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2005年2月6日 - 2005年2月12日

2005/02/11

イタリア人とLPのトレードしました

こんなものまでCD化!? ってくらいいろんなものがCD再発される今日この頃ですが、それでも「名作」と呼ばれていたりするのにいまだにCD化されないままの作品というのもいっぱい残ってるわけで、そういうのはLPを探すしかないのだけど、LP自体もう全時代の代物で、それはそれで見つけにくいわけです。だからといってプレミア価格を払ってまでマニアさんと取引する気は毛頭ないので、これはもう奇跡的にCD再発されるか、なにかの間違い?でどこかで偶然見つけるかといったことがないと一生聴く機会はないかもなと思うアルバムがいくつかあるのです。Renzo Zenobi(レンツォ・ゼノービ)とかSandro Giacobbe(サンドロ・ジァコッベ)とかUmberto Balsamo(ウンベルト・バルサモ)とかね。

Tito Schipa Jr.(ティト・スキーパ・ジュニア)の『Io ed io solo』もそんななかの1枚。『Orfeo 9』はCD化されているのだけど、同じFonit Cetraからリリースされたこれと次作の『Concerto per un primo amore』はぜんぜんCD化の噂すら立たないのですよ。なかなかの名盤といわれているのに。

幸いなことに『Concerto per un primo amore』は再リリースかなにかのLPが1990年代だったかに日本に入ってきたときに手に入れたのだけど、このアルバムで自分が彼の素晴らしさを知ったときには『Io ed io solo』のほうはとっくに廃盤で、ずっと「聴きたい!」と思いながらもアルバムそのものすら目にすることもなかったのですよ。

もうずいぶん前になるけれど、Pensiero! websiteに『Orfeo 9』のレビューがあるのをTito Jr.が見つけたらしく、本人からメールをもらったことがあります。そのときに『Concerto ~』を持っているが、このアルバムは素晴らしい、『Io ed ~』も同様に素晴らしいという評判だが聴けずにいる、CD再発の可能性はないかとたずねたことがあります。Titoの回答は、マスターテープはFonit Cetraにあって、自分にはどうにもできない、自分の手元にもカセットテープしかないんだ、それに、あの作品にはいい部分がたくさんあることはわかっているけれど、自分が若いときにつくったもので、実は納得できない部分も多いんだ、あれはポップ作品だけど、自分の本質はポップ・オペラにあるから、積極的にあれを再発するという気持ちにはなれないんだよ... というようなものでした。なのでいっそう、よほどなにかの偶然かなにかがないと聴く機会はないだろうなと思っていたのですよ。

しかし、偶然があったのです。

ある日、モデナに住むイタリア人からメールが来ました。日本語が読めないのでわからないのだけど、お前のサイトに掲載されているアルバムは、お前が売っているものなのか? って。そういうメールはときどき来るので、いつもと同じように「自分はただのファンで、ウェブに載せてるアルバムは売り物じゃない」と返事を出したのだけど、彼はしつこかった(笑)。自分はFabrizio De Andre'(ファブリツィオ・で・アンドレ)のコレクターなのだけど、お前がウェブに載せてるFabrizio + PFMのライヴアルバムの日本盤は持っておらず、ずっと探していた、どうしてもほしいので売ってくれないか、もしくは同じアルバムのイタリア盤LPもしくはCDとのトレードではどうか、あるいはほかにお前がほしいものがあればそれとのトレードでもいいぞと。

自分はFabrizioコレクターでもヴィニール・コレクターでもありません。このアルバムはたまたまむかしに買ったから持ってるだけで、LPだと聴くのが面倒なのでMDにコピーしてあり、もっぱら聴くときはそっち。もとのLPなんて長いことラックから出してません。それにこのアルバム自体はCD化されてて、その気になればCDを手に入れるのもそれほど難しくないのだけど、MDにコピーしたものがあるからそれでいいかくらいの執着度なわけです。

そこで、彼に返事を出しました。Stefano Polo(ステーファノ・ポーロ)のCD、Antonio Decimo(アントニオ・デーチモ)のCD、Tito Schipa Jr.の『Io ed io solo』のどれかとならトレードしてもいいよと。これらはどれも現在入手困難で、自分は物自体を見たことがないのです。彼もTito以外は名前すら聞いたことがないといってました。でも何とか探してみるから、少し待っててくれと。

そして2週間ほどしてメールが来たのです。Antonio DecimoのCDは手に入れられそうだと。そしてさらにその数日後、TitoのLPも手に入れられそうだと。どっちも手に入りそうだけど、どっちがほしい?と。

マニアのネットワークって、すげぇ。びっくりしたわ。さすがにStefanoは見つけられなかったけど、他の2枚は見つけちゃったんですよ。

あせったのはこっちです。どっちもほしい。ここで立場が逆転。Ok、FabrizioのLPは送るよ。だけど自分はTitoとAntonioのどっちもほしい。同じLP同士ということでTitoとFabrizioはトレードするけど、AntonioのCDも送ってもらうためには、自分はどうしたらいい? LPと一緒にお金を送ろうか? それともなにか別のアルバムも一緒に送るかい?

しかし、彼からの回答は、

FabrizioのLPだけでいいよ。そのLP1枚と、AntonioのCDとTitoのLPを交換しよう。

あぁ、本当にこのLPがほしかったんだねぇ。彼にとってはこれ1枚に、CDとLPの両方分の価値があるんだねぇ。

というわけで、日本盤LP(帯・ライナーつき)を送ってあげ、彼からはCDとLPを送ってもらうことになったのです。そしてその小包が今日、届いたのですよ。

あぁ、はじめてみる『Io ed io solo』。オリジナルじゃなくて1979年の再発盤のほうだけど、ジャケの底が少し抜けてるけど、かまいません。盤面にほんの少しすれたような感じはあるけど、充分きれいだし。

手に入ることなどないのではないかと思っていたこのアルバムを、さっきプレイヤーに乗せたのですよ。Titoの独特な丸い声が響きます。繊細で、少し神経質にも感じるけど、だけどとてもあたたかみのあるヴォーカルが、やわらかなメロディとともにスピーカーから流れ出ます。B面は全体を使った組曲。うん、1970年代のプログレッシヴ・カンタウトーレらしい味わいに満ちてる。『Concerto per ~』にくらべると少しまとまりがない感じはするけど、そしてきっとそこがTito本人にとって不満なところなのではあるだろうけど、それでも充分以上のクオリティを持っていると思うのですよ。

たしかにコアなイタリアン・カンタウトーレ・ファン向きではあります。CD再発はむずかしそうだな。なまじっかFonit Cetraなんて大手がマスター持ってる分、余計に再発が困難な気がする。大手PolydorのUmberto Balsamoが再発されないように。もったいないよなぁ。

でも、いまこのLPは自分の手元にあるんです。さっそくMDにコピーしました。これでいつでも聴きたいときにすぐ聴ける。うれしいわぁ。

ちなみにAntonioのほうはけっこう普通だった。Amedeo Minghi(アメデオ・ミンギ)プロデュースで、1曲ではデュエットもしてて、Amedeoファンだったらきっと気に入るという評判だったんだけど。ま、悪くはないですけどね。でも1990年代までのAmedeoのアルバムのほうが好ましいな。

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2005/02/10

アスパラクリームスープ

ポッカの「じっくりコトコト煮込んだスープ」シリーズの「アスパラクリーム」を飲みましたさ。100円ショップで売っている安いシリーズのスープと違い、さすがにこのくらいの値段になると味わいむ深く旨みもあって、おいしーぃです!

んが、しかし。

乾燥アスパラ、すじすじなんですけどーぉっ!(T_T)

すじがひとつ、歯の間に挟まって取れません(<おじいちゃん)。これが気になって今日1日ぜんぜん仕事にならなかったらどうしてくれるっ!(<なにキレてんの?)

具なしで、スープだけにしてくれたほうがありがたいです。

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2005/02/09

SBB / SBB

ポーランドのグループだったと思います。彼らにはただ「SBB」というタイトルのアルバムが何枚かあってわかりにくい(Peter Gabrielみたいだ)のですが、うちにあるのは1987年リリースのポーランド盤LP。それをMDにコピーして聴いてます。

自分は、全体的にキーボード/シンセサイザーが主導権を握るロックってちょっと苦手です。キーボードの音やオーケストレーションは好きなんですが、なんでもかんでも全部キーボードでといった感じ、というか、ヴォーカルやギターの比率が極端に低いキーボード・ロックが苦手なんです。だからELPもあまり好きじゃないし、あまたある「ELPタイプ」と呼ばれるキーボード・トリオとかもあまり好きじゃありません。

そしてSBBはポーランドのELP? と呼ばれてたかどうかは定かではありませんが、おもいっきりキーボード主体のトリオ編成ロックです。だからか、もう長いこと聴いてませんでした。聴くの、めちゃめちゃひさしぶりです。

全体的には、やはりキーボード・メインでギターやヴォーカルの比重は低く、個人的な好みにはあまり合いません。LP片面1曲ずつの計2曲というアルバム構成で、どちらかというと苦手なタイプの曲を聴き続けるのは、ちょっとつらいところもあります。

ただ、比重は少ないながらも、ヴォーカルはいいんですよねぇ。何をいってるのだかぜんぜんわからないポーランド語?の響きには、いかにも「ヨーロッパ!」な哀愁が感じられますし、声質もどことなくつらそう(笑)でいい感じ。メロディも非常にヨーロッパ的。といってもイギリスやドイツなどの西ヨーロッパ的な重厚感や深みではなく、東欧のフォルクローレやイタリア中南部の伝統音楽などをときに思わせるエキゾチックさを持ったヨーロッパ音楽を感じさせます。こういうメロディに出会えることがユーロ・ロックの楽しみだったんだよなぁということを思い出しました。

A面(M1)とB面(M2)では、自分はA面のほうが好きです。なんだかちょっと腑抜けちゃったB面よりも、圧倒的に構築美と緊張感と哀愁があるように感じます。とくに前半はヴォーカル比率も高く、キーボードだけでなくギターもきちんとアンサンブルで活躍しているのが好ましい。穏やかな海上で風を感じながら波に揺られているかのごときキーボードのバッキングも心地いいです。

A面も後半に入ると大キーボード・プログレ大会になってしまい、ヴォーカルもギターもどこかへいってしまうので、少しつらくなってくるのですが、それはそれでスリリングでスピーディな演奏が繰り広げられていて、きっとキーボード・ロックのファンにはうれしい展開なんだろうなと思います。そういったことも含めて総合的に考えれば、やはり優れた東欧プログレッシヴ・ロックのアルバムなんでしょう。実際、ひさしぶりに聴いて「おぉ! なかなかいいじゃん」とも思いましたし。

それでも、やはり自分の好みでいえば、ここにパーマネント・メンバーのギタリストがいればなぁ、せっかくの味わい深いヴォーカルをもう少し聴かせてくれればなぁ、と思ってしまうのです。

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2005/02/08

家訓

うちの家訓は「食えるものは、食えるときに食え」です。

うちの父はいわゆるサラリーマンじゃなかったので、収入は不安定。金があるときはいっぱいあるけど、ないときは全然ない。なので、今日は食えても、明日は食えないかもしれない。だから、食えるときに食わなくてはいかんのです。そんななかで生活費をやりくりしてた母は偉大だ。

自分はいまサラリーマンで、すでに実家からは独立していますが、この家訓は我が家でも生きています。いや、妻はどう思ってるかは知らんが。

いまはそこそこ収入もあって食いたいものはおおよそなんでも食えるけど、そんな日々、いつまで続くかわからん。勤め先もいつまで持ちこたえるかわからんし、会社つぶれたら転職は厳しいぞ、この歳じゃ。これといった強みもないしな。

こんなに毎日ワインを飲んでられるのも、いまだけ。飲めるときに飲め、いや、食えるときに食え。食えなくなったら... 食えるものを食え。もしやこれって、座右の銘ってやつか? 墓標に刻むか。う~む、もっとかっこいいやつのほうがいいなぁ。

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2005/02/07

昨日、ひさしぶりにPensiero! 別館1を更新しました。「ひとりごと」のコーナーです。去年の後半に観た映画や舞台についての感想書いてます。
別館2のほうも準備がだいぶ整ったので、今度の週末には更新できそう。
本館は、これから準備を始めなくちゃいけないので、まだ数週間かかるな。

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2005/02/06

シドニーの年末年始 5

2005/01/02(日) 曇り

8時ころ起床。コーヒーを飲んだあと、身支度を整えて9時過ぎにチェックアウト。荷物をコンシェルジュに預け、帰りのエアポート行きシャトルの手配もすませて最後のシドニー見物へ。

まずは犯罪博物館。と思ったらオープンが10時からで、まだ開いておらず。オペラハウス横で海を見ながら時間つぶし。10時になったので博物館へ。こじんまりとした建物で、古い警官の制服や武器、古い犯罪者の写真、拷問用の道具などが展示してある。

1時間ほど見て回ったのち、サーキュラーキーから電車に乗ってタウンホール駅、そこから歩いてダーリングハーバーを抜け、シドニー・フィッシュ・マーケットへ。大きな鮮魚市場で、サーモンやマッドクラブ、ロブスター、バラムンディといったオーストラリアでおなじみの魚や、マグロの刺し身なども売っている。ショッピング・センターが併設されていて、そのなかにはフードコートやレストランもある。お昼はそこのレストランDoyle'sで、タスマニアン・アトランティック・サーモンのグリル、2種類の白身魚とエビのフリットの盛り合わせ、ソーヴィニヨン・ブランをグラスで2杯、ガス入りのミネラルウォーター1リットル、食後にエスプレッソ2杯で80AUS$。量もたっぷり、味もよくてサービスもフレンドリー。ハーバーに面したテラスですてきなランチを楽しめた。

食後、トラムに乗ってヘイ・マーケット/チャイナタウンへ。ディクソンストリートという短い通りだけがにぎわっていて、チャイナタウン自体は2ブロックほどの小さなもの。横浜中華街のほうが圧倒的に見る価値アリといった感じ。

残りの時間が微妙になってきたので、気になっていたけど乗れずにいたモノレールで街を1週。コンパートメント形式で混雑していて、あまり快適ではなかった。ガレリア・ヴィクトリアで降り、妻のお土産買い物のつきあいでWoolworthへ。オーストラリアにくるたびにお世話になってるスーパーマーケット。今回も助かりました。

さらに残りの時間が微妙になってきたが、さいごにサーキュラーキーまで出てしばし海とオペラハウスを眺める。これでシドニーも見納め。さよなら、シドニー。またいつか。

ホテルに戻り、バッグをピックアップして空港行のシャトルへ。来たときと同様、シルクハットにタキシードのドアマンが荷物をシャトルまで運んでくれた。

あとは飛行機に乗って帰るだけ。さくさくとチェックイン、出国をすませる。帰りの機内食はなんだろうか。最後の楽しみはそこだな。

というわけで、機内食のご紹介。

シドニー・ソウル間:
ディナー/ピビンパか魚のソテーのチョイス。今回のピビンパは肉ではなく魚のピビンパ。相変わらずつくりにくいのだけど、美味しいです。スープはみそ汁でした。魚のソテーのほうはほんのり醤油味? 野菜の煮たものもたくさん入っていて、なかなかいいお味。
ブレックファスト/焼きそばかオムレツのチョイス。朝ごはんに焼きそばというのもどうかと思うが、味的には悪くない。オイスターソースの風味がする。麺はふわふわ。オムレツは、今回はオリーブ風味のソースで、これがなかなか美味しい。つけあわせはハッシュドポテトとハーブ入りのソーセージ。これも美味。どちらのメニューにもチーズケーキがついていて、これまたうれしい。ちょっと甘かったけど。

ソウル・東京間:ランチ
チキンの照り焼きとご飯。シイタケやニンジンなどの煮付けつき。やっぱり醤油風味で和風? カニカマのサラダもついて、楽しいお食事でしたわ。

しかしコリアン・エアー、食事時のドリンク・サービスのタイミング、ぜったいおかしいよ。

食事を配ると同時にワインのサーブがあるのはいいけど、10分もしないうちにお代わりを持って回ってきたって、まだメインディッシュのアルミカバーをはずしてやっとひと口ふた口食べたばかり、ワインだってほとんど飲んでないって。ワインのお代わりはその後は回ってこない。

そして、ワインのお代わり回りの直後にコーヒー・紅茶のサーブに回ってくる。それも1回だけ。まだ食べてる途中ですから。食事の終わるころに持ってきてくださいよ。

そんでもって、トレーの片付けはえらい速い。せっかく機内食の味はいいのだから、次は料理サーブのタイミングとかのクオリティアップを期待したいなぁ。

ともかく、そんなこんなで短いシドニー旅行は終わってしまいました。次回はぜひもっとゆっくり行きたいよ~。

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