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2004年12月5日 - 2004年12月11日

2004/12/10

トマトとスカモルツァで

スカモルツァチーズ、好きなんですよ、けっこう。1センチくらいの厚さに輪切りにしてオーブンで焼くだけで、なんだかちょっと素敵なメインもどきになる。実際、トスカーナ州ルッカのあるピッツェリア/パステリアではスカモルツァのオーブン焼きを「セコンド・ピアット」としてメニューに載せてました。

ふだんは小さな耐熱皿に載せて、少しオリーブオイルと白ワインをふって焼くだけなんですが、昨日はチーズの下に、チーズと同じくらいの厚さに輪切りにしたトマトを敷いて、オーブンで焼いてみました。

ん、ん、んまい!

トマトのさわやかな酸味とスカモルツァのスモーキーな風味、豊かなコクが渾然一体となって、なんだか幸せ(お手軽)。ワインはイタリア産ではなく、南アフリカのピノタージュを飲んでたのだけど、ほんのりエキゾティックな南洋系果物のようなニュアンスが漂うワインとの相性もバッチリでしたわ。

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2004/12/08

DANIELE NOVA / CIELO MIO, CIELO TUO

ジャケット写真を見るかぎり、まだ高校生くらい?と思ってしまいますが、1982年5月7日パルマ生まれだそうですから、22歳にはなるのですね。でもやっぱり若い。どうやらこれがデビュー・アルバムのようです。

ちょっとクセのある、喉を絞められたような少し高くて細い感じのひび割れ声。曲調は基本的にストレートなロックですね。豊かに響くギターのコード・ストロークが心地いいです。音がでかいとか分厚いとかいうわけではなく、またみっちりとしているわけでもないのだけど、アンサンブルとして奥行があり、たくさんの音があり、だけどきちんと音が広がる余白もあるアレンジ。こういうの、個人的に好きなんですよ。

歌メロも、派手でも激しくもないけれど、素直なメロディと構成で、でも迫力もあり、流れもあり、心地いい。デビューする前は1990年代のブリティッシュ・ロック/ポップ、Oasis(オアシス)とかNirvana(ニルヴァーナ)とかRadiohead(ラディオヘッド)とかColdplay(コールドプレイ)とかSmashing Pampkins(スマッシング・パンプキンズ)とかが好きだったそうで、これらのグループの曲を自分はどれも知らないのだけど、それでも彼の音楽がブリティッシュの影響を受けていることは如実に感じられます。そういう点では最近のイタリアでの流行の音のひとつといえるでしょう。ただ、少し前にはやったセツナ系ブリティッシュの香りではなく、もっとストレートにロックが感じられるところがいい感じ。プロデュースがNegrita(ネグリタ)やLigabue(リガブエ)、Francesco Renga(フランチェスコ・レンガ)、Gianna Nannini(ジァンナ・ナンニーニ)などロック系のアーティストを多く手がけるFabrizio Barbacci(ファブリツィオ・バルバッチ)だからということもあるのかな。

ときにはメロトロンまで持ち出して、けっこう深みのある演奏を聴かせてくれます。けっして派手さや突出したところはないのだけど、素直に「なんかいいなぁ」と思ってしまいました。Daniele Nova(ダニエーレ・ノヴァ)という名前のとおり、イタリア・ロック界の「新星」に彼はなれるでしょうか。難しいかな(笑)。

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2004/12/06

イタリアのベテラン・カンタウトーレ来日決定!?

先ほど「Pensiero! BBS」のほうにイベント屋さんから書き込みがあった(発言番号「2837」)のですが、なんとなんと、イタリアのベテラン・カンタウトーレ(シンガー・ソングライター)、Gatto Panceri(ガット・パンチェーリ)が来年1月、来日してコンサートを行なうそうです!

日本ではあまり(ほとんど)知名度のない彼ですが、自身でも7枚のアルバムをリリースし、また楽曲提供者としてもMina(ミーナ)やGiorgia(ジォルジァ)、Andrea Bocelli(アンドレア・ボチェッリ)などのアルバムで名前を見ることのできるベテラン。有名な曲は、OROが曲をつくりAndreaが歌った「Vivo per lei」でしょうか。

さすがに単独での来日ライヴというわけではなく、来年1月9日~22日まで東京ドームで行なわれる「イタリアフェスティバル」の招待歌手という扱いのようです。期間中のうち、14、15、16の3日間だけコンサートを行なうそうです。

イタリアフェスティバル会場に入るには入場料(当日1500円)が必要ですが、コンサート自体は無料。コンサート以外にも、食、ファッション、文化などに関したさまざまなブースやイベントがあるようです。こいつは楽しそうじゃありませんか!

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JIS企画『マダラ姫』

俳優・佐野史郎、脚本家・竹内銃一郎を中心とした演劇ユニット・JIS企画の新作舞台『マダラ姫』を観てきましたよ。JIS企画についてはぜんぜん知らないのだけど、なんといっても主演が佐野史郎さんに小日向文世さんですよ。いかにも濃ゆそう、おもしろそうじゃないですか。ヒロイン役が加藤紀子さんっていうのは多分に心配がありますが。

芝居って、広告宣伝チラシをつくる段階では脚本がほとんど(?)できていないケースが多いためか、チラシに書いてある物語紹介と実際の舞台で上演される話とが違うケースが多くあります。だからか、物語紹介が一切書かれていない、芝居のタイトルとキャスティングしか書かれてないチラシもたくさんあります。とくに小劇団の場合ね。そのへんが、新しいファンを外の世界から連れてきにくい理由だろうな。どんな話、なんの話が舞台上で行なわれるのかわからないままにお金を払わなければいけないのだから。こうなると、事前の判断材料としては、役者で観るか、あるいは脚本家で観るかしかないわけで。

それは置いといて、『マダラ姫』。この芝居も、チラシの内容と実際の舞台がちょっと違いました。身元不明の死体なんて出てこないよ。とはいえ、おおよその舞台設定や登場人物などはチラシどおりなので、チラシと実際の内容の違いに「なんじゃこりゃ?」となるようなことはありませんが。

ただ、物語自体は、う~ん、困ってしまうなぁ。上演直前まで脚本ができあがらない演劇界、という現実の姿を舞台上に当てはめたのはいいにしても、それにしてもいろいろ腑に落ちない。最後まで謎が謎呼ぶ構成・展開・エンディングというのはいいにしても、あまりにも真実が見えない。考えられる真実はいくつかあるのだけど、どの真実をとっても、それで通すにはどこかに無理やつじつまの合わないところが残ってしまう。夢か幻想か錯乱を理由にするしか納得がいかない。一卵性双生児、男として育てられた女、その他もろもろがみんな「都合のいい展開」のために用意されたようにしか感じられない。物語としてけっきょく収束がつかないまま、曖昧な謎の中にすべて投げ込んで芝居を終わらせてしまったような印象でした。

困っちゃったなぁ。

演技自体はね、よかったですよ。佐野史郎さんも小日向文世さんも、やはりさすがです。あっちこっちで噛んでたけど。小日向さんのあの動きは「満腹太(まんぷく・ふとる。こんな字だったっけ?)」でしょうか。劇中のセリフにもありましたが、動きすぎです(笑)。そのほかの脇を固める役者さん、女優役の女優さんとか、刑事役の男優さんとかもね、舞台キャリアがあるなって感じでよかったです。

問題は、ヒロインであり、登場時間の長い加藤紀子さんです。加藤さんだけ、明らかに発声からして「舞台の人」じゃない。動きも、台詞回しも、ライヴの舞台で表現するには、あまりにも弱いし、こじんまりしてる。やっぱりテレビの人なんだよなぁ。それに加藤さん、あなた、笑っちゃいけないシーンで笑いをかみ殺してたでしょ! 小日向さんや佐野さんの変な動きや濃ゆ~い演技を観て、観客と一緒に笑いそうになってたでしょ!! とくに芝居の前半で。その後に続く自分のセリフのときにはシリアスな顔に戻ってたけど、その前の一生懸命笑いをかみ殺しているところ、見逃しませんでしたよ。

そこは笑っちゃいかんだろうが。あなたの役はけっこうミステリアスなんだから、あのいかにも「いまにも吹き出しそうです」な顔はまずいと思います。もっと精進してくださいね。けっこう背が高いし、顔立ちもきれいで舞台で映えるんだから、ちゃんと「舞台での演技」を身につけてくれれば、と思いますわ。

今年の観劇はこれが見納めで、ちょっと期待していたのだけど、なんとなくもやもやが残ってしまいました。

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