DIROTTA SU CUBA / FLY
Dirotta su cuba(ディロッタ・ス・クーバ)といえば、女性ヴォーカル+男性ふたりの3人組でR&Bをベースにしたスタイリッシュなポップスを歌う、というところから一部で「イタリアのドリカム」といわれてたよなぁ... なんて思いながらクレジットを見たら、このアルバムでは男女ペアのふたり組みになっていました。なんてあたりもドリカム風?
そのあたりも含めて(?)、すでに解散してしまったとはいえ有名グループだし、日本にもファンがけっこういるし、だけど自分は彼らの曲ってほとんど聴いたことなかったよなぁ、アルバムの1枚くらい持っておかんと「イタリアン・ポップス・ファン」を名乗るうえではまずいか? と思い、安く売っていたこのアルバムを買ったのですよ。そんでもって、聴き終わってCD置き場に収納しようとしたら... オレ、DirottaのCD持ってるじゃん。
思えば数年前、やはり「1枚くらい持ってないとまずいよな」と、中古かなにかで安く売っていたのを購入したのだったわ。でもそのことをすっかり忘れてた。手持ちのCD枚数が1000枚を超えたあたりから、こういうこと、増えてきたなぁ。買ったことを覚えていない、なので同じCDをまた買ってしまったり。幸い、以前に買ったDirottaのアルバムは『Fly』じゃなかったのでダブらなくてよかった。
というぐらい、自分にとっては印象の薄いグループ。いや、Dirottaがどんな感じの曲をやっているかってことについての印象はそれなりに残ってるんですよ。ソウル/R&Bをベースにしたスタイリッシュなポップス。けっこう重いベースが今風? ヴォーカルそのものはそれほどソウルフルじゃないけど、伸びやかで力のある歌声。歌詞意外ではほとんどイタリアを感じさせない洗練されたメロディと演奏。「イタリアの」ということにこだわらないポップス・ファンにはアピール度高いのだろうな。曲・演奏のクオリティ高いと思うし。
でも、自分は「イタリアの」ポップスが聴きたいから、なんだかわからないけど「イタリアを」感じる音楽が聴きたいから、わざわざイタリアやスイスから取り寄せてCDを買ってるので、あまり「イタリアを」感じさせない音楽は、どうも印象が薄れていってしまうのです。なのでDirottaも、何回聴いても「聴いたぁ~」という感じにならないのだろうな。
このアルバムも非常にスタイリッシュで、リズムを強調したR&B/ファンキーな曲もあれば、美しいバラードもあります。ときにゴージャスな、ときにシンプルな演奏も、よく考えられてアレンジされてると思います。歌も上手です。これといった癖もないので聴きやすく、メロディも悪くないし、なかなか楽しいポップス・アルバムだと思います。
だけど何年かしたらまた自分は「Dirottaのアルバム、1枚くらい持ってないとまずいよな、きっと」と思い、なにかを買ってしまいそうな予感がするのでした。
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コメント
あるある、こういうの。イタリア旅行に行った時なんか、立ち寄る街ごとにCDショップ寄るでしょ、でも昨日違う街で買ったもの正確に覚えてなくて、帰国後荷解きするとダブリ買い発覚(笑)。
イタリア好きの人に、さも計画して買ってきたようにお土産としてあげてしまいます(苦笑)。
行き付けのイタリアレストランなんかにあげると喜ばれます。ドルチェとかサービスしてくれちゃったりして、こっちも嬉しい! おまけにその店で、そのCDが頻繁にかかり、イタポに興味を持ってくれる人が少し出てくるかも?という効果も期待できます!
僕もDirottaは数枚持ってますが、積極的に聴きたくなる事は皆無に近い。そうか、イタリアらしさが薄いんだ。納得。
投稿: YoshioAntonio | 2005/03/09 12:55