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2006/03/23

いまさらサンレモ2006 2日目

東京では桜の開花宣言も出たというのに、今週になってやっと今年のサンレモ音楽祭2日目を見ているおいらです。最終日まで見るには、あとどれくらいかかるのだろう?

まずは、女性(Donne)部門。

Anna Oxa(アンナ・オクサ)はこの日もやっぱり怖いです。怖いけれど、曲は印象的だ。ぜんぜんサンレモ受けしなさそうなところが素敵です。1枚ずつ歌詞カードを捨てながら歌っていく姿は妖怪のようです。CD買おう。Claudio Baglioni(クラウディオ・バッリォーニ)の3枚組ベストが発売になったら一緒に買おう。うん。

もうひとりのAnna、Anna Tatangelo(アンナ・タタンジェロ)は、Anna Oxaとは違った意味で怖いです。ルックスがめちゃめちゃ攻撃的なおねえちゃんという感じがします。まだ若いのに、なんだか押し出しが強いです。曲はやっぱり提供者のGigi D'Alessio(ジジ・ダレッシォ)が自分で歌ったほうがいいように思いました。

そして、Nicky Nicolai(ニッキー・ニコライ)。よく知らないのですが、この人って、ベテランなんですよね、きっと。カンツォーネの時代からいる人なんですよね、おそらく。それにしては歌が下手じゃありませんか? 自分には、この人の(少なくとも今年のサンレモ音楽祭の舞台での)歌唱は、ある種の冗談のように聞こえるのですけど。

続いて、男性(Uomini)部門。

Gianluca Grignani(ジァンルカ・グリニャーニ)はもう、こういうタイプの曲しか歌わないんでしょうか。美しいメロディを持ったいい曲だと思うし、Gianlucaのヴォーカルもどことなくセクシーな感じがしてつい聞き入ってしまうのだけど、最近の彼の曲はなんだかどれも同じに聞こえてしまう。1曲聴く分にはいいけれど、こういう曲ばっかり続けて聴いたら飽きてしまいそうです。

Ron(ロン)は、顔の造作が全体的に真ん中に寄ってますよね。いい声なのに、残念だ(←なにが?)。

Povia(ポヴィア)は、今年の優勝者だということは知っているのだけど、やっぱりなんでこの人のこの曲が優勝なんだ? 鳩のものまねが受けたのか? これはものまね大賞か?

グループ(Gruppi)部門。

Sugarfree(シュガーフリー)は最近の若いバラード系ロック・グループにありがちな曲で、新鮮味がありません。新鮮味はないのだけど、流行とは関係なく愛されるタイプの美しい曲だと思います。CDを買ってしまいそうです。買ったら買ったで「個性が弱い」とか思いそうではありますが。

Mario Venuti(マリオ・ヴェヌーティ)とその一味((C)あんき~おさん)、そしてGigi Finizio(ジジ・フィニツィオ)とその一味は、どうでもいいや。自分にとっては訴えかけるものなし。とくにGigi Finizioは、なんで一味と一緒に出てるのかわからんし、自分で曲がつくれる人なのにどうしてGigi D'Alessioの曲を歌ってるのかもわからんし、Gigi D'Alessioが歌ったほうがよさそうだし。

そして新人(Giovanni)部門。

やっぱり印象に残ったのはSimone Cristicchi(シモーネ・クリスティッキ)ですね。実験中になにかが爆発しちゃったかのようなマッド・サイエンティスト風の髪型と見開いた目をきょろきょろさせるヤバめな表情とか、サンレモ受けするバラード・タイプじゃない曲とか。やっぱ新人はこうでなきゃ。アルバム出てるのかな。今年の新人のなかでの購入予定第一候補です。

あとはなぁ、あんまり印象に残った人がいないなぁ。初日のワンコーラス歌唱であまりの歌の下手さにだいじょうぶかと心配になったVirginio(ヴィルジニオ)が比較的ちゃんと歌えててちょっと安心したぐらい。Antonello(アントネッロ)もDeasonika(デアソニカ)も新鮮味のないありきたりな普通に綺麗なポップスだし、Monia Russo(モニア・ルッソ)もHelena Hellwig(エレナ・エルウィグ)もありがちな女性ヴォーカルもの。どれもCDの購入候補には入ってこないな。

そういえば、ゲスト?でインタビューを受けていたおじさん、Giorgio Faletti(ジォルジォ・ファレッティ)と呼ばれていたように思うのですが、2000年に『Nonsense』という素敵なアルバムをリリースした人かしら。これ、いいアルバムだったな。


(↓今年のサンレモ参加者たち。参加曲収録というわけではありません)


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コメント

コンバンワ。

ただただ笑っちゃいました。
さすがズバリ、そんな感じですね。
こっちはCDの印象ですが、おおむね"もあ"さんがご覧になっている舞台の出来も同じようなものなのですね。

違ったのはNicolaiぐらいでしょうか。まぁCDで音をはずすようなら致命傷で、そこらへんがメジャーに出てこれなかった原因かも。

今年は購入意欲そそりませんね。こちらはあと予定しているのはIvanSegretoぐらいです。

投稿: k'zu | 2006/03/23 20:00

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