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2006/04/14

CLAUDIO BAGLIONI / ALE'-OO'

1982年にリリースされた、Claudio Baglioni(クラウディオ・バッリォーニ)初のライヴ・アルバム。『Strada Facendo』リリース後のツアーかな。

RCAレーベル時代は1枚もライヴがないのですが、CBSに移籍してからの彼は、ライヴ盤をどんどん量産していきます。スタジオ盤リリース、コンサート・ツアー、ツアーを収録したライヴ盤リリースというローテーションが続いてますが、その最初となったのがこのライヴ・アルバムなのですね。

ところで先週、川崎で行なわれたNew Trolls(ニュー・トロルス)の初来日公演は、とても素晴らしいものでした。でも、あのライヴには足りないものがありました。イタリアン・ポップスのライヴ・アルバムをいくつも聴いているファンならおなじみのものが、あの日はなかったのです。それはなにか。

観客の大合唱。

そう、イタリアで人気のある歌手が、イタリアで行なったコンサートを収録したライヴ・アルバムでは、必ずといっていいほど観客の大合唱が聴かれるのです。New Trollsの場合、日本での彼らの扱いが「プログレッシヴ・ロックのグループ」で、会場に集まったファンの大半がプログレッシヴ・ロックのファンで、一部のプログレッシヴ・ロック・アルバムしか聴いていないような状況でしたから、しかたないとは思いますが、もしこれがイタリアで行なわれたコンサートだったなら、まちがいなく「Quella carezza della sera」や「Annalisa」「Una miniera」あたりは観客席が大合唱だったに違いない。そうだったなら、もっともっと感動的だったに違いない。

観客の大合唱は、イタリアもののライヴ盤を聴くときの楽しみのひとつともいえます。I pooh(イ・プー)の2枚組ライヴ『Palasport』などは、いかに大合唱がコンサートを盛り上げるかを如実に感じられるよい例でしょう。そしてClaudioのこのアルバムも、観客の大合唱が、コンサートを大いに盛り上げています。

いまでこそスーパースターであるClaudioですが、彼の人気が本格的になったのはCBSに移籍してからだそうです。ということは、CBSで2枚のアルバムをリリースしたのちのこのコンサートは、まさに彼が国民的スタートしての人気を得だしたころの実況なのでしょう。女性客の黄色い歓声なども聞こえ、ほとんどアイドルといった感じです。

Claudioの歌声は、深く、あたたかく、力強く、個性があり、伸びやかです。その後どんどんと声が細い感じかつなめらかになっていく彼ですが、このころはまだ、ごろごろと喉になにかがひっかかっているような、ある意味で非常に「悪い声」が残っていて、それがとても魅力的です。まだRCA時代の曲が多く歌われていることもあり、やはりこのころの曲はこの声で歌うほうが、より心に響きます。RCA時代のライヴ・アルバムがリリースされていないのが本当に残念。

一方で、CBS以降のいくぶんスタイリッシュでポップな曲には違ったかたちでの普遍的なよさが感じられます。こういった軽やかで伸びやかなメロディにあわせて、彼の歌声(発声)も変化していったのでしょう。

いまではすっかり銀髪の渋いおじさまとなっているClaudioの、若き日の瑞々しい歌声とはつらつとした演奏が楽しめるライヴ盤です。

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