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2005年12月11日 - 2005年12月17日

2005/12/16

GINEVRA DI MARCO / CONCERTO n.1 SMODATO TEMPERANTE

Ginevra Di Marco(ジネヴラ・ディ・マルコ)のソロ2枚目で、ライヴ・アルバムです。2001年2月24日にフィレンツェ近郊のSan Casciano Val di Pesaという町で行なわれたライヴが収録されています。

Ginevraは1993年からニュー・ウェーヴ/オルタナティヴ系のロック・グループ、Consorzio Suonatori Indipendenti(コンソルツィオ・スォナトーリ・インディペンデンティ。CSI)に参加していましたが、1999年からソロ・シンガーとしての活動を開始。同年にPremio Ciampi(故Piero Ciampiの業績を記念して行なわれている?音楽祭)で優勝、2000年にはPremio Luigi Tenco(故Luigi Tencoの業績を記念して行なわれている?音楽祭)でも賞を取っています。

で、彼女の音楽なのですが、なんといえばいいのでしょう... タイプ的には、あまり自分の好みのものではありません。感じとしては、Carmen Consoli(カルメン・コンソリ)にちょっと似たところがあるかも。音楽的にはCarmenよりも「怖い系」(←どんなだ?)なのですが、声にひきつけるものがあります。ただ、この「声」も曲によってけっこう表情を変え、ぞくっとする中低音があるかと思えばシャーマニックな歌い方で少し飛んじゃってる雰囲気があったり、あるいは天上から降り注ぐ天使の光のように美しいときもあり、ひとことではなんとも形容しがたい。

演奏も、けっして大きな音を出すわけでも、やたらと音を積み重ねたりするわけでもなく、楽器的にもアレンジ的にも地味なはずなのに、なぜかやたらと密度が高く感じられます。音が厚いというよりも、クールで硬い音がみっちりしている感じ。う~ん、うまく表現できない。すごく大雑把にいってしまえば、いわゆるオルタナ系ロック・グループなどが持っているようなみっちり感に近いのでしょうか。

全体にクールで淡々としているのだけど、歌と演奏に「意志の強さ」のようなものが感じられるように思います。自分にとってはあまり好きなタイプの音楽ではないのだけど、でもどこかひかれてしまうという点で、やっぱりCarmen Consoliとのある種の類似性を個人的には感じてしまう。M1なんて、どことなくプログレッシヴ・ロックの香りもしたりして、なかなかです。

う~ん、こういう音楽は難しい。好きとは言い切れず、かといって嫌いとも言い切れず、だからといって「まぁ、こんなものかな」とある種の無関心を装うには歌が持つパワーが強すぎる。また今度あらためて、じっくりと聴きこんでみよう。

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2005/12/15

ほうれん草のリゾット

前の日につくった鶏手羽中と野菜のポトフ風のスープが残っていたのと、スーパーでほうれん草が一把98円の特売だったのと、妻の実家から送られてきたお米をどうにかして食べなくちゃということもあり、ほうれん草のリゾットをつくってみることにしました。

軽く湯がいたほうれん草を超細切れにする。

ポトフの残りスープにほうれん草を入れ、くたくたになるまで弱火で1時間ほど煮る。

フライパンに軽くオリーブオイルを敷き、お米を砥がずに(砥いでもいいと思うのだが、めんどくさいし、水が冷たい)入れ、全体に油がいきわたるまで軽く炒める。

お米を炒めながら、ほうれん草入りの熱いスープをどんどん足していく。

お米が焦げ付かないようにひたすらかき混ぜながら、水分が減ってきたらスープをどんどん足していく。お米がアルデンテ状になるまで、これを繰り返す。途中でスープがなくなったら、お湯をどんどん足していく。

お米全体におおよそ火が通ったら、粉チーズをたっぷり降りかけて、さらに混ぜ合わせる。塩胡椒で味の調整。

お米にほのかな歯ごたえが残る程度に火が入り、全体に味がなじんだらできあがり。

昨日はこのほか、

ほうれん草とナスのソテー・アンチョビ風味
スカモルツァのオーブン焼き・オリーブオイルと白ワインの風味

をつくりましたさ。

ワインはピエモンテ州モンフェッラートのピノ・ネロ(ピノ・ノワール)「La Cupora」。甘酸っぱいチェリーの風味と、野菜の旨みたっぷりのリゾットの優しい味わいを楽しみました。ほうれん草とナスも、ふだんはシンプルにオリーブオイルと塩胡椒で炒めるだけなのだけど、今回はアンチョビを少し入れたことで味に深みが出て、ワインとのバランスもよくなったように思う。スカモルツァは定番ですね。

ごちそうさまでした。

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2005/12/14

LUCA DIRISIO / LUCA DIRISIO


若手カンタウトーレ、Luca Dirisio(ルーカ・ディリシオ)のデビュー・アルバム。オフィシャルサイトのバイオグラフィには「25年前にアブルッツォで生まれた」と書いてあるのだけど、このバイオがいつ書かれたものなのかがわからないので、正確な年齢もわかりません。アルバム・デビューが2004年だから、去年か今年に書かれたものではあると思うのだけど。だから、25歳か26歳ってところでしょうか。

14歳でギターを始め、16歳で最初のオリジナル曲をかき、18歳でプロになる決心をしたそうです。2003年にMTV主催のSummer Live Festival 2003で優勝。その年にリリースされたデビュー・シングル「Calma e sangue freddo」は2万枚売れるヒットに。また2005年のサンレモ音楽祭にPaolo Meneguzzi(パオロ・メネグッツィ)とのデュエットで参加し、Festivalbarでは「Artista Rivelazione Italiano」(注目の新人イタリアン・アーティスト部門)優勝と、非常に順調な滑り出しをしている若手です。

そんな期待の新人のデビュー・アルバムなわけですが、これがあんまりおもしろくない。とくに悪いところはないのだけど、これといった個性や特徴といったものが感じられない。レゲエ風のリズムを取り入れたり、アコースティック・ギターの綺麗な音色を響かせてみたり、それなりに工夫はあるのだけど、強くひきつけるものがないのですよ。なんだか薄味。端々で聞かれる、フレーズの最後で少し力を抜いたように声を震わせるスケベっぽい歌い方は、すごく軟弱になったFrancesco Renga(フランチェスコ・レンガ)を思わせて、ちょっとおもしろくはあるのだけど、だからといって「これがLucaの歌い方です」というほどの特徴にもなっていないし。

さらに、どうでもいいことではありますが、作詞・作曲のときはLuca Di Risio(ルーカ・ディ・リシオ)、歌うときはLuca Dirisioという使い分けが、なんとなく気に入りません。こういう、混乱することはやめてくれぇ。

アルバム全体で40分弱という、CDサイズというよりはLPサイズな収録時間は、自分にとっては好ましいポイントではあるのですが、それ以外はとくにこれといってひきつけられるところはありませんでした。まぁ、普通の新人てところかな。とくに「今後に期待!」という感じも受けず。残念。

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2005/12/13

PICCOLE GRANDI STORIE / MIMMO DAMIANO

う~ん、なんなのでしょう、このアルバム、そして、このおじさん。そして、なぜ自分はこのCDを買ってしまったのかしら。

収録曲6曲、集録時間30分弱という、ミニ・アルバム。すべての曲をMimmo Damiano(ミンモ・ダミアーノ)が作詞・作曲していて、演奏はギターとヴォーカルのMimmoを中心としたCoguari(コグァーリ)という7人組のグループ。Mimmoは、イタリア語でクーガーを意味する無駄にかっこいいグループ名にそぐわない、人のいい感じの丸顔のおっちゃんです。

アルバムは、アコースティック・ギターの音色のうえに少し字余り気味な歌詞が載る、フォーク系のカンタウトーレっぽい感じの曲で始まります。そうか、Mimmoはこういった、ちょっとオールド・スタイルなフォーク風の曲をつくって歌う人なんだな、と思っていたら、アルバムの中ごろでは1980年代風の伸びやかなエレキ・ギターの音色がなんとなく懐かしい、ゆるやかなポップ・ロックに。おやおやぁと思っていたら、アルバムの終盤ではクリーン・トーンのエレキ・ギターのカッティングが入るリズミックな、だけどどこか田舎くさいポップスになってました。

6曲しか入ってないのに、トータルで28分ちょっとしかないのに、曲ごとに感じがかわっていき、しかも戻ってこない。アルバムとしての印象がぜんぜん残りません。いったい彼は、どんな音楽がしたいのでしょうか。このアルバムで、なにを表現したかったのかしら。

ネット通販のカタログから適当に選んで買ってると、たまにはこんなアルバムに当たることもあるということで。

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2005/12/12

舞台『ア・ラ・カルト』@青山円形劇場

白井晃さんが中心となって毎年上演?されている『ア・ラ・カルト』。以前から1度観たいと思っていたのです。今年で17年目!だそうで、そんなにむかしからやっていたのね。

クリスマス時期のレストラン「ア・ラ・カルト」を舞台に、お店を訪れ、お店で過ごし、そして帰っていく何組かのお客さんと、応対するスタッフたちの姿を描いたショート・ストーリーがオムニバスのようにつづられます。それぞれのストーリーを盛り上げるようにジャズをベースにした生演奏が入り、途中では歌と演奏のショータイムも。

白井さんでレストランといえば、どうしても『王様のレストラン』でのソムリエを、さらにはずっとむかしにやっていた深夜番組『解析料理』などを思い出してしまいますが、あれらのイメージを損なうことのない、やっぱり「濃い」芝居。そして、ショータイムで見せる、ワハハ本舗の梅垣さんか、あるいは魅惑のRolly様かと見まがうような女装のシャンソン・シンガーぶりにビックリ。しかも、衣装から大胆にのぞく背中の美しさにもまたまたビックリ。

白井さん以外のレギュラー出演陣(らしい)、高泉淳子さんと陰山泰さんも、それぞれに個性的かつ魅力的なキャラクターをいくつも演じ分け、それぞれの短い時間に「レストラン」で交差する人間模様を上手に表現してくれます。ちなみにこのお店、レストランとしてはサービスのスタイルがダメダメで、二流以下、三流のサービスなんですが、スタッフが持っている「サービスの心」が垣間見えるのが素敵です。

最初のアペリティフ(のお話)と最後のディジェスティフ(のお話)は「お客さん」が同じで、これまで繰り広げられたさまざまなショート・ストーリー(それぞれに「メイン」「ワイン」「デザート」などといった、料理コースの一部の名称がつけられています)が、レストラン「ア・ラ・カルト」のある1日の風景だったことがわかります。

そう、レストランって、ただ料理を食べる場所じゃない。そこでは食卓をはさんでさまざまな人や想いが行きかい、交錯したりすれ違ったり寄り添ったりする。そういう場所。そうした「レストランの魅力」を存分に感じさせてくれる舞台でした。

それぞれのショート・ストーリーは、どれも味わい深く、愉快で、ほんのり甘くもあり、非常によく練り上げられていると思います。なかでも終盤の、ディジェスティフ(食後酒)の前の「老夫婦のクリスマス」は、とてもよかった。少ないセリフと少ない動きできちんと表現できる。やはりみんな、うまい役者さんたちだな。

芝居と音楽がひとつの舞台のなかで溶け合い、それぞれとして楽しめつつも物語りもつくりあげていく。非常に洗練されたエンタテインメント・ショーでした。来年もまた観たい。ほんと、いいもの観せてもらいました。

ちなみに、途中の休憩時間中にはスポンサーであるキリンからワインのサービスがあったのですが、これがフランジアでがっかり。ステージ上ではもっといいワインの線が抜かれていたので、あれが飲みたかったなぁ。そういえば料理もワインも、本物がちゃんと用意されているのはすごい。ワインなんて芝居上ではほとんど飲まないのに、毎回新しいボトルを開けてます。あれ、終演後にみんなで飲むのだろうか。うぅ、やっぱりフランジアよりあっちを飲みたい。

てなわけで、終演後は駅までの道の途中に見つけたビストロで、ロワールの白ワインを飲んで、ウサギやえぞ鹿の料理を食べてしまいました。美味しかった。楽しい1日でしたわ。

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