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2006/01/31

RIDILLO / RIDILLOVE

中古盤屋で300円かなにかの激安で売ってたので、つい買ってしまったアルバム。Ridillo(リディッロ)なんていうグループ名、初めて聞きますが、バイオグラフィを調べたところ、1991年にデビューして、これまでにアルバムを4枚ほど出している、そこそこキャリアのあるグループのようです。

しかも、意外と日本ともかかわりがあったりして、というのも彼らの名前が音楽シーンの桧舞台に最初に上がったのが、1991年に日本で行なわれた「Yamaha Music Quest」で準優勝したときだったそうな。

その後も「Roxy Bar」というヴィデオミュージックの賞?で優勝したり、Premio Titano/Festival di S.Marino(どんな催しだかわからんけれど)で優勝したり、1997年にはEarth, Wind & Fire(アース・ウィンド・アンド・ファイア)のツアーをサポートしたりと、それなりに売れていたようです。

で、このアルバムは彼らのセカンドなのですが、EW&Fのサポート経験があるということからも推測できるように、全体にソウルフルなポップスになっています。ワウワウのかかったギターやファンキーなベース、さらにはメンバーにトランペット吹きまでいることもあり、派手でゴージャスな演奏が楽しめます。ソウルっぽいコーラスも多用されます。

自分、R&Bとかソウルとかいった、いわゆるブラック・ミュージック系の音楽が苦手で、このグループの音楽もどちらかといえば苦手な部類に入るはずなのですが、意外と平気に楽しく聴けてしまうのは、たとえばM3「Mangio amore」のようなジャジーな曲や、M9「Ridiro'」のようなのんびりしたカントリー・タッチの曲とかも適当に混じっているからかしら。M9はこのアルバムのなかではかなり異色な感じではありますが。M11「Legalizza la felicita' (#2)」などは、オープンカーで海辺をドライブするときのBGMとかにぴったりといった感じですし(オープンカーで海辺をドライブした経験はありませんが)。これがもし、M4「6 tu che sogni」みたいないかにもソウルフル・ポップスばかりだったなら、きっと最後まで聴けなかっただろうな。

全体にソウルやファンク色の強くて、曲にいわゆる「イタリアらしさ」はほとんど感じませんが、歌詞がイタリア語なこともあってか、それなりにメロディアス。母音の強いイタリア語を上手にリズムに乗せていると思います。イタリアらしいイタリアン・ポップスとはいいにくいけれど、洋楽ポップスとしてはなかなかいいんじゃないでしょうか。


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