« 2004年5月30日 - 2004年6月5日 | トップページ | 2004年6月13日 - 2004年6月19日 »

2004年6月6日 - 2004年6月12日

2004/06/11

『ユーロ・プログレッシヴ・ロック』発売されてました

シンコーミュージックのディスク・ガイド・シリーズ『ユーロ・プログレッシヴ・ロック』が発売されました。昨日の仕事帰りに書店で見つけました。まだなかをほとんど見てないんだけど、イタリアン・プログレッシヴを中心に、東欧のものまである程度フォローしてあって、かなりいい感じ。マーキーの『~集成」シリーズがほとんど手に入らないいま、これはなかなか貴重ですね。しかも、紹介されているのはどれも「CD化されたもの」らしいです(現在も流通しているかどうかは別にして)。そのあたりもうれしいです。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

BARCLAY JAMES HARVEST / OCTOBERON

うちにあるこのアルバム、CDじゃなくて、古い輸入盤LPなんですよ。20年くらい前に中古で安く買ったんだったかな。なので、盤の状態とか、あまりよくないんです。プチプチいうノイズがけっこうたくさん入ってる。でも、このプチプチいう音が、それほどいやじゃないというか、Barclay James Harvest(バークレイ・ジェームス・ハーヴェスト)のこのアルバムでは、雰囲気をつくるのにかえって役立っているような、そんな印象すら受けてしまいます。CDのクリアな音しか聴いたことのない若い世代の人たちには、こういう感覚って、わかりにくいだろうな。

まだ輸入盤店や中古盤店が一般的でなく、一部のコアなファンが行くような店だったころ、日本盤がリリースされていないアルバムやアーティストを、数少ない情報を頼りにマンションの一室でやっているような店に探しに行き、棚を端から探し回ったあのころを思い出します。ちょっとかび臭さが混じったビニールの匂い。BJHのこのアルバムには、あのころの、「音楽が音楽ファンの宝物」だったころの匂いがするんです。いまのように「みんなの大衆消費財」じゃないころの匂い。

イギリスの田園風景を思わせるような牧歌的な香り、ゆったりとしたあたたかなメロディ、美しくやわらかなオーケストレーション。ときにロック風のギターも入るけれど、基本は典型的なシンフォニック・ロックでしょう。いまではほとんどみることのできない「ヘヴィ・メタルの洗礼を受けていない」グループ(古いグループだから当然ですが)。M2「May Day」などでは男声・女声のコーラスも入るのですが、それがクワイア(声楽的な合唱)になるのではなく、中学校の合唱部がうたうような、とっても世俗的なコーラスになっているのも好ましいです。

演奏もけっしてうまくないし、難しいこともやっていない。大仕掛けな構成や展開があるわけでもない。そういった見かけ上のものではなく、もっと根源的な「ハート」のあたたかさを大事に大事に表現しているような、そんなアルバムだと思います。全体にどこかふわふわと漂うような浮遊感があり、聴き手の心を殺伐とした現代から救い出し、桃源郷へといざなってくれるような、そんな印象を受けます。強い刺激を求める人にはおもしろみのない音楽でしょうが、こういう音楽って、必要なんですよね。そういうときが必ずあると思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2004/06/10

I CALIFFI / FIORE DI METALLO

なんか、あんまり話題にならないグループですよね、I Califfi(イ・カリッフィ)。まぁ、アルバムを聴くと、話題にならなくてもしかたないかなという感じもするんですが。とくに日本では(本国イタリアでも?)、プログレッシヴ・ロックのジャンルで扱われるグループですが、プログレっぽさが希薄というか、けっこう普通のロック。だから、バリバリのプログレッシヴ・ファンにはウケが悪そうです。

曲によっては大幅なパイプ・オルガンの導入とかもあるんですよ。でも、そのパイプ・オルガンが、あんまり壮大には響かない。Jacula(ヤクラ)ほど爆発しなくてもいいけど、せっかくのパイプ・オルガンですからね、Hunka Munka(フンカ・ムンカ)くらいには壮大さを出してほしい。それと、パイプ・オルガンでの細かなコード・ストロークってのは、ちょっと無理があるんじゃないってパートもあります。

でも、彼らの基本って、おそらくポップス・グループなんでしょうね。いや、ロック・グループなのかな。そのへんのスタンスの曖昧さが、もうひとつ人気があがりにくい要因かもしれません。La Bottega dell'arte(ボッテガ・デッラルテ)とかのようなプログレ風味のポップス・グループぽさを出しながらも、ヴォーカルはあまり感情が乗らないような処理をしてるのも不思議。

聴いてて思ったんですが、このアルバムの印象って、初期のアート・ロックと呼ばれていたころのDeep Purple(ディープ・パープル)に近いところがあるんではないかなと。思わず「Hushかよ!?」って思ってしまう曲もあるし。ポップスあり、ロックあり、プログレ風ありと、けっこうとっちらかった曲調にもかかわらず、それでもあまりばらばらな印象にならないのは、ヴォーカルに意外と求心力があるからなのかなぁ。

イタリア好きの自分としては、けっこう楽しんで聴けるアルバムでしたが、イタリア初心者やプログレ初心者にはあまりおすすめしません。ほかにもっといいアルバムがたくさんあるはずだから、まずはそっちを聴いてからね。イタリアのさまざまなポップ・ミュージックになじんだあとに聴けば、こういうアルバムも「愛らしくて素敵」と思えるようになるはずです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2004/06/09

ビッグマック200円

いつから始まって、いつに終わるのか知りませんが、ともかくいまは、ビッグマックが1個200円です。創業当時の価格らしい。

自分は、マクドナルドはけっこう好きなんですが、ビッグマックはそれほどでもありません。ほとんど食べない。でも、安くなってたから、ひさしぶりに買ってみました。

やっぱね、これ、バランスが悪いと思うんですよ。パンに対して、ハンバーグの主張が弱すぎ。あんまり「ハンバーガー食ったぞっ!」って気がしないんだよなぁ、パテが2枚も入ってるのに。

マックってもともと、パテの味が弱いですよね。自分は以前にあったダブルバーガーが好きだったんですが、あれはパテ2枚以外に余計なものが入ってなくて、とっても「ハンバーガー食ったぞっ!」て感じがしたからなんですよ。いまはたしか、もうないんだよね?

ダブルチーズバーガーはあるけれど、あれ、チーズにパテが負けてる。ダブルでそうなんだから、普通のチーズバーガーなんてチーズの味しかしない。もっと肉っ肉って感じを出してくれ。ビッグマックも、真ん中のバンズはいらんから、パテ2枚+野菜でつくってくれ。ほんと、あの真ん中のバンズが余計だわ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2004/06/08

テンションあげていこーっ!

このあいだ観た映画『ロスト・イン・トランスレーション』で、CMの撮影スタッフ(テレビ屋さん)が外国人の出演者に対して、やたらと「テンションあげて」って注文してたんですよ。もちろん、日本語で。で、日本語のわからない外国人俳優は、すっごく微妙な顔をしてるわけ。日本語はわからないけど、テンション(Tension)っていう英単語は聞き取れるんですよね、きっと。

最近では頻繁に日本で使われてる「テンションあげていこう」。なんだかよくわからないことばですよね。緊張していこう? 張り詰めていこう? おそらく“日本語”の「テンションあげて」は「気持ちを高めて」っていう意味なんだろうけど、英語のTensionにそんな意味はあるんだろうか。と思ってジーニアスで調べたけど、ありませんね。

あの映画、日本語を英語に訳す通訳のいいかげんな仕事とか、英語が日本語になる際の意味の失われ方、その他もろもろの「外国人(異邦人)と日本の間」で起きるロスト・イン・トランスレーション(翻訳の際に失われるもの)がテーマで、そこには言葉だけではなく気持ち・心なんかも含まれるんだけど、やっぱり視点が外国人(英語ネイティブな人たち)からのものなんですよね。英語に堪能でない自分なんかは、登場人物の日本人が使う「テンションあげて」とかには、それほど違和感を感じず、そのまま受け止めちゃう。でも英語ネイティブの人には、やたらと「テンションテンション」いう日本人自体が不思議なものに見えるのだろうな。こいつら、なにいってんだろみたいな。そのへんの「外国人が感じる違和感」みたいなものは、字幕じゃわからないし、違和感を撒き散らしてる日本人の側にいる日本人にも感じにくいものなんだろうと思います。

この映画を観て、ほんと、英語がもっとわかればなぁと思った自分でした。
ちなみに、最近では「テンション」というけれど、自分がすっごく小さかったころ(30年くらい前)のお兄さん・おじさんたちは、「ヴォルテージをあげていこう!」ってよくいってましたよね。電圧をあげる? これもよくわからん表現だ。気持ちはわかるけど。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2004/06/07

It Bites "The It Bites Album"

プログレッシヴ・ロックのファンのあいだで妙に評価の高いIt Bites(イット・バイツ)。でも、自分には彼らの魅力がよくわからないです。

たしかにね、すごくうまいんですよ、演奏が。むちゃむちゃテクニカルで複雑なことをやってるんだけど、さっと聴いた感じではそんなことをぜんぜん思わせない、必死さとかはまったく無縁の、すごくナチュラルかつ楽しげに演奏してる。そういったところがプログレッシヴのファンとかには受けるんだろうな。

自分も、もともとはプログレッシヴ・ロックのファンです。いまもけっこう好きです。でも、自分はプログレッシヴ・ロックそのものよりも、初期のころのイギリスのプログレッシヴ・ロック・グループ、King Crimson(キング・クリムゾン)だとかGenesis(ジェネシス)だとかPink Floyd(ピンク・フロイド)だとかが持っていた「雰囲気」が好きなんですよね。そのむかしにプログレの三重苦といわれた「重い・暗い・長い」が好きだったし、クラシック・ミュージックへのコンプレックス(?)からくる大仰な構成と美しいメロディにアンサンブル、無理やり・強引な展開によるドラマ性、その背後に見える強烈なイギリスやヨーロッパの匂いが好きで、そういう匂いや雰囲気を持った音楽を探したら、プログレッシヴ・ロックに多かった、くらいの感覚なんです。

その点でいうと、It Bitesにはそういう匂いが希薄です。あまりにうますぎる演奏、破綻のない構成、流れるような展開――すべてがあまりにスタイリッシュでソフィスティケイトされてる。一見スマートだけど細かいところに職人の技が見えるという点で評価される、玄人ウケ、通ウケのするグループなんだろうとは思いますが、自分としてはもっとベタな「ドラマティックさ」を望んじゃうわけでして、だったらIt BitesよりもカナダのTriumph(トライアンフ)とか北欧メタルなどのほうがより「自分の好きなプログレッシヴ・ロックの雰囲気」を持ってると感じてしまうわけです。

すっごくうまいグループなんだけど、曲やメロディに魅力を感じない。多くのプログレッシヴ・ファンのみなさんが高い評価をしているのに申し訳ないんだけど、ちょっと自分の好みとは方向性や考え方が違うグループなのでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2004/06/06

美しきものの伝説

舞台作品としては有名な芝居だそうです。大正デモクラシーの時代を舞台に、思想や芸術のために魂を、命を、全人生を傾けた若者たち(=美しき者たち)を描く青春群像劇。初演が1968年で、有名な脚本なので、これまでにあまたの劇団が舞台にかけているそうですが、自分が観てきたのはA・M・D企画というセミ・プロ(アマチュア?)演劇プロデュース集団のものです。知り合いの役者さんが出てるんで。場所は赤坂のシアターVアカサカでした。

えっとですね、自分は社会科系がすごく弱いんです。地理とか歴史とかって、なんだかぜんぜんわからない。学生時代にちっとも興味を持てなくて勉強しなかったものだから、ぜんぜん知識がないのですわ。大人になってからも勉強してないし。で、このお芝居なんですが、おそらく明治から大正にかけてくらいの日本史、社会情勢や政治情勢等の知識がないと、かなり楽しむのが難しいと思います。実際、自分は観てて、よくわからんかった。ボリシェビキってなんだったっけ? むか~しに学校の教科書で見たことがある言葉な気がするんだけど。

若者による社会主義活動だとか、それに対する国の弾圧だとか、ロシア革命の影響だとか、なんだかどれもこれも「遠い世界のお話」で、それに対して自分がどういうふうに感情移入したり、反応したりすればいいのか、わからないんですよ。登場人物はみんな、その時代になにがしかの足跡を残した実在の人物なのだそうですけど、そんなこといわれても、みんな知らない人たちばっかりだもん。

それにね、いっちゃ悪いんだけど、やっぱり演技がねぇ、あまり上手ではないのよ。というか、みなさん、カツゼツが悪いですわ。とくに主役の大杉栄をやった人(劇団しゃばだば座の座長だぜ)、ほとんどなにいってるかわからん。まずいだろ、それじゃ。ちなみに、知り合いの役者さんもあまりカツゼツがよいほうではないのですが、声がいいのだわ、彼は。それに今回はあんまりセリフも多くなかったし、よかったよかった。

それはともかく、芸術座の主宰者をやった役者さん以外は、みなさん微妙なお芝居&台詞回しで、困っちゃったなぁという感じです。あ、芸術座の音楽担当(作曲家)さんをやった役者さんは、なかなかよかったな。あと、女給&女優の役で女優さんが3人出てたのですが、そのなかの一人がめっちゃかわいかった。飯島直子さんの若かったころを思い出させるような笑顔が素敵で、他の出演女優さんたちとはちょっと違ったたたずまいを持ってる。と思って調べたら、この人、レースクイーンで、グラビアアイドルで、写真集3冊にDVDも出てる人だったのね。なるほど。この娘を含め、女優さんたちはみんな、けっこうがんばってたな。もうひとりの主役である野枝さんを演じた女優さんも上手だったし。こういった小さな劇団さんは比較的どこも女優さんのほうが男優さんよりもうまい傾向がありますね。

途中で10分の休憩を挟んで、上映時間が3時間弱と長いのだけど、脚本自体は悪くないと思うんですよ。何の話だかわけわからんってところはあるけれど、それは観る側の知識・情報の不足による「入り込めなさ」が原因で、ストーリー自体は破綻がないし、密度も濃い。いかにも芸術が熱かったころの芝居らしい芝居なんでしょう。でも、その芝居のコアとなってる社会主義や無政府主義への渇望、歌舞伎とは違う新しい大衆芸術への欲求といった精神的な背景がね、いまの時代にはぜんぜんぴんとこないと思うんです。政府による言論統制とかもね。観客がみんな、そういった時代や状況についての知識や実感がある人なら、脚本だけでもなんとか舞台につなぎとめていけるかもしれないけど、そうでない自分にとっては、やはり「演技」「芝居」の部分、つまり動きや台詞回し、そして「間」のうまさといった部分でひきつけてもらわないと、コアとなる話=脚本だけでは、3時間弱はちょっときついです。

今回の出演者さんたちには申し訳ないけど、この舞台を誰かもっと演技力のある役者さんたちの配役で観ていたら、わからないなりにも、もう少し時代の空気やそこに生きる人たちの魂のようなものが伝わってきたんじゃないかなぁと、そんなふうに思うのでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

蒸し暑いときにスッキリ

うちは1年中、サン・ペレグリーノを常備してるんですよ。前は750ミリのビン入りを買ってたんだけど、最近はずっと500ミリのペットボトルだな。安いし、炭酸が抜ける前に飲みきれるし。そのボトルをね、ケースで買って、いつも1~2本、冷蔵庫に入れてる。在庫が少なくなってきたら、またケースで買ってって。

前はね、コーラとか果汁100パーセントのジュースとか、あるいは麦茶とかも冷蔵庫にあったんだけど、けっきょく、のどが渇いてるときにきちんとのどの渇きを癒してくれる、そんでもっておいしい、食事のときにも料理と合わせられるものって、炭酸入りのミネラルウォーターなんだよな。で、個人的にペリエやスルジーヴァよりもサン・ペレのほうがおいしいと思うので、ずっとサン・ペレです。

とくに最近のように蒸し暑くなってくると、サン・ペレは最適です。ごくごく飲んじゃいます。そして最近、さらに暑い日にスッキリできる飲み方を発見したのだ。

グラスにね、ほんのちょっとワイン・ヴィネガーを入れて、そこにサン・ペレをどばどば入れて飲むの。これがうまいんだ。個人的には酸味の強いフランス産ではなく、やさしい酸味のイタリア産赤ワイン・ヴィネガーがおいしいです。ヴィネガーの酸味と香りが炭酸と溶け合って、とってもスッキリさっぱり飲めます。レモンを絞るのもいいけど、ヴィネガーのほうがあと味がさっぱりしてる気がする。酢は体にもいいはずだし、ミネラル分も採れるし、夏におすすめ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2004年5月30日 - 2004年6月5日 | トップページ | 2004年6月13日 - 2004年6月19日 »