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2004/12/21

UFO / PHENOMENON

ひさしぶりに聴きました。高校生時代にLPから録音したカセットテープをMDにダビングしたものなので、音質はよくないけど、むかしのポピュラーミュージック(ロックにかぎらず)って、曲自体に魅力があるものが多いので、録音クオリティってそれほど問題じゃない気がします。もちろん、きれいな音のほうがいいのだけど、音が悪くてもそれはそれで味になるっていうか。

そんなわけで、いまとなっては古のブリティッシュ・ロック・バンド、UFOの代表作。その後のヘヴィ・メタルとかも聴いたことのある耳には、意外とポップなんだなぁというふうに聞こえます。彼らの代表曲である「Doctor Doctor」や「Rock Bottom」も、けっこうメロディがポップですよね。でも、演奏は粗い感じ。この粗さがロックを感じさせてくれていいです。

そしてやはり、Michael Schenker(ミハエル・シェンカー)のギター。ひずませすぎないザラザラとした耳あたり。中音域が強調気味の暖かい音づくり。1音1音を丁寧にピッキングしているように感じられる演奏スタイル。どれも魅力的です。そしてなにより、彼のギター・ソロにはドラマがあります。たんにメロディアスだったりスピーディだったりするのではなく、そのギター・ソロ自体がひとつの「曲」としての構成を持っている。その構成のなかでメロディやスピードが表現されていくので、なんだか官能的に感じます。昨日はRainbow(レインボウ)のベスト盤を聴いてたのだけど、どうしてもRitchie Blackmore(リッチー・ブラックモア)のギターに引き込まれなかったのは、Ritchieのギター・ソロにはあまりドラマや官能を感じないからなんだな、きっと。スピーディでエキサイティングではあるのだけど、Michaelのように「1音に想いをこめて」といったところはないしね。

もともと自分はギター弾きだったこともあってか、ついついMichaelのギターにばかり注意がいってしまいますが、なにげでPhil Mogg(フィル・モグ)のかくかくしたヴォーカルも味があります。イギリス英語ならではの四角い感じの発音と、意外とメロディにうまく乗ってない(笑)歌詞が、パワフル・シャウト・タイプではないPhilのヴォーカル・スタイルとあいまって、イギリスらしい情感を出します。アメリカ人のスピーディでなめらかな英語では、こういった味わいは出しにくいだろうな。

ブリティッシュな味わいにジャーマンなドラマ性が上手に混じりあった、自分好みのよいアルバムです。ロックの名盤と呼ばれるだけのことはあるでしょう。ヘヴィ・メタルやグランジなどのハードで激しいロック以後のロック・ファンにいまもアピールするかどうかはわからないけれど。

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