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2004年8月8日 - 2004年8月14日

2004/08/13

ラムと野菜の蒸し煮ちょっとエスニック風

昨日の夜は、近所のスーパーでひさしぶりにラムが売っていたので、そしてひさしぶりに夜8時半に家に帰りつけたので、ラムを蒸し煮にしてみることにした。いつもいつも焼いてばっかしじゃつまらんからな。

ラムの両面にしっかり塩コショウして、たっぷりめのオリーブオイルを敷いた深めの鍋で両面に焼き目をつける。
細切りにした生姜、ざっくり刻んだにんにく、一口大に切ったジャガイモとにんじんとトマトを、鍋に投げ込む。
ローレル2枚と、手近にあったエスニック系のスパイス、カルダモン、フェンネル、クローヴ、コリアンダー、オールスパイスあたりを適当に投げ込む。
香りづけに白ワイン少々をふりかける。

あとはアルミホイルで落し蓋をして、弱火にかけておくだけ。野菜から出てきた水分と蒸気で、肉も野菜もふんわりと仕上がるって寸法。火にかけたらワインの栓を抜いて、蒸しあがるまでの間にシャワーを浴びて、メールをチェックして、てなことをしてるとワインも美味しい状態に開いてきて、料理も美味しくできあがるってワケです。

なんとなく思いつきで適当につくったけど、美味しかったわ。ワインは、昨日の残りのラリナム・サンジョヴェーゼ(イタリア・プーリア産)とプラネタのセグレタ・ロッソ(おそらくネロ・ダヴォラ主体? イタリア・シチリア産)を用意したけど、セグレタのほうがこの料理には合ってたな。

しかし、やっぱラムはんまい! もっと普通に日常的にラムが買えるようになってほしいぞ。

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2004/08/12

U2 / WAR

今頃になって、はじめてU2の名作アルバムを聴きました。U2は学生時代にほとんどリアルタイムだったと思うのだけど、学生時代の自分はプログレッシヴ・ロックを中心にマニアックなものしか聴いていなかったので、意外と「名作」と呼ばれるロック作品を聴かずにすごしてしまっていることだらけなのですわ。

オープニング曲の「Sunday Bloody Sunday」、えらくかっこいい曲ですね。U2というとクリーン・トーンに深いエコー(ディレイ)をかけたギターのアルペジオがクールというイメージがあったのだけど、この曲はどこどこと響く重たいドラムにちょっとラフな感じのヴォーカルと、すごく「ロック!」を感じます。歌詞はわからないのだけど、タイトルからして暴動とかそんなことを歌ってるんでしょうね。アルバム・タイトルは「戦争」だし。なんだか、すごく「熱い」印象。

このオープニングから、大ヒットとなった(んでしたよね?)「New Year's Day」までの流れが素晴らしいですね、このアルバム。曲のタイプがそれぞれに異なっていて、U2の持つ音楽性の幅が感じられます。それぞれの曲のクオリティも高いし、集中力のようなものも感じられる。

ここまでの密度の濃さに比較すると、それ以降の曲は少し弱い感じを受けます。曲としてよくまとまっているし、演奏やメロディも悪くないのだけど、演奏者が曲や演奏に込めた「パワー」「集中力」といったものがそれ以前の曲ほど強く感じられません。その分、ある種の余裕のようなものがあって、それはそれで魅力的ではありますけれど、ちょっと息切れ感もぬぐいきれない。後半にもう少し、出だしの緊張感の高さを髣髴させる、もしくはそれを凌駕するような、密度の濃ゆ~い曲が配置されていたら、さらにアルバムとしての完成度や衝撃度が高まったのだろうな。

自分はハード・ロック/ヘヴィ・メタルからプログレッシヴ・ロックを経て、いまは主にイタリアン・ポップスを聴くようになったのですが、これまでの流れのなかで、じつはパンク/ニューウェーヴ系のグループやロックをほとんど聴いてません。U2のギターって、いわゆる「ロック」のギターじゃなくて、ニューウェーヴ系のギターだと思うんですよ、音づくりや演奏スタイルなどが。こういうギター、自分はあまり聴いていないので、とても新鮮で印象的に聴こえます。U2の音楽自体はとても「ロック」な感じですが、そこにこういうギターが入ると、こんなにもかっこよくなるんだな。

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2004/08/11

IRON MAIDEN / FEAR OF THE DARK


スピーディなリフと美しいハーモナイズド・ギター、リズム楽器に収まらない自由なベース、ときどき現われるプログレッシヴでドラマティックな展開 ―― Iron Maiden(アイアン・メイデン)ってプログレも好きなハード・ロック・ファンの心をくすぐるグループだと思います。このアルバムでもM3、M4などは、いかにもIron Maiden的で、ひきつけられます。
ジャンル的にはヘヴィ・メタルに分類されているけれど、最近のヘヴィ・メタルやプログレッシヴ・メタルとはずいぶんと肌触りが違って、ヘヴィ・メタルというよりはブリティッシュ・ロックという言葉のほうがふさわしく感じます。Diamond Head(ダイアモンド・ヘッド)や、ときにはWishbone Ash(ウィッシュボン・アッシュ)にも通じるところがあるように思います。
そんなわけで、自分はけっこう好きなグループなんですが、このアルバムはちょっと冗長な感じがするかな。ところどころに魅力的なフレーズやアレンジはあるのだけど、なんか切れが足りないというか、突っ走るところとドラマティックにいくところの役割分担がうまくいっていないというか、そんな印象を受けてしまいます。全体にゆっくりめの曲が多いこともあって、ちょっと単調というか、アルバムとしての起伏に欠けますね。また、今回はベースがあまり活躍していないことも、アルバム全体に勢いのあるドラマティックさがもうひとつ感じ切れない理由かもしれません。
Iron Maidenにはもっと疾走するドラマティックさを求めたい自分なのでした。

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2004/08/09

映画『箪笥(たんす)』を観てきた(思いっきりネタばれ)

先日の『4人の食卓』に続き、また韓国ホラーを観てしまった。先にいってしまうと、自分にとっては『4人の食卓』のほうがおもしろかったですわ。『4人の食卓』は幼年期のトラウマ系神経衰弱サイコ・ホラーといった感じでしたが、『箪笥(たんす)』のほうは少女期の不安定セクシュアル系精神障害多重人格ホラーでした。

いきなりネタばれしちゃうと、スクリーンに映し出されているシーンの大半(90%くらい)は姉の妄想・幻想です。妹も、継母も、あの家にはいません。すべて姉が自分で演じ、自分で愛し、自分で憎んでいます。そこまで精神が崩壊する事件が、あの家であったからなんですけど、そして、それに大きくかかわっているのが箪笥なので、タイトルも『箪笥』なのでしょうけど、この危うさって、いかにも少女期って感じです。それが自分の肌感覚になじむかなじまないか、なんとなくでも受け入れられるか受け入れられないかで、この映画を楽しめるか楽しめないかが決まってきそうです。

実の母は箪笥のなかで首をつって自殺していますが、おそらくこの母も精神的にもろい人だったんだろうな。その気質が姉に遺伝しているように思います。妹のほうはそういう線の細さがなく、どちらかというと天真爛漫系の、太陽のような子だったのでしょう。だから母も、どちらかというと妹のほうが好きだったのではないでしょうか。なので、妹の部屋で死んだのではないかと思うわけです。

姉は、のちに継母になる女性と父親が愛人関係にあったと思っていて、そのために実母が自殺したと考えているようですが、そのあたりの真偽はわかりません。母は精神的な問題で突発的に自殺を図ったとも考えられます。

おそらく、この姉は、家族のなかでいちばん浮いていたはずです。この姉には、父に対する近親相姦的な愛憎を感じます。もしかして母を精神的に追い込んだのも、この姉なのかもしれません。じつは妹のことも、この姉は本当は好きじゃなかったのではないでしょうか。もちろん、のちに継母となる女性も、姉は好きではなかった。この姉にとって、父のまわりにいる女性はすべて憎むべき対象なのではなかったか。そう思うわけです。その結果、家族中から「困った娘」と見られ、浮いていたんじゃないかなぁと。

場合によっては、妹が箪笥の下で死に掛けていたことすら、姉は知っていたのではないか、知っていて、知らぬふりをしたのではないかとも思います。

映画では、のちの継母が1度、妹の部屋を確認し、事態に気づいたけれどそのまま放置して戻りかけるのだけど、やはり思い直して、おそらく救出に向かおうと仕掛けたときに、姉が部屋から出てきて、そのタイミングを失わせます。結果、のちの継母は救出に向かうことなく、妹は死んでしまうわけですが、もし姉が、のちの継母が1度妹の部屋を確認しに行ったことにきづいていたとしたら……。

その前のシーンで、のちの継母は他の親類らしき人たちと居間にいます。そして、なにか大きな音がしたから、ちょっと見てくるとその場を離れます。ということは、その場にいた他の人たちは、のちの継母が確認しにいっているはずなのに妹の事故を見逃したことの証人になるわけです。もしくは、事故に気づきながら見殺しにした、と。そんな女性、もうこの家には置いておけませんよね。これにより姉は、実母と妹とのちの継母という、父のまわりにいるじゃまな女性たちすべてを排除できると考えたのではとも思えるんです。

さらにいえば、もしかして実母は自殺ではなく、姉が殺したのかもしれない。じゃまな母を、憎たらしい妹の部屋で。だから、妄想のなかで実母の霊が襲うのは、もともとの自分である姉なのかも。

いずれにしろ、この姉は、父のまわりにいるすべての女性を憎んでいたと思います。父の正式な妻である実母に対する憎しみは、映画のなかからはうかがえませんでしたが、あれが自殺ではなく殺人だとしたら、そこに描かれていたのかも。妹へ対する憎しみは、自分が継母の人格になることで表現されています。妄想継母になり、袋詰めにした妄想妹を殴り殺すわけですから。継母に対する憎しみは、もとの自分の人格であらわにしています。そして、父に対するセクシュアルな愛情と欲望を、自分が妄想継母になることで満たそうとしている。

これらから、この映画は、映像はとても美しいのだけど、じつはエログロにまみれた怪奇少女人形のような作品だ(どんな作品だ?)と、自分には思えるのです。この点で、純粋な「哀しみ」が根底に流れていた『4人の食卓』のほうが、自分には共感も納得もしやすかったのですよ。

ひとつわからないのが、夕食に招かれる親戚(おじ・おば)です。彼らは実在だったのだろうか? それとも、彼らも姉の妄想? おばは「流しの下になにかいた」といったことをいいますが、そもそもあの家でおきる怪奇現象および霊らしきものの出現はすべて姉の妄想ですから、姉意外に見えるはずはないんです。しかし、おばは「いた」といっている。妄想が実態として現われてしまっている。

そもそもあのふたりを呼んだのは誰でしたっけ? 父が電話で「呼ぼうと思っている」といっていたような気もするけれど、妄想継母が「食事に呼んだ」と宣言し姉人格が「いやだ」と応酬しているシーンもありました。とすると、このおじ・おばも妄想の一部と考えたほうが理解がしやすいな。ひきつけを起こしたおばが薬を飲まされるシーンも、妄想継母および姉本人が薬を服用しているシーンとつながるし。

ちなみに、このふたりがクルマで家を訪れる途中の道の端に、テントのようなものがあったような気がするんですが、あれはなんだろう? なんか、気になる。

しかし、幽霊の描き方はもっとなんとかならなかったんだろうか。あまりにも貞子なんですけど。いいかげん『リング』の呪縛から抜けてほしいですわ。

それと、お父さん役の役者さん、途中からどうしても大杉漣さんに見えてしょうがなくなっちゃった。そのうえ、継母役の人は秋本奈緒美さんに見えちゃうし。2時間ドラマかよって感じでしたわ。でも、ふたりとも芝居はうまい。とくに継母役の人、すごいぞ。秋本奈緒美レベルの芝居じゃありませんでしたよん。

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神楽坂ア・マ・テラスでランチ

今日は会社のそばにあるフレンチ・レストラン「ア・マ・テラス」でランチ。ここ、およそ2~3年ごとにフレンチ→イタリアン→フレンチ→イタリアンという業態変更を繰り返し、いまはまたフレンチになってす。業態が変わるたびに店名も変わり、そのたびにだんだんと料理の単価が上がっているのがいただけませんな。

いまの業態・店名になってから入るのははじめてだけど、過去の業態時の料理やサービスのことを考えれば、そのつど働くスタッフは変わっているようだけど、あまり期待はできません。しかし、1回くらいは行っておかないとね、ご近所だし。

セットはプリフィクスで何種類かあるけれど、いちばん安いAコースを選ぶことに。でも1700円だぜ。それで内容は、スープ1品とメイン1品、そしてデザートとドリンク。このスープをオードブルに変更するとBコースになって、値段が一気に2100円となってしまうのでした。高いよ。ビストロ・イデアルならオードブル1品とメインにデザート、ドリンクで1600円だぜ。

今日のスープは2種類。かぼちゃの温かいスープと、サツマイモの冷たいスープ。自分はサツマイモをチョイス。うえに有機栽培白ゴマをすりおろしてつくったソースが少しかかっていて、香ばしくてグッド。スープもサツマイモの甘みが感じられ、おいしいです。サツマイモのソフトクリームみたい。ただ、ちょっとあと味がべたべたと重いのがいけないな。メインに入る前なので、もっとすっきりしておいてほしかった。

メインは、魚が2種(スズキとさんのじ)に肉が2種(ラムとチキン)の合計4種のなかからチョイス。昨晩の夕食がラムステーキだったので、今日は魚にする。さんのじって食べたことがないので、これに。白身のぷりぷりした魚で、細切りのジャガイモで挟んだ状態でソテーしてある。上にサワークリームがかかってる。味は……普通だな。塩が利いてないので魚の味がぼけてる。ぷっくりした歯ざわりはいいのだけど、ちょっと「魚っぽい」感じがなぁ、どうしてもしてしまうんだよなぁ。ビストロ・イデアルやリストランテ・ステファノで魚を食べてもこう感じることはないんだけど。というわけで、魚に関してはビストロ・エリゼ・レベルだろうか。エリゼの魚もちょっと魚っぽいので、最近はあそこでは肉しか頼まないのだわ。この店でも今後は肉しか頼まないだろうな。

デザートはかぼちゃのプリンに紅茶とバニラの2種類のアイスクリームの盛り合わせ。これはなかなか豪華で、イデアルのおまけのようなデザートとはぜんぜん違う(イデアルは、本格的デザート付きは別のコースがあるのだけどね)。そしてエスプレッソもなかなかいい味に入れられていた。

もちろん、グラスの白ワインも飲んじゃいました。今日のはロワール産だといっていた。ちょっと桃の香りがして、冷えてるときにはすっきりしててまぁまぁおいしいのだけど、あたたまってくるとちょっとベタってするかな。

コース1700円とグラスワイン600円であわせて2300円。料理に関しては、あまり「フレンチを食べた」という満足感はない。ワインはそこそこ。デザートはいい感じ。というわけで、総合評価は「そこそこ」ってところか。やはり自分のなかではリストランテ・ステファノとビストロ・イデアルの優位は揺るがない。

しかし、12時30分に店に行ったのだけど、その時点で客は自分ひとり。店の前にはメニューブックが置いてあるのだけど、そのメニューブックの前に自転車が横置きされてるし、入り口の扉は開いてたけど店内は薄暗いは客は誰もいないはで、休みかと思いましたよ。食事が終わるまでにふたり連れが一組と、ひとりで来たお客がいたけれど、昼時であの入りはまずいんじゃないだろうか。イデアルはもっと入ってるよ、いつも。お盆期間でお客が少ないの? 夜は入ってるんだろうか?

ランチの値づけとメニュー構成、料理の味のどれもが中途半端で、前途多難な感じ。2~3年したら、またイタリアンのお店になってしまいそうな予感がひしひしですわ。

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PAOLO MENEGUZZI / LEI E'


一部でTiziano Ferro(ティツィアーノ・フェッロ)のパッチもんともいわれているらしい?Paolo Meneguzzi(パオォ・メネグッツィ)。たしかに声や曲の感じに似たところがあります。ほどよくR&B/ソウル風味のあるポップスです。ただTizianoほど歌に色気はないかな。
要するに、最近のはやりのタイプの曲なのでしょう。ほんのりとセンチメンタルなフレーズとオーケストレーション。静かに穏やかに情熱を込める歌い方。おだやかなラップの導入。上手にできていると思います。アコースティック・ギターのナチュラルな響きとシンセ・ベースやキーボードのデジタルな響きをぶつけるようなアレンジも、最近のグループやアルバムでよく聞かれますね。
それらも含めて、標準的なアルバムだし、標準的なシンガーだと思います。これといって強い個性があるわけではないけれど、とくに悪い点も見当たりません。曲調にヴァリエーションがあまりなく、ずっと聴いてるとちょっと飽きてくるかなとは思いますが。せめてアレンジだけでも、もっとヴァリエーションがほしい感じです。
しかしほんと、曲によってはTizianoによく似てるな。

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