MASSIMO VOLME / DA QUI
自分はいたりあのポップ・ミュージックのファンですが、イタリアだったらなんでもOK、ポップ・ミュージックならどれでも聴く、というわけではありません。ひと口に「イタリアのポップ・ミュージック」といってもいろいろなジャンル/タイプの音楽があるし、それぞれのジャンル/タイプの音楽のなかにも好きなもの・嫌いなものがあります。Massimo volume(マッシモ・ヴォルメ)は、自分にとってはあまり得意じゃないジャンル/タイプの音楽で、そのなかでもあまり好きじゃないものに含まれます。
こういったタイプのロックをそれなりに楽しんで聴いていたのは高校生のころだから、もう20年以上前ですね。だらだらと続くミディアム・スローな曲、地を這い揺るがすような重いベース、隙間を埋めつくすベタッとしたディストーション・ギター。最近は、もうこれだけで疲れちゃう。しかもヴォーカルはメロディのない、詩の朗読のようなもの。
それでもところどころにクリーン・トーンのギターによるアルペジオを中心としたパートがあって、そのパートではおだやかだけど薄暗いヨーロッパの美しさを感じられはします。ただ、その美しさはポップス・ミュージックとしての美しさではなく、パンク/ニューウェーヴ系ロックの美しさで、なんというか、メリハリがあまりないというか、「歌」としてのドラマティックさとかに欠けるわけで。
基本的に「よい歌メロとヴォーカル」を好むいまの自分には、聴くのがちょっとつらいタイプのグループです。きっとコクトー・ツインズなんかもいま聴いたら途中で飽きちゃうんだろうなぁ、自分。
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