5・4・3・ニンジャー
昨日は東京・赤坂にある「忍者」というレストランに行ってきたのですよ。忍者屋敷をモチーフにしたテーマ・レストランで、ウェイター/ウェイトレスがみんな忍者の衣装なの。店の入り口から客席につくまでのあいだにも仕掛け扉を通らなくちゃいけないとか、そんな趣向があちらこちらに施してある。食事の最後のほうでは「忍術」という名のテーブルマジック(笑)を見せてくれたり。和食ベースの創作料理もそれなりに美味しく、こういったテーマ・レストランが陥りがちな「楽しげなだけで美味しくない」というパターンにはなっていなかったのがよかったですわ。ちなみに昨日、うちらのテーブルを担当してくれた忍者は虎眼丸(こがんまる)さん、サブでくノ一(女性忍者)の手毬さんでした。
昨日は妻の職場(外国人向けの日本語学校)の人のお誕生日にかこつけた食事会で、集まったのは6人。うちら夫婦と、妻の同僚の女性Kさんとその旦那さん、別の同僚の女性Sさんと、その女性の連れの中国系アメリカ人女性Jさん。
Jさんは日本に来てまだ8ヶ月とのことで、あまり日本語が話せません。料理を持ってくるたびに虎眼丸さんがいろいろと料理の説明をしてくれるのだけど、それが彼女にはよくわからない。そこで「英語で説明してよ」とお願いすると、えらいですねぇ忍者は。どう見てもあまり英語が得意そうではないのだけれど、片言で、がんばって説明してくれるのです。わからないときは一回奥に引っ込んで、調べてきてくれる。ちなみに「忍術」を使う「上級忍者」(というらしい)はけっこうすらすらと英語で説明してました。すごい。
うちの妻とKさんとSさんは同じ職場で働いているので知り合いだけど、自分と旦那KさんとJさんは初対面で、それぞれ自分の連れしか知りません。それでもおよそ3時間、なかなか楽しい会話と食事ができました。虎眼丸さんはじめお店の忍者たちが「Happy Birthday」を歌ってくれたり、Happy Birthdayとかかれた巻物を広げて見せてくれたり、一緒に写真撮ったり(写真を撮るときの掛け声は「5・4・3・ニンジャー」でした。タイミングがとりにくい)。Sさんとうちの妻は、実はくノ一とは漢字の「女」をばらしたものだということを知らなかったということが発覚したり、トイレのことをむかしは「雪隠」ともいったということも知らない人がいたり。花見を英語でいうとCherry blossom viewingと、趣もなにもない言葉になってしまうことを知ったり、たけのこのことは英語でBamboo shootsっていうこともはじめて知ったり。うん、楽しかったですわ。
その後、SさんとJさんは高田馬場に住んでいるというので、自分らも高田馬場で乗り換えだから、一緒に帰ったのです。そして、高田馬場で電車を降りたとき、アメリカ人のJさんが自分にこうたずねたのです。
「アナタハ・ナニジン・デスカ?」
は?? ナニジンって、何人? Jさんはアメリカ人、あたしゃ日本人ですよ! この3時間、ずっと日本語でしゃべってたじゃないですか。必要なところでは少しいんちきな英語も使ったけど、ちゃんと使えるのは日本語だけですからー。
「え? ナニジンって、日本人ですよ」
「アァ・ソウデスカ・スミマセン」
まったく何いってるんだろうねぇ、このアメリカ人姉ちゃんは... などと思いつつ階段をのぼり、まもなく駅の出口というところで、ふたたびJさんがたずねてきました。
「アナタァ・ニホンゴ・ベンキョウシマシタカ?」
だぁ・かぁ・らぁ~!
最後の最後まで自分のことを「国籍不明」だと、絶対日本人じゃないと、疑っていたのね(汗)。そんなに自分は「あやしい」のでしょうか。海外旅行にいくたびに各国のイミグレで係員に不審な目で見られるのはパスポートの写真が古くて現在とあまりにも顔つきが違うからだと思っていたのですが、実は自分が「国籍不明」に見えていたからなのでしょうか。
自分は日・本・人・で・す!
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