5月13日・14日)は代々木でタイ・フェスティバルですよー。今年で何回目になるのかな。以前はタイ・フード・フェスティバルだったと思うのだけど、いつのまにか名称から「フード」がなくなってました。ライブがあったり雑貨などが売っているほか、やっぱりメインの楽しみはタイ料理の屋台がたくさん出ること。いろんなものが一皿500円くらいで食べられます。うまい。

ただ、前は毎年出かけていたのだけど、ここ数年であまりにも来場者の数が多くなり、会場が人だらけ・ごみだらけになってしまったので、去年は行かなかった。たぶん、今年も行かないだろうな。手軽に美味しいものが食べられるのは魅力なのだけど、人がたくさんいるところは疲れてしまうのよ。

来週末(5月20日・21日)は日比谷でアフリカン・フェスティバルですよー。こちらも今年で数回目なのだけど、雑貨や料理屋台が出てて楽しいです。コンサートもあったりするし。それになにより、タイ・フェスティバルにくらべるとまだ来場者が少なめで、いくぶん余裕があるのがありがたい。屋台で売られている料理もなんだか家庭料理っぽくて素敵。こっちはたぶん、今年も行くな。タイ・フェスティバルのように人だらけになっていないことを望む。

ちなみにお盆の時期には毎年、麻布十番納涼祭りに出かけて、ワールドバザール会場でいろんな国の屋台料理を食べるのが何年も楽しみだったのだけど、いまでははタイ・フェスティバル以上に身動き取れないほど混雑する祭りになってしまい、ここ数年行ってない。

求む! タイ・フェスティバル、麻布十番納涼祭りに代わる「ちょっとめずらしい国・地域の料理を屋台でいろいろ食べられる」屋外の祭り!

そういえばドイツ祭りなんてのも数年おきにやっていた気がするのだけど、次はいつなのだろう?
そして、イタリア祭りはないのか? 川崎チッタ・デッラでやったようなしょぼいやつ(^^;)ではなく、もっと華やかで楽しげなやつは。

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2006/05/10

PROCOL HARUM / EXOTIC BIRDS AND FRUIT

Procol Harum(プロコル・ハルム)の8枚目のアルバム。前作が彼らの最高作との呼び声も高い『Grand Hotel』で、ここではオーケストラやコーラスを導入してクラシカルな雰囲気を強く出そうという意識が見えましたが、続くこのアルバムではもっとリラックスして、もともとの彼らの持ち味である世俗的でいなたい、だけどイギリス風味たっぷりのロックが中心になっています。もともと「ロック・ソング・アルバムに立ち戻ろう」という掛け声のもと制作が進められたそうなので、当然ですね。

M1「Nothing but the Truth」はおなじみのピアノとオルガンをバックにしたロックン・ロール。力強くも味わい深いGary Brooker(ゲイリー・ブルッカー)のヴォーカルが楽しめます。控えめに使われるエレキ・ギターとオーケストラもいい感じ。なんということのないロックン・ロールでありながらも、大英帝国的な、ヨーロッパ的な香りが醸し出されてしまうところが魅力的です。

M2「Beyond the Pale」はいっそうヨーロッパぽいピアノ・ロック。古い街角楽師風の寂れた哀愁がうっすらと漂います。

M3「As Strong As Samson」ではオルガンのバックを中心にミドル・テンポのロックを演奏しています。やっていることはどうということのない地味なものなのだけど、なぜかやたらと派手に聴こえるアレンジが懐かしい感じです。なめらかなメロディ・ラインに乗るヴォーカルにはひなびた哀愁があり、いかにも英国風。イギリス風というよりも、英国風と表現したい感じ、なんとなくわかるでしょうか。歌メロの途中まではマイナー・コードで来るのだけど、最後はメジャーで終わるのが好ましいです。

M4「The Idol」もピアノのバックを中心にしたProcol Harumらしい英国の雰囲気たっぷりなロック。どことなく田園風なのんびりとした香りのするGaryのヴォーカルをクラシカルなオルガンがサポートし、一瞬ゴスペル風な匂いもさせつつも、あくまで世俗っぽい、パブなどで聴けそうな感じを残しているのが、いかにも彼ら風。

M5「The Thin Edge of the Wedge」はここまでの雰囲気とずいぶん違った曲。ピアノ、ギター、オルガンを中心に、動き回るベースがうっすらとブルースやジャズの風味を見え隠れさせ、いなたい怪しさ満載です。古い探偵ものドラマのバックなどに似合いそう。

M6「Monsieur R. Monde」ではピアノとディストーション・ギターを中心にした少し粘りのあるロックを聴かせてくれます。1970年代初頭のロックの香りですね。Creedence Clearwater Revival「スージーQ」とかにも通じる曲想でしょうか。

M7「Fresh Fruit」はミディアム・スローののんびりとしたブルース・ロック。マリンバの導入や、犬の吠え声のものまね?なども入り、なんだか楽しげです。

M8「Butterfly Boys」はピアノを中心にしたパブっぽいロック。後半のブルージーなギターがいい味わいを出しています。

M9「New Lamps for Old」はオルガンをメインにしたのんびりとおだやかな曲。ときどき入るギターのフィルインが世俗っぽさを加えます。こののんびり感がとても英国風ですが、彼らの醸しだすのんびり感は、田園風というよりは、やっぱり夜の酒場風。

M10「Drunk Again」は... おっと、最寄り駅についてしまいました。時間切れです。この曲についてはPensiero! websiteに掲載するときに追加しましょう。

全体的に、Procol Harumの音楽としかいいようのない曲ばかりが収録されています。ほんのりクラシカルで、だけどエレガンスというよりは世俗っぽい身近さがたっぷりで、イメージの中にある古いヨーロッパのパブにあるような、ひなびた哀愁と他愛のない楽しみがゆるゆると漂っているような、そんな音楽。とくにアルバム後半は「青い影 (A Whiter Shade of Pale)」とはだいぶ雰囲気の違う、Procol Harumらしい、いなたい系英国ロックになっています。その点で、アートな雰囲気のあるジャケットとはイメージが違いますね。ほどよく力が抜けた愛すべき作品だと思います。


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2006/05/09

麻薬調査犬が足を踏んでいった

長い髪をうしろでまとめ、口ひげをはやし、薄く色の入ったレイバン型の眼鏡をかけ、赤系のちゃらちゃらした柄シャツを着た小太りの、いかにも“何か”を運んでそうな怪しい雰囲気を持ったおっさん...

はい。おいらのパスポートに貼ってある写真です。自分で見ても怪しいと感じます。ていうか、こいついったい誰やねん?

おいらのパスポートは10年有効のもので、来年の秋に有効期限が切れます。つまり、この写真はおよそ10年ほど前に撮られたものなのですが、その後おいらはひげを剃り、眼鏡を替え、体重を10キロほど落とし、髪は長いけれど結ばずにヒラヒラさせているわけで、どう見てもパスポートの写真と同一人物には思えない。自分で見てもそうなのですから、過去のおいらを知らない各国入国管理官・税関職員等が不審に思ってもしかたがありません。

そんなわけで海外旅行に行くたびに、いろんな国のイミグレ(日本含む)で「おぉ!」とかいわれたり、笑われたり、にらまれたり、困惑されたりします。成田のチェックインカウンター入り口の職員に、なぜか自分だけ「グッド・モーニング」と挨拶されたり(他の日本人には「おはようございます」と声をかけているのに)、ソウルで日本人観光客に「ピクチャー・プリーズ」とお願いされる(いや、日本語わかりますから)なんてことも、もう慣れました。

いつもは不審がられたり困惑されたりしても、これといって引き止められることなく入国できていたのですが、今回は税関で止められた。

5連休のあいだ、オーストラリアのパースに行ってきました。たったの5日間しか休めないうえ、最終日は午前中に帰国したかったこともあり、日本発が夜便(到着は翌朝)しかないカンタスではなく、シンガポール経由のシンガポール航空で行きました。これだと午前中に出発して、その日のうちの夜遅くにパースにつきます。

これもまずかったのかもしれない。

オーストラリアは食べ物や薬の持込などに対する規制が非常に厳しい国です。入国カードにはさまざまな持ち込み禁止物・制限物が明記され、これらを持っている人はチェックをつけなくてはなりません。たいていの旅行者の場合、ここでチェックするのは「ドラッグ」の項目のみ。風邪薬とか頭痛薬とか持っていることは多いですから。入管側も慣れたもので、「ドラッグ」のみにチェックがある場合は「メディシン(頭痛薬とか)か?」と口頭で聞いて、「そうだよ」と答えれば「OK」といって入国カードに印をつけてくれ、その後の税関ではとくにチェックとかされずに入国させてくれました。これまでは。

しか~し。

今回は止められましたよ。入管はいつもどおりに印をつけてくれ、申告なしの列に行けといってくれたのですが、税関職員に申告ありの列へ誘導され、持ち物全部チェックされました。手荷物も、旅行バッグも。

今回は、これまでにも増してチェックが厳しかった。入管待ちの列にも麻薬調査犬(だと思われる)が何度もきてチェックしてたし(手に持っていたパスポートと入国カードを鼻で突かれました)。世の中が物騒だからでしょうか。

そして、税関。パスポートのこれまでの渡航暦を詳細に調べられ、バッグの中身をすべて出され、持ち物について説明させられ、財布や歯ブラシなどは何か特殊な装置(たぶん、麻薬等のチェックに使うのだろう)でスキャンされ、バッグ内の隅とかも入念に調べられ、空になったバッグもスキャンされ...

さらには口頭による質問もたくさん。パースに来るのは初めてか、前回来たのはいつか、前回はどこに泊まったのか、そこの住所を覚えているか、パースに知り合いはいるか、パースでなにをするのか、前回はなにをしたのか、ロットネスト島にはどうやっていくのか、何日滞在するのか、なんでそんなに滞在日数が短いのか、などなど。

明らかに「ほんとは観光できたんちゃうやろ。だって、おかしいやないかい。こんな季節はずれに、しかもたったの3泊て、どういうこっちゃ。この3年で4回もオーストラリアきとるけど、どれも短期滞在やし。オーストラリア観光でこの短さはないやろ。そもそも、おまえはナニジンや? パスポートの写真とぜんぜんちゃうやんか。怪しい。こいつ、むっちゃ怪しい」(←なぜ関西弁? 係官は金髪のお姉さんでしたが)といった雰囲気満載です。

たしかにねぇ、とくにイベントもないこの時期に、日本では連休だけどパースではなんでもない時期に、わざわざ日本から来て、たった3泊して帰るなんて、怪しいですよ。パースってどちらかといえば滞在型の街なのに。しかも、日本のパスポートなのに、直行便ではなく、夜中に到着するシンガポール発の飛行機できてる。シンガポールから何か持ち込もうとしてるん、ちゃうんか?な雰囲気もあるわけです。

最終的にはすべての嫌疑?も晴れ、無事に入国できたわけですが、税関で30分くらい止められてしまいました。ただでさえ空港着が夜11時50分と遅かったのに。けっきょくホテルに着いたのは深夜の1時半過ぎ。眠いっちゅうねん。

そんなわけで入国でちょっとごたごたしましたが、その後の2日半のパース滞在はおだやかで気分のよいものでした。今回もちゃんと?キングス・パークで遭難しかけた(笑)し、ロットネスト島ではクォッカを間近にたくさん見られたし(何頭かにはさわってみました。ふわふわ。ほんとはさわっちゃいけません)。泳ぐには寒かったのが残念でしたが、浜辺ぎりぎりにまでエイがきているのも見たし。そして食べ物は美味しく、ワインやビールも美味しく、ほんとにたった3泊なんてもったいない。できれば1か月くらい滞在したいです。またこよう。今度はもう少し長い休みで、カンタスの直行便で。

帰りは空港に入ったところで髪をしばり、少しでもパスポートの写真の雰囲気に似せることにしました。その甲斐あってか、今回はとくに不審がられることもなく出国できました。次回からもそうしよう。

来年にはパスポートの書き換えです。写真も新たに取り直します。今度はもっと善良な市民に見えるよう、地味ないでたちで写真を撮ろうと思います。

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2006/05/02

UNDERGROUND SEARCHLIE / アオヌマシズマ

元・筋肉少女帯大槻ケンヂさんのソロ・プロジェクト、UNDERGROUND SEARCHLIE(アンダーグラウンド・サーチライ)の2作目かつ最終作。

大槻ファンやジャパニーズ・パンク・ファンなどのあいだでは前作『スケキヨ』よりもこの『アオヌマシズマ』のほうが評判がいいような感じですが、自分の好みとしては『スケキヨ』のほうが好き。前作のほうが「歌」と「音楽」があったから。今作には「演奏」はあるのだけど、「歌」と「音楽」の要素が少ないように感じます。

M1「ジェロニモ」は力強さ爆発のハード・パンク・ロック。もともとはガスタンクの曲だそうですが、なかなか名曲かもしれません。

M2「これが私の登山口」は、いわゆるパンクなのかなぁ。自分の好みとは方向性が違う。

M3「猿の左手 象牙の塔」はナゴム時代の筋肉少女帯の曲だったでしょうか。フルートなども入りほんのりプログレッシヴな香りはありますが、筋肉少女帯ヴァージョンのほうが自分は好き。

M4「埼玉ゴズニーランド」は、このアルバムのなかではもっともインパクトの強い曲でしょうか。大槻ケンヂの世界炸裂といった感じです。トランス風の演奏に乗せて妄想世界を描いた歌詞を朗読しています。埼玉ゴズニーランドに行きたくなります。いや、ならないか。

M5「De Do Do Do, De Da Da Da」はPolice(ポリス)のヒット曲の日本語版ですが、派手でパンキッシュなアレンジがされていて、Policeとはずいぶん違った感じになっています。

M6「がんばったがダメ」は、もうタイトルだけ見ればいいというか、タイトルで完結してるというか、これもまたいかにも大槻ケンヂの世界といった感じ。アコースティック・ギターの音色がしみるブルース・フォークになっています。

M7「Underground Searchlie」では混沌とした演奏に歌詞の朗読が乗るという、やはりほとんど「歌」のない曲。歌詞の痛み具合がとても大槻ワールドです。

う~ん、どれも自分の好みとは方向が違うのだよなぁ。唯一よかったのは、収録時間の短さ。前作も33分程度とコンパクトでよかったのですが、今作では30分を切るという短さ。そこには好感を持てました。

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2006/05/01

週末に観たもの・聴いたもの

LA CRUS / OGNI COSA CHE VEDO■
イタリアでは人気があるのかどうかわかりませんが、日本ではほとんど誰も気にとめていないと思われるLA CRUS(ラ・クルス)。でも、けっこういいのですよね。このアルバムを含め2枚しか聴いたことがないけれど。ちょっとDavid Sylvian(デヴィッド・シルヴィアン)風の耽美混じりなヴォーカルが気に入りました。


CLAUDIO BAGLIONI / GLI ALTRI TUTTI QUI COLLEZIONE '67-'06■
3枚組ベスト盤第2弾。1980年代の曲に関しては、前作のベスト盤『Tutti qui』よりもこちらに収録されているものの方が自分は好き。70年代のものもなかなか渋いところをついていて、『Tutti qui』よりもちょっとコアなファン向けといった感じかな。しかし、思いたくはないのだけど、2種類の3枚組ベスト盤両方を聴いてみて、作詞についてはわからないけれど、彼の作曲面でのピークは、やはり70年代後半から80年代くらいまでだったのかなぁという感じがしてしまう。年代順に配置されたこれらのベスト盤の収録曲、うしろにいくにつれて魅力を感じなくなってしまうのだよな。トリノ・オリンピックのテーマ曲となった「Va」だって、曲としてはぜんぜんいいと思わない。う~ん、複雑。


MATIA BAZAR / BERLINO, PARIGI, LONDRA■
実はこのアルバム、彼らが来日したときにリリースされた日本編集版の同名LP(から録音したテープ)しか聴いたことがなかったのでした。オリジナル版は聴くの初めて。曲順や収録曲が少し違うんですね。でも、いいわぁ。楽しげなエレ・ポップ風味とAntonella Ruggiero(アントネッラ・ルッジェーロ)の伸びやかな歌声がとても素敵でした。


聖飢魔II 結成20周年ライヴ 恐怖の復活祭■
NHK総合で放送されたもの。自分、けっこう好きだったのですよ、聖飢魔II。なにげでアルバムもたくさん持ってるし。ギターもコピーしたし(笑)。エースさんのギターってすきなんです。音色も、演奏のニュアンスとかも。放送時間が短く(たったの40分!)、彼らのライヴの楽しさを伝えるには思いっきり不十分ではありますが、それでも雰囲気は感じられたかな。求む!コンプリート放送。ちなみに元構成員のジェイルさんとゾッドさんも途中から演奏に参加してましたが、無駄に音が分厚い(笑)のがよかった。他の構成員にくらべて出戻りゲストのこのふたりだけ妙にはしゃいでるように見えるのも微笑ましかった。そして、そんな彼らのうしろで黙々とベースを弾き続けるゼノンさんが素敵だった。


■映画『の・ようなもの』■
地上波で夜中に放送されてたのだったっけな。なんだかよくわからなかった。主演の伊藤克信さんって、以前はけっこう頻繁に見かけた気がするのだけど、最近はどうしていることやら。ちなみに自分、彼の魅力がぜんぜんわかりません。というか、彼って役者なの? 芝居、できてると思えないのですが。この映画に関していえば、秋吉久美子さんが可愛らしかった、といった印象しか残りませんでした。


■映画『ケンタッキー・フライド・ムービー』
地上波で夜中に放送されたもの。大量のパロディで構成された素晴らしくおバカな映画でおかしいのだけど、パロディの元ネタを知ってればもっとおもしろかっただろうな。あと、英語のセリフをそのまま理解できたならさらにおもしろかっただろう。「ドラゴン イカレの鉄拳」のパートはちょっと長すぎで、途中で飽きた。


■映画『凶器の桜』
地上波でゴールデンタイムに放送された(のだった気がする)もの。う~ん、どうなんでしょう。ヤクザをなめるな、ということなのかしら。なんか、ずーっとケンカしてて、最近の少年マンガみたいだ。こういうの、自分は苦手。あと、ヒロインの女優さん、どうしても高校生には見えないんですけど。32歳くらい? 幼稚園児の子供がいる? とか思ってしまいました。


■映画『エデンの東』
地上波で昼間に放送されたもの。ジェームズ・ディーン主演。自分、どうしてもジェームズ・ディーンの顔が覚えられません。彼の映画はいくつか観てるのに、毎回「この人がジェームズ・ディーンだったっけ?」と思ってしまう。ジョン・スタインベック原作ということで、舞台はカリフォルニアのサリーナスとモントレー。あのあたりは1度滞在したことがあるので、それだけでなんだか興味深いです。ジェームズ演じるキャルのお父さんの名前がアダムで、お兄さんがアロン。タイトルが「エデンの東」で、愛される兄と愛されない弟。めちゃめちゃ聖書な背景です。キャルとアブラ、ケイトもきっと聖書がらみの名前なんだろうな。じんわりとした趣のある映画でした。言語+字幕で見たかった。しかし、ジェームズ・ディーンってこんなような役が多いような気がする。


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