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2004年6月20日 - 2004年6月26日

2004/06/25

MONA LISA / AVANT QU'IL NE SOIT TROP TARD

Mona Lisa(モナ・リザ)はAnge(アンジュ)と並ぶフレンチ・シアトリカル・ロックのトップ・バンドといわれてますが、Angeとくらべると、ちょっと小粒な感じは否めません。ヴォーカルのシアトリカルさ加減はAngeに肉薄、ときには超えるかというところもありますが、演奏にそこはかとないチープ感、スカスカ感が漂っていて、厚みと奥行きのあるAngeの演奏には追いつかないよなと感じてしまいます。

とはいえ、このチープ感、スカスカ感は、けっして悪い感じではないんです。この感じがあるために、Angeとは違った、安い芝居小屋やサーカス小屋、あるいは街角楽師のような、独特の哀愁を漂わせることができるのだと思います。曲も、きちんと構成された印象のあるAngeとは違い、ある意味で行き当たりばったりというか、そこでなんでそんなコミカルなフレーズに?みたいなところがあって、そういう点でも「世俗の楽しみ」に近い感じを受けます。このあたりの「世俗っぽさ」がMona Lisaの魅力のひとつといえるかもしれません。

このアルバムはMona Lisaの4作目で、前作の『Le Petit Violin de Mr.Gregoire』と並んで彼らの名作と呼ばれています。そして実際、名盤の名に恥じない内容になっていると思います。ほとんど歌メロのない「語り」ヴォーカルが炸裂するアルバム・タイトル曲から、シアトリカルな世界へと一気に引き込んでいきます。フランス語の響きを最大限に活用したヴォーカルは圧巻で、それだけでもかなりの魅力ですが、そこに世俗な哀愁とふざけた感じ(?)の入り混じった演奏がかぶさることで、Mona Lisa独特の世界が構築されます。

アルバムのなかで独自の世界をつくりあげ、音楽を聴いているだけでその世界が目に見えるような錯覚を起こさせる。シアトリカル・ロックの醍醐味ですね。「舞台」ぽさを感じさせるという点では、Angeよりも上かもしれません。Chen Noir(シェン・ノワール)とかのほうが近いかも(こっちは完全に舞台音楽だったかもしれません)。

とても魅力的なアルバムだと思います。

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2004/06/24

POOH / ASCOLTA

Pooh(プー)のファンのあいだでは、すでに「傑作」との声も高い2004年の新作です。デビューはたしか1960年代の中ごろだったと思うので、すでに40年も現役で活動を続けているわけですが、いまでも2~3年ごとに新譜を発表してますし、ぜんぜん衰えをみせませんね。

自分はとくに熱心なPoohファンというわけではないので、アルバムもそれほど持ってません。1970年代の、いわゆる「プログレ期」のものは数枚持っていますが、それ以降のものは、たまたま中古で安く売ってるのを見つけたとか、そんな感じで入手してるので、ぽつぽつとあるだけです。それでも、彼らのアルバムは、どれを聴いても、いつ聴いても、イタリアらしいやさしさとあたたかさと美しさにあふれた人懐っこいポップ・ロックで、安心できますね。

で、このアルバムです。あいかわらずPoohらしさ全開、Poohの魅力満載です。ただ、自分がこれまでに聴いたことのある彼らのアルバムとくらべると、ちょっと「重い」感じがするんですよ。全体に音づくりやアレンジが重厚で、曲調もちょっとマイナーめのものが多いような。最近のPoohって、こんなに重い感じのロックを演奏するグループでしたっけ?

もちろん、Poohならではのヴォーカル・アンサンブル、コーラス・ワークは健在です。いつもどおり、素晴らしい歌声を聞かせてくれます。演奏力も高く、ギターなんかずいぶん活躍してます。シングルカットされた「Capita quando capita」など、いかにもPoohらしい曲ですよね。

でも、このシングル曲でさえ、なんか重くないですか? Poohの曲って、厚みのある演奏・アレンジをしても、どこか人懐っこい笑顔を感じさせるような、街角でばったり会って「よぅ、カフェでも飲みにいこうぜ」と声をかけられているような、そんなイメージが自分にはあるんです。とくに1980年代以降は(ちょっとしか聴いたことないけど)。でも、この最新シングルは、自己完結しちゃってるというか、街角でばったり会ったら人懐っこい笑顔で「やぁ、いまみんなでカフェを飲んできたところなんだよ。またな」っていわれちゃったような、そんな印象を受けてしまいました。

シンフォニックなオープニング曲から、ポップなシングル曲、美しいバラード、ちょっとハードなロック・チューンなど、さまざまなタイプの曲が収録されていて、それぞれのクオリティはとても高いと思います。曲のヴァリエーションが多彩なのに、アルバムとしてばらけた感じがしない、きちんとPoohのアルバムとしてのまとまりとストーリーを見せるところなど、完成度は高いです。優れたイタリアン・ポップスのアルバムだといえるでしょう。ただ、自分個人の気持ちとしては、少し完成されすぎちゃってるかな、Poohにはもう少し、人の良さゆえの無防備さというか、気軽さというか、そんなものを期待しちゃいます。

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2004/06/23

PINK FLOYD / ANIMALS

最近はイタリアン・ポップスを中心に聴いているけれど、自分はもともとはプログレッシヴ・ロックのファンなんですよ。なかでもPink Floyd(ピンク・フロイド)。それまで普通の(?)洋楽ロックしか聴いたことがなかった高校1年のときにはじめて聴いた『The Dark Side of the Moon』は、ほんとに衝撃でしたわ。その後の音楽生活が全部変わっちゃいましたからね。

というわけで、基本的にPink Floydは全肯定です。全肯定なんだけど、そのなかにやはり好きなアルバムとそうでもないアルバムがありまして、じつは『Animals』はそうでもないアルバムなんですの。

正直にいってしまって、全体に曲が退屈でない? あまりにもわかりやすすぎるコンセプト・アルバムっていうのも、どうかなぁと思ってしまうし。SEの使い方も、あまりにもひねりがない感じ。David Gilmour(ディヴィッド・ギルモア)のギターも、「Dogs」ではそれなりに活躍しているし、あいかわらずいい音を出してると思うのだけど、他の曲ではあまり目立たないよね(自分はギター弾きだったこともあり、Davidのギターが好きなんです)。

その他もろもろもあって、彼らのディスゴグラフィのなかでのこのアルバムの個人ランキングは、あまり高くないのでした。

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2004/06/22

おしぼりアート

日経レストランONLINEマガジンにURLが載ってた。

おしぼりアート

すごい!

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メゾン・ド・ラ・ブルゴーニュでランチ

自分が勤めてる会社は神楽坂。その神楽坂に今年のはじめごろ、新しくフレンチの店ができ、ランチもやっているというので、いってきました(アド街っく天国とかいう番組でも紹介されたらしい)。

「東京グルメ」の投稿記事によれば、ランチのコースが2つほどあるはず。これは期待です。ワクワク。

と思っていったんですけど、いってみたらコースはなかった。以前はあったのかな。でも、少なくとも今日の時点では、サンドイッチとかキッシュとかの軽食ばかり。

「メイン」が食べたくて、わざわざ会社から10分くらいあるここまで歩いてきたのだから、ともかくなんでもいいので「メイン」な料理を……と思ってメニューを見たのだけど、あったのはステーキ&フリット(1200円)くらい。しかたがないので、それにしましたよ。もちろん、グラスで赤ワイン(600円)もね。

出てきた料理は、大皿にビーフステーキと山盛りのフレンチフライ、ちょこっとのサラダが盛り合されたもの。普通だ……普通すぎる。オーストラリアのバーで400円くらいで食べたランチと変わらんぞ。パンも、普通のバゲット。フォションのものほどとはいわないけど、もう少し小麦粉の味のするものが食べたかった。ワインは……ここは店の名前からもわかるようにブルゴーニュワインが得意なはずなのだけど、さすがにグラスでブルゴーニュは出せないか。どこのだろうなぁ、おそらくルーションかどこかだろうな。

洗練されていないサービスも、家庭的とかいうよりは、たんに「慣れてないだけ」な感じ。ホールスタッフ(日本人男女各1名+フランス人男性1名)がカウンターのところに固まってしゃべってばかりなのもいまいち。居心地悪っ!

ディナータイムはまた雰囲気も料理も違うのかもしれませんが、少なくともランチには、もういきたくはありません。遠いし、高いし(料理・雰囲気その他すべてを含めたコストパフォーマンスという意味で)。

あぁ、こんなことだったら、行きつけのイデアルか、せめてエリゼにしておくんだった。後悔。ステーキのソースが少し垂れてしまい、シャツに染みをつくってしまったのがショックに追い討ちをかけたな……。

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2004/06/21

オレンジデイズ

けっきょくちゃんと見たのは5回くらいだった気がする。熱いな。青いな。若者は(笑)。

で、昨日は最終回だったんですけど、これってもしかして『愛しているといってくれ』の裏ヴァージョン+『ふぞろいのりんごたち』なのかしらん。柴崎コウ=豊川悦司(こんな字だっけ?)で妻夫木聡=常盤貴子? 相手をどうしても呼び止めたくてついに声を出すシーンとか、塀によじ登って木になっている果物を取ろうとしているところで出会うシーンとか、果物を投げて渡すシーンとか、なんか、えらく懐かしいというかノスタルジックというか見たことあるよこのシーンって感じなんですけど。

このドラマって若者向けだと思ってたのだけど、じつは30代なかばから40代くらいのおっちゃん・おばちゃんをもターゲットに想定していたのかしらんと思ったのでした。ていうか、若者的にはどうだったんでしょ、この話?

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もう、バカバカバカ~ぁ

今朝は機嫌が悪いです。夜、ほとんど眠れなかったから。暑くて暑くて。窓開けて、扇風機かけて寝たんですけど、あまりの蒸し暑さに20分ごとくらいに目が覚める。じっとり汗かいてベタベタ。

しかも!

夜中に放送されたF1アメリカ・グランプリ、ヴィデオに録画して、朝5時くらいに起きて出勤前に見ようと思ってたのに、タイマーのセットまちがえて録れてなかった。佐藤琢磨が3位表彰台という、これを見ずしてなんのために今年見てきたんだっていう大事なレースだったのに!

どうせ暑くて夜眠れなかったんだから、起きてテレビ見てればよかった。生放送だったんだよね、たしか。

すっげー悔いが残る朝です。めちゃめちゃ機嫌が悪いです。眠いです。ばか~ぁ!

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2004/06/20

Gigondas 1998 / Domaine Santa Duc

2年前にオークションで1410円という、いまでは考えられないくらいに格安で落札したサンタ・デュックのジゴンダス。ずっとセラーのなかにとっておいたのだけど、昨日、ついに飲んじゃいました。

これを飲むのは3回目。最初は2000年の12月に懸賞で当たって、2001年の1月に飲んだ。はじめて飲んだジゴンダス、はじめて飲んだサンタ・デュックだったけど、もう、グルナッシュってこんなに美味いんだ!て感動しましたよ。

2回目に飲んだのは2年前。そう、このときに2本落札したんです。超ラッキー。届いてから3週間ほどセラーで休ませてから飲んだのだけど、同じヴィンテージでも熟成がすすむとこれほどまでにワインを美味しくするんだと、さらに感動したのだわ。2001年に飲んだときは力強さがかなりあったのだけど、2002年の10月に飲んだときは、旨みが凝縮され、穏やかさと落ち着きを感じる味わいになってた。

そして、今回。さらにさらにおだやかで丸い味になり、でも旨みの強さ、豊かな果実実などはそのままで、もうほんと、至福。めっちゃ美味い。飲んでしまったのがほんとにもったいないくらい。まだあと数年寝かせてみたのも飲んでみたかったぞって。

サンタ・デュックのジゴンダスが1000円台で買えることなんて、もうないんだろうな。安くても3000円切るかどうかだもんな。しかも、最近のヴィンテージばっかり。6年熟成のものなんて、もう飲めないな。2000年ヴィンテージくらいのものを買って、セラーで3~4年寝かせておこうか。その前に飲んじゃうだろうなぁ。

ほんと、マジで美味しかったです。グルナッシュ好きです!

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離風霊船はやっぱりうまかった

離風霊船はやっぱりうまかったです。役者さんがかまないもん(そんなところで評価かよ!)。ここ2年ほど公演がないのだけど、以前によく観にいってたTokyo Fとか一夜城とかは、役者さんが大切なシーンでカミカミで、はらはらしながら観るというある種の緊張感を楽しむ舞台でしたけど(そうか?)、離風霊船にはそういうことがないですね。役者さんたちに余裕があるというか、だからきちんと間をはかれるっていうか。やっぱ、上手なんだよな、役者さんも脚本も。

でも、今回の舞台、話の内容はどうなのかなぁ。ていうか、途中で話自体を変えたでしょ? だって、公演チラシに書かれている『渚家にて』の紹介文と、実際の舞台の内容、ぜんぜん違うもん。公演チラシでは、東京郊外のある一家庭で、普段はたがいに干渉しないようにしている家族4人が、ある日たまたま夕食時に勢ぞろいしてしまい……てなふうになってるのに、舞台では東京なんか出てこない。ていうか、日本じゃないどこかの国での話になってるし、家族じゃないし、8人出し(笑)。イラクでの人質事件のニュースを見て急遽、話自体を全部つくりなおしたのがありあり。なので、話の内容と公演タイトルにまったく関連性がなくなってしまってる。そういうのは、どうなのかなぁ。

急ごしらえでつくった(と決め付けてますが)にしては、ストーリーに破綻がなく、うまくまとまってたと思うけど、その分、深みとか奥行きもなかったな。ステレオタイプで平凡。テーマの重さのわりに、登場人物たちの内面への踏み込みとかが足りない。そのへんが残念だわ。なまじっか「上手」にやれてしまう劇団だから、まとめられちゃうのがかえってツライ。もっと時間をかけて書かれた脚本を、じっくりと練って揉んで深みを引き出した状態での芝居が観たかったですわ。

次回に期待。

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