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2006年2月

2006/02/28

RICCARDO FOGLI / IL SOLE, L'ARIA, LA LUCE, IL CIELO

1947年、斜塔で有名なPisa(ピサ。現地の人たちはピザと発音しているように聴こえた)の近郊、Pontedera(ポンテデラ)の生まれ。ということは、まもなく還暦ですか。Riccardo Fogli(リッカルド・フォッリ)って、なんとなく、いまでも、そしていつまでも、甘酸っぱくも青臭い青春ポップスを歌い続けているような印象があるのですけれどね。

これはPooh(プー)を抜けてソロになってからのサード・アルバム。世界初CD化だそうです。自分はRiccardoの熱心なファンではないので、そんなに多くの作品を聴いたことはないのですが、それでもひとたび音がスピーカーから流れ出すと「あぁ、Riccardoだぁ」とすぐに感じられるアルバムになっています。

やさしげで、おだやかな明るさがあって、そのなかに切なさや壊れやすそうな感じがときどきちらちらと見え隠れする歌声。Riccardoって「甘い歌」という印象があったのだけど、このアルバムを聴いていると、実はそんなに甘い感じはせず、意外と健康的(活動的ではないけれど)な印象を受けました。

Alice(アリーチェ)のセカンド・アルバムと同じDanilo Vaona(ダニロ・ヴァオーナ)がアレンジを担当しているためか、Aliceのアルバム同様、オーケストラとコーラスがこれでもかというほど導入されています。ただ、Aliceの場合はこれがAliceの個性を打ち消したり個性とぶつかったりしている印象を受けたのに対し、Riccardoの場合はぴったりはまっているように感じます。このへんはやはり、もともと持っている「シンガー」としての個性や特性の違いなのでしょうね。

全体にゆったりとしたメロディを並べていった感じのものが多く、曲そのものはシンプルだと思います。そのシンプルな曲を、厚いオーケストラとコーラス、そしてRiccardoのさわやかで優しい声が色付けし、奥行きのあるロマンティックなものにしあげています。

M1「Ricordati」はちょっと切ない感じで始まり、サビではコーラスとオーケストラが入ってロマンティックに盛り上がります。

M2「Il giorno comincia qui」はアコースティック・ギターのアルペジオに導かれ素朴なフォーク・タッチに始まります。リズム・セクションが入ってからはコーラスとメイン(ソロ)ヴォーカルが交互に歌われます。ゆったりしたメロディの、優しい感じにあふれたスローな極です。

M3「Paola」はのっけから厚いオーケストラが鳴り響きます。歌メロが始まるとシンプルな演奏になり、Riccardoの甘くやさしい歌声が楽しめます。サビに入るとまた厚いオーケストラがかぶさり、Riccardoらしいゆったりしたメロディのドラマティックなものになっていきます。

M4「Dolce straniera」ではハープ(だと思う)によるアルペジオが入り、すっかりおなじみとなった厚いオーケストラとコーラスによる演奏がRiccardoのヴォーカルをバックアップします。ただ、曲そのものは平凡かな。

M5「Era musica, era amore」は、ここまでの流れに少し変化を与えるためか、リズムが強調された曲。アタッチメントを通した(と思うのだけど、どうかな)エレクトリック・ピアノの軽やかなコード・ストロークが英米風で気持ちいい... と思っていたら、サビでは分厚いオーケストラが鳴り響き、一気にRiccardoらしいイタリアン・ポップスの世界に突入します。そしてサビ後はまた軽やかに... と、ちょっと変な構成の曲です。

M6「Stella」はトレモロで演奏されるイントロのメロディが印象的。ヴォーカル・パートは少しさびしげなメロディで始まりますが、サビではイントロのメロディが厚いオーケストラにのって歌われ、そこはもう明るくておだやかでゆったりとしたRiccardoの世界。とても素敵なのだけど、このあたりでそろそろオーケストラはおなかいっぱいな感じになってきました。

そんな感じを見透かすかのように、M7「Vendo sogni」ではオーケストラが控えめになり、ピアノとキーボードの比較的こじんまりとした演奏がされています。

M8「Anna ti ricordi」はまた、明るくあたたかく優しい感じの、とてもRiccardoらしい曲。小さな「美しいメロディ」を積み上げていったら全体がとても愛らしく仕上がった、といった印象を受けました。

M9「E la citta' si addormenta」は、このアルバムのなかでは異色な感じのするポップな曲。エレキ・ギターのコード・カッティングなども入り、他の収録曲にない軽快さをもっています。

そしてアルバム・ラストのM10「Piccola buonanotte」は、タイトルどおりのセレナード。オーケストラとハーブによる演奏にRiccardoのやさしい歌声がのり、美しく幕が降ります。



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2006/02/27

週末映画

この土日に家で観た映画です。

★ネバーランド★
ジョニー・デップ主演の、「ピーター・パンのお話が生まれた背景」を描いた映画。劇場で2回観たのだけど、DVDも買ってしまいました。う~ん、やっぱり素敵なお話。「いい映画を観たなぁ」という気分になります。イギリスの深い緑の草木に囲まれて立つケイト・ウィンスレットの姿はエドワード・バーン・ジョーンズの絵画のように美しいです。劇場の大画面では、自分もイギリスの自然の中にいるような、あるいは一緒に劇場で「ピーター・パン」のお芝居を観ているような、さらにはともにネバーランドの中に入っていけるような気分になりましたが、テレビの小さな画面ではどうしても「画面の中のお話」という感じになってしまうのが少し残念でした。

★スティーブン・キング スリープウォーカーズ★
平日の昼間に地上波テレビで放送されたもの。バンパイアもの。観なけりゃよかった。あまりにもくだらなすぎ。

★宝島★
1950年にディズニーによって制作された実写版。船の様子とかは素敵。一本足の海賊ジョン・シルバーは魅力的。だけど、主役のジム少年があまりにもブサイクで一気に興ざめ。ほかに子役はいなかったのだろうか。また、海賊もの、宝探しものなのに、ぜんぜんドキドキ・ワクワクしないのもどうしたものか。原作本はもっとワクワクしたと思うのだけど。『カット・スロート・アイランド』とか、同じディズニーの海賊ものなら『パイレーツ・オブ・カリビアン』のほうがおもしろいです。

★ヒューマンネイチュア★
夜中に地上波テレビで放送されたもの。いや、おかしかったですよ。おもしろかったと思います。制作・脚本が『マルコヴィッチの穴』の人だそうで、この人は変なことを考えてるんだなぁと感じます。ガブリエルの話すフランス語なまりの英語がセクスィーでした。これってけっきょく、フランス女には気をつけろ、もしくは、アメリカ男はフランス女が好き、というお話なのでしょうか(←ちゃうちゃう)。

★踊れトスカーナ!★
DVDが安く売ってたので、なんとなく買ってしまいました。イタリア映画って、なんだか古い時代を舞台にしたつらい感じの内容のものが多いような印象があるのだけど、これはばかばかしくていいです。田舎とはいえ、いちおう現代が舞台だし。町で交わされる住人同士の会話とか、町並み、農場付近の風景、ひまわり畑など、トスカーナっていまもこんなだよな。フィレンツェのシーンも懐かしい。自分がフィレンツェを訪れたのはもうずいぶん前だけど、いまもあまり変わっていないのだろうなと思いました。素朴でおバカで素直な「イタリア人(男)のいい側面」が描かれています。上映時間が100分未満と短いのも好ましい。



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2006/02/24

ALICE / COSA RESTA....UN FIORE

Alice(アリーチェ)のセカンド・アルバム。以前、ファーストとこのセカンドから半分くらいずつ集めた初期のベスト盤というのがあって(いまもあるのか?)、長い間そこでしかこのセカンド・アルバムからの曲は聴けない=長期にわたって(LPの時代から)消息不明(笑)入手困難だった作品が、日本盤で世界初CD化されました。

Aliceというと、Franco Battiato(フランコ・バッティアート)ファミリーのひとりで、知的なクール・ビューティといったイメージがありますが、ファースト、セカンドのころはたおやかなオーケストラをバックに往年のカンツォーネやイタリア歌謡の流れの上にある曲を歌っています。

Aliceの声はどこか冷たい感じがして(ハートが、ではなく、温度が)、自分にとっては好ましいタイプの女声ヴォーカルです。この声が、あたたかみのあるイタリア王道ポップス・スタイルの演奏にのって流れ出します。

また、アコースティック・ギターによるシンプルで素朴なフォーク・タッチの曲もあり、こういった曲がAliceの落ち着いた歌声で聴くのも、なかなかに魅力的です。

アルバムの冒頭に「Intro」、エンディングに「Reprise intro」という小曲が入っていて、なんとなくコンセプト・アルバム風ですが、これといってアルバム・トータルでのドラマのようなものは感じません。また、この「Intro」が、アルバムのイントロにしてはなんだか妙に明るい感じで、自分の好み的にはいまひとつ。

M2「Un fiore」はスローなポップスですが、アコースティック・ピアノのちょっと硬い音が印象的です。このピアノ、Aliceが自分で弾いているらしい。和音などにちょっと濁ったような印象を受けるところもあるのだけど、力強さの中にほろっとやさしさが垣間見えるような演奏で、なかなかいい感じです。しかし、それをじゃまするかのようなドラムのアレンジがうるさい。

M3「Un'isola」はシンプルでメロディアスな、比較的ゆっくりした静かな曲で、タイプ的にはおだやかにゆったりと聴けるはずなのですが、なぜか聴いていると体力を消耗します(自分だけ?)。どうも、一見シンプル・あっさりに聴こえるけれど、実はそのうしろでオーケストレーションとコーラスがみっちり入っていて、妙に音が厚いのです。音量的には小さいのだけど、やたらと密度が濃い。それを「楽な気分」で聴こうとしたので、からだが密度に対処する準備ができていなくて、疲れてしまったようです。

M5「Chi mi apprezza e chi disprezza」はいかにもイタリア歌謡ぽい曲。アップ・テンポで楽しいのですが、オーケストラのアレンジやメロディそのものには、いまとなってはちょっと古さを感じます。

M6「Io voglio vivere」はファースト・アルバムにも収録されていたものの再録。再録の経緯については日本盤のライナー・ノーツに詳しいので、そちらを読んでください。この曲、おだやかなメロディに分厚いオーケストレーションがかぶさったとてもドラマティックな曲なのですが、あまりにも豊潤すぎます。オーケストラ入りとはいえ甘さの少ないアレンジのものが多いこのアルバムでは、流れを壊しているというか、ちょっと浮いてしまっているように感じます。

M7「Senza l'amore」はシンプルで素直なメロディに厚いコーラスが入る曲。これ、Schola Cantorum(スコラ・カントルム)が歌ってもよさそう。

M10「E respiro」はRiccardo Fogli(リッカルド・フォッリ)の曲で、なるほど、いかにもRiccardoといった感じです。Riccardoが歌えばきっと伸びやかに甘く歌い上げるのでしょうが、Aliceは歌い上げてもそこに甘さを感じさせないところが素敵です。

しかし、このアルバム、実はすごい量のコーラス/ハーモニーが入っているのですね。小さめの音でかぶせられているので、ぼんやりと聴いているとうっかり聞き漏らしそうな感じですが、ふと気がつくとそこにはコーラス、振り返るとハーモニー、というくらいに「声」がかぶせられています。Schola Cantorumもビックリといった感じです。自分はコーラス(というか、合唱ポップス)ファンなので、こういうのはどちらかというと好ましいのですが、リマスターで音がクリアになりすぎたのか、ときにこのアルバムでのコーラスはうるさいというか、鬱陶しいというか、そんな印象を持ちました。きっと、こんなにクリアに聴こえちゃいけないコーラスなんじゃないかと感じます。

あと、ドラムのアレンジがなぁ。低音系のタムタムをけっこう頻繁に使う曲がいくつかあるのですが、うるさい。せっかく素敵なメロディを魅力的な声でAliceが歌っているのですから、余計なことをしないでおとなしくしていなさい、と思いました。


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2006/02/23

TITO SCHIPA JR. / IO ED IO SOLO

自分が初めてイタリアの現役アーティストから直接メールをもらったのは、Tito Schipa Jr.(ティト・スキーパ・ジュニア)からでした。それも、こちらから出したメールに対する返事とか、マネージャーなどからの「日本で紹介してくれ・売ってくれ」といった売込みとかではなく、たまたま彼の『Orfeo 9』をPensiero! websiteで紹介しているのを見つけたらしく、自分の作品を紹介してくれてありがとう、日本語は読めないのでなにが書いてあるのかはわからないけれど、気に入ってもらえていることを願うよ... といった内容の、純粋なサンクス・メールだったのです。

Tito Jr.は売り出し中の新人などではなく、きちんとした実績と評価のあるアーティストです。しかも彼の『Concerto per un primo amore』は大好きなアルバムです。感激しましたね。すぐにメールで返事を出しました。イタリア語はわからないので、つたない英語力を駆使して。それから数回、メール交換をしたかな。

その中で、彼のセカンド・アルバムであるこの『Io ed io solo』がLPでは入手困難なのだけど、どうしても聴きたい、CD化の予定などはないのか、といったことをたずねたことがあります。彼の回答は、アルバムの権利はFonitにあって、自分にはどうすることもできない、彼らにその気はないようだね、実は自分のところにもカセットテープしかないんだ、といったものでした。そして、この作品の内容自体について、ところどころに優れた部分はあると思うけれど、自分にとって初めてのポップ作品で、納得のいかない部分がたくさんあるんだ、とくに自分の歌がね... というようなことをいっていました。

そんなこともあり、CD再発は難しいかなぁと思っていたのですが、まさか日本で世界初CD化されるとは。日本発のCD再発は珍しくありませんが、この作品は直接にはプログレ人脈がかかわっていません。そういうのが再発されるのは、非常にめずらしい(実際、以前に計画が出たときは「プログレ・ファンへのアピール度が足りない」という理由で実現しなかったらしい)。

作品の出来としては、Tito jr.本人がいうように、彼のデビュー作であり出世作でもあるポップ・オペラ『Orfeo 9』や、カンタウトーレとしての2枚目(通算3枚目)である『Concerto per un primo amore』のほうが完成度が高いと思います。彼にとってカンタウトーレとしての初挑戦になる『Io ed io solo』は、ポップ・オペラ的な部分とカンタウトーレ的な部分との調整がうまく取れていないようなところもあり、求心力に欠けるような印象もあります。でも、Tito jr.の繊細で、儚げで、どことなく夢見がちっぽくて、ときに不安定な心を感じさせる歌声が聴けるだけで、自分としてはもう満足だったりします。

アルバムの聴きどころは、M1「Sono passati i giorni」とM6の組曲「Alberto un millennio se ne va」でしょうか。M1では彼の作風のひとつの特徴でもある、細かいギターのアルペジオに、不用意にさわったら壊れてしまいそうなTito jr.の歌声が乗り、後半にいくに従って演奏が厚くなり舞台音楽風に盛り上がる、というスタイルになっています。M6も同様の演奏を随所にちりばめ1970年代のプログレッシヴ・カンタウトーレらしい味わいに満ちた曲で、途中にM1をモチーフにしたと思われるフレーズが挿入されるなどして印象づけられます。

他の曲は、Tito jr.のヴォーカルとバックの演奏のバランスが少し悪い感じがします。今回の再発にあたってリマスターされ、音が非常にクリアになっているのですが、それが返ってLP時代にあった「くすんだような淡く儚い美しさ」のようなものを消してしまったかもしれません。Tito jr.の声には、ちょっとバックがクリアすぎるように感じます。

また、アコースティック・ギターのアルペジオ以外のギターの使い方がうまくないな。フィルインの入れ方やフレーズ、エレキ・ギターの音づくりやコードワークが、曲の世界をつくり盛り上げるアンサンブルとして機能していない部分が多いのが残念。もし、このアルバムでもバックを『Concerto per un primo amore』と同じHorus(オールス)が担当していたなら、もっと哀愁と緊張感のバランスが取れた演奏でもっともっとTito jr.の世界を深く表現できたかもしれないなぁ。

コアなカンタウトーレ・ファン向けの作品だとは思います。日本盤で再発されたのは奇跡的だとも思います。きっと、すぐに製造中止・廃盤になってしまうでしょう。そうなる前に、唯一無二の彼の歌声が聴けるこのCDを入手できたことが幸せです。多くを望んでいいのなら、ぜひ『Concerto per un primo amore』もCD化してほしい!

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2006/02/22

GEMELLI DIVERSI / FUEGO

とても人気のあるラップ/ヒップ・ホップ系グループ。自分は、実はラップ/ヒップ・ホップやソウルなどといったジャンルの音楽が苦手です。ふだんは、ほとんど聴きません。なのでGemelli Diversi(ジェメッリ・ディヴェルシ)も基本的には興味の範囲ではないのですが、以前にラジオで聴いたなにかの曲が意外とメロディアスだったのと、イタリア本国で若い人に人気のあるグループなので1枚くらい聴いておいてもいいかなと思い、入手したわけです。

Jovanotti(ジョヴァノッティ)などもそうですが、イタリアのラップ/ヒップ・ホップって、アメリカのそれとはけっこう肌触りが違うと思います。どちらも多くを聴いていないので誤解や偏見があるかもしれませんが、アメリカのラップにはある種の攻撃性というか、暴力的なものを感じることが多いのに対し、イタリアのラップにはどこかのんびりした感じというか、あたたかみのようなものを感じる気がします。ラップのリズムには乗っているけれど、バックの演奏その他にメロディを感じることが多い、というのがイタリアのラップに対する自分の印象です。

Gemelli Diversiの音楽も、リズムの強いラップ・ミュージックではあるのだけど、リズムよりもメロディのほうが強く感じられるところが、やはりイタリア的なのでしょう。演奏だけでなく、たとえばM6「...tu corri!」などは、そもそもラップとして繰り出される言葉そのものがどことなくメロディに乗っているような感じすらします。

M2「Let's rock」は英語も多用したビートの強いディスコティークな感じだし、M5「Whisky & Margarita」ではソウル風のコーラスを多用したり、M7「Quella cosa」ではSEを使った少しユーモラスな演奏を聴かせたりと、元気でアップテンポな曲も多いのですが、一方でM3「Tu no」やM6のようなスローでメロディアスなラップもありますし、M4「Mary」やM9「Per sempre」などはラップというよりはメロディアス・ポップスといったほうがしっくりくる感じです。

そんなわけで、ラップ/ヒップ・ホップが苦手な自分でも、けっこう楽しく聴けてしまいます。とはいえ、やはりラップ・ヴォーカルが中心の音楽。メロディを感じる部分は多いけれど、歌メロがやはり弱い(ラップですから)ためか、どの曲もだんだん同じに聴こえてきてしまい、聴き終わってもあんまり印象に残りませんでした。


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2006/02/21

明日いよいよ発売です!

明日はいよいよTito Schipa jr.(ティト・スキーパ・ジュニア)のセカンド・アルバム『Io ed io solo (私生活)』発売日です! 紙ジャケ・世界初CD化!! 買わねば買わねば。LP持ってるけど買わねば。

ちなみに日本のネット・ショップなどでの紹介を見ると、このアルバム、彼の1stでありイタリア初のポップ・オペラ作品となった2枚組アルバム『Orfeo 9』からヴォーカル・パートを抜き出して収録したような印象を受けますが、ぜんぜん違いますよ。純然たるカンタウトーレ作品。どことなく儚げで繊細な彼の歌の魅力が楽しめます。

ちなみに『Orfeo 9』にはRenato Zero(レナート・ゼロ)やLoredana Berte'(ロレダーナ・ベルテ)などが参加していて(舞台用のポップ・オペラですから)、これはこれで聴きどころの多い作品です。

また、Titoと同時発売で、これまた世界初CD化となるAlice(アリーチェ)のセカンド『やすらぎの少女』、Riccardo Fogli(リッカルド・フォッリ)のサード『太陽、空気、光、空』もリリースされます。こちらも注目!

すでに発売中のこれら↓も名盤!

Tito、Alice、Riccardoと同時発売でAlberto Radius(アルベルト・ラディウス)もリリースされますが、こちらはすでに何度か日本盤CDが出てますね。そういう意味では注目度が他よりは高くないのだけれど、プログレッシヴ・カンタウトーレ系のファンにはマスターピースではあるでしょう。もしまだ聴いたことがないようでしたら、やっぱり聴いておいたほうがいいかも。といいつつ、おいら『ちぎれた紙屑』って持っていたっけ?


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ENZO GRAGNANIELLO / CU' MME'

1954年8月20日ナポリ生まれのEnzo Gragnaniello(エンツォ・グラニャニエッロ)は、好きなカンタウトーレのひとりです。オーソドックスなナポレターナから哀愁のイタリアン・ポップス、実験的要素の入ったモダンなポップスまで、彼がつくり歌う曲の幅は広いのですが、どんな曲を歌っても「Enzoの歌」を強く主張する個性的な歌声が、自分には非常に魅力的に響くのです。

この『Cu' mme'』というアルバムは、イタリアのネット・ショップで安く売っていたので購入してみたのですが、どうやら新録によるベスト盤のようです。リリース元がD.V.MORE RECORDで、ちょっと嫌な予感はしたのですが、全体に軽い、スカスカ・パタパタした演奏になっています。ある意味でいえばモダンなアレンジなのかもしれませんが、味わい深いEnzoの声には、こういった薄っぺらい感じのアレンジは似合わないと思います。へなちょこなキーボード・オーケストラをつけるくらいなら、ガット・ギター1本で歌ったほうが、彼の魅力が強く感じられることでしょう。

ベスト盤だけあって、魅力的な曲が選曲されているようなのですが、せっかくの曲のよさとヴォーカルのよさを、演奏が打ち消してしまっているような印象です。初めて彼の作品に触れようという人が、安いからといってこのアルバムを選ばないことを祈ります。


こちら↓はオフィシャルサイトのディスコグラフィにも載っている、おそらくオリジナル録音のベスト盤。

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2006/02/20

ミッ○ィーちゃん?

ちがう!
ぜったいちがう!!

こわすぎる...

パペットぬいぐるみ


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彼は芸人さんなんですか?……Italo pop festaで大爆笑


2月18日の土曜日は、関東近郊在住イタリアン・ポップス・ファンの月に1度のお楽しみ、Yoshioさん主催のItalo pop festaでした。気がつくと、Gatto Panceri(ガット・パンチェーリ)の来日を機に始まったこの集いもすでに11回目。もうすぐ丸1年を迎えようとしています。1周年記念はなにか特別なプログラムを組むのかしら?>Yoshioさん

前回は参加者20名程度と、いくぶんこじんまりとした開催だったのですが、今回のFestaからmixiのmusica italianaコミュニティ内での告知が始まったこともあってか、参加者はFesta史上最多の30名、そのうち新顔さんが7名と、大所帯で活気にあふれた会となりました。会場の室温もいつもより高かった気がする(笑)。会のくわしいレポートはYoshioさんのBlogにありますので、そちらを参照してくださいね。

今回も、途中にインターバルをはさんで4つの予定された音楽パート+エクストラ、という構成でした。

最初のパートは「最近のリリースから」パート。

まずは来日公演がまもなくのNew Trolls(ニュー・トロルス)。コンサートの予習の意味もかねて?『Concerto grosso n.1』から「Alegro」と、『Aldebaran』から「Quella carezza della sera」。「Alegro」はかなり古い曲で、学生時代に初めて聴いたときは衝撃的でしたが、いまとなってはさすがに曲の旬が遠く過ぎ去った感じがします。Pink Floyd(ピンク・フロイド)の「Echoes」などと同じで、いい曲だから普遍かというとそうでもない、といった印象。このへんが「時代を背負ったプログレ」の難しさでしょうか。一方ポップな「Quella carezza della sera」は、素直にシンプルに美しいメロディがいまも瑞々しく響きます。

続いて最近イタリアで大人気のNegramaro(ネグラマーロ)。今回はNegramaroの紹介をするということで、南イタリア(プーリアだったかシチリアだったか忘れちゃった)のネグラマーロ(葡萄の名前です)でつくったワインを持ってきてくれたのはどなたでしたっけ。曲の前にワインの紹介がされるという、これまでにない趣向となりました。肝心の曲のほうは、最近のメロディアス系イタリアン・ポップ・ロック・グループらしい曲といえるでしょうか。正直にいってしまえば、綺麗な曲だけど、あんまり印象には残らない感じでした。

インターバルをはさんだ第2部は、Poohlover.netのSiriusさんによる「ヴェテラン・バンド特集」。今回はNomadi(ノマディ)とStadio(スタディオ)を2曲ずつ紹介してくれました。どちらもヴェテランらしい安定感のある演奏とツボを心得た曲づくりで、さすがと感じられますが、自分の好みとしては、やはり哀愁のしわがれヴォーカルが魅力的なStadioに心奪われました。

第3部は「リクエスト&私のおすすめ」コーナー。今回は事前リクエストとしてFabrizio De Andre'(ファブリツィオ・デ・アンドレ)の「la canzone di Marinella」とMarco Bellotti(マルコ・ベッロッティ)の曲をなにか、というのがメーリングリストで出ていました。FabrizioのほうはPFMがサポートしたライヴ盤からSiriusさんが紹介、Marcoのほうは自分が選曲して「Le nostre ombre」を紹介しました。MarcoはSiriusさんからのリクエストを受けての紹介でしたが、これまでこのFestaで紹介されてきたようなイタリアン・ポップスとはちょっと(かなり?)肌触りの違うタイプの曲なので、会場のみなさんに楽しんでいただけるか少し心配ではあったのですが、比較的好意的に受け取られたようでよかったです。

リクエストのあとは、今回初参加のRさん(Lさん?)がMichele Zarrillo(ミケーレ・ザッリッロ)の「Una rosa blu」を、続いて会のマスコット的存在?のPさんがAnna Oxa(アンナ・オクサ)の「L'eterno movimento」を「おすすめ」として紹介してくれました。Micheleは、アルバムで聴くよりも、こうやって単曲で聴いたほうが、なんだか味わいがあるような気がするのは自分だけでしょうか。関係ないですが、昨日たまたまビデオで『星降る夜のリストランテ』という映画を観てましたら、厨房のスタッフにガミガミと文句を怒鳴り散らすシェフの「おまえらは頭の中が空っぽだ。歴史を知らん。知ってるのはサンレモの優勝者くらいだ」という言葉にトスカーナ出身のカメリエーレが「○○年(忘れちゃいました)はAnna Oxa」と答えるシーンがありました。すごいぞAnna(なにがだ?)。

第4部は、個人的に今回もっとも楽しみにしていたRenato Zero(レナート・ゼロ)特集。当初は1980年代のものと、彼の最高傑作である(と自分は思っています)『Amore dopo amore』の両方を少しずつ紹介、という予定だったのですが、短い時間で紹介するのはもったいないと、今回と次回の2回にわたって特集することになりました。

第1回目の今回はPOP!ITALIANOのkazumaさんをメインに、飄々とした人柄だけど小さな声で意外と毒舌を振るうニョッキさんがサポートで、1980年代のものが紹介されました。大スターであるにもかかわらず80年代の作品がいまでは軒並み廃盤・入手困難な状態なので、これは貴重です。まずは「Amico」「Calendario」が続けて紹介されましたが、やはり「Amico」は非常に印象的です。Mさんなどは自前の歌詞カードを持ち込んでいて、一緒に歌ってました。うぅ、おいらも持って繰ればよかった。「Figaro」の歌詞カードは持ってきてたんだけどな。続いてRenatoがデュエットで参加したMariella Nava(マリエッラ・ナーヴァ)の「Crescendo」。クラシック・シンフォニーのようなイントロダクションが印象的でしたが、あとで聞いたらこれは「Crescendo」の前に収録された別の曲だそうな。

そして最後は、ニョッキさん提供によるライヴ・ヴィデオ(のDVD化)から「Madame」。これはすごかった。「これぞZeroの芸風」という紹介のあとに映像が上映されたのですが、サーカスのピエロもビックリな奇抜な衣装に場内大爆笑です。スクリーンを見ていたどなたかが(おそらく、新顔の方かと思われますが)「彼は、芸人さんなんですか?」というコメントを発していましたが、さもありなん。あらためてRenatoの多彩な?魅力を強く強く印象づけられました。来月の、ニョッキさんメインでの『Amore dopo amore』中心特集もすごく楽しみです。ちなみに、Renatoって映画『ハリー・ポッター』シリーズに出てくるスネイプ先生にそっくりな気がするのですが、いかがでしょうか?

インターバルをはさんでの最後のパート(エクストラ・パート)では、事前に盛り上がるだけ盛り上がっておいて本番で「これだけ!?」と多くのイタリアン・ポップス・ファンを落胆させたトリノ・オリンピック開会式の無念を晴らすべく?、オリンピック開会前に収録されたClaudio Baglioni(クラウディオ・バッリォーニ)本人が歌う「Va'」のヴィデオ(イタリアのテレビで放送されたもののキャプチャだと思います)を。画像は小さいし音もそれほどよくはないのですが、やはりClaudioの伸びやかなヴォーカルは魅力的です。曲はかなりベタな感じではありますが。

続いてLaura Pausini(ラウラ・パウジーニ)の「Escucha Atento」、PFMの「River of life」(もっとも印象的な部分の直前でフェイド・アウトされてしまったのが残念)と「La rivoluzione」、Dolcenera(ドルチェネラ)の「Mai piu noi due」と「Un mondo perfetto」が紹介されて、この日のFestaは幕を閉じました。

今回もたくさんの曲が聴け、おなかいっぱいです。また、参加者さんによる食べ物・飲み物の持ち込みも今回はいい具合の量でした。ワインもたっぷりあったし、缶ビールもけっこうあったし、水やソフトドリンクもいい塩梅。揚げ物系のおなじみおかずのほかに、おにぎりやおすしといった和食系主食、パンもあったし、大きなパルミジャーノ・レッジャーノの塊やブルーチーズ、さらには手づくりのスパニッシュ・オムレツ(かな?)なども集まり、この点でもおなかいっぱいになりました。

次回Festaは3月11日(土)の予定だそうです。Renato特集第2弾がとても楽しみです。


☆今回紹介されたアーティストやアルバムなど☆

おまけ↓

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2006/02/19

そんなに猫好きというわけではないけれど

これはかな~りかわいい♪

swf-uploader

ただ、間奏のところがちょっと怖い感じです(^^;)。

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2006/02/17

LA BOTTEGA DELL'ARTE / DENTRO

1970年代のイタリアには、日本でいわゆる「ラヴ・ロック」(このこっぱずかしい名称、いまだになじめません)と呼ぶところの、ひたすら甘~いメロディを歌い続けたポップ・ロック系コーラス・グループがたくさんいました。そのなかでもっとも成功し、いまも活動を続けているのがご存じPooh(プー)なのですが、ローマで結成されたLa bottega dell'arte(ラ・ボッテガ・デッラルテ)もこのカテゴリーに入るタイプの音楽を演奏しています。

似たようなタイプのグループがやまほどいたなかで、Poohは飛びぬけていました。メロディとアレンジの質が高いのはもちろん、メンバー4人が全員ヴォーカルをとれ、かんぺきかつ印象深いコーラス・ワークと多彩なヴォーカル・アンサンブルを聴かせてくれ、しかもおのおのの演奏技術が抜群に高く、それぞれの楽器が要所要所できちんと主張しつつも全体のアンサンブルも壊さずトータルでの「演奏」を奏でる。トップ・グループになり、その後も長く愛され続けるには、やはり理由があるのです。

La bottega dell'arteも、アルバム自体は4枚ほどしか出なかったようですが、多くのファンに愛されたグループです。1976年にはフェスティヴァルバールに参加して2位になり、1980年にはサンレモ音楽祭にも参加しています。日本でもプログレッシヴ・ロック・ファンを中心に、このグループ、このアルバムの愛好者がけっこういるようです。

しかし、Poohとくらべてしまうと、やはり小粒というか、オーラに欠けるところがあるのは否めません。

メロディはとてもいいのだけど、やたらとキーボードに偏ったアレンジが、元ギタリストである自分にとってはいまひとつ。メンバーが5人もいるのに、きちんとしたギタリストがいないせいもあるのでしょうが、ギターのアレンジと演奏技術が平凡なのですよ。キーボードとバランスの取れたギターがあったなら、どれだけよかったことでしょう。

コーラスも、もうひとつ魅力に欠けます。メンバー5人ともvoce(ヴォーカル)のクレジットがありますが、そして実際、持ち回りでメインを取ったりハーモニーをつけたりすることもありますが、Poohのような「ハッ」とするような美しさや華麗さがありません。ハーモニー・パートも非常に奥ゆかしいというか、そういえばよく聴くとハーモニーがついてる値くらいだし、ハーモニーよりもユニゾンもしくはソロのパートのほうが多いし。

などなど、いろいろなところでPoohのような一流にはなれない感満載な感じはあるのですが、でもこの甘くやさしく美しいメロディはとても魅力的なのです。そして、それをどんどんふくらませるキーボードとオーケストラも、いかにもイタリアン・ラヴ・ソング的で素敵なのです。ギター、フルート、キーボード、ヴォーカルと大活躍のRomano Musumarra(ロマーノ・ムスマッラ)はその後、フランスなどでアレンジャーとして大活躍のようですが、その原点がここにあったりするのでしょう。

いまとなっては非常に古臭いタイプの音楽だと思います。なので、いまのイタリアン・ポップスが好きなファンとか、これからイタリアン・ポップスを聴いてみたいと思っているファンには、ちょっとすすめにくいかもしれません。また、日本ではプログレッシヴ・ロックの周辺グループのような紹介のされ方がしていますが、往年のイタリアン・プログレッシヴをたくさん聴き込んでいない若いプログレ・ファンにもすすめにくいでしょう。だけど、たしかにこのグループには、古き良き時代のイタリアン・ポップスの脈動があります。それなりの数のイタリアのポピュラー・ミュージック(ポップスもロックも含めて)を聴き、それを愛してきた人には、この「一流になれない感満載」なところも含めて、愛しく感じられるグループだし、アルバムだろうと思います。

← ジャケット写真間違ってる!

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2006/02/16

豚肉+シャブリ≒ヨーグルト?

豚ばらのブロック肉をぶつ切りにして表面をかりっと焼いたものをニンジン、ジャガイモ、大量のザワークラウトとともに白ワイン&水で煮込みました。味付けは塩・胡椒と、煮込み時に投げ込んだフェンネル、コリアンダー、ローレルのみ。

そうしてできあがった豚肉は、ザワークラトのさわやかな酸でさっぱりと、そしてふんわりホロホロとやわらかく、とてもおいしいのですが、これを食べてすぐに、前日に開けて飲み残してあった安いシャブリを口に含むと、あら不思議、シャブリがヨーグルト風味になるのです。砂糖とかの入っていないナチュラルなヨーグルトのような味わいが舌の奥に感じられます。

肉そのものを食べたときも、ワインだけを飲んだときも、そんなことはぜんぜんないのに、一緒にクチに入れるとヨーグルト。なんでなんで?

一緒に食事をしていた妻には「えぇ~? そんな味しないよ」とほぼ全否定されたのですが、たしかに毎回そういう味わいが感じられるわけではなく、なにか特定の部位か、特定の肉+ワイン配合量のときだけに感じられるのかもしれないけれど、でもたしかにヨーグルトっぽかったのです。

こういうことがあるからワインはやめられない。

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FABRIZIO DE ANDRE' / RIMINI

エミリア・ロマーニャ(Emilia-Romagna)州のリミニ(Rimini)はアドリア海に面した有名なビーチ・リゾートで、夏にはイタリアやヨーロッパ各地からたくさんの観光客が訪れるそうですが、このアルバムもヨーロッパのビーチ・リゾートらしい、明るくておだやかな、そして開放感にあふれた感じがします。このころのFabrizio De Andre'(ファブリツィオ・デ・アンドレ)はたしか、サルデーニャ島で半分隠遁生活のようなことをしていたのではなかったかと思いますが、地中海に浮かぶ島でのおだやかな生活も、このアルバムで聴けるおだやかさに影響しているのかもしれません。

全体に、素朴でフォーク・タッチな印象の強い作品です。タイトル曲であるM1「Rimini」を聴きながら、ジャケットやブックレットに掲載されたビーチなどの写真を眺めつつ、リミニの街って、いまもこんな雰囲気なのかなぁと想いを馳せるのもいとおかし。

M5「Tema di rimini」やM6「Avventura a durango」などものんびりした感じののどかなフォーク・ソングで(M5はアコースティック・ギターによるインストですが)、M6ではフィドルなども入り、とても心地よいです。このアルバムで共同作業をしているMassimo Bubola(マッシモ・ブボラ)の色がFabrizioの色と上手に混じり合っている気がします。Massimoだけだと、もう少し泥臭い感じになってしまいます。

M2「Volta la carta」はトラッド色のある軽快な曲で、明るさと哀愁が入り混じった感じです。ちょっと中世ヨーロッパの村祭りを思わせる(見たことないですが)風でもあります。M8「Zirichiltaggia」も軽快なアップ・テンポの曲で、疾走する?フィドルがカントリー・タッチです。

M9「Parlando del maufragio della london valour」では演奏にエレキ・ギター、ベース、ドラムスが入り、ロック風になるのですが、ヴォーカル・パート?はメロディのない歌詞の語りだけという、ちょっと変わった曲です。

どの曲もそれぞれに味わいがあり心地よいのですが、やはり印象に残るのはM1とM4「Andrea」、そしてM7「Sally」でしょうか。

M4で聴かれる、マンドリン風にトレモロで演奏されるアコースティック・ギターの響きには明るい太陽の光を感じます。のんびりとした南欧のビーチ・リゾートの雰囲気たっぷりです(行ったことありませんが)。

イントロのやわらかなメロディが印象的なM7も、人間味にあふれた歌声とほんのりとした哀愁が非常に心地よく、オーケストラとアコーディオンがおだやかな音楽に味わい深い雰囲気を与えています。

このアルバムのあとFabrizioは、Premiata Forneria Marconi(プレミアータ・フォルネリア・マルコーニ。PFM)に説得されて、ひさしぶりにコンサートを行ないます。そのときの録音が『In concerto』というタイトルで1979年にリリースされています(Vol.1とVol.2の2枚がリリースされています)。このライブではアルバム『Rimini』からの曲も多く演奏されていますが、PFMの巧みなアレンジとバック・アップにより、瑞々しくてよりメリハリの利いたものになっています。


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2006/02/15

I FLASHMEN / PENSANDO

典型的な1970年代初頭のロックの音のひとつですね。日本ではユーロ・ロック=プログレッシヴ・ロックのひとつとして紹介されたので、どうしてもプログレッシヴ・ロック・ファンしか知らないグループですしアルバムでしょうが、内容的にはヘヴィなオルガン・ロックだと思います。ファズ・ギターとオルガンがうなりをあげる、いなたいブルーズ・ロックのM2「Ma per colpa di chi?」などは典型ですね。

M3「Un pugno di mosche」は初期のDeep Purple(ディープ・パープル)のような、ちょっとポップ風味のあるオルガン・ロックだし、M5「Maria」はおどろおどろしさを持ったヘヴィなオルガン・ロックで、初期のFormula 3(フォルムラ・トレ)とかに通じるかも。M7「Fortuna e ragione」もファズ・ギターとピアノの音が派手でやかましく、1960年代から70年代ロックの匂いがぷんぷんします。

一方で、M4「Amo mia madre」はオルガン・ロックではあるけれど、アコースティック・ギターがボサノバ風のリズムを刻んでいたりして、ちょっとしゃれた感じが加わっていたりします。コーラスも入ったりして、これまた60年代から70年代の匂いたっぷり。なんとなくArther Brown(アーサー・ブラウン)の「Fire」とか、Traffic(トラフィック)とか思い出しました。

M8「Nella tua mente」は、前半はオルガン・メインの演奏をバックに歌詞を叫んでる?のですが、後半(というか、サビ、というか、リフレイン?)ではメロディがつき、初期のUriah Heep(ユーライア・ヒープ)を思い出してしまうし。

M9「Qualcosa per sognare」のように初期New Trolls(ニュー・トロルス)にも通じるようなポップ・ロックもありますが、全体には70年代初頭の典型のひとつだったオルガン・ロックに、このころのイタリアン・ロックの典型であるバタバタしたドラムが入ったタイプの音楽だと思います。そして、最近ではなかなか聴かれない「熱い」イタリアン・ヴォーカル。このドタバタ感と熱唱ヴォーカルに、往年のイタリアン・ロック・ファンはハートを打ち抜かれてしまうことでしょう。


 

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2006/02/14

RENATO ZERO / TRAPEZIO

Renato Zero(レナート・ゼロ)のサード・アルバム。デビュー作『No! Mamma, no!』ではフォーク・タッチの曲が多く、セカンド『Invenzioni』はアングラ・ロック風な匂いが強かったと思うのですが、3枚目にしてこのあと(1980年代)のRenatoの特長ともなってくる「ロック・オペラふうな芝居がかった、だけど歌謡曲的な俗っぽさを忘れない、メロディアスなポップス」というスタイルが前面に出てきたように感じます。

全部で11曲が収録されていますが、すべてが新曲というわけではなく、M2「No, Mamma, no!」はファースト・アルバムに収録されていましたし(ヴァージョン違いのようですが)、M3「Metro'」とM4「Inventi」はセカンド・アルバムに収録されていました。イタリアではこういった中途半端な?アルバムがよくあって、オリジナル作品なのかベスト盤なのか悩みますが、Renatoのこのアルバムに関してはベスト盤ではなく正式なサード・アルバム扱いのようです。

多くの曲はこのあとの『Zerofobia』『Zerolandia』へと続くロック・オペラぽさを漂わせたポップスになっていますが、M4「Inventi」のように、12弦アコースティック・ギターの響きが美しいゆるやかなフォーク・タッチの曲もあります。

M6「Motel」はピアノとキーボードを中心にしたバラードですが、ほんの少しだけRenatoのファルセット・ヴォーカルが聴けます。Renatoのファルセットって、ちょっとめずらしい気がします。

M8「Un uomo da bruciare」では、曲の出だしはピアノの演奏をバックにした言葉数の多いカンタウトーレ風なのですが、リズム・セクションが入るあたりからメロディアスでほんのり哀愁のある、オーソドックスで少しノスタルジックなイタリアン・ポップスになっていきます。

M9「Hanno arrestato paperino」はスローなメロディアス・ポップスで、ちょっと歌謡曲ぽさも入った、このころのRenatoらしい曲でしょう。バックで、思いっきりテープが伸びてしまった感じのメロトロンが鳴っているのがほほえましいです。最後のほうではドナルド・ダックの声?なども入ってきて、サーカスふうな雑多な趣になるのも楽しいです。

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2006/02/13

モモさんが犬村さんに

黒ラブのモモさんが家政婦の犬村さんになってます↓

「今日の犬村さん」

じっと見る→お手→顔乗せ

もうたまらん~ん(はぁと)。

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チキンのピラフ・カレー風味

先週の金曜日はおいしいパンが買えなかったので、お米を食べることにしました。でも、普通に白いご飯は炊かないよ、ということで、ピラフ風というか炊き込みご飯風というかにしてみました。

ニンニクとたまねぎをみじん切りにして、オリーブオイルでじっくり炒める。しんなりしてきたら、クミンをぱらぱら、コリアンダーを2~3個加え、お米(砥がずにそのまま。砥いでもいいとは思うけど、面倒なので)も加える。

お米全体にオイルがなじんできたら、ターメリックで色づけ。全体にほどよい黄色がつくように混ぜ合わせる。塩・胡椒と唐辛子の粉を加えて味付け。

お米を土鍋に移す。白ワイン&水を、お米に炊くのに必要な量だけ入れる。

ひと口サイズに切ったエリンギをお米の上に散らす。

鶏肉のぶつ切りに塩胡椒をしっかりして、フライパンで皮のほうから焼く。皮がパリッとしたら裏返し、ほどよく焼き目をつける。完全に火を通す必要はありません。

焼いたチキンを、エリンギを散らしたお米の上に、皮を上にして綺麗に盛り付ける。

土鍋にふたをして、弱火にかける。

20分くらい弱火にかけ、蓋からの蒸気がとまり鍋の音が落ち着いたらそっと中を確認。お米が炊き上がっているようなら最後に一瞬強火にしてから火を消し、5分くらい蒸らす。

あとはよくかき混ぜていただきましょう。

土鍋でご飯を炊くのは初めてでしたが、ふんわりといい具合に炊けました。ほんのりカレー風味。チキンもやわらかく蒸しあがったし、おいしゅうございました。ちょっと甘みがあって旨みも強いコート・デュ・ローヌのワインを開けましたが、これとの相性もよかったです。

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MATIA BAZAR / SEMPLICITA'

このころのMatia Bazar(マティア・バザール)というと、Antonella Ruggero(アントネッラ・ルッジェーロ)の縦横無尽なヴォーカルを活かした派手でちょっとエキセントリックなタイプの曲がどうしても印象に残ってしまいますが、もっとオーソドックスでやわらかい感じの曲もけっこう多くあります。この『Semplicita'』には、そういった、やわらかな哀愁と美しさをまとった曲が多いように思います。

M1「Tu semplicita'」では、アコースティック・ギターのぶんちゃっというコード・ストロークに、チューバかなにかのブン・ボンという低音が入り、1コーラスめは混声合唱でトラッド風。2コーラスめからソロ・ヴォーカルがメインになりMatia Bazarらしいポップスへと移り変わっていきます。

M3「Accipicchia che nostalgia」はやわらかなロックンロール風に始まりますが、オーケストラが加わると若草の香るような淡い明るさにあふれた、50'sや60'sのニュアンスもあるポップスになっていきます。

また、M4「Pero' che bello」ではおもちゃの国を思わせるトイ・ピアノの可愛らしい音色があったりする一方で、M8「Guarda un po'」では多少のテンションもまじえた小気味よいエレクトリック・ピアノのコード・ストロークがあったりと、Piero Cassano(ピエロ・カッサーノ)のしゃれたポップ・センスが要所で光っています。

全体に、Antonellaを前面に出した、というよりも、コーラスや男声・女声をさまざまに組み合わせ、使い分け、曲のなかでのヴォーカル・アンサンブル、そしてそういった曲の配置と組み合わせによるアルバム・トータルでのヴォーカル・アンサンブルにヴァリエーションを持たせたポップス作品といった印象を受けます。その一環?なのか、M7「Ancora un po' di te」ではドラマーのGiancarlo Golzi(ジァンカルロ・ゴルツィ)がメイン・ヴォーカルをとっているのですが、変なファルセットで歌っていて、歌わないほうがよかったんじゃないかというのが正直なところです(笑)。



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2006/02/12

こんなワイン屋は最悪だ

2月12日午後着指定で注文したワインを2月6日に出荷して「出荷しましたメール」もよこさないワイン屋の続報です。この時点でもうこの店と付き合うことはないだろうと思っていたのですが、それを決定的にさせる出来事が。

2月10日にこのワイン屋からメールが来ました。当初指定の配達日(12日)の2日前です。その内容とは、

「本日、商品を発送致しましたのでご連絡申し上げます」

もう、最悪です。こちらはすでに、商品が2月6日に出荷されたことを知っていますし、その商品自体もすでにヤマト運輸に連絡して2月7日に受け取っているのです。なのに、今頃になってこんなメールを送ってくる。

いかにも「商品到着日の2日前に出荷しましたよ」といいたげですが、そんな嘘、ちょっと伝票を調べればすぐわかること。

なぜ、こんな嘘をつくんだろう。1週間前に出荷したなら、出荷した時点で「12日着で出荷しました」と知らせればいいだけのこと。宅配便の倉庫に眠らせるのがいやなお客は、その時点で自分なりに取れる手段を講じられます。なのに、それをわざと(としか思えない。悪意を感じます)知らせず、配達指定日の直前になっていかにも善意を装って嘘の出荷連絡をする。クロネコヤマトに事前登録していなかったら、危うく信じてしまったかもしれない。

このワイン屋、本当に最悪です。当初はたんに無知なのか繊細さがないだけなのかもと思っていましたが、そうではないですね。「出荷しました」連絡なんて、出荷した日に処理するほうが絶対らくだし間違いもないはずなのに、あえて「指定配達日の2日前」に送ってくる。それぞれのお客が指定する配達日なんてそれぞれだろうに、ご丁寧にそれをチェックして、2日前に連絡するわけです。配達日直前出荷をしたように見せかけよう、客をだましてやろうという意思以外に、なにがあるでしょう。

この店、もう2度と絶対に使わない。もし店頭でここが輸入しているワインを見かけても、たとえそれがすごくお得な価格だったとしても、絶対買わない。

営業妨害だとか因縁つけられるのはいやなので、ここで店名は書かないけれど、楽天内にある、ある酒屋です。ちなみに楽天内にはワインを扱う酒屋として、というよりも「お客に商品を売る店」として軽蔑すべきお店が、少なくとも3軒あります。こんな店に扱われてしまう商品たちが、本当にかわいそうです。

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2006/02/10

mixiにモモさんのコミュがあった!

@niftyのデイリーポータルZで人気の、黒ラブラドールのモモさん。
なんと、mixi内にモモさんファンのコミュニティがありました。
さっそく入会してしまった。
初めて見るモモさん写真もけっこうありました。

モモさん、かわいーっ!

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いよいよ開幕

開幕に間に合わせるために現地スタッフが大急ぎでいまもお掃除をしているらしい(さすがイタリア!)トリノ・オリンピック。オリンピック自体にはほとんど(ぜんぜん?)興味ないのですが、開幕式でClaudio Baglioniが歌うという噂、あれはけっきょくどうなったのでしょうか? 本当に歌うの? 自分的には初めてオリンピックに対して興味が持てた部分ですし、今回のオリンピックでのハイライト(そこなのかよっ!)でもあるので、とりあえず開幕式のビデオ予約だけはしておきましたが、それ以外はきっと、今回も見ないんだろうな。

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2006/02/09

RENATO ZERO / NO! MAMMA, NO!

本名Renato Fiacchini(レナート・フィアッキーニ)。のちにイタリアのスーパースターとなる彼は、1950年9月30日にローマで生まれました。1966年にシングル「Non basta mai」で歌手としてデビューしますが、その後はFederico Fellini(フェデリコ・フェッリーニ)の映画『Satyricon (サテリコン)』に出演したり、ミュージカル「Hair (ヘアー)」のイタリア語版やTito Schipa Jr.(ティト・スキーパ・ジュニア)のポップ・オペラ『Orfeo 9 (オルフェオ・ノヴェ)』に出演するなど、出演者としての活動が多かったようです。

RCAレーベルとの契約を得、カンタウトーレとしての本格的な活動のスタートとなったのが1973年のこのアルバム『No! mamma, no!』。アルバムの冒頭にはMCによるRenatoの紹介があり、観客の拍手と歓声、そして歌が始まります。なんだかやたら盛り上がっています。

むかしはデビュー・アルバムがライヴ盤ということはそんなにめずらしくなかった(よね?)ので、Renatoもそうかなと一瞬思うのですが、どうやらこれ、擬似ライヴのようです。曲のほとんどが最後で微妙にフェイド・アウトですし、曲の途中や合間で入る歓声がいかにもとってつけた感じ。微妙です。

最近の彼はすっかりドラマティック&メロディアス・イタリアン・ポップスの大家といった印象ですが、このアルバムで聴かれる曲は意外と素朴なフォーク・ロック風味のものが多いです。また、ギターのカッティングにワウワウをかませるなど、いかにも1970年代な印象のロックも多く、メロディの美しさはところどころに散見できるけれど、まだこれといって強い個性や異彩を放っているといった印象はありません。全体には、デビューしたてのころのDavid Bowie(デヴィッド・ボウイ)とかにちょっと通じるところがあるかなと感じました。

M1「Paleobarattolo」、M3「Sergente, no!」、M5「0/1023」などは素朴なフォーク・ロック、M4「Tk6 chiama torre controllo」やM8「Ti bevo liscia」などは70年代風のロック、M7「Dana」はRenato流のロックンロールです。

M10「Sogni nel buio」は右スピーカーからピアノのアルペジオ、左スピーカーからはRenatoによる歌詞の朗読?という、いかにもあの時代のちょっとアート等を意識したアルバムにありそうなもの。

アルバム最後を締めるタイトル曲のM11「No! mamma, no!」はポップ・オペラの1曲のような曲調で、なんとなくその後のRenatoを思わせます。かなりポップですけれど、バックで控えめに鳴っているハモンドオルガンの響きが美しいです。




 

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2006/02/08

CRISTINA DONA' / NIDO

1995年のPremio Ciampi(故Piero Ciampiの名を冠したコンテストで、新しい音楽を奏でる若いシンガーを発掘するのが主な目的になっているようです)で優勝し、1997年2月に『Tregua』でアルバム・デビューしたCristina Dona'(クリスティーナ・ドナ)。このときからプロデューサー/アレンジャーとしてAfterhours(アフテルアワーズ)のManuel Agnelli(マヌエル・アニェッリ)が彼女をバックアップしています。

ステレオタイプなイタリアン・ポップスの古いイメージを打ち壊す新鮮なカンタウトリーチェ(女性シンガー・ソングライター)としてすぐに注目を集め、デビュー・アルバムはインディー・チャートのトップ5入り。同年10月にはClub Tenco(故Luigi Tencoの名を冠したコンテストで、多数の音楽ジャーナリストやメディアの投票で優勝者を決めているようです)でベスト・デビュー・アルバム賞を受賞しました。また雑誌『Musica & Dischi』でも1997年のベスト・デビュー・アルバムに選ばれました。

アルバム『Nido』は1999年11月にリリースされたセカンド・アルバムで、今回もManuel Agnelliがプロデュースとアレンジを担当しています。また、プリプロダクションとアレンジにMauro Pagani(マウロ・パガーニ)の名前も見えますが、Mauro色はほとんど感じません。イタリアのステレオタイプな音楽のイメージを一新するという触れ込みどおり、また所属がAfterhoursやBluvertigo(ブルヴェルティゴ)、Fiamma(フィアンマ)、Marco Parente(マルコ・パレンテ)、Massimo Volme(マッシモ・ヴォルメ)、Subsonica(スブソニカ)などと同じMescalということもあってか、いわゆるカンツォーネ的なところはまったくなく、実験的な色彩の強いものになっています。

曲調的にはフォーク風であったりロック風であったりニューウェーヴ風であったりしますが、どれも素直でないアレンジやSE等が加えてあります。Cristinaのヴォーカルも、ときにアンニュイでエロティックになったCarmen Consoli(カルメン・コンソリ)のようであったり、Brigitte Fontaine(ブリジット・フォンテーヌ)イタリア版といった感じであったり、可愛らしくキュートであったりと、変化があって魅惑的です。

M1「Nido」やM4「Cosi cara」などはフリージャズぽいような、ニューウェーヴぽいような、怪しくミステリアスな雰囲気があり、Art Ensemble of Chicago(アート・アンサンブル・オブ・シカゴ)とか、どことなく日本のG-Schmitt(ゲー・シュミット)などを思い出しました。またM6「Volo in deltaplano」はバックがミュージック・コンクレート風ですし、M10「Volevo essere altrove」はとてもフリーな感じ。こういうの、むかしはみんなプログレッシヴ・ロックのひとつの範疇でしたよね。

一方でフォーク風の曲にボレロのリズムを組み込んだM2「Goccia」があったり、独特の浮遊感ただようポップスのM5「Se l'ultima giornata di sole」があったりと、一筋縄ではいきません。M9「Deliziosa abbondanza」などはもっときちんとした演奏にしたらIrene Grandi(イレーネ・グランディ)とかが歌ってもよさそうな、曲としては普通のポップスなのですが、妙にすかすかした演奏ととらえどころのない感じのCristinaの歌声で、やはりちょっと変わったポップスになってしまうところが心地いいです。



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2006/02/07

こんなワイン屋はいやだ

朝起きたら、なんだかすっごく(←大げさ)雪が積もってました。東京の23区内です。寒いよ。でも日中は16度まで上がるらしい。

先日ワインを注文したネットショップのワイン屋さん。お手ごろ価格だったのでちょっとまとめて買いました。配達日指定をする場合は2月11日以降で指定してくれと書いてあったので、12日午後受け取りで指定しました。

昨日の午後、ヤマト運輸から、自分宛の荷物が12日午後着指定でこの店から出荷された旨を知らせるメールが届きました。クロネコヤマトさんは、事前に登録しておくと、自分宛の荷物が出荷されたり配達されて不在だったりしたときに、メールでお知らせしてくれるのです。そこに記されたURLをクリックすると再配達の指定等も簡単にでき、とても便利です。さすがクロネコ。

それはおいといて。

ワインの受取日は12日午後です。なのに、昨日のうちにワインが出荷されているのです。そして、その旨の連絡は、今朝の時点で、まだお店からはありません(これからくるのでしょうか? 出荷連絡をくれないお店はたまにあります)。ヤマト運輸からのメールがなかったら、気づかずに12日を待っていたかもしれません。その間、ワインはヤマト運輸の倉庫に保管されたまま。昨夜のように雪が降るくらい寒い日もあれば、今日のように昼は16度まであがるという暖かい日もあるでしょう。クール指定ではないので、そのつど倉庫内の温度は上下することでしょう。

温度変化と振動は、ワインによくない影響を与えるといわれています。自分が買うのはそんなに繊細な高級ワインではないので、多少の温度変化や振動にさらされても、たいして影響はないのかもしれません。でも、たとえ安ワインでも、少しでもそういった環境にさらされていないものを買いたい。じゃないと、もし味がいまいちだったときに、もともとそういう味だったのか、途中でそういう味にされて(なって)しまったのか、わからないじゃないですか。

自分がふだん使っているネットショップは、どこも「宅配便の倉庫に眠る時間」をできるだけ最短にしようと考えて出荷してくれています。お店からの距離と配達時間とをはかって、近いお店は前日出荷、地方のお店は前々日出荷が基本です。

なのに、この店は、1週間も前に出荷し、その間、ワインにとっての保管環境としてけっして適しているとは思われない宅配便の倉庫に保管させようとしたわけです。

こんなワイン屋、いやだ。

店ではワインをどう扱っているのだろう。宅配便の倉庫とたいして変わらない扱いなのかもしれないと思ってしまいます。だから、なにも気にせずに宅配便に1週間も預けるような出荷処理をするのではないか。たんなる無知もしくは繊細さの足りない乱雑な仕事をふだんからしているのではないか。

もし、店内は温度管理もできていてセラーも完備、ワインの保管には気を使っています、というのであれば、非常に近視眼的で目先のことしか見ない・考えない店なのでしょう。金さえ入れば、売れたあとの商品のことなんか知ったことではない、自分の店を出る瞬間まではきちんと管理された正常な商品だったのだから、たとえその後の流通過程でなにか問題が起きたとしても、それは自分のせいではなく流通業者のせいだ、とでも思っているのでしょう。

いずれにしても、このお店とはもう付き合わないだろうな。

出荷されたワインが美味しいことを祈ります。受け取りは今日の夜に変更しました。お店から出荷された荷物を預かった時点で連絡をくれるヤマト運輸だからできたこと。やはりヤマトはすごい。他の運送会社だったら、自分が知らないままに1週間保管されてしまったことでしょう。

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2006/02/06

世界のヘイポー

のどが渇いたので『野菜一日これ一本』を買いにファミリーマートへいった帰り、会社のとなりのビル前の広場?に『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで』でよく見かけるヘイポーさんが数名の男性と一緒にいました。そういえばこのビル内にテレビ番組の制作会社かなにか入ってたんだったな。なにかの打ち合わせかしら。

生で見るヘイポーさんは、やっぱり小柄な人でした。
テレビに出ている人ですが、実物を生で見ても、ぜんぜんうれしくもなんともない、そんな午後...

仕事しなくちゃ。

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ファントム・オブ・パラダイス

ひさしぶりにDVDでブライアン・デ・パルマ監督の『ファントム・オブ・パラダイス (Phantom of the Paradise)』を観ました。

これ、ずっと前、まだ中学生か高校生くらいのときにテレビで観たことがあるのだけど、あのときはぜんぜんおもしろいと思わなかった。しかし、ロック・ファンとしてそれなりの数の音楽を聴き、読書ファンとしてそれなりの数の本を読み、映画ファンとしてそれなりの数の映画を観てきたいま、あらためて観ると、いやぁ、なかなかよくできた映画ですね。

ベースはもちろん『オペラ座の怪人 (The Phantom of the Opera)』なのだけど、舞台をロックの殿堂「パラダイス」に移し、ロック・オペラとして再構築してあるのです。しかも、たんに舞台と音楽をロックに変えただけでなく、悪魔との契約という『ファウスト』的要素を組み込んであります。その契約内容には、自分は年をとらず「ビデオのなかの自分」だけが年をとるという『ドリアン・グレイの肖像』もあったりして、原作とはいろいろかけ離れているのですが、むかしは「成功と引き換えに悪魔に魂を売った」といわれたロック・スターがたくさんいたのです。T.Rexのマーク・ボランとかね。そんなことも織り込まれているのでしょうね。ついでにいうと、映画『サイコ』のパロディ・シーンなどもあったりして、きっとほかにもいろんな作品へのオマージュやパロディが盛り込まれてるのだろうな。自分は気づかなかったけど。

全編に流れる曲も、いかにもアメリカのロック・オペラ風でかっこいいです。Meat Loaf(『地獄のロック・ライダー』が有名ですね)とか思い出しちゃいます。パラダイスのオープニング公演で主役に抜擢された(そして舞台上でファントムに殺された)シンガーの名前がビーフっていうのは、Meat Loafからの連想だろうか? そして、そのステージは、きっとAlice CooperかLizzy Bordenのステージングとかがベースにあるのだろうな。

歌姫フェニックスが、歌声も容姿もそれほど魅力的に感じないというのはどうかと思いますが、無駄にゴージャスで猥雑感あふれる舞台やテンポのあるカット割り、クオリティの高い楽曲、『オペラ座の怪人』と『ドリアン・グレイの肖像』を混ぜ合わせたかのようなストーリー等、独特の魅力にあふれた映画です。90分程度と上映時間がコンパクトなのも好ましい。おもしろかった。

  
  
  
  
  
  
  

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ZEROPOSITIVO / ZEROPOSITIVO

イタリアの若手ロック・グループ、Zeropositivo(ゼロポジティーヴォ)のメジャー・デビュー・アルバムです。Zeropositivoは2000年から活動しており、2002年に自主制作で「Fantasma」というアルバムをリリースしているようですので、通算すると2枚目になりそうです。

Zeropositivoというグループ自体の活動暦はそれほど長くありませんが、リーダーでヴォーカルとメロディ楽器を担当し、大半の曲を作詞作曲しているLuca Solbiati(ルーカ・ソルビァティ)が音楽活動を始めたのは1993年。いまも一緒に演奏しているGiacomo "Jack" Epifani(ジァコモ・ジャック・エピファーニ)とともにSystemBolaget(システムボラゲット)というグループを結成したのが始まりでした。SystemBolagetはそれなりに人気があったようで、いくつかのロック・イベントに参加するなどしてファンを増やし、1996年のRock Targato Italiaではファイナルまで残り、翌1997年のRock Targato Italiaでは優勝しています。

しかし1999年にSystemBolagetのオリジナル・メンバーであったベーシストとドラマーが脱退。翌2000年からZeropositivoとグループ名を改め、新たなリズム・セクションを迎えて活動を再開。いまに至っています。

音楽的には、いわゆるポップ・ロックでしょう。歌詞の内容はわかりませんが、音を聴いているかぎりでは、とくにシリアスさのない、ロックのリズムやビートは使っているけれど本質的にはポップス・グループといった感じの、いわば日本のGley(グレイ... ってこんなつづりだったっけ?)みたいな立ち位置でしょうか。

音的にはギターがクリーン・トーン&エコーを多用してたりして、ロック魂のないU2みたいな印象もあります。ギター、ベース、ドラムがみんなで8分音符を刻むようなリズムが多く、いくぶん単調でもありますが、ねばりがあってでも暑苦しさはあまりないさっぱり系ヴォーカル(これも最近の流行みたいな印象ですね)は悪くありませんし、ディストーション・サウンドとクリーン・トーンを上手に使い分けるギターの音色も自分には好ましく感じます。

M8「Distorta」のように中途半端にデジタリックで、しかもメロディ・ラインも変、といった曲もありますが、全体にはミディアム・テンポの8ビート・ポップ・ロック。メロディも構成も素直なものが多く、非常に聴きやすいです。

M9「Un nuovo giorno」はアコースティック・ギターの弾き語りのような感じで入り、2コーラスめからはバンドが加わるという、構成的には盛り上がりそうなものなのですが、歌メロが単調で平凡なために、あまり盛り上がらず残念。一方M3「Agosto」は暑苦しさを薄めたFrancesco Renga(フランチェスコ・レンガ)のようなバラードで、こちらはなかなかいい感じです。

M5「Mondo libero」は普通にギターとベースが8ビートをきざむロックで、なんということのないスローな曲なのですが、サビでのベースの下降ラインや、そっと入るコーラスなどに古き良き時代のブリティッシュ・ポップスの香りがして、好ましく感じます。

M6「Aria (che mi dai)」ではクリーン・トーン&エコーを活かしたエレキ・ギターのバッキングがポップなU2風で印象的。ヴォーカルも伸びやかに歌っています。


  

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2006/02/05

脳内データベース飽和

昨日はほとんど1日中、作業などをしながらRadio Italyを聴いていました。BGMに流しっぱなしにしているだけですが、気になった曲があったときにすぐに曲名とアーティスト名がチェックできるのが便利です。

で、気がついたこと。

あ、この曲いい。誰の、なんていう曲なんだろう?CDほしいな。Nannucciで売ってるかな……と思って調べた曲の95%くらいは、すでにCDを持っていた。

おいらの記憶なんて、こんなものさ...

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2006/02/02

いまいちなもこみち

さえない顔の速水もこみちが、ドリンクを飲むとキリッとさえたいつもの速水もこみちになる、というテレビのCM。このCMでの「さえないもこみち」こと「速水いまいち」のことが気になります。

彼は、実際に「ああいう顔」の人なんでしょうか? 新宿あたりのクラブかなにかで働いている、もこみちさんのそっくりさんかなにか?
それとも、速水もこみちの顔をCG処理かなにかしてああいうふうにしたのでしょうか?

「速水いまいち」を演じている役者さんがいるのか、それとも、もこみちさん本人が「いまいち」も演じて?いるのか。気になって仕事がはかどりません(←スケジュール遅れの言い訳)。

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2006/02/01

歌手名と曲名が表示されるのがありがたい

イタリアン・ポップスを日本で手軽に楽しめるインターネット・ラジオといえばRadio Italiaがよく知られているし、実際に楽しみにされている方も多いのですが、あそこはかかっている曲の曲名と歌手名の紹介がなくて、せっかく「これは!」と思う曲があってもCD等を探す手がかりになりにくいのがずっと不満だったのです。

もちろんラジオではなくRadio Italia TVのほうを見ていれば画面に曲名表示があることもあるのですが、全部が表示されるわけではないようだし、表示されてもえらく見づらいし、顔なんか見せられても誰だかわからんし、そもそもヴィジュアル面への興味が自分は非常に薄いので音だけのほうが個人的には好ましかったり。

んで、どこかほかに、比較的最近の曲もかけていて、曲名も表示されるインターネット・ラジオ曲はないかと探していたのですよ。そんでひとつ、ちょっとよさそうなところを見つけました。

RADIO ITALY

ニューヨークから放送されているラジオです。100% Musica Italianaとうたっています。アメリカにはイタリア系がいっぱいいますからね。

かかるのは、最新のヒットではないようですが、そこそこ最近のヒット曲がかかります。おそらく、アメリカで紹介されているアーティストが中心なんでしょうが。途中のMC?は、基本的にイタリア語。コマーシャル等でときどき英語が聞こえるような気もする。

そして、ここ。曲がかかっているときに、誰のなんという曲で、どのアルバムに収録されているかがページに表示されるのです。これがいい。とっても助かります。アルバムのリリース年も表示されるのだけど、これはアメリカでのリリース年のようで、オリジナルの年ではないのがちょっと残念ではありますが。でも、曲名がわかるとストレスがなくていいわ。

音楽とは関係ありませんが、ニューヨークの街角を写すライヴカメラの画像も表示されてます(15秒ごとに更新)。日本にいて、ニューヨークのいまの様子を眺めながら、イタリアの曲を聴く。なんだかステキ。

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ハムスターにお知らせされたい

町中のポスターがこんなん↓だったらいいのに :D

ご通行中のみなさまへ

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PINO MAURO / GESU'

タイトルが「Gesu'(イエス・キリスト)」で、ジャケットが(おそらく)十字架上のイエスの顔アップですから、いったいどんな恐ろしげな、あるいは哀しげな音楽が聞こえてくるのかと思いきや、意外と普通のナポレターナでした。アルバム・タイトル曲のM1は「Gesu'」は哀しげですが、ほかには明るい感じの曲もあれば哀愁のバラードもあります。とくにイエス・キリストがアルバムのテーマというわけでもなさそうです。

たぶん、Pino Mauro(ピーノ・マウロ)の歌を聴くのは、自分は初めてだと思うのですが、彼自身はもう30年くらい(以上?)前から活動を続けているナポレターナ歌手のようで、ベスト盤等も含めアルバムも大量にあるようです。もうおじいちゃんに近い年齢のようですが、ナポレターナ歌手らしく、美しくて力強い歌声を持っています。フレーズの語尾が少し震えるような感じでフェードアウトしていく歌い方が優しい感じを出しています。

いかにもナポリといった感じのメロディ自体には目新しさとかはないけれど、素直な流れは単純に心地よく響きます。ただ、ナポリ・ローカルの歌手のアルバムにありがちに感じるのですが、電子楽器(とくにキーボード系)の使い方や音づくりが薄っぺらくて安っぽいのはなぜなんでしょうね。


このアルバムではないですが、Amazonにも彼のCDはあるみたいです↓

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