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2005年10月9日 - 2005年10月15日

2005/10/14

STADIO / LA FACCIA DELLE DONNE

いきなりコズミックな印象すら漂わせるエレ・ポップな演奏が聞こえてきて、思わずアルバムを間違えたかと思いましたよ。

Stadio(スタディオ)はもともとLucio Dalla(ルーチォ・ダッラ)のバック・バンドがグループとして独立したものらしいのですが、だからなのか、演奏が非常にうまいと思います。まるでアメリカのグループのような、輪郭がはっきりとしていてカチッと締まった演奏を聴かせてくれるグループです。なのでエレ・ポップ風の曲も、非常にシャープな印象です。

ただ、演奏はシャープで締まった感じなのですが、ひび割れた声のヴォーカルは非常にパッショネイトで哀愁に満ちていて、すごくイタリアくさい。このヴォーカルの個性はStadioの大きな魅力です。

M4「C'e'」などのバラード曲ももちろん味わい深くていいのですが、Stadioの魅力って、M2「Allo stadio」やM7「Porno in TV」などのようにもう少し軽快な感じの曲で活かされる気がします。かといってM5「La faccia delle donne」のような、アメリカ臭の強い軽さはどうかなぁとは思いますが。M6「Ti senti sola」などもそうですが、このアルバムではちょっとアメリカっぽさを強く感じる曲が多い気がします。

オープニングだけでなく、アルバム・ラストを飾るM8「Non sai cos'e'」でもまたエレ・ポップ風なアレンジが出てきて、アルバムの構成としては、なんだかおもしろいです。こういった感じの曲がはやっている時代だったのでしたっけ、このころって?

ちなみにすべての曲にメンバー以外のクレジットがあるのですが、もともとはLucio Dallaと一緒に活動していたという割りには、8曲収録されたなかにLucioがからんだ曲は1曲しかありません。2曲はVasco Rossi(ヴァスコ・ロッシ)、残りの5曲はLuca Carboni(ルーカ・カルボーニ)が提供しているようです。

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2005/10/13

DANIEL SENTACRUZ ENSEMBLE / MADE IN ITALY

そのむかし、まだ自分が小学生(中学生?)くらいの頃だったでしょうか、テレビで「カックラキン大放送」(だったと思う)というヴァラエティ番組がありまして、毎週、楽しみに見ていたのですよ。番組内の名物コーナー?、研ナオコさんの「ナオコばあちゃんの縁側日記」とか、野口五郎さんの「刑事ゴロンボ」とか、覚えてる方も多いかもしれません。

で、この番組のエンディング曲が、とても印象的なメロディで、ずっと耳に残っています。「楽しかったひとときが、いまはもうすぎてゆく」という歌詞つきで。

この印象的な曲が、実はイタリアの曲だと知ったのは、比較的最近のことです。Dario Baldan Bembo(ダリオ・バルダン・ベンボ)のベスト盤を聴いていたときに、なんだか聴いたことのあるメロディだなぁ、なんだったっけなぁと思い巡らしているときに突如、浮かんだのです。

「楽しかったひとときが、いまはもうすぎてゆく...」

あ、これってカックラキン大放送! いや、ビックリしましたね、あのときは。

というわけで、この曲のオリジナルは、イタリアのDaniel Sentacruz Ensemble(ダニエル・センタクルズ・アンサンブル)というグループの「Soleado」という曲だったのです。Dario Baldan Bemboは作曲だかアレンジだかにかかわっていたようですが、このグループ自体はCiro Dammicco(チロ・ダッミッコ)がいたグループということで日本のイタリアン・プログレッシヴ・ファンに知られていますね。

たしかに「Soleado」は印象的な美しいメロディを持った曲ですが、やはりBGM的なのはたしか。そしてこういった曲調は、このグループの印象そのものといった感じがします。意外と軽快な曲もあるのだけど、そしてそれらもメロディ的にはなめらかで印象的なのだけど、グループとしての個性や押し出しといったものは強くなく、やっぱりBGM的。

「Soleado」のような歌詞のないハミング?だけのインスト(といっていいのか?)曲も多く、ヴォーカルが入る曲もとくにヴォーカリストの個性で聴かせるというタイプではなく。ちなみにヴォーカルは女性がふたりくらいと男性がいるのですが、たとえばSchola Cantorum(スコラ・カントルム)のように複数ヴォーカルを生かしたアレンジがされているわけではなく、たんにメロディを奏でる楽器のひとつのような扱いに思えます。

そんなわけで、BGMとしてかけておくにはじゃまにならないし気持ちもいいのだけど、一生懸命聴くタイプのグループではないかなぁという感じ。印象としてはAlbatros(アルバトロス)のようなタイプ、いわゆるイージー・リスニングを演奏するグループだと思います。そう思って接すれば、なかなかかわいらしいグループだし音楽じゃないでしょうか。

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2005/10/12

過ぎ去った“時”は戻らない

先週、ひさしぶりに映画を観にいきまして。3週間ぶりくらいかなぁ、劇場で観るの。ここのところ仕事が忙しかったので、なかなかいけなかったのですよ。

観たのは『チャーリーとチョコレート工場』。おもしろかったですよ。んで、観た感想などを昨日の朝、けっこうたっぷり書いたのですが、書き終わって「保存」のボタンを押した瞬間、ココログがメンテナンスに入りまして... 通常であれば文書登録画面に行くところが「ただいまメンテナンス中です」画面になってしまい、それではとブラウザの「戻る」ボタンで前画面に戻ろうとしたのですが、戻れない。けっきょく、朝早くに一生懸命書いた文章は消えてしまいました。ちっ。エディタで書いてからコピペするんだった。

というわけで、もうこの映画の感想は書きません。でも、キーワードだけ。

「ウンパ・ルンパさいこー!」
「ジョニー・デップがウォンカさんのモデルにしたのは、マイケル・ジャクソンよりも、ミッキーマウスの“闇の部分”に違いない」


さて、昨日のお昼は神楽坂のビストロ・イデアルで食べたのですが、シェフが黒岩さんから椎名さんに代わって2週目。先週は1品しかなかったワンプレートランチが、今週は2品(肉と魚)からのチョイスとなっていました。それについては歓迎したいところですが、なんとなく、以前にくらべると「昼から美味しいものをしっかり食べた」という満足感が得られないのは、なぜかしら。

それよりも、残念なこと。大園支配人が今月末で退職するのです。大園さんから直接、お知らせいただきました。

実は自分、大園さんが今月いっぱいだということを、以前から知っていました。先にお店を辞められたスタッフの方から聞いていたので。でも、本人から直接聞くと、やはりショックというか、残念な気持ちでいっぱいです。

ビストロ・イデアルがオープンして2年とちょっと。自分が通い始めたのは1年半くらい前からでしょうか。おいしい“メイン・ディッシュ”をランチ時間に食べられるお店を探して神楽坂のいろいろなフレンチやイタリアンを物色していた頃です。イデアルではじめて食べた料理がなんだったか、いまとなっては覚えていませんが、ただ「この店の料理は、違う!」と鮮烈に思った記憶は残っています。以後は、イデアルとの食べくらべで「どっちのお店のほうが美味しいか」がお店選びの判断基準となり、けっきょくイデアルと同列に並ぶお店はリストランテ・ステファノしか見つけられなかったのです。

イデアルの圧倒的な強みだった、繊細で丁寧につくられた素晴らしい料理の数々を提供してくれた黒岩シェフは、いまはもうイデアルにいません。シェフの素晴らしい料理を楽しげに運んでくれたホールの杉嵜さんも、もういません。そして、シェフの料理に劣らず丁寧で、しかもときに愛嬌たっぷりなサービスをしてくれた大園支配人も、まもなくイデアルを去るのです。

たった1年半くらいの期間です。それに自分は1週か2週に1度ランチを食べにいく程度の客です。ディナー利用は4回くらいだったかな。お店で過ごしたトータルの回数や時間なんて、そんなにたいしたものではありません。

でも、その少ない時間のなかで、たしかに「素敵な時間」をすごし、お店とお客との「しあわせな関係」を彼らとともに楽しんできたのです。たった16席程度の「ビストロ・イデアル」という小さなお店で。

いつもの場所に、黒岩さんがいて、大園さんがいて、杉嵜さんがいて、そして自分がいる。そこで生み出されたしあわせな時間は、もう戻りません。誰かが抜けても、なにかが変わっても、同じものは生み出せません。それはしかたのないことだし、悪いことではありません。新しいスタッフと新しいお客のあいだでは、新しい「しあわせな関係」をつくればいいのですから。

でも、自分はおぼえておくでしょう。ビストロ・イデアルという小さなお店で、素敵な料理人とホール・スタッフとともに過ごした“しあわせな時”を。

「サービスは一期一会」

香川県にある小さなフレンチ・レストランでマダムを務める麻本いをりさんの言葉です。

お店は変わらずそこにあるかもしれないけれど、そこで働く人とそこを訪れるお客は、いつまでも変わらないというわけではありません。だからこそ、毎回を大切にしたい。素晴らしい料理人とスタッフに提供される素敵な食事を、その時間と空間を、大切に楽しみたい。だって、そのために「レストラン」にいくのですから。

突然の退職でひとことも挨拶できなかった黒岩シェフ、これまでありがとう。あなたの料理は本当に美味しかった。病気を治されて、いずれどこかのお店に復職されたときは、ぜひまた食べに行きたいです。

杉嵜さん、楽しく華やかなサービスをありがとう。いずれどこかで、一緒にワインを飲みましょう。

そして、大園支配人。きめ細やかであたたかい心遣いをありがとう。ワインや料理についてもいろいろ教えてくださってありがとう。丁寧なサービスをありがとう。人懐こい笑顔をありがとう。退職後はしばらくご実家のほうで静養されるとのことですが、いずれどこかのお店に復職されたときは、ぜひまた大園さんのサービスを受けたいです。あ、でもまだイデアルでの勤務が3週間ほどありますね。来週も再来週も、ランチ食べにいきますからーっ。


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