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2005年11月20日 - 2005年11月26日

2005/11/25

TANTRA / DELIRIUM

Tantra(タントラ)ってむか~し、ファースト・アルバムのLPを聴いたことがあります。いまもレコード・ラックに持っているはず。たしか、ポルトガルのGenesis(ジェネシス)みたいな紹介をされてたような気がするのですが、ぜんぜん印象に残ってません。

デビューは1977年だそうですが、アルバムを3枚出したのちに活動停止。と思ったら2003年に再結成され22年ぶりのニューアルバムをリリース。そして2005年に5枚目となるこのアルバム『Delirium』をリリースしたのだそうな。

で、このアルバムです。ひさしぶりに聴くTantraです。第一印象は...

すごい!

アルバム冒頭から「どうだ! これこそがユーロピアン・シンフォニック・プログレッシヴ・ロックだっ!!」と高らかに宣言されたような感じです。

厚みのあるオーケストレーション、美と妖しさをまとった女神のごとき女性ヴォイス、数ヶ国語でガーガー歌う熱い男性ヴォーカル、ヘヴィ・メタルを通過していない(これ貴重)深くリヴァーブのかかったハードでメロディアスなギター、複雑なリズム・アレンジ、めくるめく展開、ドラマティックな構成、そして全体に漂うヨーロッパらしい哀愁と美意識。

ひさしぶりにユーロ・プログレらしいユーロ・プログレを聴いた感じです。ポンプでもなく、プログレ・メタルでもなく、イギリスではない西ヨーロッパの、王道のシンフォニック・プログレッシヴ。Tantraって、こんなにいい音楽を演奏できるグループだったっけ?

うぅむ。彼らの過去のアルバムもちゃんと聴いたほうがいいかもしれないぞ、これは。まずは再結成後1作目となる前作を入手しようか。それとも、とりあえずレコード・ラックからデビュー作のLPを引っ張り出してこようか。

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2005/11/24

IVER KLEIVE / KYRIE

Iver Kleive(イヴェール・クリーヴ?)は、その筋(どの筋?)ではけっこう名の知られたキーボード奏者のようです。『Kyrie』というアルバム・タイトルどおり、賛美歌風の曲が中心に収録されています。

M1はのっけから混声合唱で「キリエ・エレイソン」の繰り返し。バックにはピアノとオルガンが鳴っていて、いきなり「きたーっ!」と思わせます。ただ、キリエ・エレイソンで混声合唱なのに、クワイア風というよりはゴスペル風な印象のほうが強いのが個人的にはちょっと残念。

続くM2でも、ほんのりジャジーなオルガン・ロック風に見せかけておいて、サビ?では壮大なチャーチ・オルガンが鳴り響き、ここでまた「きたーっ!」とちょっと興奮。

その後も、クラシカルなピアノのアルペジオにFar East Family Band(ファー・イースト・ファミリー・バンド)にも通じるようなアンビエントなヴォーカルにぼやぁ~んとしたり、古いオルガン・プログレッシヴ・ロックみたいな曲にのほほぉ~んとしてたりしたら、M5でまたチャーチ・オルガン。きらびやかだけど重厚感のあるチャーチ・オルガンの音が鳴り響くたびに、胸の奥のプログレ心がくすぐられます。以後、おだやかな曲で心地よく(少し眠くもある)なるとチャーチ・オルガンに目を覚まされるという繰り返し。

基本はピアノとオルガンを中心としたキーボード・ミュージックで、ほとんどヴォーカルも入らないしリズム・セクションも活躍しません。ポピュラー・ミュージックのなじみやすさを持った宗教音楽・教会音楽といった印象で、聴く人を選ぶかもしれません。クラシカル・シンフォニック系のプログレッシヴ・ロックが好きな人には気になる音だろうな、きっと。自分の好みとしては、もう少し「ロック」的なリズムが全体にほしいところではありますが、素敵な響きのオルガンが聴けるだけでも充分、という感じもします。


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2005/11/22

TANQUAM / ARTANASAN

ロシアのプレグレッシヴ・グループだそうです。まだアルバムの前半しか聴いてないのですが... これ、なかなかよさげです。

基本的にヴォーカルレスのインストゥルメンタル・シンフォニックのようで、ヴォーカル・ファンの自分としてはちょっとつらいジャンルに入るはずなのですが、このインストゥルメンタルがすごい。分厚く構築されたオーケストレーションとドライヴ感のあるリズム隊。神秘的でどこか邪悪さも感じさせるメロディ。ときにアラブ・ミュージック風の妖しさも織り込むアレンジ。そして、闇夜から降りてくるかのような美しくも危険なソプラノ・ヴォイス。ダークで力強いロック・シンフォニーが展開されてます。

もしかしたら、名作かも! はやく後半を聴かなくちゃ。

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2005/11/21

モモさん、フォーッ!

黒ラブのモモさん、こんどはHGになってました。

犬をHGにする

う~ん、今回はあまり「モモさんらしさ」が出てないような。
残念フォーッ!

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ついに“あの方”も参加!――イタロ・ポップ・フェスタ報告

11月19日(土)は、関東近郊在住イタリアン・ポップス・ファンの月に1度のお楽しみ、イタロ・ポップ・フェスタ@亀戸の日でした。

ここのところ、音楽の集いなのかただの宴会なのかよくわからんという声もあがりはじめていたこのフェスタでしたが、今回は「ふだんの生活で聴いたり新たな曲・歌手を知ったりすることがなかなか難しいイタリアの“いまのポップス”に気軽に触れ、楽しむ会」という当初の目的を前面に打ち出した、新しいスタイルとなりました。

会場の都合で、第1部?は1階の半分ガーデン・半分室内(遊戯室)という場所でのスタートとなりました。伸びた芝や緑に囲まれたガーデンは美しく、気持ちよくはあるのですが、さすがにこの時期の夕方4時をすぎると寒くもあり、とりあえず食べ物で少しおなかを満たしてからは風の来ない室内に入っての音楽鑑賞会となりました。

今回は、現在活動中のイタリアのアーティスト、Mario Rosini(マリオ・ロシーニ)とMassimo Di Cataldo(マッシモ・ディ・カタルド)からこのフェスタへのコメントが届く!というおまけつき。以前にこのフェスタに参加してくれた、NHKラジオのイタリア語講座で講師をされているElianaさんが、イタリア人ならではのコネクションを駆使して(笑)、彼らとコンタクトし、フェスタのことを伝えてくれたのです。現役イタリアン・アーティストからの直接のコメントと秘蔵DVDによる、これまでのフェスタにない鮮度の高い音楽紹介・鑑賞会でした。紹介してくれたElianaさん・Youichiさん、ありがとう。

ちなみに、紹介のあとにMarioとMassimoのどちらのほうが気に入った?アンケートを挙手でとったのですが、オーソドックスな歌い上げ系バラードが印象的なMarioのほうが会場での人気は高かったようです。とくに女性参加者はほとんどがMarioのほうを気に入ったみたい。一方、男性陣(のとくに常連参加者)にはいくぶんロック風味が強いMassimoのほうが人気だったようです。

Mario/Massimoコーナーの最後にはMarioのCDを1名様にプレゼント企画もあり、まだ彼のCDを持っていないMario支持者5名がじゃんけんでその獲得権を争うことに。そのなかには、さまざまな話題を提供してくれる、最近のフェスタになくてはならない人気者(いぢられキャラ)、キャバ男あらためぷんとさんもいたのですが、みなの期待どおりに最初のじゃんけんでただひとり脱落するという、さすがおいしいところを持っていく、お笑いの神様がついている姿を見せてくれました。最終的には初参加の方が勝ち残りました。初のフェスタ参加で楽しい思い出を持ち帰ることができて、よかったですわ。

夕方6時半を過ぎたあたりで、もともと予定されていた最上階の会場へと移動。今回は、これまでのようにテーブルを部屋の真ん中において、その上に食べ物等を広げ、まわりをみんなで囲むように座る、という配置をやめ、テーブルは部屋の両脇に(食べ物もそこに)、そして部屋の真ん中には前方スクリーンに向けて椅子のみを配置、というかたちにしました。そして「音楽を楽しむ」パートでは、飲食は自由だけど、みんな椅子に着席して音楽を聴く、というかたちになりました。

音楽パートのあいまには、それぞれに食べ物をつまんだりドリンクを飲み、参加者同士で歓談。音楽パートが始まるころにはドリンクと多少のつまみを盛ったお皿などを手に着席し、音楽を楽しむ。このスタイル、いいですね。ちゃんと聴ける。聴いている最中に食べ物等をとりにいったりするのは自由なので、そんなに堅苦しくならないし。

第2部?のオープニングは、POP! ITALIANOのkazumaさんによるRiccardo Cocciante(リッカルド・コッチァンテ)の特集。最近では大ヒットしたフランスのミュージカル「ノートルダム・ド・パリ」の作曲者として多くの人に知られるRiccardoですが、1970年代にはその独特のだみ声と熱唱で多くのイタリアン・カンタウトーレ・ファンをひきつけました。自分もそのころ(1970年代)のアルバムはいくつか持っているのですが、実は80年代以降はあまり聴いておらず、古いものから今年出た最新盤まで6曲が紹介された今回の特集は、なかなか興味深いものでした。とくに最新盤からの曲が70年代のころのようなパッションを取り戻しているように聴こえたのが印象的。それと、ディズニー映画『トイ・ストーリー』イタリア版サウンド・トラックに収録されているという、ランディ・ニューマン作曲の「Un amico in me」という曲が個人的には気に入りました。

5分程度のブレークのあとの次の音楽パートは、DVDによるCarmen Consoli(カルメン・コンソリ)。バックにフル・オーケストラを従えたライヴの映像です。Carmenは、曲そのものはあまり自分の好みとはいえないのですが、なんといってもその歌声が素晴らしく、トレーニングや技術の賜物ではない、生まれもっての「天からのギフト」を感じます。この「声」が聴きたくて、けっこうアルバムは持っているのですが、大きなアコースティックギター(Carmenが小柄なのかな)を抱えて歌う姿はとてもキュートで、DVDも悪くないなぁと思ったり。これで曲がもう少し自分好みならなぁ(笑)。

Carmenのあとは、明日(11月22日)のイタリア商工会議所関係のセレモニーのため(だけ)に来日コンサートを行なうIrene Grandi(イレーネ・グランディ)の「La tua ragazza sempre」が紹介されました。Vasco Rossi(ヴァスコ・ロッシ)が提供したこの曲は、Ireneにぴったりのロック感がありながらもさびの部分は非常に「イタリアのメロディだぁ~」と感じさせる、なかなかの名曲です。自分はこの曲を聴いて「Vascoも聴きたいなぁ」と思うようになったのが思い出されます。

ここでまたしばしのブレーク。第1部?で食べ物の多くを食べつくしてしまった(笑)こともあり、第2部ではなんとなく口寂しさを感じつつ、チーズ等をつまみにワインを飲んでいました。自分、飲みながら、飲む以上にがんがん食べるタイプなので、食べ物が少ないのはちょっと残念。

そんなことをしていたら、誰かが会場に入ってきました。遅れての参加者さんかなと思って入り口を見たら... なんとなんと! そこにいらっしゃったのはまぎれもなく片山伸さん。日本のイタリアン・ポップス・ファンなら名前を知らない人はいないだろうと思われる、www.italianmusic.jpの片山さんです!

いやぁ、びっくりした~。片山さんには以前、お仕事の関係で1度お会いしたことがありましたが、会場にいらしてくださるなんて。

音楽業界の方で、さまざまなイタリアン音楽を日本に紹介することに尽力された片山さんです。きっとなにか素敵なお土産話を持ってきてくださってるに違いないと期待したら、思ったとおり。秘蔵のDVDをお持ちくださいました。そこには、Amedeo Minghi(アメデオ・ミンギ)、New Trolls(ニュー・トロルス)、Anna Oxa(アンナ・オクサ)、Pooh(プー)、Le orme(レ・オルメ)が歌い演奏する姿が! New Trollsは「Concerto grosso」も演奏してましたよっ!!

いやぁ、すごいものを観ました。このフェスタでこんなものが観られるなんて期待も予想もしていなかったもので、腰抜けそうです(笑)。

その後は、新企画「わたしのおすすめコーナー」。時間の関係でおふたりからの紹介でしたが、第1部でのじゃんけん1負けの悔しさを吹き飛ばすかのようにぷんとさんがMariella Nava(マリエッラ・ナーヴァ)を紹介。また、新顔さんからFiorella Mannoia(フィオレッラ・マンノイア)が紹介されました。Fiorellaはいいなぁ、やっぱり。次回は誰がどんな曲・アーティストを紹介してくれるのかな。この企画も楽しみです。

そして、フェスタの締めは素敵なおじさま・アマニッシモさんと美しいお姉さま・ひろみさんによるユニット「Kaurini」(カウリーニ、でいいのかしら?)のステージ。ご持参のカラオケをバックに、Gigi d'Alessio(ジジ・ダレッシォ) e Anna Tatangello(アンナ・タタンジェロ)の「Un bacio nuovo」、Andrea Bocelli(アンドレア・ボチェッリ) e Giorgia(ジォルジァ)の「L'Abitudine」、Laura Pausini(ラウラ・パウジーニ) e Raf(ラフ)の「Mi Rubi l'Anima」を披露してくれました。アマニッシモさん、妙に笑顔です。新しいスタイルのフェスタのラストを締めるにふさわしい、楽しいステージでしたね。ちなみにアマニッシモさんは、音楽パートで椅子に座って歌を聴いているときにずっとワインのボトルを胸に抱いていた姿も印象的でした(笑)。

次回からは開始時間が少し遅くなるようですが、今後はいっそう「イタリアのポップスを、みんなで楽しむ」という要素が強まりそうで、ますます期待です。

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