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2005/12/12

舞台『ア・ラ・カルト』@青山円形劇場

白井晃さんが中心となって毎年上演?されている『ア・ラ・カルト』。以前から1度観たいと思っていたのです。今年で17年目!だそうで、そんなにむかしからやっていたのね。

クリスマス時期のレストラン「ア・ラ・カルト」を舞台に、お店を訪れ、お店で過ごし、そして帰っていく何組かのお客さんと、応対するスタッフたちの姿を描いたショート・ストーリーがオムニバスのようにつづられます。それぞれのストーリーを盛り上げるようにジャズをベースにした生演奏が入り、途中では歌と演奏のショータイムも。

白井さんでレストランといえば、どうしても『王様のレストラン』でのソムリエを、さらにはずっとむかしにやっていた深夜番組『解析料理』などを思い出してしまいますが、あれらのイメージを損なうことのない、やっぱり「濃い」芝居。そして、ショータイムで見せる、ワハハ本舗の梅垣さんか、あるいは魅惑のRolly様かと見まがうような女装のシャンソン・シンガーぶりにビックリ。しかも、衣装から大胆にのぞく背中の美しさにもまたまたビックリ。

白井さん以外のレギュラー出演陣(らしい)、高泉淳子さんと陰山泰さんも、それぞれに個性的かつ魅力的なキャラクターをいくつも演じ分け、それぞれの短い時間に「レストラン」で交差する人間模様を上手に表現してくれます。ちなみにこのお店、レストランとしてはサービスのスタイルがダメダメで、二流以下、三流のサービスなんですが、スタッフが持っている「サービスの心」が垣間見えるのが素敵です。

最初のアペリティフ(のお話)と最後のディジェスティフ(のお話)は「お客さん」が同じで、これまで繰り広げられたさまざまなショート・ストーリー(それぞれに「メイン」「ワイン」「デザート」などといった、料理コースの一部の名称がつけられています)が、レストラン「ア・ラ・カルト」のある1日の風景だったことがわかります。

そう、レストランって、ただ料理を食べる場所じゃない。そこでは食卓をはさんでさまざまな人や想いが行きかい、交錯したりすれ違ったり寄り添ったりする。そういう場所。そうした「レストランの魅力」を存分に感じさせてくれる舞台でした。

それぞれのショート・ストーリーは、どれも味わい深く、愉快で、ほんのり甘くもあり、非常によく練り上げられていると思います。なかでも終盤の、ディジェスティフ(食後酒)の前の「老夫婦のクリスマス」は、とてもよかった。少ないセリフと少ない動きできちんと表現できる。やはりみんな、うまい役者さんたちだな。

芝居と音楽がひとつの舞台のなかで溶け合い、それぞれとして楽しめつつも物語りもつくりあげていく。非常に洗練されたエンタテインメント・ショーでした。来年もまた観たい。ほんと、いいもの観せてもらいました。

ちなみに、途中の休憩時間中にはスポンサーであるキリンからワインのサービスがあったのですが、これがフランジアでがっかり。ステージ上ではもっといいワインの線が抜かれていたので、あれが飲みたかったなぁ。そういえば料理もワインも、本物がちゃんと用意されているのはすごい。ワインなんて芝居上ではほとんど飲まないのに、毎回新しいボトルを開けてます。あれ、終演後にみんなで飲むのだろうか。うぅ、やっぱりフランジアよりあっちを飲みたい。

てなわけで、終演後は駅までの道の途中に見つけたビストロで、ロワールの白ワインを飲んで、ウサギやえぞ鹿の料理を食べてしまいました。美味しかった。楽しい1日でしたわ。

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年末恒例のマイ行事、青山円形劇場での『ア・ラ・カルト』〜役者と音楽家のいるレストラン を観て来た。 今年のゲストはアコーディオン奏者で歌手そしてTVコマーシャル出演の多いパトリック・ヌジェ氏。 定例のメンバーである高泉淳子、白井晃、陰山泰の音楽芝居が楽....... [続きを読む]

受信: 2005/12/18 21:08

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