PIERO CIAMPI / PIERO CIAMPI (1971)
Piero Ciami(ピエロ・チァンピ)の1971年のアルバムです。彼のデビューがいつか知らないのですが、歌手名がそのままアルバム・タイトルとなっているところからすると、もしかしてこれがデビュー作なんでしょうか?
M1の「Sporca estate」はほとんどのパートがピアノだけの伴奏で、Pieroの渋いおっさん声のヴォーカルがロマンティックに響きます。
他の曲ではふんだんにオーケストラが配置され、曲によってはチェンバロも導入され、淡々としたおっさん声のヴォーカルとともにロマンティックな曲想が楽しめます。ドタバタとしたドラムなど、時代を感じさせる古さはありますが、それがいまとなってはノスタルジックな魅力にも感じられるといえそうです。いくぶん軽快な曲もあるのですが、全体にはスローからミディアム・テンポの曲が中心です。
Pieroの歌声は、けっして力強く歌い上げることも情熱的に盛り上がることもなく、非常に地味です。タイプとしてはGino Paoli(ジーノ・パオリ)とかUmberto Bindi(ウンベルト・ビンディ)などに似てるかな。そういえばM13の「Il vino」はGino Paoliも自分のアルバムで歌っていた気がするのだけど、Pieroも彼らと同じジェノヴァの出身なのかな。
ピアノやアコースティック・ギターとオーケストラ。古いイタリアン・ポップスとフォーク・ソングの持つやわらかで暖かい感じと、少しセンチメンタルなロマンティックを楽しめるアルバムです。派手さはないので若いポップス・ファンには物足りないかもしれませんね。
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