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2005/08/29

まぁまぁかなアルベラータ

先週・今週と、行きつけのリストランテ・ステファノが夏休みをとっているもので、ランチに美味しいイタリアンが食べられません。ということで、たまには違うイタリアン・レストランでランチを取ろうと、一部で「神楽坂の隠れた名店」と呼ばれているらしいアルベラータに行ってきました。

ランチのコースは4種類。サラダ・パスタ・デザート・ドリンクのパスタランチ、前菜・パスタ・デザート・ドリンクのAランチ、前菜・パスタ・メイン・デザート盛り合わせ・ドリンクのBランチ、シェフのおまかせコースのCランチ。

オフィシャルサイトのメニュー表を見ると、パスタランチのところには「時間のない方におすすめ」とあります。逆にいえば、パスタランチ以外は時間がかかるぞというお店側の意思表明なわけで、それもあっていままでランチを食べにいかずにいました。自分はランチでもメインディッシュが食べたいタイプなので。

さぁ、1時間の昼休みでメインつきのBランチが食べられるのか。どきどきです。注文をとりにきたカメリエーレ(ウェイター)にたずねます。

12時50分くらいにはここを出たいのだけど、Bランチ頼んでも、時間的に間に合うかなぁ?

ちなみに以前、ステファノでたずねたときの回答は「お客さまが食べてくださるなら」でした。料理はタイミングよくどんどん提供するから、あとはお客の食べるスピード次第です、という意味でしょう。実際ステファノでは非常にタイミングよくランチコースが提供されますので、1時間でも充分に最後までいけます。料理もグラスワインも美味しいものが提供されるので、毎週食べにいくのが楽しみです。

ちなみに以前、神楽坂のカンティーナ・フィレンツェでたずねたときの回答は「無理です」でした。だけどメインが食べたいんだけどなぁと粘ったのですが、「時間的に間に合いません」と重ねて回答され、しかたなくパスタとデザートだけのランチを食べて、しかも料理もグラスワインもすごく美味しいというわけではなくて、哀しい思いをしました。もういかない。

さて、アルベラータはなんと答えるでしょうか。

「12時50分くらいにはここを出たいのだけど、Bランチ頼んでも、時間的に間に合うかなぁ?」
「12時50分ですか、ちょっと難しいかもしれません。混み具合にもよるのですが」
「でも、メイン食べたいんだよなぁ」
「そうですか。では、お客さまに大急ぎで食べていただいて、こちらも大急ぎでつくってどんどん提供する、というかたちでよろしければ、キッチンに伝えて、がんばってみますが」
「んじゃ、それでお願い」

というわけで、Bランチを頼むことができました。最初からお客の都合に合わせる気などさらさらなかったカンティーナ・フィレンツェとは大違いです。さすが「神楽坂の隠れた名店」アルベラータです。見習えよ、カンティーナ・フィレンツェ。もし実際は料理提供が間に合わず、最後のデザートを食べる時間がなくなったとしても、あるいはすべてのコース提供終了が1時ぎりぎりまでかかってしまったとしても、それはそれでよしと思います。こちらが無理をお願いして、お店としてはそれに応えようとがんばってくれたのだけど、どうしても間にあわなかったってこともあるでしょう。お客の食べるスピードにもよるしね。客の「こうしたい」に店側として「対応したい」という姿勢を評価したいと思います。

実際、その後の料理提供は速かった。グラスワインのあと、すぐに前菜の盛り合わせ(アンティパスト・ミスト)が来ました。トリッパのトマト煮、自家製ローストビーフ、ムール貝のオーブン焼き、ジャガイモとタコのサラダ、白いんげんとタコのサラダ、カプレーゼなどが盛り合わさっています。

アンティパストを食べ終わるとすぐに、プリモ(パスタ)がきます。前の皿をさげてから次の皿がくるまでにかかった時間は、2分程度でしょうか。ほんとに大急ぎで提供してきます(笑)。ちなみにプリモはタコのラグーのフジッリ。少し辛口の味付けでした。

プリモを食べ終わってまた2分ほどで、セコンド(メイン)の提供。速い。真鯛のソテーにバルサミコのソース。やわらかで繊細な味です。しかし口の中にまだプリモの辛い味が少し残っていて、せっかくの繊細さがよくわからんかった。

セコンドまで食べ終わった時点で、まだ12時30分を少し過ぎただけ。楽勝です。デザートとドリンクもゆっくり楽しめるでしょう。

セコンドの皿をさげながら「あわただしい食事ですみません」とカメリエーレがいいます。いや、いいんですよ。そうお願いしたのはこっちなんですし。たしかに提供のされ方はあわただしかったところはありますけど、食べるの自体はゆっくり食べましたし。「今日はたまたま、他のお客さまの料理とのタイミングがよくて。普段の3倍くらいのスピードで提供できました」だそうです。

ちなみにカンティーナ・フィレンツェでランチのセットを食べたときは、オーダー時にカメリエーレに「12時50分ごろには店を出たい」と伝えていたにもかかわらず、いつまでたっても終わった皿をさげない、とっくにプリモも食べ終わってるのにデザートをなかなか持ってこない。しかたがないので「時間がないから持ってきて」と請求をかけたけど、それでもゆっくり持ってくる。会計をお願いしてもなかなか伝票を持ってこない。けっきょく1時直前になるまで店を出られなかった、という哀しい記憶があります。

一方、アルベラータでは、そのあとデザートの盛り合わせとエスプレッソをゆっくりいただいて、お店を出たのが12時50分少し前。いい具合です。カメリエーレの気遣いで、予定どおりに食事を終えることができました。見習えよ、カンティーナ・フィレンツェ(いまはもっときちんとしたサービスが提供されるようになっていることを切に願う。自分は、もう行く気はないけれど)。

料理の味自体は、非常に洗練された、上品な味付け。いわゆる「日本人がつくる、日本のイタリアンな味」だと思います。美味しいのだけど、これといって特徴やパンチがないという感じ。自分はイタリアの比較的安いレストランで食べる主張の強い味が好きなので、こういった味付けよりは、やはりステファノで提供されるような料理のほうが好きです。また、繊細さでは、たとえばビストロ・イデアルで出しているようなフレンチのほうが分があるなという感じもします。なので、日本人好みの美味しいイタリアンだとは思うけれど、個人的にはイデアルかステファノで食べたほうがいいという思いは変わりません。ここ数年、いくつかのお店を試したけれど、この2店の優位はなかなか脅かされませんね。

あと、アルベラータは提供しているグラスワインの銘柄がわからないのがちょっと痛い。たずねれば教えてくれるのかもしれないけれど、メニューには載ってないし、提供のときに説明もない。おそらくトレッビアーノ系かなとは思うのだけど、やはりイデアルとステファノで提供されているグラスワインのほうが美味しいんだよなぁ。

というわけで、ホールサービスは悪くないし、料理も悪くないけれど、だからといって「おぉ!」ということもない、まぁまぁなお店でした。昼にイタリアンを食べたくなったのだけどステファノが休みだって時にはまたいくかもしれないです。


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