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2005/11/02

HAPPY THE MAN / CRAFTY HANDS

アメリカのシンフォニック・ロック・グループですね。シンフォニック・ロックといっても、クラシックのように壮大で分厚くドラマティックな曲想・アレンジを持ったタイプではなくて、もっと軽やかでテクニカルな、ジャズやクロスオーヴァーなどとの類似性を持ったタイプの音楽です。

いわゆるCamel(キャメル)タイプというのかしら。でも、CamelよりかはGotic(ゴティック)のほうが印象が似ている気がするのは、ギターの比重があまり高くないからでしょうか。アルバム全編でたっぷりとキーボード郡が響き渡ります。

自分、こういったテクニカル系でインストゥルメンタル指向のものって、あんまり好きじゃないんです。Finch(フィンチ)とか(フィンチはテクニカルじゃないか)。味わいのあるヴォーカルが入ったプログレッシヴ・ロックが好きなもので。

でも、このアルバムは、そういうのを気にせずに聴けてしまいます。それはやはり、キーボードを中心としたそれぞれの楽器アンサンブルのバランスがいいのと、楽曲自体がよくできているからなんだろうなぁ。演奏や音づくりも派手で押し付けがましいところがないし。エレクトリック・ピアノのやわらかな響きが耳に残りますね。

また、アメリカということもあってか、4~5分程度の曲が多く、長くても8分弱とコンパクトなのも自分的には好ましいです。ヴォーカルレスで延々と演奏されてしまうと、飽きちゃうんですよ。

でも、そんなコンパクトな曲の中に、テクニカル・シンフォらしいスリリングさや美旋律、美アンサンブルがあり、エモーショナルな部分もあったりするあたり、なかなかな職人芸だと思います。これで、うまいヴォーカリストがいて、いい歌メロがあればなぁと、ヴォーカル・ファンの自分としては、やっぱり思ってしまうのでした。。

ちなみにM5「Wind Up Doll Day Wind」は唯一のヴォーカル曲ですが、ヴォーカリスト、ヘタです。存在感が薄い。インスト指向で「ヴォーカルは添え物」と考えているからこんなヴォーカルなのか、それともヴォーカルがこんなだからインスト指向になったのか。いずれにしても、この程度のヴォーカルならかえってなかったほうがよかったかもと思いますわ。せっかくの演奏に水をさしてる感じです。

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コメント

このアルバム我家にもあったな~と思い久し振りに引っ張り出して聴いてみました。
1曲目の変拍子がカッコイイですが、それ以降は...全然印象に残りませんでした(うぅ)。
多分自分自身の趣味が変わってしまって、今この手の音楽を全く求めていないからだと思うのですけど。
話は変わってしまいますが、キーボードのキット・ワトキンスがこの後参加したCamelの「リモート・ロマンス(I can see your house from here)」大好きです。
このアルバムは軽めの曲も入っているので余り評判が良くないのかも知れませんが、
ヨーロッパの気品が溢れる名盤だと思います。
アメリカ人が参加してヨーロッパっぽくなるっていうのも不思議な話ですけど。
そう言えばこの時のメンバーで来日もしませんでしたっけ。
(話が逸れてすみません)

投稿: ニョッキ | 2005/11/03 00:11

実はCamelってあんまり持ってないのです。4枚くらいかなぁ、うちにあるの(それすら把握してない)。『I can see your house from here』も聴いたことないですわ。

なんかCamelって、あんまり“Rock"って感じがしないのよねぇ。プログレッシヴでもシンフォニックでも、Rockな感じがするほうがすきなのだわ。

音楽の好みって、だんだん変わりますよね。好みっていうよりも、そのときに求めているものが変わるというか。

むかしは好きだったけどいまはあんまりピンとこない音楽が、これから先もいまいちなままかというと、ある日また「いいじゃん」って思うようになったりするので、なかなかCDが手放せません。そうしてどんどんたまっていくのだわ。

投稿: もあ | 2005/11/03 17:39

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