« ひさしぶりにご飯を炊いた | トップページ | 蝋山陽子さんが亡くなったそうです »

2004/09/02

FLAMING YOUTH / ARK 2

プログレッシヴ・ロックのアルバムのひとつとして、古くから日本のプログレッシヴ・ファンのあいだでは知られていた作品。でもこれ、プログレッシヴ・ロックじゃありませんね。たんに、Genesis(ジェネシス)に加入する前のPhil Collins(フィル・コリンズ)が参加していたからというだけで、プログレ的知名度があるにすぎないものだと思います。

1969年リリースということを考えればしかたがないのかもしれませんが、録音はもこもこで、演奏でなにをやってるんだかよくわからないパートがいくつもあります。Philのドラムも、Genesisのアルバムでは「すげぇ」と思ったものですが、このアルバムではほとんど目立たず。いまとなっては古臭さばかりを感じてしまうオルガンの響きが支配的な感じです。

オーケストラの導入があったり、いくぶんサイケデリックな味付けがあったりもしますが、けっきょくこれはプログレッシヴ・ロックではなく、1960年代終盤のブリティッシュ・ポップ・ロックだと思います。アート・ロックにも達していません。なので、プログレッシヴ・ロックの範疇で語られるのではなく、Move(ムーヴ)とかPilot(パイロット)なんかと一緒に語られるのが本筋なんじゃないでしょうか。あえてプログレッシヴ・ロックの方面から彼らの音楽の持つ雰囲気を表現するなら、プログレッシヴな要素のないThe Moody Blues(ザ・ムーディ・ブルース)、シンフォニックな要素の薄いBarclay James Harvest(バークレイ・ジェームス・ハーヴェスト)、ポップなきらめきがない初期Electric Light Orchestra(エレクトリック・ライト・オーケストラ)……といった感じでしょうか。

楽曲のクオリティも、演奏のクオリティも、たいして高くない、どちらかというと資料的価値で聴かれるべきアルバムなんでしょうね。ただ、それでもメロディ・ラインやのどかな?コーラスなどには古のブリティッシュ・ポップな雰囲気が濃く漂っていて、ブリティッシュ・ファンとしてはそれなりに楽しんで聴けてしまうのではありますけど。そういう意味では、まったくの駄作というわけではないと思います。

|

« ひさしぶりにご飯を炊いた | トップページ | 蝋山陽子さんが亡くなったそうです »

音楽」カテゴリの記事

コメント

存在は以前から知っていましたが、聴いた事は無いです。
この投稿を拝見して一生聴かないような気がします。
「FLAMING YOUTH」と聞くと、キッスの同名曲が思い浮かんでしまいます。
キッスの曲ではめずらしく変拍子を使っていて、キッスでは一番
プログレッシブな曲かもしれません。お奨めです。

投稿: francofrehley | 2004/09/03 11:36

Our flag is flyin' higher, higher, higher!

自分の「洋学始めの一歩」はキッスだったんです。その前にビートルズは聴いたことがありましたが、洋楽ってかっこいい!って思ったのはキッスが最初。小学校5年のころかな。なので、エルダーくらいまでのアルバムは全部持ってますし(その後、プログレにはまってしまった)、愛聴してましたよ! いまでもときどき聴きたくなります。夏とかね。

投稿: もあ | 2004/09/03 15:04

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/33532/1337507

この記事へのトラックバック一覧です: FLAMING YOUTH / ARK 2:

« ひさしぶりにご飯を炊いた | トップページ | 蝋山陽子さんが亡くなったそうです »