ペーパーバックに挑戦
ペーパーバックに挑戦シリーズ?も、もう第5弾に入ります。
思い起こすと、最初に挑戦した『Life is Beautiful (La vita e' bella)』はいかにも「イタリア語から英語に翻訳しました」風な文章の流れの美しくなさと見たことも聴いたこともない単語の続出に狼狽、第2弾の『Seven』では「Fu*k」だの「H*ll」だのといったスラングの続出でコアとなる文の意味を読み取るのに疲労、第3弾『Of Mice and Men』ではアメリカ南部の農民ことばがそのまま文字になっていて辞書に載っていない単語が続出し音の感じから標準的な単語を推測しなくてはいけないことに困惑、そして前回の『The Sixth Sence』は文章自体はやさしいのにいまだ圧倒的に単語力(ヴォキャブラリー)が不足しているために文章の意味を把握できないという現実を突きつけられて意気消沈... といった感じですが、それでも「翻訳でない、オリジナルのことば」で書かれている(『Life is Beautiful』は違いますが)からこその「空気や雰囲気」が感じられ、文章の意味はわからないけれど心に届くものがあるように思われて、なかなか楽しかったのです。たいへんだったけど。とくに『Of Mice and Men』は、日本語翻訳版よりも、より深く情感が味わえたように思います。
そして、第5弾。今回は『Jonathan Livingston Seagull a story』です。ずいぶんむかしに日本でもベストセラーとなった『かもめのジョナサン』のオリジナルですね。
これまでのペーパーバックに挑戦は、すべて「日本語翻訳版を先に読んだことがあり、お話の内容を知っているもの」だったので、多少英文が読み取れなくても「ここはたしか、日本語版ではこんなふうなことが書いてあったはず」とストーリーを把握しながら読むことができました。しかし『かもめのジョナサン』は、自分は読んだことがありません。初めての「お話の内容を知らないまま読み進めるペーパーバック」になります。最後まで読みきれるか、心配です。薄い本なのでだいじょうぶだとは思うけど。
今朝の電車の中で読み始めましたが、出だしはまるで詩のようですね。倒置法が使われたりして、おそらく、声に出して読むと美しい音の流れになるんだろうなと思います。まだ2ページしか読んでいませんが、すでに知らない単語が10個くらい出てきました。いちいち辞書で調べていると先に進まないので、適当に「きっとこんな意味の単語だろう」と推測できそうなところは推測で読んでます。さぁ、最後まで読めるのか。ストーリーを把握できるのか。どのくらいの期間で読めるのか。
無事に『Jonathan Livingston Seagull a story』を読み終えられたら、次はミヒャエル・エンデの『Momo』あたりに挑戦してみたいと思います。お話の内容は知らないけれど、家にあったので。
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