MODA' / TI AMO VERAMENTE
2005年のサンレモ音楽祭新人部門に「Riesci a innamorarmi」で参加したグループ。このアルバムは彼らのデビュー作で、もともとは2004年にリリースされたものにサンレモ参加曲を追加して2005年に再リリースされました。
サンレモ参加曲の「Riesci a innamorarmi」から始まるアルバム前半の数曲を聴いて、彼らも最近よくあるLunapop(ルナポップ)系の古いブリティッシュ・ポップスを思わせるノスタルジックなバラード・ポップが得意なグループかと思ったのですが、アルバムのなかには意外とロックンロール風な曲も多くあり、Lunapopよりもずっとロック色の強いグループだということがわかります。ノスタルジックな印象を持っているところは変わりませんが。
アルバムのなかではバラード・ポップ調のものとロックンロール調のものに曲調が二分されています。バラード調のものは、ちょっとこもった感じの音色のかわいらしいピアノにオーケストラも導入され、おだやかで美しいメロディを素直に楽しめます。ロックンロール調のものは、比較的平凡な印象の曲が多いのですが、中間部に静かなパートを入れたり、ほんのりとした哀愁を混ぜ込んだりと、構成やアレンジにそれなりの工夫をしています。
哀愁は漂わせているのだけど、前面に出てくる印象は明るく暖かな感じなのが好ましいです。歌い上げるようなドラマティックなメロディもあるのですが、ヴォーカルが張りと艶と声量のあるタイプではなく、どちらかというとへなちょこひ弱系なので、あまりドラマティックにも暑苦しくもならず、かえって身近な感じになって好ましいと思います。
曲のヴァリエーションが乏しい(大雑把にいって2種類しかない)のが残念ですが、個々のフレーズには、おおらかな美しさや楽しさ、ほんのりとした寂しさなど、素直に心に届く要素が多いので、これらを上手に活かして曲の幅を広げていってほしいと思います。
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コメント
あくまでも優しく、おおらかに
イタリアンポップスを見まもってておられる姿に感動です。
ひたすらにただひたすらに包丁を研ぐ姿にも感動です。
コメントのばしょが違っていますが、
会社のやり方に腹を立てるもあさんも素敵です。
投稿: Keiko | 2006/03/19 05:54
いい忘れました。
わたしの包丁、30年以上使っています。
よく切れます。
日本にいた頃は自分で研いでいました。
今はだんなが問いでくれます。
我が家はこの包丁がないと何も出来ません。
投稿: Keiko | 2006/03/19 05:56
30年以上使える包丁... すごい。きっと、昔ながらの鋼のいいものなのでしょうね。うちのはステンレスなので、砥いでもすぐに切れなくなってしまいます。
ひとつのものを、メンテナンスをしながら、長く使ってもらう。繰り返し使い続けてもらう。そういう商品って、最近は少なくなってしまった。それでは商売にならないから?
うちも、多少高くてもいいから、腕のいい職人がつくった「長く使える包丁」を買おうかなぁ。川越の刃物屋さんで試し切りさせてもらった包丁、すごくいい感じだったんだよなぁ。
投稿: もあ | 2006/03/22 10:34