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2005/10/17

イタリアン・ポップス・フェスタでおなかいっぱい

10月15日の土曜日は関東近郊在住イタリアン・ポップス・ファンの月に1度のお楽しみ、Yoshioさん主催のイタリアン・ポップス・フェスタ@亀戸(仮称)の日でした。

自分にしてはめずらしく開始時間どおり(おい!)というか、時間より前に会場のあるソシオグランデに着いたら、ふだん使っている19階のスカイルームがまだ別のグループに使われているため、最初の2時間くらいは1階のガーデンで行なうといいます。芝の生えた屋外にテーブルなどがあり、これはこれで気持ちがいいなぁと、やはり次官前に準備にきていたニョッキさん、Mariさんらと機材のセッティングなどをあらかた済ませたところに管理人さんがやってきて、スカイルームがあいたのでどうぞだってさ。セットしたばかりの機材をかたづけ、本会場であるスカイルームへ運び、改めてセッティングです。

なんてことをしているうちに開始時間の16時を30分ほど回ってしまったのですが、その時点で会場にいたのは自分らのほかに、今回新顔のイタリア人男性&日本人女性のカップル、それに参加者みんなに愛されている(おもちゃにされてる?)丸岩さん(けっきょく彼のハンドルはなにに決まったのでしょうか?)のみ。さすがイタリアン・ポップスが好きな人たちの集まりだけあって、会場への集まり方というか時間の感覚もイタリア~ンな感じです。

とか思っていたらYoshioさんの携帯電話が鳴り、Yoshioさんは会場から出ていってしまいました。聴くところによると、本当は18時に亀戸で友人と待ち合わせて会場入りするはずだった今回新顔のイタリア人が、時間より1時間半も早い16時半に亀戸についてしまい、そこから自力で会場入りしようと思ったのだけど駅から会場に来るまでのあいだで迷子になってしまったようで、Yoshioさんへ救援要請の電話をしてきたのだそうです。遅れて会場入りするという連絡のなかった日本人よりも、遅れて会場入りするという連絡をしてきたイタリア人のほうが早く会場入りするという、実は日本人のほうがイタリア時間で生活しているのではないかと認識を新たにさせるようなこともあったのですが、これらの事実のほとんどは当日参加された日本人の方はご存じないのでしょう(笑)。

17時を過ぎたあたりからだんだんと参加者もそろい、まずは音楽紹介のコーナー。ニョッキさんのたっての希望であったORO(Onde Radio Ovest)による「Vivo per lei」のオリジナル・ヴァージョン(この当時は「Vivo per...」というタイトルでした)、そして、Andorea Bocelliによってカバーされたヴァージョンの歌詞をつけたGatto Panceriが歌う「Vivo per lei」のレアな音源の聴きくらべから始まりました。派手でゴージャスな雰囲気さえただようOROヴァージョンも、シンプルにギターの弾き語りで歌われたGattoヴァージョンも、どちらもそれぞれに魅力があり、やっぱもともとの曲メロがいいからなぁと納得。

続いて、僭越ながら自分の担当でナポリ出身のアーティストの紹介。といってもナポレターナとかはあまり聴かない自分が紹介するので、ほんのちょっとだけマニアックです。

まずは最近は日本でも人気のあるGianni Fiorellinoの、ナポリ・ローカルのスターからサンレモ出場へのきっかけになったであろうナポリ音楽祭優勝曲の「Girasole」、続いてGianniが曲提供とアレンジを担当した無名のシンガー、Luigi Amatoを1曲。続けて日本でもファンの多いGigi FinizioとGigi D'Alessioの“Gigi”つながりでは、どちらもあえて古い曲(D'Alessioはデビュー・アルバムから)を紹介しました。最近ではすっかりスタイリッシュな彼らももとは田舎臭いナポリ・ポップだったんだと、そのルーツを感じてもらえたらなと。

さらには、こうした若いナポリ・シンガーたちがあこがれにしていたナポリのスター、Nino D'Angeloと、そのNinoが曲を提供した得体の知れないグループ、Fratelli d'Itanoを1曲ずつ。Fratelli d'Itanoの曲はイタリア南部的というか地中海的というか、雑多な感じのお祭りソングぽいニュアンスがあったので、そのニュアンスをさらに推し進めた地中海ポップスということでDaniele Sepeを1曲。これがあまりに雑多で何でもありな地中海ポップスだったので、少し路線を戻すということで、地中海の香りとジャズの風味が心地よいPino Danieleと、南部の香りと超個性的な歌声が魅力のEnzo Gragnanielloを1曲ずつ。この流れがけっこうコアな南部ミュージックになってしまったので、締めにはオーソドックスなナポリ・ポップスということでEduardo De Crescenzoを1曲紹介しました。その後、Eduardoのヒット曲「Ancora」が聴きたいというアンコールがあったので、Yoshioさんが特別に「Ancora」もかけてくださいました。

こういった「特集もの」の紹介は、これまでは紹介者がひとりで曲をかけながらアーティスト・プロフィールや曲の背景などを紹介・解説というスタイルをとっていたのですが、今回は、自分があまりナポリに詳しくないということもあり、前半ではYoshioさんと、後半ではお仕事の都合で送れて会場入りされたkazumaさんと、かんたんな対談形式というか、パネル・ディスカッションのような感じで紹介しました。このほうが解説の幅も広がり、いい感じだったように思います。

続いて、ニョッキさんによる「この曲を聴いてくれ!」(仮称)のコーナー。Danilo AmerioにFausto Lealiという、熱く歌い上げるカンタウトーレを紹介してくれました。Daniloはこれまでにアルバムが4枚出ていると思うのですが、そのなかで唯一自分がもっていないアルバムからの紹介で、あいかわらずの味わい深いダミ声が印象に残りました。

そして、kazumaさんとMariさんによる883の紹介。自分は883のアルバムは比較的最近の1枚しか持っていなくて、かなりチャカチャカした軽い印象を持っていたのですが、紹介されたのは少し前の曲のようで、意外とユーモラスななかにイタリアらしい美しさがあり、悪くありませんでした。

ちなみに今回のFestaには初参加のイタリア人が3人いたのですが、彼らは「もっとロックを聴きたい」といっていたらしいです。イタリアのロックは英米と違ういいメロディを持っていてかっこいいんだぞーと主張していたようですが、彼ら、ひとりを除いてみな日本語があまり得意ではなく、イタリア人同士でイタリア語で盛り上がっていたために、その主張は他の日本人にはあまり届かなかったみたいです。残念でした。でも、次回は少しロックをかけようかね。

ちなみに、これはのちに知ったのですが、今回参加のイタリア人のうちの一人(いっさい日本語をしゃべらん人。最後までイタリア語オンリーで通した)は、なんと2000年のサンレモ音楽祭に参加したLythiumというグループでベースを弾いていたのだそうです。Lythiumのアルバム、たしか持ってたぞ俺。あとで聴いておかねば。そんなこともあって「もっとロックを!」と主張したのでしょう。

音楽紹介のあとは、最近イタリアに旅行した自分とYoshioさんの、それぞれのたびの報告。写真やビデオをスクリーンに映しながらでしたが、ま、他人の旅なんてあまり興味がひかれるものではないですね(笑)。画像・映像は美しかったけれど。

そして最後は恒例の「一緒に歌おう!」(仮称)のコーナー。今回はAmedeo Minghi e Miettaの「Vattene amore」とEros Ramazzottiの「Piu' bella cosa」、Giorgiaの「Di sole d'azzurro」でした。個人的に、「Vattene amore」はAmedeoパートは音が低くて声が出ず、Miettaパートは音が高くて声が出ず、苦労しました。しかし、このコーナー、もう少し多くの人に参加してもらえればいいなぁ。もっと参加しやすく(みんなで歌いやすく)するいいアイデア、ないでしょうか。前に出て歌うのがちょっとハードルなのかな。ワイヤレスマイクを用意して、着席している人にもマイクをまわすとかできたらいいのかも。

またCD/DVDによる音楽紹介のコーナーも、だんだんと「聴く」よりも「参加者同士でしゃべる」ほうが主になりつつあるような感じがして、これもどうしたものか。もう少し「聴く」ことを楽しみつつ参加者同士でも交流する、という雰囲気にできるといいですね。たとえばいまは真ん中にセットしてあるテーブルは部屋の隅に置き、食べ物・飲物はそこでとる。部屋の真ん中にはスクリーン向きに置いた椅子だけにする、とかはどうだろか。あんまり効果ないかな。それよりも、もっとみんなが注意を向けたくなるような曲紹介・解説を考えたほうがいいのかしらん。

などと反省も含みつつ、次回はなにを紹介しようか、いまから頭を悩ましている自分です。

そうそう、今回は知人でトスカーナ州アレッツォ(Arezzo)出身のRobertaが初参加だったのですが、彼女、まだ日本に来たばかりであまり友達もおらず、日本語もそれほど堪能というわけでもなく、ちょっとさびしい思いをしていたようです。会場ではおかしなイタリア人2人とも友達になったようだし、また日本人参加者の方もいろいろと話しかけてくださったおかげで、とても楽しい時間を過ごせたと喜んでいました。みなさん、ありがとうございました。日本には数ヶ月滞在の予定だそうなので、また次回も参加してくれると思います。そのときにはまた、よろしくお願いしますね。

ちなみに今回のフェスタは、会前日に主催のYoshioさんから「毎回、主食が少し足りない感じです」といった趣旨のメールがメーリングリストで流された影響か、パン類・ご飯類が充実していました。すっかりおなかがいっぱいになりました。その分、ちょっとワインが足りなかったですね。途中でイタリア人2人がワインの買い出しにいって2本追加してくれたのですが、それでも最後は少しショート気味でした。むぅ、次回はもう1~2本多くもってかなくちゃだめかなぁ。

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コメント

小丸は、ナポリでイタリアンと弾き語りなどなりました
サンレモでポップと、詳しくない同士と、ゴージャスとかなりました
美しかったけれどタイトルや無名とかをアレンジしなかった?


投稿: BlogPetの小丸 | 2005/10/17 12:07

今回は会場のハプニングが起こりかかりましたが、今後も発生する可能性がありますので、安心は出来ません・・・・
あの会場、お金さえ払えばOKではなく、1日最長3時間までしか予約が取れないという規定になっているんですよ。あくまでも当日空いていれば、3時間を越えて使用しても良いという仕組み。
16時台の利用者なんて、ほとんど居ないから今まで使えてたんです。

> しかし、このコーナー、もう少し多くの人に参加してもらえればいいなぁ。もっと参加しやすく(みんなで歌いやすく)するいいアイデア、ないでしょうか。

うん。最近は注目を集めるLucaやPaolo、盛り上げ上手のNeneさんが居ないことが多いからなぁ・・・

次回から皆をスタンディングさせて歌ってみようかと思います。

> ワイヤレスマイクを用意して、着席している人にもマイクをまわすとかできたらいいのかも。

ワイヤレスマイクまでは、ちょっと設備投資できないな・・・・使われない可能性も有り得るし。。。

投稿: YoshioAntonio | 2005/10/18 12:37

歌おうのコーナーは、テーブルからはなれて前に出てこなくちゃいけないのが、ちょっと恥ずかしいというか、思い切って参加しにくい理由のひとつかもしれませんね。

たとえば会の基本セッティングを、テーブルは壁際に置き、会場の真ん中には椅子だけというものにする。で、歌おうのコーナーのときは椅子も取っ払っちゃって部屋の真ん中にスペースをつくり、みんなでそこにスタンディング。さらに、ヴォーカル用のマイクをそのスペースの真ん中に1本立てて、なんとなく全員でマイクを囲んじゃうような形にならざるをえなくしちゃうってのはどうでしょう。んで、Yoshioさんはギター弾き用のマイクを使って部屋のすみでひとりさびしく歌うの(笑)。いや、一緒に輪の中に入ってきて歌えばいいのだけど。

「歌いたい人は前に出てきて」っていうスタンスじゃなくて、みんなが集まってる場所に演奏部隊のほうから突入していく、という感じにしたらどうかなぁと思うのだけど、そうするとみんな部屋のすみにささぁ~って逃げていってしまうのかしらん。

投稿: もあ | 2005/10/18 16:35

そのアイデア、試してみましょうか。

イタリアのコンサートなんか、会場からの合唱がスゴイでしょ?あれを真似てくれれば良いのですよ。

そうなるためには、やっぱり演奏者やシンガーが輪に入っていきましょうか。

そんな事も考えて、前回からマイクを2本用意してみたのですよ。もちろん、パネルディスカッションもできるし。

投稿: YoshioAntonio | 2005/10/18 18:58

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