川崎は微妙だった
寝てたら頭の周りになぜか蜂がたくさん寄ってきて、頭にとまったり布団の中に入ってこようとしたり。そのたびに手で振り払うのだけど、すぐにまた蜂がやってきて... ということを繰り返してたので、ほとんど眠れなかった... という夢を延々と見続けていた(気がする)ので、なんだかほとんど眠った気がしない今日です。これはなにかのお告げでしょうか。いまの自分にわかることは、すごく眠いです... ということだけです。
さて、土曜日に川崎に行ってきました。川崎のチッタデッラというところで11月23日(水)から27日(日)までの5日間、Ciao Italia Festivalという催しがあり、広場にイタリアン食材の屋台が出たり、ステージでカンツォーネのショーがあったり、ローマから旗振り隊が来日してフラッグショーをやったりするらしい、という情報を得たからです。フラッグショーといえば東京ドームで行なわれたイタリア・フェスティヴァルのときに見たものがなかなか楽しく、今回も旗振り兄さん見た~いというのがいちばんの理由だったりします。
チッタデッラといえば、イタリアン・ロックやプログレッシヴ・ロックのファンにはよく知られたライヴ・スペース「クラブ・チッタ」があるところなのですが、実は自分、いったことがありません。チッタデッラというくらいですから、イタリアの町並みをモチーフにしたショッピング&エンタテインメント施設で、3年前にオープンしたときにいくつか記事を見たことがあり、機会があれば行ってみようと思ったまま、だけど川崎ってうちから遠いのよねぇとけっきょくそのままにしていたのです。
川崎、遠いです。電車を2回も乗り換えなければなりません。家を出てから1時間半くらいかかるでしょうか。そして訪れたチッタデッラは...
微妙だ。
微妙にヨーロッパ風の町並みが模倣されてます。中央広場(Piazza Centrale)から街中をぐねぐねっと曲がっている道を歩いていくといつのまにか1階から3階についてしまう、そこから枝分かれする小道を通るとぐねぐねをショートカットできる、という、位置関係を把握しにくい構造はなんとなくシエナを思い出して楽しくはありましたが、まぁ、それだけ。道とか広場とかにイタリア語で名称がつけられていて、それっぽいようでありながら、実際はあまりイタリアを感じませんでした。
だってさ、敷地内に入ってすぐがパチンコ屋だし、クラブ・チッタの横はジョナサンじゃん。敷地内の飲食店もラーメン屋とか餃子屋とかインド料理屋とかがあって、イタリアンをうたってるのは2軒だけ。ショッピングゾーンもこれと行ってイタリアとは関係ないし。
いったい、なにがしたいのでしょうか、ここ。なにを伝えたいのかしら、チッタデッラ。印象としては、亀戸のサンストリートと変わらないように思うのですけど。食品スーパーのつるかめランドの変わりにチネ・チッタとクラブ・チッタが入っているだけという感じでした。あまりに微妙。そして、どことなくいなたい。チッタデッラの名が泣くよ。
で、Ciao Italia Festivalです。イタリア食材の試食・試飲&販売が楽しめるというイタリア市場は... 屋台が5つくらいでてるだけ。しかも入り口(駅側)にいちばん近いところに出てる屋台は、なぜか「ぴぴっとコンロ」のデモンストレーション用。イタリア、関係ありません。びみょーびみょーと思いながらパルミジャーノを試食して、ノヴェッロ(そういえば今年は飲んでなかった)を少し飲んだけど、これといってひかれるものはなし。ワインもチーズも、日常的にそれなりのものを手に入れてるからねぇ、うち。
んでも、お目当てのフラッグショーは楽しかったですよ。会場が狭いため、全部で6人くらい、メインの旗振りは4人程度と、かなりこじんまりとしたものにはなってましたが、そしてまた、その日2回目のステージだからか、若くてイケメンの兄ちゃんはなんだか疲れた感じで足元も少しふらついていたように見えましたが、さらには赤い衣装の旗振りおじさん(38歳とかいってたな)はこのステージの少し前まで自分らがお昼を食べたのと同じ店で食事をしてたのだけど、ワインをがんがん飲んでお店のカメリエーラ(ウェイトレス)をナンパして一緒に写真を撮ったのを見ていたので妙に気になって彼ばっかり見てしまいましたが、そんなことも含めつつ、やっぱ素敵ねぇなどと思うのでした。次回はぜひ、もっと広い場所で、旗振りのお兄さん・おじさんを20人くらい&太鼓にラッパもたくさん連れてのフラッグショーを見たいですわ>アルマーズさん(アルマーズという会社が旗振り隊をイタリアから呼んでいるのです)。
そしてフラッグショーのあとはカンツォーネショー。「イタリアから来ましたヴィットーリオです」と自己紹介してましたが、彼はたしか東京在住(ウェブで調べた)。「ガラスの部屋」を演奏するときには「ヒロシです」とかいってるし、ぽっと出?のイタリア人ではなく在日暦長いぞっていう雰囲気がぷんぷんします。ウェブ上のプロフィールによると自作曲などもあるらしいですが、こういうイベントですから、ステージでは往年の有名カンツォーネ&ナポレターナしか歌いませんでした。でも年配のお客さんは喜んでたな。客席のうしろのほうには、屋台でクレープ?とか売ってたイタリア人が店を放棄して?聴きにきてました。
しかし、こういうイベントでのカンツォーネショーでいつも思うのだけど、有名カンツォーネを中心にしながらも、数曲は最近の若いシンガーの曲なども織り交ぜることってできないのでしょうか。せっかくの「イタリアのポップス」を聴く機会なのに、古い曲しか聴けないのはもったいない気がします。
そんなこんなで川崎は夕暮れて、チッタデッラをあとにしました。もしチッタデッラ内に美味しいパン屋さん(パン・ド・トスカーナとかチャバッタとかが充実してる)があったら夕飯用に買って帰ろうと思っていたのですが、その願いもむなしく、ならば川崎駅前のショッピングセンターBEで素敵なパンが買えるかと思ったら、ありきたりの甘いパンしか売っておらず、悲しみにくれながら地元の有機野菜販売店でトマトと洋ナシなどを買って帰ったのでした。
川崎は遠かった。家からの距離も、好みからの距離も。
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