CRUCIS / LOS DELIRIOS DEL MARISCAL
アルゼンチンのプログレッシヴ・ロック・バンドです。基本的にヴォーカルレスの、ギターを中心としたインストゥルメンタル・ロックをやっています。ヴォーカルがないロックって、じつはちょっと苦手だったりします。
あまりひずませないギターが奏でるメロディは、ほんのりジャズ風味があって、どこか人懐っこくて、暖かみと可愛らしさが感じられます。そうだなぁ、ちょっとオランダのグループ、Focus(フォーカス)とかFinch(フィンチ)とかに通じるところがあるかなぁ。ただ、ギターは音がクリーントーンに近づくほど、ピッキングやフィンガリングの巧い下手が如実に聞き取れるようになってくるのですが、ここのギターは、オランダ勢にくらべると少し技術が落ちるように思います。アルペジオ風のフレーズなどでは音の粒立ちとかリズムとかがちょっと微妙になったりします。
ガンガン弾きまくるギターが中心だけど、あんまり哀愁もないのだけど、メロディは明るく暖かいところが好ましいです。自分はもともとギター弾きだったので、ついついギターが気になってしまいますが、このグループ、じつはギター以外の演奏がかなりきっちりしてるから、勢いで引きまくりな感じのギターが前に出てても、あまり飽きずに聴けるのかもしれません。
少しばかり暑苦しいギター。カチッとまとまったリズムセクション。淡々と、だけど要所はきちんと締める軽やかなキーボード。このバランスがいいんだろうな。
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