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2004年11月7日 - 2004年11月13日

2004/11/12

BUNGARO / L'ATTESA

Bungaro(ブンガロ)って、10年くらい前のアルバムを1枚聴いたことがあるのだけど、ポップで明るい作品だったような記憶しか残ってません。たしか、中古だか在庫品セールだかのときにまとめて安くイタリアン・ポップスのCDを買ったときに入ってた1枚で、Bungaro自身についての知識も興味もないなかで手に入れたんだったな。で、聴いてみたら可もなく不可もなくたいした特徴もなくって感じだったので、その後すっかり彼のことなんて忘れてました。なので2004年のサンレモ音楽祭参加者に名前を見つけたときの最初の印象は「まだいたんだ」。ファンのみなさん、すみません……。

というわけで、このアルバムは2004年のサンレモ参加曲「Guarda stelle」を含む、Bungaroひさしぶりのニューアルバム、しかもベスト盤じゃなくてオリジナル作品です。サンレモ曲もそうでしたが、アコースティック・ピアノとオーケストラによる演奏を中心にしたバラード系の作品になっています。以前に聴いたことのある彼の作品とはぜんぜん印象が違います。

少しひび割れ気味の声は、おだやかにうたうときのLucio Dalla(ルーチォ・ダッラ)とかにちょっと似てるかな。聴いててEduardo De Crescenzo(エデュアルド・デ・クレッセンツォ)をちらちら思い出してしまうのは、やわらかでほんのり哀愁を帯びたメロディがEduardoに少し似てるからでしょうか。

やわらかく、やさしく、ほどよい甘さと哀愁をまとったスローな曲が続きます。曲によって、ストレートなバラード、ほんのりボサノバ、なんとなくスロー・ジャズといった味付けはあるけれど、とくに大きな違いや変化ではないので、アルバムをずっと聴いてると飽きてきちゃうというか、なんだかみんあおんなじに聴こえてきてしまうのが、個人的にはちょっとどうかなという感じです。曲自体も、素直で美しいメロディで上手につくられているのだけど、展開や構成もあまりに素直で、ぐっとひきつけられるところがないんだよなぁ。

自分は、1970年代くらいのイタリアのポップスやロックが持っていた、なんていうのかなぁ、瞬発力? ある一瞬で一気に感情を昂らせることのできる爆発力? そういったものが好きです。美しくおだやかで哀愁があるだけじゃなくて、ここぞ!というときに一気に畳み掛ける、突然に大げさに盛り上がる、しかもメロディは美しいまま、リズム隊の力で盛り上げるのではなくメロディと構成と「歌」の力で盛り上げる、そういうことをふつうな顔してできるのって、イタリアくらいじゃないかと思ってます。

そういった、ある種いびつなドラマティックさが好きで、たくさんのイタリアのポピュラー・ミュージックを聴いてきたのだけど、最近はそういうタイプの音楽になかなか出会えません。英米のヒップホップやロックの影響が強く、しかしそれを「イタリアのアイデンティティ」のなかで上手にイタリアのヒップホップ/ロックに昇華するまではいかず、なんか中途半端な曲が多いように思います。

その点からするとBungaroのこの作品は、イタリアらしい哀愁には満ちていると思います。メロディも、アレンジも、オールド・スタイルといってしまえばそれまでですが、「メロディの国イタリア」を思い出させるに充分だといえるでしょう。美しく、ロマンティック。だけど、ドラマティックじゃない。コンポーザーとして、あるいはシンガーとして、瞬発力や爆発力に富んだ人ではないんだろうな。おだやかな気分で楽しんで聴ける作品ではあるけれど、作品のなかに引き込まれるほどの力は、少なくとも自分に対しては持っていません。秋から冬にかけての夜のBGMとしてはよさそうなんだけどね。

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2004/11/10

イタリア語の電子辞書

なくしました(涙)。ショック。
日本発のイタリア語辞書搭載機種だったSEIKOの電子辞書。
イタリア旅行の際にも、英語の勉強の際にも、重宝してて、ずっと愛用してたのに……。
たぶん、西新宿のカフェヴェローチェに置き忘れたんだと思う。でも、お店に問い合わせたけど、ないって。
誰かもってっちゃったんだなぁ、きっと。
うぇ~ん、哀しいよぉ。

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2004/11/09

2004年ドイツ旅行(9)

2004/10/23(土)~24(日)

ほぼ定刻どおり飛行機はフランクフルトを出発。機内食は2回。1回目のメインはスズキのソテー・トマトソースかすき焼き丼のチョイスだったが、すき焼きの需要が多いためよければ魚でお願いしたいというので、魚に。白ワインとあわせても生臭くならず、まぁまぁな味。付け合わせは魚の南蛮漬けのようなものの乗ったサラダと、素麺。この魚は白ワインとあわせると激マズ。生臭さ満開になってしまう。となりの席に座った外国人(ドイツの人かな)が素麺をそのまま食べていたので、麺つゆをかけることを教えてあげた。

2回目の食事は着陸の2時間ほど前。木のことチーズの入ったオムレツに茹でたジャガイモとインゲン、ハッシュドポテト、茹でたトマトの盛り合わせにカットフルーツ。オムレツはけっこう美味しかったな。

映画は行きと同じで、好きなものをオンデマンドでチョイス。トム・ハンクス主演の『ターミナル』、ニコール・キッドマン主演の『ステップフォワード・ワイフ』を見る。

『ターミナル』は「空港から出られない、入国も出国もできない状況」というアイデアがなかなかおもしろかったが、人物描写の弱さとご都合主義的な展開はいかにもアメリカ映画。終わり方がずいぶんあっさりしてて、もう少しなにかあってもよかった感じ。

『ステップフォワード~』のほうは……くだらない。コメディにもなりえず、シリアスにもなりえず。ステレオタイプな主義主張と反発。ごく初期段階から容易に想像がつく「秘密」と「結末」。いろいろな意味であまりに浅い感じ。ニコール・キッドマンは最近あちこちに出過ぎで、それはそれでかまわないけれど、もう少し出演作を選んでもいいんじゃないかと思う。

あとはずっと爆睡。定刻よりも30分近くはやく成田着。日本は暑いな。メールも仕事もどっさりたまってるんだろうなと思うとうんざり。すでに冬の休みが待ち遠しい自分なのでした。

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2004/11/08

2004年ドイツ旅行(8)

2004/10/23(土)晴れ朝のうち薄曇り

8時15分起床。最後の朝食を楽しみ、10時にチェックアウト。これまでに通ったことのない道を通ってまずはライン川へ。来たときと同様、少し曇っているが、相変わらず美しい。

しばし川辺を散策したあと、大聖堂前の広場に戻り、朝市見物。土曜日だからか、前に見たときよりも人出が多いし、店の数も増えている。一巡りしたのち、新酒スタンドでFederweiserを飲む。

街をしばらく散策し、またライン川へ。川に面したカフェ・レストラン「ラインゴールド・テラス」で休憩。テラスで川を眺めつつ、グリューワイン2.90ユーロとコーヒー1.80ユーロを飲む。川沿いの遊園地はまだ始まる気配がない。

13時過ぎ、遊園地が少しずつ動き出した。テラスを出て、オープン準備に取り掛かりだした遊園地を抜け、ライン川のほとりを電車の鉄橋のあたりまで散策。どんどんと天気がよくなってきて、秋冬装束では少し暑いくらい。明るさを増したラインを楽しみ、鉄橋の上からは光を浴びるマインツの景色を堪能。美しいマインツの最後の余韻に浸る。

14時過ぎ、川沿いの遊園地まで戻り、屋台で食事。ドイツに来てから気になっていたカレー風味のソーセージ「Currywurst」2.50ユーロ、日本ではめったに見ないがヨーロッパではよく食べられている腎臓(キドニー)肉を串刺しにして煮込んだもの3ユーロ、フライドポテト1.50ユーロ、白ワイングラス1杯2ユーロ。ドイツ最後の食事としては質素だが、食べたかったソーセージを食べ、日本ではあまり見かけない珍しい肉料理を食べ、ドイツといえばの芋を食べ、ご当地でつくられているワインを飲み、ある意味とても贅沢かつとてもドイツらしい食事で締められたので満足。

17時少し前、ホテルに戻り預けてあった荷物を回収。電車に乗ってフランクフルト空港へ。さくさくとチェックイン、出国を済ませ、あとは飛行機に乗るだけ。たった1週間であとにするにはもったいない、美しくて美味しい国ドイツ。時間があればバッハラッハにはもう1回行ってみたかった。またいつか、ぜひ来よう。

今回のいちばんの収穫は、この時期にしか飲めないワインの新酒が飲めたこと。ぜんぜん予想していなかった。全体にあまり天気がよくなかったけど、長時間にわたって傘が必要だったのは1日だけだし、最後の3日は晴れたし、甘酸っぱいFederweiserを楽しめたし、充実した休暇だったなぁ。

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2004/11/07

2004年ドイツ旅行(7)

2004/10/22(金)晴れ

7時30分起床。食事をして、10時少し前にホテルを出発。大聖堂前の朝市を見物。この前見に来たときと違い、今日は天気がいいので日を浴びて美しい。ひとめぐりしたあと、市場のはしに出ている新酒販売スタンドで、今年の赤の新酒(Roter Rauscherというらしい)を飲む。0.2リットル(グラス1杯)で1.30ユーロ。ちなみに白の新酒(Federweiser)のほうは1ユーロで、赤のほうがちょっと高い。

昼過ぎ、マインツから1時間ほどローカル電車に乗り、ライン川に面した街・ラッハバッハへ。とても小さな街だが、まるでロマンチック街道沿いの街のように古くてかわいらしい家と町並み。とりあえず中心街(といっても、とても小さい)のはずれにあるレストラン「Kurpfakzische Munze」で食事。ここで頼んだ白ワイン、Pokal Bacharacher Lennenbornがとても美味。1杯2.70ユーロと値段も安く、とても満足。

料理は、ソーセージとフレンチフライ、サラダのセット6.50ユーロ、それになんだかわからないけどメニューに大きく載っていたWellfleischという豚肉の料理9.50ユーロを頼んだ。出てきたのは、山盛りのマッシュポテトとザワークラウトのうえにアイスバイン風の大きな豚の3枚肉が4切れも乗ったもの。日本だったら4人前くらいの量だが、これで9.5ユーロというのが素敵。ワインを2杯ずつ(1杯2.70ユーロ)、合計4杯飲み、最後にアルコール(おそらくブランデー)のたっぷり入ったリューデスハイマー・カッフェも頼んで、合計で39.80ユーロ。リューデスハイマー・カッフェが1杯6.5ユーロとちょっと高いが、リューデスハイムで飲むと9ユーロくらいすることを考えれば、やはり安い。料理の味付けはいかにも家庭料理風で、塩味が強くて洗練されていないのだけど、あたたかくやさしい感じがして好印象。店の雰囲気もよく、とても満足な昼食になった。

バッハラッハに着いたのが遅かったこともあり、店を出たらもう16時近くなっていた。小さいながらもかわいらしく素敵な街の中を少し散策。ドイツならではの超急斜面一面に広がる葡萄畑や街のすぐ横を流れるラインの流れも素晴らしい。

山のうえには古城を改造したホテルが建っていて、そこからの眺めも素晴らしくきれい。急な階段と山道を登るので少し大変だが、苦労するだけの価値はある。ホテル内のカフェでコーヒーを飲んで一休み。カフェテリアは夜の営業前で電気がついていなかったのだけど、たまたま夜のスタンバイ中の、おそらくキッチンの女性スタッフがいて、コーヒーだったら5分待ってくれれば入れてあげるよとかいうことをドイツ語でいってくれたので、席で待った。この女性はほとんど英語がわからず、こちらもほとんどドイツ語がわからなかったのだけど、おたがいに気持ちがあれば通じるんだなぁ。ちなみにこのカフェテリア、おそらく利用できるのは宿泊客だけなのだけど(コーヒー1杯1ユーロと格安!)、自分らも宿泊客だと思われたのだろうか。ごめんね、ただの通りすがりなんだよ。

山を降りて、またしばらく街を散策。夕暮れの街もかわいらしく美しい。16年ほど前に訪れたローテンブルクなどロマンティック街道の街を思い出す。

18時半を過ぎると一気に暗くなってくる。19時31分発の電車でマインツへ戻る。

20時半過ぎ、マインツ着。大聖堂そばのワインショップ「Vinotheka Moguntia」へ。ラインガウのシルヴァーナーを飲み、さらにリースリングも。どちらもグラス1杯2ユーロで、かなり安い。食事メニューはないらしいので、チーズとオリーブの盛り合わせを注文。けっこう山盛りで、大量にプレッツェルもついて4.50ユーロ。ワイン合計4杯と盛り合わせでお腹も一杯になり、全部で12.50ユーロと、ドイツ最後の夜はずいぶん安く締められた。

店を出た直後、すでに客席で飲んで酔っ払い状態の店の主人に呼び止められ、ドイツ語でなんだかいっぱい話しかけられた。おそらく、マインツに泊まっているのか、まいんつは気に入ったか、もう少し飲んでいけよ、とかなんとかいっているんだろうと思うが、なにをいっているのか全然わからず。パウチッコされたお店のカードをもらい、手にあいさつのキスを受けたが、やっぱりいってることがわからなかったので、笑顔で「お休み」といって帰ってきた。

ドイツ最後の夜もこれで終わり。ホテルに着くと、すっかり顔なじみになったフロントの兄ちゃんが、部屋番号をいわずとも笑顔で鍵を渡してくれる。この兄ちゃんと会うのも今日が最後。海外旅行のときはいつもそうだが、もう日本に帰るのかと思うと、なんだか寂しい。今日の飲み屋のおっちゃんも、つぐみ横町のおばちゃんも、キルシュガルテンの飲み屋の兄ちゃんも、そしてホテルのフロントの兄ちゃんも、もう会えないんだな。

それでも明日は夕方までマインツにいられる。時間は短いけど、最後のマインツ、最後のドイツを満喫しよう。

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