ANGE / TOME 87
フレンチ・シアトリカル・シンフォニック・プログレッシヴのビッグ・ネーム、Ange(アンジュ)の1987年のステージを収録したライヴ盤です。最近手に入れました。
いやぁ、懐かしいです。『新ノア記』とか学生時代、よく聴いたよなぁ。このライヴ、『新ノア記』前後の比較的古い名曲群がたくさん収録されていて、日本盤のLPでAngeをよく聴いていた人たちにはきっと、胸にしみることが多いのではないでしょうか。
そういった懐かしさはあるのだけど、またChristian Decamps(クリスチャン・デカン)の演劇的なヴォーカルはあいかわらず圧巻なのだけど、演奏的にはそれほど緊張感はないかな。ヴォーカルも含め各楽器の音量バランスがもうひとつなパートが多く、またリズム・セクションの録音があまりよくないためにボコボコもっさりした印象になってしまい、Angeの持つ「力強いのだけど繊細でどこかミステリアス」な音世界がうまく再現されてないように思います。それに、独特のあたたかみと厚みを持ったキーボードの音も、このライヴではあまり冴えない感じ。まぁ、スタジオ録音とライヴ録音を比較してはいけないのでしょうけどね。録音年代も違うし。
ただ、ライヴならではの、ちょっと粗い感じのするパワフルさは楽しめます。デビューは1972年だそうだから、すっかりおっさんになってるはずですが、まだまだ元気ですね。それにたしか、彼らはいまも現役でしたよね。
ちなみにAngeには『Tome VI』という名作ライヴ・アルバムが1977年にありまして、今回のライヴ盤のタイトルはそれにあやかっているというか、いかにも同じシリーズという感じで期待させるのですが、『Tome VI』ほどのクオリティ(総合的な雰囲気込みで)はないなという印象でした。
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