SIMONE / GIORNI
2004年のサンレモ音楽祭に参加したSimoneことSimone Tomassini(シモーネ・トマッシーニ)のアルバムです。これがデビュー作かな。
う~ん、普通だ。いわゆるロック・シンガー系の作品なのだけど、これといって特徴がありません。サンレモ参加曲の「E' stato tanto tempo fa」やバラードの「Ci sara' il sole」などはいくらか魅力的なメロディを持ってもいるのだけど、全体的に歌メロの魅力が薄いですね。あと、アレンジもとくにひねりがなく、平凡。「Ci sara' il sole」なんて、もっとドラマティックに、もっと厚みと奥行きのあるアレンジになっていたら、もっと魅力的なバラードに聞こえただろうに。
「E' stato tanto tempo fa」の出だしの歌メロや、続く「Sorridendo」のイントロのギターは、なんかむかしのU2を思い出させますが、全体の印象としてはむかしのGianluca Grignani(ジァンルカ・グリッニャーニ)を薄く小粒にした感じ?
彼は自分で詩も書き曲も書き歌も歌うカンタウトーレですが、そのどれもが「そこそこいい」レベル。どこかで突き抜けて、Simoneならではの魅力といったものを手に入れないと、このままではきついだろうな。いいアレンジャーといいプロデューサーに恵まれて、作詞・作曲能力およびヴォーカルの味わいについての指導や影響を受けて、伸びてくれるといいのだけど。
悪くはないのだけど、「これはいい!」といえる決め手に欠ける平凡な若手ロック・シンガーのアルバムといった感じでした。
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コメント
おぉ! もあさんがSimoneに言及していらっしゃる!! 犬テンプレートよりびっくりです。(一番下でホットケーキ食べてるのが一番かわいいですぅ) Simone、もっともあさんの心をつかめるように頑張ってね〜。
彼の左利きギターが気になる、あんき〜おでした。
投稿: あんき〜お | 2005/02/18 22:47