PROCOL HARUM / SHINE ON BRIGHTLY
たしかセカンド・アルバムだったと思います。Procol Harum(プロコル・ハルム)らしい、大英帝国の気品をふんだんに漂わせつつもじつは世俗でいなたい酒場ミュージックの雰囲気もふりまく音楽が堪能できます。
このアルバムではまだマシュー・フィッシャーが在籍しているので、かれのひなびた哀愁オルガンも楽しめます。ただ、ファースト・アルバムに収録されている大ヒット曲「Whiter shade of pale (青い影)」のような泣きのクラシカル・オルガンを期待すると、ちょっと期待はずれかもしれません。
あらためて気づいたのですが、初期のProcol Harumにはギターが入ってたんですよね。ファースト・アルバムはしばらく聴いてないので古い記憶になりますが、あまり(というか、ほとんど)ギターの記憶がありません。でもこのアルバムでは、ずいぶんとギターが元気よく鳴っています。思えばギタリストは、ジミ・ヘンドリックスの再来などといわれたこともあるロビン・トロワーですから、このくらいのヘヴィな音色を鳴らして当然ですね。しかし、ロビン・トロワーとProcol Harumって、あまり印象が重なりません。だから早くに脱退してしまったのでしょうか。
ロビンの脱退は、自分としてはどうでもいいといえばどうでもいいのですが、マシューの脱退は、やはりちょっと残念です。彼のオルガン・サウンドは、Procol Harumのイメージの一端を担っていたと思うので。
ゲイリー・ブルッカーのヴォーカルはやはり味わい深く、そこに彼の弾くピアノとマシューのオルガンがかぶさったときに、Procol Harumのもっとも「イギリス的」な音ができあがるように思います。このアルバムでいえばM6~M7あたりの流れに彼らの魅力が強く感じられます。
やっぱりいいグループだなぁと思います。もう少しアルバムそろえようかな。
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