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2005/09/27

チンクエ・テッレの1週間(3)

2005/09/05(月) 晴れ

8時過ぎに起床。身支度を整え朝食に。3階の食堂は見晴らしがよく、なかなか気持ちがいい。ペコリーノ、ハム、サラミ、ゆで卵、クロワッサン、ブリオッシュ、マチェドニア、コーヒーとカプチーノ。朝から食べ過ぎ。

9時半過ぎ、ホテルを出発。駅でチンクエ・テッレ・カード1日券を購入。5.8ユーロ。これでチンクエ・テッレからラ・スペツィア間の電車が乗り放題&遊歩道の入場料がただになる。

まずは電車でリオマッジォーレ(Riomaggiore)へ。駅からラ・スペツィア方面へ伸びる、崖にへばりついているような遊歩道を散策。眼下にはすぐに透き通った海があり、とてもきれい。その後、山の上のほうに登り、町の中心街へ。中心街へいくまでの道は景色がよく気持ちいいが、町自体は小さく、15分程度で見終わってしまう。

リオマッジォーレからマラノーラ(Maranola)へ続く有料の遊歩道、La via dell'amoreへ。海に面した崖にずっと遊歩道が続いていて、景色は抜群。20分程度の道のりで、険しいところもなく、気持ちのいいウォーキングができる。

マラノーラへは12時前に着。ここも小さな町で、ほんの一部にレストランやショップがある以外は民家と畑ばかり。12時過ぎにトラットリーアでランチ。ねじりパスタ(Torofieとか書いてあった)のジェノヴェーゼ・ソース、平たくて四角くて厚みのあるもっちりしたパスタ(Testaloraとか書いてあった)のジェノヴェーゼ・ソース、アンチョビのレモンじめ、ハウスワインをカラフェで500cc、ガス入りの水1リットルで32.50ユーロ。非常に量が多く、味もよく、ちょっと久本雅美に似た(顔も声も)カメリエーラは元気で気持ちよく、楽しいランチを過ごせた。ただ、量があまりに多く、ちょっと食べ過ぎ。

マラノーラからさらに遊歩道を通り、隣りの町のコルニッリァ(Corniglia)へ。遊歩道からの景色のすばらしさは変わらないが、リオマッジョーレからの道にくらべて少し険しく、距離もあって、ちょっと疲れた。しかもコルニッリァの町は山の上にあり、駅からそこまで登るのに20分くらいかかる。疲れた足にけっこうキツイ。山の上の町に着いたところでティーブレーク。いや、マジ疲れたっす。

バールでゆっくりお茶を飲んだのち、駅に戻り、モンテロッソへ移動。パブリックビーチで短パンに着替え、海で少し泳ぐ。17時過でもまだ空気は暖かく、やわらかな日差しがさしていて、海もそれほど冷たくなく、気持ちがいい。海で泳ぐのはオーストラリアのパースにいったとき以来だから、およそ2年ぶりか。海から上がったあとはビーチでしばらく寝転がり、短パンが乾くのを待つ。

18時を過ぎ、日も陰り風も冷たくなってきた。でもなかなか服が乾き切らない。乾くのにどのくらいかかるかわからないし、冷たい服をずっと着ていると風邪をひきそうなので、ホテルに戻って着替えることにする。次はもっと早い時間、日の高いうちにこよう。そうすればおそらく、ビーチに寝転んでいれば1~2時間くらいで乾きそうな感じだ。

19時過ぎにホテル着。とりあえずシャワーを浴び、塩を吹いてる短パンを洗ってから夕食をとりにラ・スペツィアの町へ。今日は月曜なので、昨日よりは店が開いていることを期待。しかし実際は、昨日とたいして変わらず。昨日はオープンしていた店が今日は休みで、かわりに別の店が開いているといった感じ。とはいえ、トータルで考えると昨日よりも開いている店は多い。

昨日は開いていなかったトラットリーアで食事をとることにする。このあたりの名物料理であるアンチョビのフリットと「断崖のスパゲッティ?(Spaghetthi al Scoglio)」を注文したが、アンチョビが売り切れで残念。かわりに魚介のグリルにしたが、これがなかなか美味しい。海老、スカンピ、イカ、アンチョビがグリルされていて、とくにイカとアンチョビがグッド。これにミックスサラダと白ワイン500cc、水1リットル、エスプレッソ2杯で24ユーロ50というのはかなり安いと思う。味もよかったし。

隣りの席で一人で食事にきていた、この店の常連らしいイタリア人のおじさんが、最後のコーヒーを飲んでいるときに話しかけてきた。おじさんはイタリア語しか話さないので、こちらもインチキなイタリア語と英語で応酬。どうやら自動車の内装を行なう技術者らしく、トヨタやアウディ、ルノーなどの内装をよくやっているらしい。ボローニャ出身で、日本には行ったことがないがオランダやアフリカには旅行経験があるというようなことをいっていたようだ。おじさんは先に帰っていったのだが、帰り際にお店のスタッフに、うちらにレモンチーノを御馳走するように言い残していったようで、思いがけず美味しい食後酒まで飲んでしまった。今度会ったら1杯おごらなくては。

昼間にやまほど歩いて疲れたけれど、最後に思いがけず地元のイタリア人とちょっとした交流ができて楽しい1日だった。

23時過ぎ、ホテルに戻る。帰る途中の広場で夜のお散歩中の犬がいっぱい集まっている場面に遭遇。思わず犬達としばし戯れてしまう。

明日はヴェルナッツァ(Vernazza)にいく予定。また楽しい1日だといいな。


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Yahoo!フォト(http://photos.yahoo.co.jp/bc/pensiero1965/)に写真を登録しておきました。興味のある方はそちらもご覧くださいね。

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コメント

いやぁすばらしい!
もあさん、すてきなアルバムを見せていただきました。
そしてこのBlogのレポートも楽しくて詳しくていいですね。
きっと旅をしたい方へのいいアドバイスになるでしょう。

日本人も一箇所にとどまってこういうたびをするようになってきたんでしょうか。
それともまだもあさんたちのようなのはまれな存在なのかしら。

北イタリアはあまり知らなくて、Cinque terreもスキーの帰りにちょっと立ち寄っただけなので、楽しませていただきました。
ありがとう。

投稿: Keiko | 2005/09/27 16:54

Keikoさん、いらっしゃいませ。

Cinque Terreは本当に素敵なところでした。日本から行く人はまだあまり多くないようで、『地球の歩き方』などを見ても2ページくらいしか紹介されてないのだけど、いままで訪れたことのあるイタリアの町の中でもかなり気に入りましたよ。

ちなみにうちら夫婦はいつも、都会ではない地方の小さな観光地に1週間べったり泊まる、といった感じなのですが、それを知人等にいうと「なんでそんなところに、しかも1週間も?」という反応をされることが多いです。Cinque Terreもそうですが、これまでに滞在したSienaもLuccaもVeronaも、もっと大きな都市、たとえばFirenzeなどに滞在したついでに1~2日冷やかしにいく、というのが普通らしい。

ブランド物とかファッション関係の買い物にぜんぜん興味がないうちらにとっては、大都市のほうが見るところがないというか、落ち着かないしリラックスできないので、なにかのついでに1~2日冷やかしにいければそれでいいかなという感じなんですけどねぇ。

投稿: もあ | 2005/09/28 09:00

いいと思いますよ、もあさんたちのすごし方。
私もこっちにきてからブランド物などにはぜんぜん興味がわかなくなりました。
それより心底落ち着けるところでおいしいものを飲んだり食べたり、きれいな景色を時間を気にせずに眺めたり・・・
それでこそバカンスですよねぇ。

投稿: Keiko | 2005/09/28 22:16

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