ケアンズの年末年始(4)
2006/01/01(日) 晴れときどき雨
3時15分ころ起床。部屋に戻って3時間ほどだが、ほとんど眠った気がしない。おそらく2時過ぎくらいに戻ってきた他の宿泊客が大勢でプールで騒いでいて、ゆっくり眠っていられなかった。
4時過ぎ、支度をしてホテルの前へ。熱気球ツアーの迎えのバスを待つ。バスに乗り、ケアンズから約1時間、マリーバへ向かう。
本当は1時間のフライトに乗りたかったのだが、予約がいっぱいで30分のフライトに。30分のフライトは前半組と後半組に分かれていて、うちらは後半組になった。
熱気球は、バーナーの調整で上昇・下降はできるが、どの方向に飛ぶかは風次第。主催会社のRaging Thunderは朝早くに風船等を飛ばしておおよそのコースは割り出しているようだが、確実な着陸地点はそのときにならないとわからない。そのため後半組は、前半組の気球をバスで追いかけて、着陸地点で交替する。追っかけバスを運転するドライヴァーのデイヴさんはにぎやかでイタズラ好きでやたらと元気な叔父さんで、そのノリについていききれないところはあったが、すぐに顔と名前を覚えられて(そのむかし、オーストラリアの鉱山かなにかで大きな功績を残した日本人に同じ名前の人がいたらしい)、適度にいじられてしまった。
大きな気球は揺れることもなくふんわりと浮き上がり、穏やかな風に乗ってながれていく。少し冷たいが朝のさわやかな風は気持ちいい。林の上を抜け、バナナ畑やマンゴー畑を越え、小さな山も飛び越える。地上にはカンガルーやよくわからない哺乳類がはねたり走ったり、ときどきこちらを見上げたり。馬や牛はおとなしく草を食んでいたり、犬はこちらに向かって吠えていたり。
楽しい30分の飛行はすぐに終わってしまった。着陸後は気球のかたづけの手伝い。前回もそうだったが、これ、かなり体力と腕力がいる。疲れました。デイヴおじさんは相変わらず騒がしかったけれど、かなりの力持ちの彼が手伝ってくれたこともあり、けっこう早くかたづけられた。
バスに乗り、朝食会場へ移動。ロデオ場の横にある屋根付休憩場のようなところで、ホットミールとドリンクが食べ放題。といっても朝早くからそんなに食べられるわけもないのだけど、ホットミールはパンケーキとスクランブルエッグ、ソーセージにベーコンのグリルと一通り全部食べた。ドリンクは、オージーバーベキューには付き物?のピンク・シャンパン(スパークリング・ワインにクランベリージュースかなにかを混ぜたカクテル)。さわやかでほんのり甘くて、こういう食事と楽しむにはぴったりなかんじで、自分はけっこう好きです。コーヒーも飲んだけど、紅茶やジュースまでは飲めなかった。トーストやシリアルもお腹がいっぱいで食べられず。
8時半過ぎ、朝食を終えてバスでシティへ。10時前にホテルへ到着。往復も含めておよそ6時間。朝が早くて眠いしちょっと疲れるが、やはり熱気球は楽しい。ひとり165ドル+保険料25ドルでも納得できる。また乗りたいです。
部屋に戻り、昼過ぎまで休憩。気球に乗ったマリーバのあたりはいい天気だったが、ケアンズ・シティはところどころに雲があり、ときどき強い雨が降る。すぐに止むけど。そんな空模様を気にしながら、とりあえず一眠り。
12時半ごろ、部屋を出てケアンズ・セントラルへ。昨日は時間が遅くてすべて閉まっていたが、今日はおおかたの店が開いている。といっても元日なので、何軒かは閉まっている店もあったが、スーパーなどが普通にオープンしているのはうれしいところ。フードコートやスーパーを冷やかす。
お腹がすいてきたが、ここのところの過食で胃がもたれていることもあり、フードコートの油の多そうな料理はちょっと食べる気がしない。そこで、前回ケアンズに来たときに何度も通ったPerotta'sへいってみることに。
ケアンズに来てから毎日Perotta'sを見ているのだが、いつも混んでいる。今日も混んでいて、カウンターの席しか空いていなかったが、時間も遅くなってきていたので、ここで食べることに。
前に来たときもそうだったが、席に着いてからオーダーをとりにくるまでにかなりの時間がかかる。今日は混んでいるので、いっそう時間がかかっていたが、とりあえずオーダー待ちであることをスタッフが認識していることはわかっていたので、気長に待つことにする。これといってこのあとのスケジュールが詰まっているわけでもないので、ゆったりと待つのが(おそらく)ケアンズ流。待っている間にテーブル席が開いたので、ウェイトレスに合図をして席を移ることもできたし、問題なし。
注文は、トラウト・サーモンのカルパッチョ、ザリガニのスパゲティ トマトソース、西オーストラリア産の白ワイン(銘柄不明の、おそらくブレンドものと、ピノ・グリージョ)をグラスで、食後にカプチーノ2杯で55.30ドル。スパゲティのソースはトマトベースなのだけど、おそらくマンゴーかなにか、甘いトロピカルフルーツのジュースが入っていると思われる。ほんのり甘い。だけどペペロニがたっぷり入っていて、全体としてはかなり辛い。ワインはどちらもトロピカル・フルーツのような甘い香りがして、口当たりも丸く暖かく甘い風味がたっぷりで、いかにもオージーワインといった感じ。おいしく楽しめた。
食事のあと、ウールワースで夕食の買い物。今日は日曜かつ元日で閉店が早いので、早めに済ます。肉は昨日買って食べなかった牛のリブ・ステーキ肉が1枚、冷蔵庫に残っているので、今日は野菜だけ買う。種類の違うジャガイモを2種類各1個ずつ、日本では見たことのない小さなカボチャのようなものを緑色のものと黄色のもの各2個ずつ、それにマンゴーを1個とパンを1個。夜は肉を焼いて野菜を焼いて、昨日のうちに買っておいたタスマニア産のピノ・ノワールを開けて楽しむ。
明日の夕食はナイト・ズー・ツアーでバーベキューを食べるので、この宿でつくる夕食は今日が最後。なんか、ちょっと残念な感じがする。やはり、短くても1週間、できれば2週間くらい滞在したかったなぁ。
買ってきた食材を冷蔵庫に入れ、17時頃に再度町へ。今夏いまだ1度も見にいっていなかったナイト・マーケットへ行ってみる。前の時はここと、いまはなくなってしまったミーティング・プレイスのフードコートで何度も食事をしたのだったな。
ひさしぶりに来たナイト・マーケットは、見た目は以前とあまり変わらないのだが、ショップの店員は日本人が圧倒的に多くなり、以前はたくさんあったインチキだったり間違った日本語が書かれたTシャツが売っているような怪しい店はなくなり、フードコートもケンタッキーが大きな位置を占め、他の店もどことなく洗練された感じになっていた。全体にちょっとおしゃれな感じがそこはかとなく漂ってしまったのが少し淋しい。
ナイト・マーケットを冷やかしたあと、海沿いを少し散策。前に来たときはたしか、たんなる砂利の散歩道だったような気がするが、いまではきれいなウッド・デッキができている。これは歩き心地もよく、ちょっとした策がわりのように丸太もどきが置いてあり、そこに腰掛けるとベンチがわりになるという、なかなか機能的で美しいデザイン。
散策の途中で、砂浜を散歩中の犬2匹とちょっとだけ遊ぶ。今回のオーストラリアは、初日にカンガルー、2日目に馬とヤギ、3日目の今日は犬と、毎日なにかしらの動物に触れてうれしい。明日はナイト・ズーに行くので、きっとまたなにかに触れるはず。
歩き疲れたので、19時頃部屋に戻り、シャワーを浴びて食事の準備。ジャガイモを茹でて、肉を焼いて、得たいの知れない野菜も焼く。ワインはタスマニア産の赤ワイン、Pinot Noir / Ninth Island 2004(23ドル)。タスマニア・ワインって飲むのが初めてだと思う。アルコール度数が13.7%もあるし、オージーワインだし、やっぱり甘いのかな。
今日は疲れたし寝不足でもあるので、食事を終えたら早く寝よう。
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なお、「ここ」に写真が少しあります。ご興味のある方はこちらもご覧くださいね。
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