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2006/04/21

LAURA BONO / LAURA BONO

2005年のサンレモ音楽祭新人部門優勝者、Laura Bono(ラウラ・ボーノ)、本名Laura Bonometti(ラウラ・ボノメッティ)のデビュー・アルバムです。1979年1月14日、ロンバルディーア州ヴァレーゼ(Varese)の生まれだそうです。

ひび割れ声で力強くロックを歌うタイプのカンタウトリーチェ(女性シンガー・ソングライター)で、タイプとしてはLoredana Berte'(ロレダーナ・ベルテ)やGianna Nannini(ジァンナ・ナンニーニ)、最近でいえばDolcenera(ドルチェネラ)などと同系統といえるでしょう。その歌声の力強さにたがわず非常に活発・活動的な女性のようで、ローティーンの頃はサッカーに夢中で一時は少年サッカーチームに所属したことがあったり、空手の茶帯(がどれくらいすごいのか知りませんが)を持っていたりします。

シンガーとしてのLauraは、Canale 5(カナレ・チンクエ)でプライムタイムに放送されていたミュージカル・ショー「Momento di Gloria」に出演したり、2001年のSanremo Rock and Trendsで準優勝を獲得したりと、地道な活動のなかで成果を出してきました。そして2005年、「Non credo nei miracoli」でサンレモ音楽祭に参加し新人部門で優勝、翌2006年、Matia Bazar(マティア・バザール)のキーボーディストで、初期のころのEros Ramazzotti(エロス・ラマッゾッティ)のプロデューサーとしても知られるPiero Cassano(ピエロ・カッサーノ)のプロデュースでこのデビュー・アルバムをリリースしました。

収録曲のなかでは、サンレモ参加曲である「Non credo nei miracoli」がやはり印象的で、またLauraのヴォーカル・スタイルにも合っています。ミディアム・テンポのロック・バラードで、徐々に盛り上がる展開と切なげなメロディを持っていて、なかなかの名曲ではないでしょうか。キーボードのアレンジがちょっとばかり安っぽいのが残念ではありますが。

他の曲もこの曲同様、ひび割れたLauraの歌声を生かしたミディアム・テンポのロック系チューンが多く収録されていますが、どれもメロディアスで、ロック・ヴォーカルの好きな自分には好ましく感じられます。なんとなくですが、1980年代くらいの英米の女性ロック・シンガーを思い出します。

「Non credo nei miracoli」のほかでは、Lauraのヴォーカル・スタイルが堪能できるメロディアス・ロックのM1「Non e' stata colpa mia」、オーケストラが入り力強くもドラマティックなM4「Tutto ha una spiegazione」、ところどころファルセット気味になる歌声が魅惑的なM10「Amo solo te」などが気に入りました。もしかしたらDolceneraよりもLauraのほうが自分好みかもしれません。


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