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2005/01/24

IVAN CATTANEO / BANDIERA GIALLA

Ivan Cattaneo(イヴァン・カッタネオ)のアルバムは以前『Uoaei』を聴いたことがあって、これが幻想的サイケ・プログレ風のとっても変な、だけどとっても魅力的なカンタウトーレ作品だったもので、もう少し追いかけてみたいと思ったのですよ。だけど彼の作品って、何枚ものアルバムが出ているのだけど現在はあまり流通していないようで、ネットショップではほとんど見かけません。そんななか、たまたま見つけたのがこのアルバム。

う~ん、ずいぶんと印象が違うな。『Uoaei』ではほぼ100%ファルセットで変なヴォーカルを聞かせてくれたのですが、このアルバムでは地声9割といった感じ。それでも個性的なヴォーカルではあるのだけど、『Uoaei』ほどの「なんだこれ!?」なインパクトはありません。

そして何よりこのアルバム、基本的にカバー集だったんです。Michel Polnareff(ミシェル・ポルナレフ)やNeil Diamond(ニール・ダイアモンド)の曲その他もろもろ、「I'm believer」とか「Nights in white satin」とか「California dreamin'」とか「La bambola」とか、あまりにもおなじみの古典?がいっぱい。こういったむかしの曲ってメロディが素直だから、Ivanの変なヴォーカル・スタイルをうまく活かせないように思います。M1「La bambolina che fa no no (Une poupee qui fait non)」とM2「Bang bang (Al cuore bang bang)」ではまだ少しファルセットで味を出してたけど、あとの曲はあまりに普通だなぁ。

でもってアレンジはちょっとファットなエレ・ポップ風。自分の好きなタイプではないけど、これはこれでよし、と思ってアレンジャーの名前を見たら、Franco Battiato(フランコ・バッティアート)ファミリーの奇才、Roberto Cacciapaglia(ロベルト・カッチァパッリァ)でした。なるほど。

悪くはないんだけどなぁ、なんかもうひとつ、突き抜けたところが足りないよなぁ。せっかくの才能・魅力を出し切れてない感を強く感じてしまうアルバムでした。

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