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2005年2月13日 - 2005年2月19日

2005/02/18

SIMONE / GIORNI

2004年のサンレモ音楽祭に参加したSimoneことSimone Tomassini(シモーネ・トマッシーニ)のアルバムです。これがデビュー作かな。

う~ん、普通だ。いわゆるロック・シンガー系の作品なのだけど、これといって特徴がありません。サンレモ参加曲の「E' stato tanto tempo fa」やバラードの「Ci sara' il sole」などはいくらか魅力的なメロディを持ってもいるのだけど、全体的に歌メロの魅力が薄いですね。あと、アレンジもとくにひねりがなく、平凡。「Ci sara' il sole」なんて、もっとドラマティックに、もっと厚みと奥行きのあるアレンジになっていたら、もっと魅力的なバラードに聞こえただろうに。

「E' stato tanto tempo fa」の出だしの歌メロや、続く「Sorridendo」のイントロのギターは、なんかむかしのU2を思い出させますが、全体の印象としてはむかしのGianluca Grignani(ジァンルカ・グリッニャーニ)を薄く小粒にした感じ?

彼は自分で詩も書き曲も書き歌も歌うカンタウトーレですが、そのどれもが「そこそこいい」レベル。どこかで突き抜けて、Simoneならではの魅力といったものを手に入れないと、このままではきついだろうな。いいアレンジャーといいプロデューサーに恵まれて、作詞・作曲能力およびヴォーカルの味わいについての指導や影響を受けて、伸びてくれるといいのだけど。

悪くはないのだけど、「これはいい!」といえる決め手に欠ける平凡な若手ロック・シンガーのアルバムといった感じでした。

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2005/02/17

お気に入りのランチがなくなるのです(涙)

自分は音楽もワインも料理もイタリアンが好きなんですが、フランス料理も好きだったりするのです。フランスワインは... 安いボルドー(というか、カベルネ・ソーヴィニヨン)はちょっと苦手ですが、ブルゴーニュはやはり素晴らしい味わいだし(ピノ・ノワール好き)、ローヌ葡萄(とくにグルナッシュ)も好きだったりするのです。

コンビニやスーパーの弁当は脂っこいし味はくどいし、だからといってあまりお米を食べたくないので定食屋の和食にもあまり興味がない自分は、ふだんのお昼はコンビニやベーカリーのサンドイッチを申し訳程度につまむ程度だったりする(まずいものをいっぱい食べるよりは、多少ひもじくても死なない程度に最低限食べるほうがいい)のですが、週に1度は「きちんと調理されたちゃんとした料理を食べたい」と、フレンチやイタリアンのお店にランチを食べに出かけます。

でも、昼休みの1時間で、きちんとした「メインディッシュ」を出してくれるお店が意外と少ない神楽坂。イタリアンのお店はいっぱいあるけど、昼はパスタだけだったり、メインも食べようと思うと1時間では対応してくれなかったり。フレンチのお店も、メインを食べようと思うと1時間では間に合わなかったり。

会社からそれほど遠くなく、ちゃんと1時間で食べ終えられて、かつ「おいしい料理」を出してくれるお店は、じつは少ないのです。そんななかで見つけたイタリアンの「リストランテ・ステファノ」とフレンチの「ビストロ・イデアル」は、週に1度のお楽しみ的な、自分にとって大切なお店だったのです。

ところが。

イデアルが業態変更をすることになってしまいました。これまでの「フレンチ」だけでなく、フレンチベースのもっとカジュアルなお店になるそうです。そして、これまでのランチはアントレとメインとデザートというフレンチのお手軽コースを提供していたのですが、来週からはランチはパスタになるそうです。

かなしい。

月に2回はランチを食べに行っていた常連ですから、ホールのスタッフ、メートル・ドテルのOさんや、ギャルソン(女性の場合はギャルソニエールっていうのか?)のSさんとはすっかり顔なじみ。そのおふたりが、本当に申し訳ないと頭をさげてくれました。現場の人たちは、お客さんがいかにこのお店のランチを愛していたかを知っていますからね。でも、お店のオーナーさんの経営方針が変わり、もっとカジュアルで利用しやすいお店にしろということになったため、しかたがないのです。

イデアルは、本当にいいお店です。アントレにメインといういちばん安いランチのコースは1600円とお手ごろ価格(小さなデザートとコーヒーがつきます)。安いですが、アントレもメインもとても丁寧に調理されているし、食材も新鮮。たとえばこれまで自分で苦手だと思っていた食材や料理も、ここで食べるとぜんぜん平気だったりしますし、美味しいとすら感じてしまうことが多々。これまで食べたことのない料理に挑戦するときでも、ここでなら安心。もしここで食べても自分に合わなかったとしたら、おそらくどこで食べても会わないだろうと思えるくらい、ここの料理は信頼できました。

そして、ランチでも、この価格でも、きちんとしたテーブルサービスが提供される。自分は常連なので、すっかり顔も名前も覚えられていて、キッチンへの注文通しも「○番テーブル(お店ではフランス語でいわれてますが)、もあ様」と名前つきでオーダーされてます。シェフもメートルも、自分のお昼休みが1時間しかないことをわかっていますから、こちらで何もいわなくても、1時間できちんと最後まで食べ終えられるよう、こちらの食べ進み具合と時間のバランスを計って料理を提供してくれるんです。そのくらいの常連ではあるのだけど、日本の勘違いした中レベルのレストランによくあるような、過度なフレンドリーさは持たない。常連としてフレンドリーに接してくれるけれど、ときにワインやコーヒーの特別サービスをしてくれたりはするけれど、だけどお店とお客の間の距離感はきちんと保つという、非常にバランス感覚にあふれたサービスをしてくれるんです。

いつだって、このお店に食べに行けば、納得できる味わいの、ちゃんとしたフランス料理が楽しめて、気持ちのいいサービスが受けられる。安心して食べにいける。そういうお店なんです。

だけど、来週からは、ランチはパスタオンリー。夜はフレンチ・メインでの営業を続けるそうですが、営業時間を後ろに延ばして、夜間の入店を増やすという方針になったため、シェフも基本的にディナーでの仕事がメインになるそうです。メートルのOさんも、夜のシフトが中心になりそう。

たしかにランチ・コースだと、回転率が悪いです。自分も1時間かけてランチを食べて、ひとりでひとつのテーブルを占領しているわけですから。それでも自分は毎回ワインも一緒に頼むので、自分の客単価は2500円くらいにはなるのですが、ワインを頼まなければ1600円。小さなお店でテーブル数も少ないので、これではきついのかもしれません。また、ランチで1600円というのも微妙な値段付けかもしれません。もっと高くするか、安くして回転率を増やすか。でも、回転率を増やすには、コース・メニューは不都合です。なので、パスタなんでしょう。たとえばランチを1000円にしても、パスタなら滞在時間は30分から40分程度なはず。1600円で1時間超いられるよりも売上アップになる可能性が高いのです。

そういったお店の事情もわかるのだけど、やはり残念感はぬぐえません。お昼に食べに出かけられる範囲のフレンチのお店、1時間の昼休みでメインも食べられるフレンチのお店は、自分の知るかぎりあと2店ほどあるのですが、1店は料金がイデアルより高く、だけど料理の味はイデアルより下。もう1店はランチ1000円と安いのだけど、会社から遠く、料理の味も値段相応。どちらのお店も、グラスワインのクオリティがいかにも「安いハウスワイン」なのが哀しいし(イデアルは、もともとはワインバーの姉妹店としてオープンしたので、グラスでも美味しいワインを出すのです)、何よりも、この両店ともに魚が安心して頼めないのです。料理単品としてはそこそこ美味しくても、ワインと合わせると魚臭くなってしまうことが多々。こういうお店では、苦手な料理や新しい料理に挑戦できませんし、料理に信頼感・安心感も持てません。

あぁ、残念。今後、自分がフレンチを食べる機会は大幅に減るでしょう。もちろん、イデアルのランチがパスタになっても、ときどきは食べに行くつもりです。これまでの恩?がありますし、ますます接客スタイルがメートルのOさんに似てきたギャルソニエのSさんが中心になって、これからもきっと気持ちのいいテーブルサービスをしてくれるはずですから。でも、パスタを食べるんだったら、やっぱりステファノに行ってしまうかも。

昼にパスタを食べさせる(というか、1時間の昼休みではそれ以外に食べられない)イタリアンのお店はいっぱいあります。どこもそれなりに美味しいですが、味的にはステファノがダントツです。イデアルには、ホールのサービス・レベルが高いというアドバンテージはあるけれど、とはいえ提供される料理はやはりパスタなのです。サービスの価値にあまり重きを置かない傾向にある日本のお客、しかもランチのお客に、それがどこまでアピールできるか。せめてセコンドも提供してもらえればなぁと思うのだけど...

ちなみに、自分がこれまでに食べにいった会社周辺のイタリアンやフレンチのお店のなかで、いつ食べても確実に魚が美味しい、ワインと合わせても魚臭くなるようなことが一切なかったお店は、イデアルとステファノだけです。てなことをメートルのOさんに話したら、なんとイデアルとステファノは同じ魚屋さんを使っているのだとか。なるほどね。いい魚を仕入れる魚屋さんなんだな。素晴らしい。

美味しい魚と美味しい野菜を仕入れて、それをきちんと丁寧に美味しい料理にできるお店は、間違いなくいいお店だと思います。あぁ、そんな美味しいフレンチを手軽に楽しめたのがイデアルだったのにぃ。本当に、本当に、残念です。

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最近の老化現象


麻生久美子と








麻木久仁子が
















区別できましぇん(涙)

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2005/02/16

EMMA SHAPPLIN / THE CONCERT IN CAESAREA

以前にPensiero! websiteに書いたレビューを読み返したら、けっこう否定的なこともいっぱいあったのですが、それでも実はEmma Shapplin(エマ・シャップラン)のファースト・アルバム『Carmine meo』はけっこう好きで、よく聴いてたりしたのです。

1997年に『Carmine meo』がリリースされたときは「Andrea Bocelli(アンドレア・ボチェッリ)の女性版」ということで母国フランスでずいぶん話題になったらしいEmma。日本ではテレビ東京系の番組「美の巨人たち」のエンディング・テーマとして「Spente le stelle (星に想いを)」が使われ話題になり、2000年に日本盤CDもリリースされました。なぜかそのアルバムではEmma名義ではなく、Carmine Meo Projectとかいう名義で出たようですが。

その後、彼女の名前を聞くことはあまりなかったのですが、2002年には『Etterna』というセカンド・アルバムをリリース(これも日本盤があるらしい)していたようですし、映画『フィフス・エレメント』のディーヴァの歌や、映画『レッド・プラネット』の挿入歌などもEmmaなんだそうです。あと、シングルを2枚くらいリリースしてるのかな。

というわけで、巨大なCarmine Meo Projectで使い捨てにされることなく、その後もきちんと活動を続けていたらしいEmmaが1999年にパレスチナのカエサリアという町にある2000年以上も昔に建造されたという劇場で行ったライヴの録音が、2003年ころにリリースされてたのを見つけました。このライヴはたった3日間、あとにも先にもこのときだけの「Carmine Meo Live」だったようで、フル・オーケストラに合唱団つきという大人数によるものになっています。もちろんアレンジとキーボードにはスタジオ盤と同様、元Mandalaband(マンダラバンド)→元Sad Cafe'(サッド・カフェ)のVic Emerson(ヴィック・エマーソン)も参加。ライヴだからといって音が薄くなることなく、ドラマティックなステージが展開していきます。

ソプラノ・シンガーとしては歌唱力にちょっと難のあるEmmaですが、ロック/ポップスを歌う分には充分に強力。ただ、スタジオ録音よりも声の伸びが足りないかな。また、こういったオーケストラ&合唱入りドラマティック・ポップスでは、ライヴゆえのドライヴ感や迫力といったものが「粗さ」といった悪い方向に出ちゃうことが多いように思うのですが、このライヴ盤にもそういう面があるかも。

しかし、もっとも不満なのは、せっかくの大所帯ライヴなのに、収録時間が短い! どうせだったらアルバム『Carmine meo』全曲を古代劇場で再現くらいしてほしかった。実際のコンサートでは再現されてたのかもしれませんが、であればそれを全曲収録してほしかった。

などということもあるにはあるのですが、そして今回もやっぱり否定的なことを多く書いているような気がするのですが、しかしけっこう気に入っちゃってるんです、このアルバム。というか、Emma。それこそがフランスの歌姫Emma Shapplinの魔力なのか!?

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2005/02/15

届くの遅いよ

先日、イタリアに住むイタリア人と手持ちのLPをトレードしました。彼はFabrizio De Andre'(ファブリツィオ・デ・アンドレ)のコレクターで、自分が持っていた、日本でリリースされたFabrizioのライヴ盤LPがどうしてもほしいというので、日本ではなかなか見つからないTito Schipa Jr.(ティト・スキーパ・ジュニア)のLPとの交換を条件に、手持ちのLPを譲ったのです。

東京・神楽坂の郵便局にLPを持ち込んだのが1月31日(月)。イタリア人の彼は2月1日(火)にエミリア・ロマーニャ州モデナの郵便局にLPを出しにいっています。そして、イタリアからのLPが自分のもとに届いたのが2月11日(金)。当然、彼のもとにもこちらから出したものが届いているだろうと思ったら、まだ来てないよ~(T_T)という。

遅いよ。

エアメールの書留で送ったんだけど、EMSにしておけばよかったな。EMSなら配送状況がおおよそどうなってるか、ウェブですぐ調べられたのに。イタリアはときどき郵便物がなくなっちゃうからなぁ。ちゃんと届くかなぁ。心配だなぁ。どっかで行方不明になっちゃったかなぁ...

と心配してたのですが、今朝メールが来て、さっき受け取ったと。よかった。「It's a great LP!!!!!」とびっくりマークが5個もついてる(笑)。そりゃ、帯つき・ライナーつきの完璧な状態で送ってあげたからね。

ともあれ、無事にトレードがすんでよかったです。

ちなみにその彼、Fabrizioの日本盤LPにすごく興味を持っていて、ほかにもあればぜひ教えてくれ、送ってくれ、といってます。自分はFabrizioコレクターでもヴィニール・マニアでもないので持ってないのだけど、もし持っていて、譲ってもいいという方がいらっしゃいましたら、ご連絡ください。あなたがお探しの別のLP/CDとトレードしてくれるかもしれませんよ。

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2005/02/14

FIORELLA MANNOIA / I TRENI A VAPORE


イタリアン・レストランなどでFiorella Mannoia(フィオレッラ・マンノイア)の曲がかかっていると、いつもまずは「この声、Alice(アリーチェ)だっけ?」と思ってしまう自分です。低くてふくらみのある声。こういう「甘さ」のない女性シンガーはけっこう好きです。甘くはないけど、やさしさとあたたかみにあふれているのがFiorellaの魅力ですね。その点、Aliceのほうがクールというか、ちょっと怖い。このクールさと怖さを突き詰めていくと、その先にはNico(ニコ)が待っている?(笑)

Fiorellaは、そのシンガーとしての実力が認められているのか、それとも人柄などで愛されているのかは知りませんが、才能のあるカンタウトーレから楽曲提供を受けることが多く、それゆえアルバム自体のクオリティも高くなり、さらにFiorella自身の評価も上がるという、とてもいいサークルのなかにいるように思います。今回のアルバムでも、アレンジはFio Zanotti(フィオ・ザノッティ)、曲提供はIvano Fossati(イヴァーノ・フォッサーティ)、Massimo Bubola(マッシモ・ブボラ)、Francesco De Gregori(フランチェスコ・デ・グレゴーリ)、Eugenio Finardi(エウジェニオ・フィナルディ)、Enrico Ruggeri(エンリコ・ルッジェーリ)と、ビッグ・ネームばかり。

派手さはないけれど、胸に深く静かに染み渡るような曲を書くカンタウトーレたちの曲が中心なので、アルバム全体にも落ち着きがあります。こういった曲調はFiorellaのヴォーカル・スタイルにも合っていますね。ロマンティックなIvanoや、素朴でトラッド風味も感じるMassimoの曲もいいのですが、メロディや構成的にはあまり盛り上がりのないFrancescoやEugenioの淡々とした曲をこれだけ上手に「聴かせる」女性シンガーって、あまりいないと思います。テクニックや表面的な起伏とはまったく別のところで、胸の奥から、心の深いところからにじみ出てくる「想い」のようなものが、静かに、穏やかに、聴き手に届きます。そしてそれを邪魔しないように、丁寧に控えめにバックアップするFioのオーケストレーション・アレンジ。

派手さはないけれど、とても穏やかで趣のある、いいアルバムだと思います。そしてやっぱりFiorellaって素敵なシンガーだ。

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