歌心って
以前、ニフティサーブのプログレ隔離室で「もあさんはカンタービレ志向ですね」といわれたことがあります。カンタービレってのがよくわからないんですが、要するにヴォーカル志向、歌心があるものが好きなタイプ、ということのようです。
それについてはまったく同意でして、自分は歌心が大好きなんです。ヴォーカルにだけでなく、ギターでもキーボードでも、さまざまな楽器アンサンブルでも、そこに「歌」を感じられるかどうかって、自分が好きになるタイプの音楽かどうかにすごく関係しているようです。
でも、歌心って、なんなのだろう。
というのは、先日フランス人の知人と音楽についてしゃべってまして、「自分は歌心のあるシンガーが好きだ」といったのだけど、彼には「歌心」という言葉がわからないのね。そこで、英語ではなんていうんだ?と考えたのだけど、英語以前に、そもそも日本語で「歌心」を説明することができないという事実に気づいた自分。
彼ってさぁ、歌うまくないんだけど、歌心があるんだよなぁ。だから彼の歌って好きなんだよ。
ここには、「彼は歌がうまくない」「でも彼の歌が好き」という、相反した主張があります。そのギャップを埋める理由が「歌心がある」なんですが、けっきょくうまく説明できなかった。
外国人となにかについてしゃべっていると、自分がふだん、いかに「雰囲気だけの日本語」を使っているかに気づかされます。「それって、どういうこと?」とたずねられたときに、説明できない。自分が使っている言葉の意味を、じつはあんまり理解してない。日本人が外国人とコミュニケートするのがあまり上手じゃないのは、英語云々の前に、こういうことのほうが影響してるんだろうなと痛感するのだわ。
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コメント
>ヴォーカルにだけでなく、ギターでもキーボードでも、さまざまな楽器アンサンブルでも、そこに「歌」を感じられるか
全くもって同感です。私の場合ベースやドラムにも歌心を感じますし、特にバンドでやる音楽はそういう基準で選びます。歌心ってなにかって言うのは確かに説明が難しいですね。私の場合ギターを弾いている時必ずフレーズを口ずさみながら弾くんです。逆に口で言えるようにならないと上手く弾けなかったりします。ベースやドラムでも良いフレーズは口ずさめますよね。そういう楽曲が聴いてても演ってても気持良いです。
投稿: francofrehley | 2004/10/07 11:03