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2006/03/25

歓迎してくれるお店はやっぱりうれしい

昨日は会社の送別会が会社近くの某イタリア料理チェーンでありまして、夕飯はそこで食べたわけです。イタリア料理とはいっても高級店ではありませんので、まぁ料理はそれなり。パスタなどは美味しくいただけましたが、魚は多少魚臭い。飲み放題のコースだったのでワインは得体の知れないグラスワイン赤白しかなく、こういう場合は白ワインのほうが失敗が少ないので白ワインをいただきました。まぁそれなりに美味しいテーブルワインといった感じで、パスタやピッツァなどとは合うのですが、魚介とはけっこうきつい組み合わせではありました。

18時過ぎから始まり、21時半過ぎに終了。料理はけっこうたくさんあり、お腹はいっぱいになったのですが、ワインが...

とくに2次会等もなく、かといってこのまま帰るには時間もまだ早めですし、ちゃんと美味しいものを飲んでいないのに中途半端に酔ってるのはなんだか悔しい。どこかできちんと美味しいワインを1~2杯飲んでから帰りたいなと思いまして、カーブ・イデアル「ラングル」に行ってみることにしました。

ラングルは、料理ももちろんですが、なんといっても抜群に美味しいワインを出してくれるお店です。美味しいワインを、しかもさまざまな種類のものを、グラスで出してくれるお店なのです。

先月の半ばくらいまではランチ営業をしていたので毎週のようにお昼を食べに行っていたラングルですが、思いっきり人手不足という理由もあり(昨日はシェフと支配人の2人だけで営業してました。それは大変そうだ)、いまは夜しか営業していません。なので支配人の中尾さんにもシェフの椎名さんにも1ヶ月以上会っていません。

金曜の夜ということで、もしかしたら満席で入れないかなとは思いつつも、扉を開けて中に入ってみたところ、幸いなことにひとつテーブルが空いていて、無事に席に着くことができました。そして、食事はしてきたのでワインと軽いおつまみだけというわがままな注文に、支配人もシェフも快く応えてくれました。

味わいのしっかりとした白ワインを、だけどお腹いっぱいなのであまり重過ぎないものをとお願いしたら、持ってきてくれたのはアンヌ・グロのオート・コート・ド・ニュイ。華やかな香り、余韻の長い豊かな味わい、しっかりした酸味。そうそう、こういうのが飲みたかったのですよ。

アミューズはハムのペーストが乗ったバゲット。やわらかなハムの甘みがふんわりと広がります。そして、白ワインと美味しいおつまみということで、ポークのリエットを出してくれました。リエット好き。ほどよく胡椒がきいていて、肉の旨みを引き立たせます。ワインとも美味しくいただけます。

美味しいワインと美味しいおつまみはやっぱり美味しいなぁと当たり前のことを思いながら楽しんでいると、ワインボトルを抱えた支配人登場。リエットにすごく合うと思うのですよと、ヴーヴレィをすすめてくれます。おぉ、このラベルは覚えているぞ。以前にランチのときに飲んですごく美味しかった、ほんのりにごり酒のようになっている微発泡性のワインではないですか。ぜひぜひください。

中尾さんはいつも美味しいワインをすすめてくれます。ランチでも、その日の料理に合わせていろいろと試しましたね。ベストマッチだったり普通だったりはしましたが、失敗はいままで一度もありません。今回も、リエットの旨みとワインのシュワシュワ感がめちゃうま。うん、オート・コート・ド・ニュイもとても美味しいワインだけど、このリエットにはこっちのヴーヴレィのほうが合います。さすが。

通路を挟んで向かいのテーブルでは、やはりひとりできている男性が、ワインを飲みながらなにやら白いものを食べてます。チーズかな? いや、あれは、ホワイトアスパラではないですか。うぅ、食べたいぞ。春はアスパラ、やうやう白くて美味しいぞ。お腹はいっぱいだけど...

「ねぇねぇ、あちらの方が召し上がってるの、あれ、ホワイトアスパラでしょ? 食べたいなぁ~」
「お腹のほうは、だいじょうぶですか?」
「う~ん、いっぱいだけど、アスパラでしょ。10本とか出てくるわけじゃないでしょ」
「じゃぁ、いっちゃいますか?」
「うん、いっちゃおう」

そんなわけで、アスパラもいただいちゃました。温製と冷製があるそうで、香り重視なら温製、旨み重視なら冷製とのことなので、今回は冷製を。ほどよい歯ごたえを楽しみつつ、オート・コート・ド・ニュイとヴーヴレィを交互に楽しんでいるところに、またまたボトルを抱えた支配人登場(笑)。今度は南仏の、やさしくやわらかい味わいの白ワインです。たしかにニュイとヴーヴレィだとアスパラには少し強い感じで、ワインの味がいくぶん勝ってしまいます。そこで、アスパラとバランスの取れるものを持ってきてくれたのです。

かくしてテーブルには白ワインが少しずつ入ったグラスが3つ並ぶことに。もう、どいつもこいつも美味しいです。南仏の白は日常飲みのテーブルワインといった風情がかえってアスパラを楽しげな味わいにしてくれます。おいら自身も酔いがまわってどんどん楽しくなっています。なんだか無駄に笑顔です。

アスパラうめぇ~と喜んでいると、支配人がなにやらすごく小さな鍋を運んできました。「シェフからです」と置かれた鍋の中身をのぞいてみると、そこにはホタルイカ。トマトと魚のブロードかなにかで煮たもののようです。まぁ、うれしい。トマトの甘酸っぱさとホタルイカの磯風味が口の中に広がると、そこはもう海辺です。そしてここにヴーヴレィを含むと、あぁ、地中海だ。リビエラだ。明るい陽射しと乾いた風、美しい風景、やわらかな海の香り。目の前に、昨年訪れたチンクエ・テッレの海が、リオマッジョーレで過ごした穏やかで素敵な日々が、地元の魚と地元のワインを楽しんだ美味しい食卓が浮かび上がります。

とても美味しかった。でも、さすがにお腹がいっぱいです。本当なら、シェフの料理をもっと食べたかった。隣の席の女性が食べていたホタテも美味しそうだったし。今度はもっとお腹をすかしてこよう。

最後に支配人おすすめのデザートワインをいただきました。ランチではいつも食事のあとにデザートもしくはチーズをいただきながら甘い食後酒を飲んでいたのですが、今日はもう、デザートは入りません。なので、デザート代わりになる食後酒を、デザートと食後酒の両方をひとつで完結できるようなお酒をと、ドライ・アプリコットにも似た味のする、非常に旨みのあるものを持ってきてくれました。たしかにこれ、ひとつで完結しています。逆に、これと合わせられるデザートを探すのが難しいといっていましたが、さもありなん。これは、甘いデザートと合わせるよりも、チーズとかフルーツとかを合わせたほうがいいだろうな。

そして締めはエスプレッソ。1杯目はほんの少しだけグラッパをたらして特性に、2杯目はストレートに。満足です。1日の最後に美味しいワインを飲んで、美味しいものを食べて、これ以上なにを望めるでしょう。

そしてなによりも、飛込みで行ったのに、レストランであるラングルに22時近い遅い時間に入店し、ワインとつまみしか頼まなかったのに、中尾支配人と椎名シェフが本当に自分を歓迎してくれたことがうれしい。食事って、なにを食べるかも大切だけど、どこで食べるか、誰と食べるかも大切なのです。自分はひとり客として入店したけれど、お店の雰囲気を楽しみ、他のテーブルのお客さんを眺めたり、支配人と合間合間に話したりできるこのお店では、ひとりで食べているという感じがしない。

美味しい料理と美味しいお酒、居心地のよい空間、そして、歓迎してくれるスタッフ。やはりここはお気に入りの店のひとつなのです。ディナー時間の営業のみなので、なかなかこれないのが残念だけれど、またこよう。というか、ランチ再開してくれないかなぁ。

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コメント

アスパラ、おいしそう・・・。
そして、ホタルイカもおいしそうだ・・・。
今度作ってみたいな。
(そう一番おいしそうなのは、もあさんの文章です)

投稿: ムーン・フェアリー・ヒロコ | 2006/03/26 23:18

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