草の匂いが好き
ここ数年、うちでは食卓用にグラート・グラーティのエクストラ・ヴァージン・オリーブ・オイルを使ってるんですよ。イタリア・トスカーナ産のオリーブ・オイルで、つくり手のグラート・グラーティはおいしいキァンティの生産者としてもよく知られています。キァンティ地方のルフィーナ地区に本拠地があるのだったかな。500ミリで2000円程度と値段的にも手ごろで、火を入れる調理時に使う以外のオリーブ・オイルはずっとこれです。
そのグラーティのオリーブ・オイルのストックが切れてしまいまして、たまたま近所のピーコックでラウデミオのEVオリーブ・オイルが商品入れ替えのためにちょっと割引価格になっていたので、買ってみたのです。
ラウデミオのオリーブ・オイル。おいしいオリーブ・オイルとして評判が高いですよね。まるで香水のようなボトルに入っていて、見た目も高級感が高いですが、お値段も100ミリで1000円超と高めです。見た目もほんのり青みがかっていて、フレッシュでおいしそう。
でね、使ったのですよ、ラウデミオ。サラダ菜とトマトとモッツァレッラのサラダにたっぷりと。ドイツ風の胚芽パンにもたっぷりとつけてみたりして。
おいしい。だけど、ものたりない。
すごく洗練された香りと味なのね。とても上品。あまりに上品で、やまほどかけても香りがそれほど強くは香ってこないし、オリーブ・オイルーっ!て味も口にそれほど広がらない。おいしいのだけど、使った気がしない。
なんだかね、日本の高級な、ちょっと名の知れたイタリアン・レストランで出されるような料理を思い出しましたさ。なんとなく、ホテルの味というか。
自分はやっぱり、もっと個性の強い味が好きです。ホテルのレストランより、街角のトラットリーアやオステリアの料理が好き。せっかくのトスカーナだったら、もっと青草の香りが強く香るオイルが好きだし、そういうオイルをたっぷりと、上手に使った料理が好き。
その点、やっぱりグラーティのオリーブ・オイルはおいしいのです。薫り高く、味わい深く。おいしいワインをつくる生産者はおいしいオリーブ・オイルもつくっていることが多いといいますが、それが納得できる味。しかもお値段お手ごろ。
やはり、100ミリ1000円超のラウデミオよりも、500ミリ2000円程度のグラーティのほうが自分には好ましい。そんなわけで、グラーティのオリーブ・オイルを2本ほど、またストックしたのでした。さっさとラウデミオを使い切って、グラーティに戻したいわ。
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