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2006/03/24

RICCARDO MAFFONI / STORIE DI CHI VINCE A META'

今月末にClaudio Baglioni(クラウディオ・バッリォーニ)の3枚組ベスト盤『Tutti qui』の続編がリリースされるらしいので、それにあわせて今年のサンレモ関係のアルバムを買おうかなと思いまして、出場者たちの最新アルバムをチェックしていたところ、新人部門優勝者のRiccardo Maffoni(リッカルド・マッフォーニ)のアルバム・ジャケットに、なんだか見覚えがある。自宅のCD棚を探したら、持ってました、この人のアルバム。

1977年6月2日、Brescia(ブレーシァ)のOrzinuovi(オルツィヌォーヴィ)というところで生まれたRiccardo。1990年代初めころから地元のローカル・バンドで音楽活動をはじめ、その後10年間で3本のデモ・テープをつくりました。90年代終わりから2003年ころまでにかけては、Premiata Forneria Marconi(プレミアータ・フォルネリア・マルコーニ。PFM)やNomadi(ノマディ)のサポート・メンバーとして呼ばれ、ツアーに同行するなど、地道な活動で力をつけていたようです。

このアルバムはRiccardoのデビュー作で、2004年の2月13日にリリースされました。自分が持っているのはオリジナル・ヴァージョンですが、現在は、2006年のサンレモ音楽祭新人部門優勝曲「Sole negli occhi」と、この曲のシングルに同時収録された新曲「T'aspettero'」の2曲を追加したサンレモ・ヴァージョンとして再リリースされています。

Riccardoの音楽は、あまりイタリアっぽくない感じがします。もともとBruce Springsteen(ブルース・スプリングスティーン)などが好きなようで、収録されている曲もBruceやBob Dylan(ボブ・ディラン)などを思わせる、アメリカンな感じの力強くて骨太なフォーク・ロックがほとんどです。少しひび割れた歌声もBruceぽいといえば、いえるかもしれません。

アルバム前半は、とくにいなたい感じのフォーク・ロックが続きます。M2「Ultimi eroi」などは力強い明るさが思いっきりBruce Springsteen風(彼の曲はあまり聴いたことがないので、よく知りませんが)。M3「Una grande rosa rossa」で聴かれるハーモニカも、ハーモニカというよりはブルース・ハープと呼んだほうが雰囲気にあっています。

アルバム前半では力強く、男臭く責めてきますが、後半に入ると少しやさしさや哀愁が混じってきます。M5「Uomo in fuga」ではシリアスで重い雰囲気さえたたえ、アメリカやイタリアというよりは、どことなくイギリスとかアイルランドとかを思い浮かべてしまいます。M6「Tempo ignora」ではいくぶん張り上げ気味のヴォーカルに、このアルバムで初めてちょっと「イタリア」を感じました。ピアノのアルペジオやオーケストラも入り、明るい陽射しを感じるフォーク・ロックになっています。またM9「Aspetto un altro po'」でもピアノとオーケストラが入り、渋くしっとりと歌っています。

全体的にはいなたい系の骨太ロックで、サンレモ系の音楽とはまったく違います。イタリアン・ポップスのファンよりも力強いフォーク・ロックのファンのほうに、よりアピールするでしょう。ちょっとタイプは違いますが、Massimo Bubola(マッシモ・ブボラ)とか、あるいはModena City Ramblers(モデナ・シティ・ランブラーズ)のようなコンバット・フォークのファン、あるいはアメリカのストレートなアコースティック・ロック・シンガーが好きな人にも楽しんでもらえるかもしれません。

そういえば、最近ではすっかりバラード・シンガーになってしまった感のあるGianluca Grignani(ジァンルカ・グリニャーニ)も、デビュー当初はこういった土の匂いのする骨太なロックをやっていましたよね。人気が出たのはバラード屋さんになってからのような気がしますが。売れるために刃、バラード屋さんのほうがいいのかな。


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コメント

サンレモでアメリカンなどをブレーシァしなかったの?


投稿: BlogPetの小丸 | 2006/03/25 10:07

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