チンクエ・テッレの1週間(2)
2005/09/04(日) 曇り
7時過ぎに起床。ゆっくり眠れた。どこかの部屋に犬がいるようで、夜中にトイレにいくと犬に吠えられるのがなんかおかしかった。
1階の食堂で朝食。ハムとチーズ、パン、果物といったあたりは普通のメニュー。ボッコンチーノ系のパンとクロワッサンなどは美味しいけれど、ハムとチーズは日本のスーパーでも売っているようなもの。
卵は生卵が用意してあり、横に茹でるためのお湯が用意してあるのが新鮮。自分で時間を計りながら好きな状態に茹でられるらしい。適当に投げ込んでおいて引き上げたら思いっきり生ゆでで、ほとんど半熟以下の生暖かいゆで卵を食べるはめになってしまったが、これはこれで楽しかったのでよしとしよう。
9時20分過ぎにホテルをチェックアウト。10時8分ピサ中央駅発のラ・スペツィア中央駅行きに乗り、チンクエ・テッレへ向かう。
11時過ぎ、ラ・スペツィア中央駅着。今日から泊まるのは駅前のホテル・フィレンツェ・エ・コンチネンターレだが、まだチェックイン時間ではないので、荷物だけフロントに預け、チンクエ・テッレのいちばんジェノヴァ寄りの町、モンテロッソ・アル・マーレ(Monterosso al Mare)へいく。
11時過ぎにモンテロッソ着。少し町を観たあと、海沿いのリストランテ・イル・ガッビアーノ(Ristorante il Gabbiano)で昼。手打ちパスタの漁師のおかみさん風と、海の幸のパスタ、チンクエ・テッレDOCの白ワイン、魚介のスモーク、白ワインのカラフェを頼む。
手打ちパスタは、そんなにたくさん魚介の具が入っているわけではないのに、ソースとパスタ全体に風味のいい魚介の味が染み込んでいて、とても美味しい。少し干しだらのような味がする気がする。海の幸のパスタは、この値段のパスタとしては日本ではありえないほどアサリとムール貝がたくさん入っている。パスタもぷりぷり。魚介のスモークにはなぜかバターが沿えてあり不思議だったのだけど、塩味の強いマグロやメカジキのスモークにバターをつけるとマイルドな味わいになり、魚の甘みや旨みが強くなる。なるほどねぇ。おいしゅうございます。ここに来たらぜったい飲もうと思っていたご当地ワインのCinque Terre DOCは、ほんのりミネラルの香りと青い果実のさわやかな香り、ちょっとハーブっぽいような、シトラスのような香りもあり、軽やかで明るく、太陽のもとで飲むにはぴったり。魚介との相性もバッチリだった。
食後は町歩き。といっても小さな町なので、すぐに歩ききってしまう。途中で突然の大雨&雷。たまたまエノテカを冷やかしていたので、そのまま雨宿り。店で飼っていると思われる猫が箱の上で寝ていたので撫でたりかまったりしてみるが、ぜんぜん起きず、相手にしてもらえなかった。
雨が上がったので町歩きの続き。少し山の上のほうまで上がったり、この町の見所のひとつらしいカプチーノ会の教会を見たり。そのあとはビーチにいき、海を眺めたり、ひざまで海に入ってみたり。
18時過ぎ。少し日も落ちてきたので、ラ・スペツィアに戻ることへ。まだホテルへのチェックインも済ませていないし。駅でラ・スペツィア行き(Partenza)の電車に乗ったはずだったのだが、時刻表の見方を間違え、ラ・スペツィアから来た(Arrivo)電車に乗ってしまった(イタリアの時刻表はなぜか、どこ行きの電車が何時に駅を出るかだけでなく、どこから来た電車が何時に駅に着くかも表示してある)。Arrivoの時刻表ってイタリア以外では見たことがなく、2年ぶりですっかり忘れていた。
反対方向に乗ってしまったので隣りのレヴァント(Levanto)で降り、あらためてラ・スペツィア行きの電車を待つことに。
19時半ごろ、ラ・スペツィア着。ホテルにチェックイン。5階の禁煙室で、けっこう広い部屋に大きなベッド、アンティークな雰囲気のあるライティング・ビューローなど、なかなかいい感じの部屋。バスルームも広い。ただ、バスタブと冷蔵庫がないのがちょっと残念。
20時過ぎ、夕食をとりに外出。町の中心街と思われる通りにいくと、飲食店と思われるお店はたくさんあるのだけど、営業している店が非常に少ない。日曜はほとんどのお店が休業のようで、町には夕食がとれる店を求めてさまよう夕飯難民と思われる人がけっこういる。自分らも入れる店がなかなか見つけられず、あちこち探して、けっきょく食事にありついたのは21時ころ。
夕食はダ・ヴィート(Da Vito)で、海老のグリル、メカジキのグリル、ミックスサラダ、白ワインをカラフェで1/2リットル、ガス入りのミネラルウォーター500cc2本にエスプレッソ2杯で、トータル30ユーロ。量は充分で安いけど、安いなりの味。まずくはないけれど取り立てて美味しいという訳でもなく。もとがピッツェリーアのようなので、ピッツァを頼んだほうが美味しかったかも。
22時過ぎ、ホテルに戻る。シャワーを浴びて就寝。明日はリオマッジョーレから有名な愛の小道(La via dell'amore)を歩いてマナローラ(Manarola)までいく予定。
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Yahoo!フォト(http://photos.yahoo.co.jp/bc/pensiero1965/)に写真を登録しておきました。興味のある方はそちらもご覧くださいね。
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コメント
写真。
アンチョビのレモン漬けが、何とも美味しそう〜。
で、その横のボールに入っているのは・・何?
どうも、ごはんに見えてしょーがないです。
これで、お寿司にしろ・・って訳ないよね(笑)
投稿: いをり | 2005/09/26 10:02
粉チーズですよん。パルミジャーノか、グラナ・パダーノだと思う。パルマがけっこう近いからパルミジャーノかな。
投稿: もあ | 2005/09/26 10:52
いをりさんと同じく、アンチョビのレモン漬けがおいしそう。
さっそく今日の夕食に制作。
アンチョビ(ってオイル漬けではなく、ナマのものかしら?)
私はオイルサーディンで作ってみました。
投稿: ムーン・フェアリー・ヒロコ | 2005/09/26 18:39
私もいをりさんと同じ疑問を持っていました。そして考えました。
「あれは冷やご飯だろう。地元の白ワインをかけて、〆はさらさらっと"チンクエ・テッレDOC茶漬け"か…」(ワインをかけている時点で"茶"じゃないけど)
ムーン・フェアリー・ヒロコさん(先日はどうも)、行動派ですね。
投稿: あんき〜お | 2005/09/26 22:02
あんき~おさん、お早うございます。
もあさんも、お早うございます。
昨日作った「ヒロコ風アンチョビのレモン漬け」とても美味でしたよ。
レモンを約4分の1絞ったオリーブ・ドレッシングが良かったかな。
(実際の料理とは似ても似つかぬお味だったりして)
投稿: ムーン・フェアリー・ヒロコ | 2005/09/27 08:27
みんな、なんでそんなにご飯を食べたがるんだぁ?
女性陣に大人気の?アンチョビのレモン漬け(Acciughe al limone)ですが、味的にはシメサバに酷似です。たしかにイタリアの明るい太陽の下でティレニア海の風と匂いを感じながらリグーリア産の白ワインを楽しみつつ食べたのに、思わず「大将、ひとつ握ってくれ!」といいそうになりました。
ちなみに、日本で売っているいわゆる「アンチョビ」になる前のフレッシュな状態のAcciuga(アンチョビ。カタクチイワシ)を、やはり地元で取れるレモン(なのでレモンチーノも名産なのよ)で漬けたもののようです。
先日、銀座の明治屋を冷やかしたら棚に「Monterosso al Mare」と書かれたびん入りのアンチョビのレモン漬けがあり、これはもしやおいらが泳いだMonterosso al Mareの海で取れたアッチゥーゲか!?とどきどきしながらラベルを見たら、チリ産と書いてあった。ばかぁ。
あぁ、チンクエ・テッレでアッチゥーゲりたい(???)。
投稿: もあ | 2005/09/27 08:57