マシニスト(ちょっとネタばれ)
先週は『マシニスト』が早稲田松竹のラスト1本800円だったので、観てきました。1年間眠れずにいる男の話。一般公開のときに観そこねたのでね。
主役の男優さん、すごいです。役づくりとはいえ、あそこまで痩せるなんて。体力だってかなり落ちただろうし、体の具合だって悪くなったはず。その状態で映画撮影に耐えるなんて、想像もつかない。撮影って、たいへんなんでしょ、きっと役者さんにとっても?
この男優さんの異様な痩せぶりにはおおいに目を引かれましたが、ストーリー自体はそれほど興味深いものではなかったなぁ。「眠れない」という状況がそれほど効果的に使われてなかったように思います。もっと「眠れない」が故のいろいろな現象や混乱や錯乱があってもよかったかなぁと。
冷蔵庫のメモも、思わせぶりなわりには早い段階で「答え」がわかっちゃったしなぁ(最初は「Hunger」か「Hanger」かなと思った)。あふれる「血」もこけおどしふうだったし。謎の大男アイヴァンが主人公のトレヴァーにしか見えていないっていう時点で、これは「シークレット・ウィンドウ」とか「ウィリアム・ウィルソン」とかの系統の話だってのもわかっちゃったし(とくに赤い車の持ち主が判明した時点で確信)。
簡単にいえば「罪の意識から逃れることはできない」っていうお話で、オチも「まぁ、こんなところかな」というところに落ち着いて、ラスト1本800円で充分だったという映画でした。観終わってからすごく「眠く」なった(笑)。
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コメント
トレヴァー役のクリスチャン・ベイルの異様な痩せ方が注目される映画でしたね。
>あふれる「血」
この路線のまま突き進んで欲しかったです。オープニングシーンで大いに期待したのですが、期待すればするほど…
>ウィリアム・ウィルソン
映画『世にも怪奇な物語』でしょうか? 興味があるので、探してみます。
投稿: hello nico | 2005/07/09 15:46