FABRIZIO CONSOLI / DICIOTTO PICCOLI ANACRONISMI
変なジャケット・アートからして、きっと「普通のポップス」を「普通」に演奏してはいないだろうなと思っていたのですが、思ったとおりでした。変なの。
アルバム全体としてのまとまりはあまりなく、ジャズ風だったりポップス風だったりフォーク風だったりといった曲がばらばらと組み合わされています。ただ、そのどれもに、ちょっと「アートな雰囲気」がまぶしてあるところがFabrizio Consoli(ファブリツィオ・コンソーリ)の特徴なのかな。
アコースティック楽器の使用比率が高く、うなりを上げる?ウッド・ベースが動き回るジャズ風な曲では、ときにBrigitte Fontaine(ブリジット・フォンテーヌ)やLewis Furey(ルイ・フューレイ)を思い出したりしてしまいました(あそこまでアーティスティック or 退廃的ではないけれど)。また、M4やM10などのバラード系の曲では、最近のGianluca Grignani(ジァンルカ・グリニャーニ)とかに少し似てるかなぁと思ったり。でも、全体を通してのちょっと実験的な感じの作風は、もしかしたらMarco Parente(マルコ・パレンテ)に少し通じるところがあるかも(ないか?)。
ひび割れた声は個人的に好きなタイプだし、あまりストレートとはいえない変なアレンジや作風もどちらかというと好みなのだけど、メロディ自体の魅力が薄いのが残念。雰囲気は悪くないのでなんとなく最後まで聴けるけれど、これでもっと魅力的なメロディと曲構成があったなら、より「変」「不思議」がいいかたちで際立っただろうになぁ。 ...というようなことはあるけれど、それなりに楽しめて聴けちゃったのでよしとしましょう。
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コメント
きのう、ベース使用しなかったよ。
投稿: BlogPetの「小丸」 | 2005/06/02 13:06