トマト風味のリゾット
今朝は金子由香利の『ラ・ボエーム』というアルバムを聴きながら電車に乗っていたのですが、わかりました。自分はどうも日本語で歌われるシャンソンが苦手です。なんか、気持ち悪い。
さて、昨日の夜は、その前日につくったキャベツと豚ばら肉の蒸し煮の煮汁が残っていたので、これを使ってリゾットをつくることにしました。さらに、日曜の昼にパスタ用に使ったホールトマトが冷蔵庫に残っているので、これも加えてトマト風味にすることにしましょう。
ふだんはオリーブオイルでお米を炒めるのですが、今回はめずらしくバターを使います。いつだったか、なにかに使いたくて妻が買ってきたのですが、それ以後、ほとんど使われることもなく冷蔵庫に眠っていたので、たまには使ってあげないとね。こういうときでもないと、バターなんておそらくずっと使わないうちの食卓です。
フライパンにバターを入れて中火にかけ、溶けてきたらお米を砥がずに加えて、全体にバターがいきわたるまで軽く炒める。
火にかけて温めておいたトマトスープ(煮汁+ホールトマト)を、お米がひたひたになるくらいまでフライパンに加え、こげないように木ベラでひたすらかき回し続ける。
フライパンのなかの水分が蒸発してきたらスープ(スープが足りなくなったらお湯にチェンジ)を加え、ひたすらかき混ぜる。お米がアルデンテに茹るまで、このくりかえし。だいたい15分~20分くらい。
お米にいい感じの歯ごたえが残る程度に茹ったら、火を弱めて、すりおろしたパルミジャーノ・レッジャーノ(普通の粉チーズでもOK)をたっぷり投入。全体に混ぜ合わせる。冷蔵庫に乾燥バジルがあったので、ついでに混ぜ合わせてできあがり。
フライパンでお米をかき回しているあいだに、どんどんスープが蒸発していきます。そのつどスープを足すので、最終的には「スープがすっごく凝縮された味」がお米にしみこみます。なので、スープは薄味につくるのがポイントですね。スープだけ飲んでもぜんぜん塩気が足りない程度でいいです。そのかわり、野菜や肉の旨みはたっぷり感じられるといった煮汁を使うと、美味しくできあがります。
調理方法は簡単なんだけど、こげないようにひたすらかき混ぜ続けなくてはならないので、ちょっと面倒ではあります。でも、中途半端なイタリアン・レストランで中途半端なリゾットを食べるよりは、自分でつくったほうが楽しいし美味しいな。
ちなみに昨日は、前日にコルクを抜いて半分ちょっと飲み残してあったフランス・ローヌ地方南部コート・デュ・ヴァントー産の赤ワインを一緒に楽しんだのですが、このワイン、開けたてよりも1日おいたほうが断然美味しかった。タンニンもまろやかになって、明るく華やかな感じが出ていました。880円というお手ごろ値段だったのに、すごいぞ。Pascal Sitaというメーカーのものなのですが、ここのワインはどれも安いのに、コート・デュ・ヴァントー以外でも、売価以上の旨みを持っているように思います。
| 固定リンク
「グルメ・クッキング」カテゴリの記事
- アルホォンティコ エキストラヴァージンオリーブオイル(2022.09.21)
- 薬膳サラダと薬膳カレーのセット / 薬膳レストラン10zen(南青山5丁目ランチ)(2022.06.24)
- メカジキのムニエル / 洋食の果実(渋谷4丁目ランチ)(2022.05.16)
- 日替わりランチのグリルチキン / チャック・ワゴン(北青山3丁目ランチ)(2022.05.12)
- 真鯛のポワレ マッシュルームソース / ビストロ・アヴァンス(南青山5丁目ランチ)(2022.05.10)
コメント
私はシャンソンも少々ききますが、シャンソンを日本語で歌って許せるのは布施明と芦野宏ですね。 以前、芦野宏さんのカンツォーネのCDを聴いたことがありますが、さすがにきれい過ぎました。 布施明の場合は、訳詞を無視して完全に作詞してしまいます。特に「ラ・ボエーム」は原詩を完全に無視しております。本来は、絵描きとモデルの愛の歌ですが、布施バージョンはツバメの歌になっています。
そのことがかえって日本語で歌っていても違和感のない理由かもしれませんね。(M・サルドゥのは特に好きなカバー曲が多いですね。)
イタポも同じく訳詞を無視して作詞するところも一緒です。(初期の別ですが・・・)
「Carso」は完全に「慟哭」という日本語タイトルになっていますので・・・(CD化はされていません。オリジナルとは違うのでそれはそれで好きな作品ですが・・・)
投稿: Iva | 2006/03/29 20:50